金銭トラブルの相手の自宅のドアを集団で壊したとして指定暴力団山口組の傘下組織の幹部らが逮捕され、警察が組事務所を家宅捜索しました。

家宅捜索を受けたのは、山口組の傘下組織・二代目東生会の組事務所です。

二代目東生会舎弟の安東茂こと權日鎬容疑者（６２）ら３人は去年、金の貸し借りを巡ってトラブルとなった会社役員（５５）の家のドアを壊した疑いが持たれています。

權容疑者らは容疑を否認しています。

大阪市の橋下市長が、来年度の予算案を発表し、公募区長への「権限委譲」で各区の独自予算が大幅に増えることになりました。

大阪市の来年度予算案は、一般会計が約１兆６７００億円で、橋下市長肝いりの「公募区長」が裁量で使える予算が４倍以上に増額されました。

この予算で、西成区では結核の対策費として約１億３９００万円が計上されています。

一方、税収は伸び悩み、３４６億円の財源不足となっています。

巨大地震による津波に備えて、緊急時に海中から浮かび上がる世界初の防波堤が和歌山県海南市で建設されています。

この防波堤は国が建設しているもので、直径３メートルの鋼鉄製の円筒が２３０メートルにわたって海中に設置されます。

津波の発生が予想された場合、円筒が水面から７．５メートルの高さまで約１０分で上昇し、津波の被害を減少させることができるということです。

この工法による堤防の建設は世界で初めてで、２０１９年度に完成する予定です。

奈良市の私立奈良学園小学校に勤務する24歳の男性教師が、覚醒剤を使用したして逮捕されました。

覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、奈良市中登美ヶ丘にある奈良学園小学校の教師、野阪輝容疑者（24）です。

警察の調べによると、野阪容疑者は今月上旬頃、奈良県内もしくはその周辺で覚醒剤を使用した疑いが持たれています。

野阪容疑者は「覚醒剤を使用したことは間違いない。しかし、覚醒剤と知って使ったわけではない」などと供述しているということです。

奈良学園によると、野阪容疑者は２０１１年４月に採用され、クラス担任は持たずに、１・２年生の生活科を担当していました。

【奈良学園小学校・藤原和幸校長】
「（野阪容疑者は）失敗もするけど、憎めない存在。まさかという思いしか出てこない」

奈良学園は事実確認を急ぎ、厳正に対処するということです。

2004年、奈良市で当時小学１年だった女の子を誘拐して殺害した罪で死刑が確定していた小林薫死刑囚について、法務省は21日、死刑を執行しました。

小林薫死刑囚（44）は2004年11月、奈良市で小学１年の女の子を誘拐して殺害したとして、死刑判決を受けました。

判決は「遺体の写真を両親に送る行為は冷酷かつ非人間的。人格の矯正可能性は極めて低く、被害者の人数だけをもって死刑を回避すべきとは言えない」と指摘していました。

小林死刑囚は自ら控訴を取り下げた後、2008年に裁判のやり直しを求めていましたが、退けられていました。

【谷垣禎一法相】
「慎重な検討を加えた上で死刑の執行を命令した」

―殺害された女の子の父親のコメント（全文）―
　小林死刑囚の死刑が執行されました。これで娘が戻ってくるわけではありませんが、少しは無念を晴らしてあげられたかもしれません。
　小林死刑囚が自ら犯した罪を真摯に受け止め、刑に向き合ってくれたと信じたいです。
　小林死刑囚の命も一つの命であり、今後私達は娘の命、加害者の命の重さを背負っていかなければなりません。
　二度と尊い命が失われることがない社会になることを心から願います。

去年10月、大阪府柏原市の用水路に生後間もない娘の遺体を捨てたとして、28歳の母親が逮捕されました。

死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、大分県に住む無職・滝口とも子容疑者（28）です。

警察によりますと滝口容疑者は去年10月頃、柏原市内の用水路に、生後間もない娘の遺体を捨てた疑いがもたれています。

見つかった当時、赤ちゃんは裸で目立った傷はなく、遺体はかなり腐敗していました。

赤ちゃんの死因は窒息死で、生まれた時から呼吸が弱く、生後１ヵ月以内に死亡したと見られます。

警察が、当時現場の近くに住んでいた滝口容疑者のＤＮＡを調べたところ、赤ちゃんのものと一致したということです。

滝口容疑者は、警察の調べに対して「赤ちゃんを捨てたりはしていない。一週間ぐらい育児をしたが、その後他人に連れ去られた」と、容疑を否認しています。

関西電力が政府に申請している値上げが認められた場合、４月からの家庭向け電気料金は、標準的な家庭で３月より671円上がることがわかりました。

【関西電力・八木誠 社長（去年11月）】
「苦渋の決断としまして、電力料金の値上げをお願いさせていただく次第でございます」

関西電力は、原子力発電の再稼働が認められない代わりに動かす火力発電の燃料費がかさむことを理由に、４月からの家庭向けの電気料金を「平均11.88％値上げしたい」と国に申請しています。

