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【社会】

双葉町長選あす告示 中間貯蔵施設など争点

福島県郡山市で開かれた公開討論会で立候補予定者の主張を聞く双葉町民ら=26日

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 東京電力福島第一原発事故で役場機能を埼玉県加須市に移し、全町避難が続く福島県双葉町の町長選が二十八日、告示される。放射能汚染土などを貯蔵する施設の設置調査を認めるか、などが焦点。前町長と前町議の争いを軸に、計七人前後が立候補の準備を進めている。

 町長選は、町議会に不信任決議案を可決された井戸川克隆前町長(66)の辞職に伴って行われる。当初、不出馬の意向を示した井戸川氏は一転して出馬を表明。辞職しての出馬に「批判はあるだろうが、誠意を持って理解を求める」と話す。

 これに対し、議会側は「町民や議会の声を聞かず、独善すぎる」と井戸川氏を批判。町議を辞職して出馬する伊沢史朗氏(54)に候補者を一本化した。伊沢氏は「双葉町の復旧対策は他町村より遅い」と、復旧や再建の円滑な推進を訴える。

 焦点の一つは、政府が双葉郡への設置方針を示した汚染土などの中間貯蔵施設について、現地調査を受け入れるかどうかだ。井戸川氏は「町全体で話し合い、方向性を見いだす」と賛否を明らかにしないものの、これまで慎重姿勢だった。伊沢氏は郡内の町村との協調を重視し、受け入れる立場を示している。

 

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