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二・二六事件 証言テープ発見2月26日 23時28分
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陸軍の青年将校らが、首都・東京の中枢を占拠し、政府要人らを殺害した77年前の「二・二六事件」で、襲撃現場に居合わせた女性の証言を録音したテープが新たに見つかり、専門家は、昭和史を研究するうえで貴重な資料だとしています。
二・二六事件は、昭和11年2月26日、「昭和維新」を掲げて決起した陸軍青年将校らが、およそ1400人を率いて総理大臣官邸や警視庁など首都・東京の中枢を占拠し、政府要人ら9人を殺害したものです。
この事件で襲撃を受け、ひん死の重傷を負った侍従長の鈴木貫太郎の妻「たか」の証言を録音したテープが、千葉県野田市の住宅で見つかりました。
テープは、鈴木のふるさとの野田市で、夫が亡くなったあとも暮らした「たか」が、地元の青年の求めに応じて昭和40年に語ったものです。
テープには、鈴木が兵隊に対し「何事が起こって、こんな騒ぎをしているのか。話したらいいじゃないか」と対話を呼びかけていたことや、銃で撃たれた夫を前に、「たか」が、青年将校の1人に「とどめだけは、どうか待ってください」と訴えたところ、この将校が「とどめは残酷だからやめ」と部下に命じ、鈴木が一命を取りとめたことなどが語られています。
昭和史に詳しく、鈴木についての作品もある、作家の半藤一利さんは「鈴木については相当調べたが、たかの話が残されていると聞いたのは初めてで、貴重な資料だ」と話しています。
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