今回も真面目な話です。


ひとがたポケモン　ルージュラ
「ポケットモンスター赤・緑」で登場したポケモン。

進化を望む声も目立ち、この時期注目されていますね。
そのルージュラには過去から現在に掛けてのある背景が存在します。
解り易く言葉を用いると「人種差別（的）」

それは初期の配色による問題で、現在では色合いが変わっているんですね。



初期のルージュラの配色を見てみましょう。


↑「金銀」時代のルージュラ。

００年に講談社より発売された攻略本です。
「ＯＫ」と手書きで加えられているのは当時の私の図鑑チェックです…。


（以下wikipedia引用）
黄色い長い髪、大きな唇と真ん丸い目のユニークな顔をした、
赤いドレスを着たような体のポケモン。
スカートの中は空洞になっており、下半身らしき部分は存在しない。

その中で米国などの一部の国では“黒い肌・分厚い唇”が人種差別的であるとする見解が
あったということで、その後のデザインが変更されることになります。
制作サイドには人種差別的な意図は存在しなかったとされています。



ということでもう１枚画像を見てみましょう。


↑「ルージュラのクリスマス」の１コマ。

アニメにおいても同じで、当時のルージュラはまだ黒い肌をしています。
制作側に人種差別的な意図はないというのは当然のような気もしますが、
受け取る側の見方と、その人種差別問題の歴史と事実があるため難しい。





そして、それを受けてデザインが変わります。


↑「ファイアレッド・リーフグリーン」攻略本より。


黒い肌が紫色に変わっています。

デザイン変更は、ゲーム、アニメ、攻略本、関連書籍、グッズなどすべてに至ります。



攻略本以外のポケモンの本を見ても…


↑オリポケの参考資料として購入したポケモン事典です。


今やルージュラのフェイスの色は紫で統一されています。


当時集めていた「ポケモンキッズ」や「シール列伝」を見ても黒い配色。
「ポケモンスタジアム」のグラフィックからほぼ移植として用いられている
「バトルレボリューション」のグラフィックを見ると、やはり色だけは変わっています。


「ポケモン」が世界に進出し、デザイン変更の事態が起こる…。
初代開発時にはそんなことを考えていたスタッフはいたでしょうか。
ポケモンが世界に及ぼす影響の大きさ、私も影響を受けているファンのひとりです。



新作でルージュラが進化してくれることを期待してますよ！
どんなデザインでも絶対パーティに入れます！！


この事実を知るまではなんとも思わなかったのですが、これは考えるものがありますよね。

では。