滋賀県内の水道管工事の入札で業者に推定の最低制限価格を事前に漏らして落札させたとして広域行政組合職員の男らが逮捕されました。

競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは愛知郡広域行政組合水道事務所の係長・戸島茂容疑者（３８）と、土木工事会社「機動建設工業」の社員・岡嶋章好容疑者（４２）です。
警察の調べによりますと、戸島容疑者は３年前に広域行政組合が行った水道管工事の入札の際、立場上知りえた計算方法で最低制限価格を推定して岡嶋容疑者に漏らして落札させた疑いがもたれています。
工事は、「機動建設工業」が最低制限価格に近い１億３４５０万円で落札しています。
調べに対し２人は容疑を認めていて、警察は詳しいいきさつを調べています。

大阪市水道局と府内４２市町村で作る「大阪広域水道企業団」は、２０１４年度を目標に事業を統合することで合意しました。

大阪市の橋下徹市長は、人口の減少などで大阪府内の水の需要が減っていることから、大阪市を除く４２市町村で作る「大阪広域水道企業団」と、大阪市水道局との統合を目指してきました。

２４日、府内全ての市町村長らが出席する会議が開かれ、大阪市水道局が浄水場などの資産を企業団に無償で譲渡するなど水道事業の合理化を柱とした統合案に合意しました。

統合は２０１４年度を目標とし、統合後の１８年間で約２２５億円のコスト削減が見込まれています。

【橋下市長】
「全会一致を成し遂げるのが行政マンの仕事で、今回はきちんとそう仕上げてくれたんじゃないか。どこがプラスでマイナスと言い出したらきりがないので、まとまったことで全て良しじゃないですか」

統合には各市町村の議会での承認が必要で、資産を失うことになる大阪市では強い反発が予想されます。

大阪府高槻市の淀川河川敷では、春を前に行われる「鵜殿のヨシ原焼き」が行なわれました。

この「鵜殿のヨシ原焼き」は江戸時代に始まりました。
春に新芽が出るのを促すとともに、害虫を駆除をしてヨシ原を守るために焼かれます。

鵜殿のヨシは良質なことで知られ、宮中の雅楽に使われる「篳篥」という笛の材料にも使われています。
去年は雨で中止となりましたが、今年は約３５ヘクタールのヨシ原がきれいに焼けました。

【鵜殿のヨシ原保存会・内本隆譲会長】
「来年こそは良いヨシがとれるよう願っております」
【訪れた人は】
「すごく圧巻的で、自然で、雄大で良いと思います。楽しみにしていたんです」

来月上旬には新芽が現れ始め、淀川に春の訪れを告げます。

兵庫県豊岡市の但東町では、春の味覚として知られるウドの出荷が始まっています。

独特の香りでさっぱりとした歯ごたえの山菜「ウド」、この地域では２０年以上前からハウスを利用した促成栽培が行われています。
「山ウド」と呼ばれ、今では特産品として人気を呼んでいます。
自然のウドに食感が近く、酢の物やてんぷらにすると美味しいということです。

ウドは１本ずつ丁寧に収穫された後、土を払って箱に詰められ、主に贈答用として京阪神を中心に出荷されます。

この出荷作業は５月上旬まで続くということです。

桃の節句、ひな祭りを前に徳島県勝浦町に展示されたのは、高さ８メートル、２５段のひな壇です。
名物の「ビッグひな祭り」が２４日から始まりました。

町おこしのために家庭に眠るひな人形を飾ったことが評判を呼び、今では全国からひな人形が寄せられるようになり、今年は全国から約３万体が集まりました。

会場にはメインのひな壇のほか、各地の「変わりびな」コーナーも設けられています。

「ビッグひな祭り」は、４月７日まで徳島県勝浦町の人形文化交流館で行われ、期間中は住民の７倍となる４万人の人出が見込まれています。

春の到来とともにカニのシーズンも終盤を迎えます。

兵庫県豊岡市の津居山漁港では恒例の「かにまつり」が開かれました。
会場では通常よりも４割ほど安く松葉がにを買えるほか、無料の甲羅酒なども味わえるとあって、多くの観光客が訪れました。

【観光客は】
「美味しい！」
「最高ですねえ、温まりますわ」

また特設会場では名物の競り市が行われ、威勢の良い掛け声が飛び交うなか、観光客たちがカニやハタハタなどの魚介類を競り落としていました。

２４日朝早く、大阪府箕面市のコンビニエンスストアに２人組の男が包丁を持って押し入り、現金約５０万円を奪って逃げました。

午前３時４０分ごろ箕面市坊島５丁目の「ローソン新御堂筋箕面坊島店」に２人組の男が押し入り、商品を並べていた男性店員に包丁をつき付け「金を出せ」と脅しました。

店員がレジにあった現金を差し出すと、男らは更に「金庫があるやろ」と脅してレジの下にあった収納箱からも現金を奪い、店の扉を蹴って逃げました。
警察によりますと約５０万円が奪われたということです。

当時、客はおらず、店員にけがはありませんでした。

逃げた２人は１０代から２０代の若い男で、身長１７０センチくらいだったということです。

兵庫県丹波市では、東日本大震災を機に始まった消防と警察の合同防災訓練が行われました。

防災訓練は兵庫県東部を震源とする震度６強の地震で病院の一部が倒壊して火災が発生し、大勢の負傷者が出た想定で行われました。

丹波市では東日本大震災を機に、去年から消防と警察などが合同で防災訓練を行っています。

訓練には県の医療チームＤＭＡＴも参加し、ヘリコプターを使って患者を移送したり、救出した負傷者を効率よく治療するためにケガの程度を判別するトリアージなども行われました。

また会場には避難の難しさを体験するために煙が充満した室内を再現したテントなどが設置され、参加した市民が訓練に真剣に取り組んでいました。