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臓器移植の6割、まだ死刑囚から=提供ネットワークを構築―中国

時事通信 2月26日(火)18時50分配信

 【北京時事】中国では臓器移植に関して65%が死体をドナー(臓器提供者)とし、残る35%が生体間で実施されているが、死体ドナーのうち90%が死刑囚であることが分かった。かつて中国の移植では死刑囚がドナーの95%を占めていたが、最近でも58%程度がまだ死刑囚の臓器に依存している計算になる。中国のニュースサイト・財新網が26日、2009年末までの衛生省のデータとして伝えた。
 中国紙・北京晨報も先に、中国で死刑囚の臓器が移植される割合は全体の60〜70%前後に上ると報じた。移植問題を統括する黄潔夫・衛生次官は、死刑囚を使った不透明な移植システムに国際社会の批判が集まる中、「死刑囚依存」からの脱却に向けた改革を進めてきたが、道のりの険しさを示している。
 死刑囚依存を避けるため、衛生省と中国紅十字会(赤十字)は10年以降、死亡した市民からの臓器提供ネットワークの構築を推進。26日付の中国各紙によると、中国では毎年、臓器移植を必要とする患者は約30万人に上るが、実際に受けられるのは約1万人。一方、10年からの3年間に及ぶ試行期間の提供数は659件にとどまったが、紅十字会の調査では72%の人が死後に臓器を提供したいと考えているという。 

最終更新:2月26日(火)18時53分

時事通信

 

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