大村ボートレース場(大村市玖島1丁目)で昨年12月11〜16日に開かれた「GI第1回賞金女王決定戦」に伴う経済波及効果が約2億2千万円に上ったことが25日、ながさき地域政策研究所の調べで分かった。
期間中の入場者数は県内5カ所の場外発売所も含め約4万8千人。舟券売り上げは目標の70億円を上回る約90億7千万円だった。GIレースで90億円を超えたのは2008年度の「尼崎女子王座決定戦」以来。市競艇企業局は「初開催だったことや、早めのPRが奏功した」とみている。
経済波及効果の主な内訳は、開催経費(県外業者委託料など除く)約8千万円、入場者が県内で交通、宿泊、飲食、土産に使った観光消費額約8600万円。
同研究所は電話投票と場外発売が売り上げの95%を占めたほか、入場者向けには宿泊、飲食クーポンを発行して消費を促したことを挙げ、「独自の戦略で高い経済波及効果を生み出した」と評価。「大村市活性化のエンジンとして、レースに合わせた旅行商品の開発、商店街との連携イベントなどで、さらなる地元消費の誘発が期待される」とした。