もしこれが認められたら、４月は標準的な家庭で620円の値上がりになる見込みでした。

ところが、ここに今の円安・原油高の影響が重なることで、４月からの値上げ幅は51円増え、標準家庭の値上げが671円にはねあがる可能性が出てきたのです。

月々の電気料金は基本部分の料金だけでなく、燃料の輸入価格に応じて変動する「燃料費調整」で決まります。

関西電力はこの「燃料費調整」が、４月は円安と原油高などの影響により、３月よりもさらに51円上昇するとしています。

【街の人は…】
「子育て世代の私たちには支出が多くなって大変です」
「気を付けないといけないですね、（電気の）使い方とか」

まさに”アベノミクス”による余波。

原油高の影響は、すでに身近なところにも…。

【記者リポート】
「円安と原油高の影響でガソリンの値段も上がり続けていて、150円を突破するまでになりました」

大阪のこのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが１リットルあたり154円。

20日に発表された全国のレギュラーガソリンの平均小売価格は、前の週より１円40銭高い１リットル当たり155円20銭と、11週連続の値上がりとなりました。

【利用客は…】
「大変ですよこれ！１万円近いですよ！ちょっと入れただけでねえ…。”アベノミクス”っていうのも我々庶民にとってはあまりいいことないですね」

【川本産業東中野給油所・佐藤章 所長】
「今までは満タンというお客さんが結構いましたが今は1000円、2000円だけとか、限定給油が多くなった」

電気料金の値上げについて経済産業省は、「燃料費を削減できるはずだ」と関西電力に値上げ幅を圧縮するよう求めました。

北米で開発が進む新型天然ガス「シェールガス」の輸入が今後増えれば、「将来的に液化天然ガスの輸入価格の値下がりが期待できる」と、その理由を挙げています。

一方、関西電力は、労働組合がこの夏のボーナスゼロを了承しました。

国は電気料金の値上げの条件として人件費の削減を挙げていて、ボーナスゼロは関西電力で初めてです。

経済産業省は、今月中に関西電力の査定方針の素案を示す方針です。

大阪府警は21日、西成区の「あいりん地区」で覚醒剤を密売していたグループの主犯の男らを逮捕し、グループを壊滅させたと発表しました。

大阪市西成区の路上で覚醒剤を密売する男たち。

その瞬間を警察のカメラが撮影しました。

覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、密売グループ、通称「川崎グループ」の主犯で無職の川崎忠明容疑者（52）ら８人です。

警察の調べによりますと、川崎容疑者らは去年11月、覚醒剤21袋を販売する目的で所持していた疑いが持たれています。

「川崎グループ」はこれまで路上販売を行ってきましたが、警察に摘発され易いと察知すると宅配方法に切り替えるなどして、摘発を逃れてきました。

大阪府警は、内偵捜査を進めた結果、主犯である川崎容疑者を逮捕して、「このグループを壊滅させた」と発表しています。


【注】川崎の崎の右上部は「立」

兵庫県西宮市は、阪神・淡路大震災の被災者が入居する「借り上げ復興住宅」の入居期限を、重い障害のある人などに限り、最長で５年間延長することを決めました。

阪神淡路大震災の後、自治体は被災者のために民間などから20年の契約で復興住宅を借り上げ、西宮市では379世帯が暮らしています。

再来年から順次入居期限を迎えるため、西宮市は全住民に住み替えを斡旋していましたが、高齢の住民は「引っ越しの負担が大きい」と、期限の延長を求めていました。

西宮市は20日、要介護度３〜５の認定を受けた人か、重い障害のある人に限り、希望する市営住宅に空きが出るまでの間、入居期限を最長で５年間延長すると発表しました。

【西宮ＵＲ借り上げ市営住宅連絡会・松田康雄 代表】
「介護度とか障害の程度に至らない引っ越し出来ない人もたくさんいるので、その人たちの救済策を考えて欲しかったなと」

借り上げ復興住宅については、自治体によって判断が分かれています。

伊丹市や宝塚市は、入居者全員の期限を延長する方針を示す一方、兵庫県や神戸市は、障害のある人などに限定して期限の延長を認める方針を示しています。

資格がないのに客に「まつげエクステンション」を施したとして、警察は21日、大阪・ミナミのエステサロンを家宅捜索しました。

美容師法違反の疑いで家宅捜索を受けたのは、中央区心斎橋筋のエステサロン「ウェルバランス」とオーナーの自宅です。

この店のオーナーは去年12月、資格がないにも関わらず、市内に住む50歳代の女性に「まつ毛エクステンション」を施した疑いが持たれています。

女性は目に痛みを感じたため病院へ行き、角膜炎との診断を受けまた。

「まつ毛エクステンション」は、まつ毛一本一本に接着剤で人工の毛を付けて長く見せるためのもので、美容師資格がないと施せません。

「まつ毛エクステンション」を巡っては、無資格の者が行ってトラブルになるケースが全国で相次いでいて、警察は、業務上過失致傷での立件も視野に捜査を進める方針です。

来月閉館する「なにわの海の時空館」について、大阪市が行った再活用する業者の募集に応募が１件もなかったことが分かりました。

大阪市が建設した「なにわの海の時空館」は、入館者の減少や赤字経営のために来月閉館する予定です。
大阪市は施設を再活用する業者を募集しましたが、応募が１件もなかったことが分かりました。
個別に交渉した業者とも折り合いがつかず辞退されているといいます。

