• トピックス
• スポーツ
• プロレス
• エンタメ
• ノンセクション
• レース

• 特集
• 社会
• マネー
• ヘルス

【なつかしの健康法列伝：一歩も走らない走】

　まだまだ寒いこの季節。ウオーキングやジョギングが健康にいいのは分かっていても、なかなか踏み出せないシーズンだ。そんなあなたに、今から７年ほど前、静かなブームとなったある健康法を紹介しよう。

　その名も「一歩も走らない走」。禅問答のようだが、その内容とは立つか椅子に座った状態で、実際に走っている姿をイメージしながら腕を振る、というもの。

　その際、腕の振りに合わせて「はっ！　はっ！」と短く息を２回吐き、そのあと「ふー」と口をすぼめて息を吐ききるのがミソ。これを体力に応じて時間を調節し、１日２回程度行うのだ。これは、少ない運動量で心拍数を適度に上げ、全身の血流を促進する運動とされ、ダイエットはもちろん、血糖値・尿酸値・血圧の正常化にも効果があるとされた。

　確かにこれだと天候に左右されることもないし、膝や腰に負担がかからない。有酸素運動には変わりなく、継続すれば効果も期待できる。しかし、これもあくまで継続すればの話。「景色が全く変わらない」という決定的な“退屈ポイント”があり、実践者には、家の中でも風呂場やトイレなどをトレーニング場所にして変化を加えたり、扇風機の前で「風を感じる」ことで飽きないよう努力した人もいたとか。そこまでするなら、外に出たほうがいいか。