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【プロ野球】

内海3イニング無失点 キューバ戦先発へ

2013年2月27日 紙面から

◇WBC強化試合 阪神1−0日本

 侍ローテを実力でつかみ取った。田中(楽天)、前田(広島)と先発候補のピリッとしない登板が続く中、最後のとりでとなったのは内海哲也投手(30)=巨人=だった。

 本番前最後の調整登板に臨んだ左腕は、3イニングを1安打無失点の快投。3月6日の1次ラウンド・キューバ戦(ヤフオクドーム)の先発マウンドを確実にした。

 大補強した虎打線を相手に、危なげないマウンドさばきだった。1回は先頭の上本を2球で追い込むと、チェンジアップで三ゴロ。新加入の西岡は直球で押して右飛に仕留めた。2回には卓越した選球眼を持つ福留を精密な制球で見逃し三振。メジャー帰りの2人を封じ込む圧巻の内容だ。WBC公式球の扱いに悩んでいたチェンジアップにもしっかりとメドをつけて、予定の3イニングを投げきった。

 17日の広島戦(サンマリン宮崎)では伏兵の鈴木将に3ランを浴び、2イニング3失点。不完全燃焼に終わった登板後、すぐさま微調整に取り組んだ。「静止した時に後ろ体重になる傾向があった。口で説明するのは難しいけど、真っすぐ立つことを意識しました」。中8日の間に、やや反り気味になっていた姿勢を修正。内海らしい美しい立ち姿が戻ると、しっかりと結果もついてきた。

 「きょうは自分のイメージ通りに投げられたし、もうプラスすることはない。このまま本番に行きたい」と話したほど確かな手応えをつかんだ。

 最後に満点回答をたたき出した内海に、首脳陣もキューバ戦へゴーサインだ。山本監督は「きょうは非常に良かった。コントロールも切れも」と絶賛。東尾投手総合コーチからは「カーブのすっぽ抜けもなかったし、ひと安心。ドームでこれだけの投球をしてくれた。福岡もドームだから思い切って使いやすい」と事実上の先発予告も飛び出した。

 前回大会では1試合、2イニング2/3のみの登板に終わった内海。2年連続最多勝投手として迎える2度目のWBC。今度は脇役に甘んじるつもりはない。 

  (臼杵秀之)

 

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