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こんにちは広島:広島電鉄車両課長・東耕一さん /広島

毎日新聞 2013年02月26日 地方版

 ◇街に合わせ、独自の超低床小型車開発−−東耕一さん(43)=西区

 広島電鉄の車両課員時代の99年、バリアフリーに対応した「超低床車両」の初導入に立ち会い、車両課長となった現在、15日から営業を運行を始めた新型の小型超低床車両「ピッコロ」「ピッコラ」導入の指揮を取った。

 東京都内の大学を卒業後、「地元で町づくりに関われる仕事をしたい」と93年に広電へ入社した。千田車庫(中区)や荒手車庫(西区)など現場での車両点検・整備作業を通じて、車両や仕事の「いろは」を学んだ。

 車両課で国への許認可など事務作業に従事していた99年。広電がドイツから初導入した超低床車両「グリーンムーバー」が、大型輸送機で広島空港に運ばれてきた様子を現地で見守った。しかし故障すると、部品はドイツから調達する必要がある。「ノウハウや蓄積が無い。部品の予備をどれだけ用意すれば良いか分からず苦労した」

 事業開発部(当時)などを経て07年に車両課に戻り、10年から課長。再び新型低床車両導入の仕事に携わることに。広電は05年に国産車両「グリーンムーバーマックス」の運行を始めたが、ホーム長の短い江波、横川、白島線には、車長が30メートルもある両シリーズが乗り入れできず、利用者から「自分の住んでいる所でも乗りたい」と導入を求める声が出ていた。

 そこで「マックス」をベースに小型化車両開発を決めた。目指したのは「乗りやすさを実感してもらえるように」。「マックス」は車内に響く機械類の動作音の大きさが課題だった。車両メーカーと協議し、クーラーのファンを改良して軽減。車内の表示案内も充実させた。車長も屋根部分に収容する制御装置や補助電源を小型化して18・6メートルに抑えた。

 14日に千田車庫であった「ピッコロ」「ピッコラ」の出発式には、多くの市民も沿線に詰めかけた。「見守ってもらいうれしかった」と振り返る一方、「次の100年に向けた始まり。よりよくしていかないと」と引き締める。【植田憲尚】

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