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国際
朴槿恵氏が大統領に就任「希望の新しい時代を開く」
2013.2.25 14:38
【ソウル=加藤達也】韓国の朴槿恵新大統領(61)の就式が25日午前11時(日本時間同)から、ソウル・汝矣島の国会議事堂前広場で開かれた。女性初の大統領となる朴氏は就任演説で任期5年間の施政ビジョンを示した。
朴氏は演説で「大統領として、希望の新しい時代を開く覚悟をもって、この場に立っています」と述べ、スローガンの「国民幸福時代」実現への意思を強く印象づけた。
また、経済については「第2の漢江の奇跡を起こすための挑戦に入って行く」と強調、雇用創出、福祉の向上、中産階級の拡大と国民生活改善を国政の最優先課題として掲げた。
最近発表した政策目標では、経済の低成長からの脱却を目標に据えた。内政の国民的関心事は経済問題への取り組みだ。
演説で外交分野については、北朝鮮の脅威に触れる一方、米国を中心に中国との安全保障や経済面での戦略的な協力関係にも言及した。演説では日韓関係に言及しなかったが、島根県の竹島をめぐる問題を抱える日本との関係改善にどう取り組むかに関心が集まる。
朴槿恵氏は歴代大統領のなかでも最高の得票で当選した。だが、新政権人事が一部候補者の辞退などで大幅に遅れ、最近の世論調査では支持率が下降気味。政権のスタート早々、朴氏の指導力が問われることになる。
式典には国民ら約7万人が参加。日本からは麻生太郎副総理兼財務相や福田康夫、森喜朗両元首相、額賀福志郎元財務相ら日韓議員連盟幹部が参加。米国はドロニン大統領補佐官(国家安全保障担当)、中国は劉延東国務委員が出席した。朴氏は25日午後、大統領府で麻生氏と会談する。
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