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政治
補正1票差可決…民主に衝撃、ドミノ離党警戒
2013.2.27 08:00
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政府は25年度予算案を28日に国会提出する方針。次期日銀正副総裁人事案の国会同意と合わせ、いずれも補正採決通りの展開となれば、「ねじれ」に悩むことなく、強力な政権運営が可能となる。
民主党は、牙城とする参院での「1票差可決」に衝撃を受けている。
海江田万里代表は補正予算成立後、川崎、植松両氏の離党について「補正予算の可決につながった。大変残念だ」とつぶやいた。
民主党はみんな、生活、社民各党と補正予算の修正案を提出して政府案の否決を目指したが、野党共闘は不発に終わった。
桜井充政調会長は参院本会議後、記者団に「補正予算と本予算とではだいぶ違うと思う」と述べ、25年度予算案での野党共闘に期待を示した。
しかし、維新は「野党だから反対のスタンスは取らない」(松野頼久国会議員団幹事長)の立場。みどりも「反対ありきでは国民の理解は得られない」(谷岡郁子代表)と、早くも野党共闘には暗雲が漂う。
民主党がむしろ警戒するのは、反対を繰り返すことで起こりかねない身内からの「ドミノ離党」だ。3人以上がさらに離党すれば参院第一党から転落する。
桜井氏は26日、都内のホテルで菅義偉官房長官から日銀人事への協力を要請された。桜井氏は「マスコミであれだけ報道され、情報管理がひどすぎる」と抗議したが、「今回はこのことを理由に人事を遅らせる意図はない」と伝えざるを得なかった。
「今ねじれているのは民主党だ…」
同党の政務三役経験者は党内の惨状を嘆いた。
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