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'13/2/25

朴槿恵政権が発足 「国民幸福」へ決意


 【ソウル共同=松本安二】韓国の朴槿恵パククネ新大統領(61)の就任式が25日午前(日本時間同)、ソウルの国会前広場で開かれた。朴氏は就任演説で、雇用創出や福祉拡充を通じて全国民が幸せを実感できる「国民幸福時代」を切り開く決意を表明。核実験を強行した北朝鮮に対し核開発の放棄を求める一方、中長期的に対話や人道支援を通じて南北の信頼関係構築を目指す考えを示す方針だ。

 朴氏は韓国初の女性大統領。与党セヌリ党を率い、李明博イミョンバク前大統領からの保守政権を継承する。1960〜70年代に政権を握った故朴正熙パクチョンヒ大統領の長女で、初の親子2代大統領。任期は5年。

 朴氏は演説で外交分野について、米韓の同盟関係を発展させつつ、最大貿易相手国であり北朝鮮に影響力を持つ中国との戦略的協力関係を深める姿勢を強調。竹島問題などでぎくしゃくする日本との関係改善も目指す。北朝鮮の核の脅威に対応し、安全保障体制を強化する方針も示すとみられる。

 また、大企業偏重や所得格差を是正し中流層を復活させる経済政策を示す一方、低成長の局面を打開するため新成長産業の発掘による成長戦略を提示。大統領選であらためて露呈した地域や世代、理念の対立を克服する「国民大統合」を実現する意志も訴える見通し。




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