核融研:重水素実験で市民が請願書−−多治見市議会に /岐阜
毎日新聞 2013年02月26日 地方版
核融合科学研究所(土岐市下石町)が計画している重水素実験に反対している多治見市内の「多治見を放射能から守ろう!市民の会」(井上敏夫代表)と「子どもを外で元気に遊ばせたい母の会」(佐合美穂共同代表)は25日、多治見市議会の若尾靖男議長に、市議会として調査し、見解を明らかにすることを求める請願を提出した。
請願書は「同市主催の公開シンポジウムで争点が明らかになり、実験を認めないよう求めた署名が(当初目標の)1万人を超えた」とし、争点になった(1)福島原発事故の教訓(2)中性子と中性子線(3)トリチウム(4)放射性廃棄物(5)安全評価委員会の中立性(6)核融合エネルギーの見直し−−について調査するよう求めている。
市民グループは「署名は1万8000筆を超える状況。古川雅典市長に提出する3月8日まで可能な限り集める」としている。【小林哲夫】