【橋下市長】
「そういうものをなぜ造ったかなんですよね。（部局には）自分たちで作った以上は自分たちでちゃんと後始末してくれと言っている」

大阪市は業者を再募集するかどうか検討するということです。

先月行われた大阪府の四条畷市長選挙で、地元新聞に特定の候補者を応援する記事を掲載したとして、新聞社の社長が書類送検されました。

公職選挙法の新聞の不法利用の疑いで書類送検されたのは河内新聞社の社長小山博容疑者（８０）です。

小山容疑者は先月中旬に発行した臨時号で、社長の地位を利用して四條畷市長選挙に立候補していた特定の候補者を当選させようと支持を訴える記事を掲載した疑いが持たれています。

臨時号は市内の家庭を中心に１万８０００部が無料配布されましたが、この候補者は落選しています。

【小山容疑者】
「報道の自由という範疇で私は是認されるもんやと思ってやったんですけども・・・」

小山容疑者は警察の事情聴取に対しては、「同じ大学の出身者を応援しようとした」と容疑を認めているということです。

女子児童に対しわいせつな行為をした疑いで逮捕された京都府京丹後市の小学校講師について、別の女子児童も同じような被害を受けたと訴えていることがわかりました。

強制わいせつの疑いで逮捕された京丹後市の小学校講師・和泉匡良容疑者（３１）は２月１日、担任を務めるクラスの女子児童を膝の上に座らせて尻を触った疑いが持たれています。

和泉容疑者は「膝から降りてもらうために腰のあたりを触った時にズボンに手が入って触ったのかもしれない」と容疑を否認していますが女子児童は「複数回触られた」と話しています。

一方、この学校が２月１８日に他の児童へのアンケート調査を行った結果、別の女子児童一人も「お尻を触られた」と訴えていることがわかりました。

警察は、和泉容疑者が他の児童に対してもわいせつな行為をしていたかどうか慎重に調べています。

厳しい生活状況にある母子家庭を支援しようと、子育て中の母親たちを対象にした就職面接会が開かれました。

京都市南区の「京都テルサ」で開かれた就職面接会には就職や転職を希望する子育て中の女性たちが参加しました。

この面接会は、収入が限られて厳しい生活状況にある母子家庭の母親を支援しようと開かれ、地元の企業など３０社が正社員やアルバイトなどの採用面接を行いました。

会場には子ども連れの参加者のために託児コーナーも設けられました。

【参加者】
「家庭の事情をある程度理解してくれてる企業が来てるかなと思う」
【主催者】
「いろんな企業と情報交換して、できれば面接まで進んでもらいたい」この面

接会は２１日午後３時まで開かれています。

兵庫県明石市で１１人が死亡した歩道橋事故で神戸地裁は、業務上過失致死傷の罪で強制起訴された警察署の元副署長に対し、裁判を打ち切る「免訴」を言い渡しました。

判決を受けたのは、明石警察署元副署長・榊和晄被告（６６）です。

２００１年７月、明石市の花火大会で、異常な混雑によって見物客が転倒し１１人が死亡しました。

検察は榊被告を起訴しなかったものの、検察審査会の議決で全国初の強制起訴となりました。

判決で神戸地裁は「榊被告は事故を予見できず過失はなかった」とし、さらに時効が成立しているため裁判を打ち切るという「免訴」を言い渡しました。

【次男を亡くした下村誠治さん】
「（遺族は）家族を守れなかった苦しみを共有してきた。ここで『はいそうですか』と納得できない。遺族一丸となって（裁判を）続けていく」

榊被告は「申し訳ないという気持ちに変わりはなく、今後も再発防止に尽くしていきたい」とコメントしています。

検察官役の指定弁護士は控訴する方針で、２２日の遺族との意見交換で正式に決定します。

京都市の国道では、開通前のトンネルを利用して、警察・消防などによる多重衝突事故を想定した防災訓練が行われました。

訓練は開通前のトンネルで行われ、自動車３台が衝突して負傷者が発生しその後火災も起きたという想定で、警察や消防など約７０人が参加しました。

救出した負傷者をけがの程度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」を行ったり、車両火災の消火にあたったりするなど、本番さながらの緊張感に包まれました。

また火災によって上昇したトンネル内の温度を下げ煙を外に出す「ブロアー車」と呼ばれる特殊な車両も使用されました。

訓練の参加者は「病院など地域とも連携を図って事故に備えたい」と話していました。