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国際
中国、2中総会開幕 習氏の手腕占う試金石 省庁再編、根強い抵抗も
2013.2.27 06:52
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【北京=矢板明夫】中国共産党の第18期中央委員会第2回総会(2中総会)が26日、3日間の日程で北京で開幕した。3月の全国人民代表大会(全人代=国会)で選出する国家指導者や政府幹部らの人事を討論するとともに、鉄道省を交通省に吸収合併するなどの省庁再編案も話し合う。ただ、統合、削減対象となった省庁の抵抗が強く、難航も予想される。習近平指導部の手腕を占う試金石となりそうだ。
■派閥バランス配慮
全人代で習近平総書記が国家主席、李克強第1副首相が首相に選出されるのは既定方針。2中総会では、全人代に提出されるその他の人事案について討論されるが、共産党筋によれば、胡錦濤国家主席の側近である李源潮政治局員が国家副主席に推されている。
李源潮氏は昨年秋の党人事で、最高指導部の政治局常務委員会入りが有力視されながらも、江沢民前国家主席ら党長老の反対でメンバーの7人に選出されなかった。今回、李源潮氏を国家副主席として処遇することで、党内の派閥バランスに配慮したといえる。常務委員会メンバーではない国家副主席は1993年の栄毅仁氏以来20年ぶりとなる。
4人の副首相候補としては、張高麗氏、劉延東氏、汪洋氏、馬凱氏の名前が挙がっている。このうち第1副首相候補の張氏は江沢民氏につながる人脈だが、残りの3人はいずれも胡主席、温家宝首相に近いとされる。ただ、習総書記の腹心とされるような人物が政府首脳に入っておらず、この布陣でいくと、習氏が今後の政権運営でどれだけ指導力を発揮できるのかに関心が集まりそうだ。
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