2010.11.1

江ノ島と高速道路の動物愛護

11月2日(火)捨猫と共存する江ノ島の人たち・・・

心に響くような出来事が起きると、ブログを通して自分の気持ちを伝えたい・・・と思いますが、なかなか思うように時間が作れないのが悩みです。

主人の定期健診が1ヶ月から2ヶ月に、そして12月からは3ヶ月で良いという事になって、表面上は健康な人と何ら変わりない生活を送っています。旅行もジムもゴルフも普段通りで構わないと担当医から言われているので、主人は時間を惜しむかのように、国内外の旅行にと私を誘います。

元々、主人は車の運転が大好き人間ですから、国内旅行は、どんなに遠方でも、原則、車で出掛ける事になります。10月26日~28日の3日間、主人と2人で車で箱根と鎌倉に旅しました。

車で行くと、途中の寄り道が自由になるという事、荷物が多くなっても平気という利点があります。しかし、私の内心は、疲労と事故が心配と言う事と、ガソリン代、高速代で経費が高くつくので、団体ツアーに参加した方が良いのに・・・と思ったりもしますが、反面、車は、見学する場所を臨機応変に選べるという利点があって、そのお陰で、時として、「予期せぬ出遭いが」あります。今回、その、予期せぬ出遭いが江ノ島で起きたのです。

旅行2日目の27日(水)は、鎌倉大仏と鶴岡八幡宮を見学して後、江ノ島海岸を歩こうということになりました。数日前までは暖かい日が続いていたのに、旅行前日から、一気に10℃以上も気温が下がってしまって、この日も、とても寒くて、コート無しで海岸を歩くのは・・・と、正直、躊躇する気持ちもありましたが、かの有名な江ノ島海岸を、一度は、2人で歩くのも良いか・・・!という気持ちになって、江ノ島散策を決めたのです。下の地図の江ノ島へ渡る橋を歩いて、江ノ島の海岸通りの商店街を散策すがら、

江ノ島神社へと向かいました。神社までの路地にある商店街は、季節はずれの平日にも関わらず、多くの人で賑わっているのには驚きました。(さすが、有名観光地・・・)

神社の奥へと進むと、海抜106.6mの展望灯台へ通じるエスカレーター前へと導かれていました。「展望灯台に昇るべきか」 「ここまでにして引き返すべきか」で迷いましたが、「二度と訪れる事がないかも・・・」との想いから、展望灯台に昇ろうと言う事になりました。

展望灯台の屋上からの素晴しい眺望に満足しました。帰りになって、初めて、徒歩で階段を降りなければ、帰られないのだという事に気づきました。

「エー、帰りは歩き~」 「下りだから、まっ、良いか・・・」などと ぶつぶつ言いながら階段までの広場を歩いていると、数匹の猫が目に飛び込んできました。

「あっ、猫 「こんな島の高台に なんで猫がいるのよ・・・ 「この猫達は飼い猫・・・ 捨猫、ノラ猫・・・ 私の目はになっていました。猫のいる場所へ近づくと、ドライフードと座布団が置かれていたので、「 猫を世話している人がいる・・・」 という事が分かって、少し、安堵しました。

よく観察してみると、どの猫も肉付きよく、人にもよく馴れています。左端の猫の耳には、不妊手術の済んだ目印のV字カットが施されていましたが、他の2匹は、耳カットがないので、不妊手術が済んでいるかどうかは不明で心配でした。

      

親しみを込めて猫をなぜている子供の姿に、私の顔もほころびました。

           

座布団から離れた猫を戻そうとしたいる男性を見付けて話し掛けてみました。彼は、1週間に一度、猫の様子を見にここへ来るそうです。寒さが気になり始めたので座布団を持ってきたとの事です。

彼の話から、江ノ島には「猫を見守る地域住民の会」があって、フード代や不妊手術代などは、商店街に置かれている募金箱の募金で賄われているという事を知りました。その募金箱は、神社までの商店街の途中に置かれているという事でしたが、私達は、神社までの往路で募金箱には気づかなかったのです。

募金箱の置いてある場所を聞いて、その場所へと急ぐ下り階段途中の塀に立て掛けてある看板が目に付きました。看板は、3つの公共団体連名で、下記のように書かれていました。

この近所で目撃された捨猫違反事件の犯人情報を警察が求めています。違反行為を見掛けた人は110番に連絡して下さい。

江ノ島振興連絡協議会 藤沢市・藤沢警察署 神奈川県・藤沢保健所

坂道の階段を更に下へ下ると、商店が並ぶ路地へと進みます。募金箱が置いてあるという 「たこ煎餅」を焼いている店を見つけました。

一番人が集まるという有名店の前に募金箱は置いてありました。その店は、お客さんの目の前で、たこ煎餅を焼くことで有名だそうです。今日も、多くの人が並んで、煎餅の焼き上がりを待っていました。

 

 たこ焼き店の道路を挟んだ向い側募金箱が置かれていました。募金箱の横に置かれた看板には下記のように書いてありました。

 


  江ノ島ネコ募金

皆様が目にする江ノ島の猫は、全て、島の外から持ち込まれた捨て猫です。これ以上不幸な猫が増えないように、避妊手術、治療などの為、募金をお願いします


 感動した私は、募金箱が、少しでも人の気を引くよう願いを込めて、大きな紙幣を入れましたが、とても気になった事があります。それは、募金箱が地面に直接、置いてある事です。そのために、箱の位置が低すぎて、混雑する道では、人の目に入りません。( 私たちも、気付きませんでした)

人の目の位置に近くするために、台の上に置くとか、横の看板を背の高いものにする・・・とか・・・、もう少し工夫すれば、募金箱に気付く人が増えて、もっと、もっと多くの募金が集まるのではないだろうか・・・ と私は思ったのです。

その事を伝えるために、お店の人と話したいと思いましたが、煎餅を待っているお客さんが余りにも多く、店主(?)の手が片時も空きません。しばらく待ちましたが、店の混雑が解消されないので、とうとう、声を掛ける事が出来ないまま帰らざるを得なかった事が残念でなりませんでした。( 私の考えを手紙で伝えてみようと思っています・・・猫ハウスBOX等のチラシや会報も一緒に・・・)

その後、駐車場へ戻ると、そこでも同じ看板を見つけました。(凄い神奈川県   有り難う 神奈川県・・・)

 これまでの旅行では、ノラ猫や捨猫に出会うと、楽しいはずの旅行が、暗い気持ちで終わってしまう事が多くありました。が、今度は、神奈川県が全体で協力して猫問題に取組んでいる事が改めて分かって感動でした。

神奈川県の取組みが、特出 ” しているというのではなくて、「人間として、当たり前の取組み・・・」と、誰もが思うようになるための”活動”大切さを改めて実感しました。

28日は朝から雨風になったので、どこも寄らずに帰る事にしました。高速道路を走っていると、ドックランを示す大きな看板が目に入りました。看板に吸い寄せられるように車はパーキングへと入りました。

最近は、犬と旅行する人が増えているので、東西道路公団のHPにはドックラン情報が掲載されています。少しづつですが、犬と共存する社会作りが進んでいると感じるられる事は、素直に喜びたいと思います。

生憎の雨でドッグランには犬の姿がなかったのは残念でしたが、高速にはドッグランが増えていますので、犬と旅行される方は、ドッグランのあるパーキングを調らべてから、出発されることをお勧めします。