［経済］ＪＣＯＭのＴＯＢ価格、株高受けて１２％引き上げ　ＫＤＤＩと住商が２７日開始（2013.2.26 17:50）

　ＫＤＤＩと住友商事は２６日、ＣＡＴＶ最大手のジュピターテレコム（ＪＣＯＭ）の株式公開買い付け（ＴＯＢ）の実施修正計画を発表した。２月上旬開始を予定していた開始は２７日からとし、期限は４月１０日。最近の株高を受けて、１株当たりの買い付け価格を従来計画の１１万円から１２万３千円へと約１２％引き上げた。

　買い付け開始が遅れたのは、中国当局による競争法（独占禁止法）の審査、承認手続きが遅れていたため。

　ＴＯＢ期間はややずれたが、今秋にＫＤＤＩ子会社でＣＡＴＶ２位のジャパンケーブルネット（ＪＣＮ）をＪＣＯＭに統合させるスケジュールには変更がないとしている。

　ＪＣＯＭへの現在の出資比率は住商が３９・９８％、ＫＤＤＩが３０・７１％。当初計画では、両社が３月末までにＪＣＯＭの全株式を取得して非上場化する方針だった。