朝鮮総連中央本部 競売・来月入札へ

2月25日 0時38分

東京の都心にあり、現在差し押さえられている朝鮮総連＝在日本朝鮮人総連合会の中央本部の土地と建物について、東京地方裁判所は競売にかけるための資料を公表し来月、入札を行うことを決めました。
基準となる金額は２６億円余りと設定されていて、売却の手続きが終われば朝鮮総連の最大の活動の拠点は失われることになります。

東京・千代田区にある朝鮮総連中央本部の土地と建物は、破たんした朝銀信用組合から６２７億円の債権を引き継いだ整理回収機構の申し立てを受けて、現在、差し押さえられています。
この土地と建物を競売にかけるため、東京地方裁判所は不動産の状況をまとめた「調査報告書」や、権利について記載された「物件明細書」などの資料を２５日、公表しました。
資料によりますと、対象となっている土地は２３８０平方メートル、建物は地下２階、地上１０階建てのビルで、売却の基準となる金額は２６億６０００万円と設定されています。
また、東京地裁はこの不動産の入札を来月１２日から１９日までの間で受け付けることを決めました。
入札で最も高い価格をつけた人を決める「開札期日」は来月２６日となっています。
その後、売却の手続きが終われば、東京の都心にある朝鮮総連の最大の活動の拠点は失われることになります。