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女優の光本幸子さん死去
2月22日 20時45分

劇団新派の舞台などで活躍し、映画「男はつらいよ」の初代マドンナ役も務めた女優の光本幸子さんが、22日午後6時すぎ、食道がんのため、東京都内の病院で亡くなりました。
69歳でした。

光本さんは東京都出身で、幼いころから舞踊や清元を習い、昭和30年、小学6年生のときに初代水谷八重子さんに弟子入りして劇団新派の世界に入り、「望郷の歌」で初舞台を踏みました。
その後も新派の次代を担う女優として、「伊豆の踊子」などの舞台で活躍したほか、昭和40年にはNHKの連続テレビ小説「たまゆら」など、テレビドラマにも出演しました。
また、昭和44年には山田洋次監督の「男はつらいよ」の第1作で映画デビューし、主人公の「寅さん」が思いを寄せる初代マドンナ、冬子役を演じて話題となりました。
その後、結婚を機にいったんは芸能界を引退しましたが、昭和61年に舞台に復帰し、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍してきました。
光本さんは1年半ほど前にがんが見つかり、治療を受けながら活動を続けていたものの、去年の暮れに容体が悪化して入院し、22日午後6時10分に食道がんのため亡くなったということです。

あまりにも突然でことばを失った

映画「男はつらいよ」の山田洋次監督は、「あまりにも突然のことでことばを失っています。思い返せば、光本さんが『寅さんシリーズ』に登場したのは43年も前です。劇団新派で鍛えられた演技力の確かさと、背筋のとおったりんとした美しさは、その後48作続くことになったシリーズの初代マドンナにふさわしいものでした。ついこの間までお元気で、まだまだ芝居の仕事をされたかったはずです。本当に残念です」とコメントしています。

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