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昨年９月、東京・六本木のクラブ「フラワー」で起きた金属バット襲撃殺人事件は、今年に入って急展開している。暴走族「関東連合」（解散）元リーダーの石元太一容疑者（３１）ら９人が傷害致死と建造物侵入の罪で２１日、追起訴されたが、主犯格とみられている見立真一容疑者（３３）はいまだ海外逃亡中だ。フィリピンに潜伏しているとされている。一方で、犯行グループ内で“内紛”が起きている可能性が浮上している。
飲食店経営・藤本亮介さん（３１＝当時）が目出し帽をかぶった集団に襲われた事件の容疑者９人は先月、殺人容疑で再逮捕されていたが「殺すつもりはなかった」などと殺意を否認。このため、東京地検は殺意の立証が困難と判断。殺人罪の適用を見送り、傷害致死で追起訴した。
だが、同時に現在も海外逃亡中とみられる見立容疑者を殺人容疑で公開手配。国際手配に向けた手続きも進めている。見立容疑者には外務省から旅券返納命令が出ており、その期限は１月２２日だった。現在もフィリピンに滞在しているとみられている。公開手配は万が一、日本に帰国したときのために備えてといわれている。
実際に事情通は「見立容疑者は逮捕状が出た時も、現在もフィリピンに潜伏しているようだ。ずっとフィリピンにいたわけではなさそうだ。途中、フィリピンからタイに出国、再びタイからフィリピンに戻ったという情報がある。先月、捜査関係者がタイに向かったという話も流れた」と話している。
たとえ海外に潜伏していようと、１か所にとどまっていては居所をつかまれる可能性は高まる。捜査をかく乱するため、このような動きをしていると思われるが、見立容疑者はパスポートの期限が切れており、そう簡単に出入国できないはずだが…。
「フィリピンを潜伏の本拠地としているフシがある。現地の人間なのか、日本人でフィリピン事情に通じた人間かは不明だが、やはり協力者がいると考えるのが自然だ。そこで偽造パスポートを手に入れ、自由に動いているのではないか」（前出の事情通）
また、六本木クラブ襲撃事件に関して、関東連合に近い有名アウトローＸ氏がつづったブログも話題となっている。それは六本木クラブ襲撃事件の犯行グループ内で“内紛”が起きているととられてもおかしくない内容のものだ。
昨年末、凶器準備集合の容疑で逮捕された２人の人物が任意で出頭、他人に罪をなすりつけるような供述をしていたというものだ。Ｘ氏は一部マスコミの取材にも応じ、同様の話をしている。
これが事実ならば、事件の内容はいま報道されているものとまったく違うということになる。主犯格とされている見立容疑者はいまだに海外潜伏中。逮捕された中には黙秘を続けている容疑者もいる。
全容解明するためには、見立容疑者の逮捕と容疑者の口から真相が語られなければならないが…果たしてその日はいつになるのか。
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