エリュシオンは、人間界をめぐる天使と悪魔の争いが
具現化した世界を舞台とするオンライン RPG です。
特徴はWTRPG(ウェブトークRPG)という、プレイヤーが
望む行動をゲームマスターと呼ばれる進行役が、他の
プレイヤーの行動を踏まえながら判定し、文章におこし
物語を創っていくゲームです。

当サイトでは格付けをBとしました。

【タイトル】エリュシオン
【正式サービス】2011年8月31日
【運営】クラウドゲート
【ジャンル】WTRPG ブラウザーゲーム

Elysion01

【総評】
オンラインゲームですが、一般的にイメージするものとは
かなり違うゲームです。
WTRPG(ウェブトークRPG) というテーブルトークRPGと
メールゲームを彷彿させるシステムとなっています。

運営のクラウドゲートはWTRPGを多くリリースしています。
ニッチな市場ですが商業ベースでの競合がいないため生き残
る可能性はあります。
しかし、会社が粉飾決算(実は2期連続債務超過)からの
上場廃止で、タイトルよりも会社が不安材料となっています。
【運営】
運営のクラウドゲート(旧テラネッツ)は、 WTRPG(ウェブトーク
RPG)を現在3本運営しています。

WTRPGは90年代にあった蓬莱学園シリーズなどのメールゲーム
やテーブルトークRPGをネットでプレイできるといった感じのもの
です。

メールゲームは手紙を使った多人数参加型ゲームです。
専門雑誌や手紙文で、ゲームシナリオの状況が書かれており、
その状況から自身のキャラクターがどう行動するかを手紙に
書きます。そちらを運営が他のキャラクターたちの行動と判定
してシナリオを決定し雑誌や手紙文で結果を知らせます。
それを元にまた行動を決定する、というゲームになります。
インターネットの普及とともに縮小していきました。

テーブルトークRPG は、一言で言えば全手動RPGです。
何人かのプレイヤーが集まり、ゲームマスターと言われる
進行役がそれぞれのプレイヤーの行動を判定しながら、シナリオを
進めていきます。戦闘や罠解除などはダイスの数値で成否を
判定します。
日本ではアニメにもなったロードス島戦記や、その作品の
本家であるソードワールドなどが有名でした。
トレーディングカードゲームの台頭ともに縮小していきました。

このメールゲームとテーブルトークRPGをネットゲームに
した感じがWTRPGとなります。
このゲームにもゲームマスター(GM)がいますが、こちらは
他オンラインゲームのGMとはちがい、ゲームの進行役と
なります。

通常のオンラインゲームとはちがい、シナリオの行動を
GMに連絡し次のシナリオがくるまでは待つ。というアナログ
進行になる関係上プレイヤーを選びます。

また、オンラインゲーム必殺のガチャ販売がなく、行動宣言
したプレイヤーに対しテキスト文を作成するという人力作戦
なため物量作戦がしにくいいです。そして当然、文章を作成
したライターに費用を払うため、おそらく粗利は通常のオン
ラインゲームよりも低いでしょう。

手間の割には、実入りが少ないというビジネスモデルとしては
厳しいのではないでしょうか。
しかし、その分競合他社が参入する可能性が低いため
小さなブルーオーシャン(独占状態)と言えるでしょう。
 


【コミュニティ】
Twitter、掲示板などは活発ではありません。
公式サイトのコミュニティは活発なようです。
サイト「小説家になろう」にエリュシオンはよく広告を出している
ようなので、小説が好きな人、書きたい人はマッチするゲーム
と言えます。

【開発】
開発もクラウドゲートが行なっています。
スキル追加などのアップデート(ルール追加?)などを随時
しています。
総評でも書きましたが、会社がピンチな状態です。粉飾決算
からの上場廃止で、資金調達の手段が減っています。
2期連続債務超過といいうこともあり、事業をアプリ開発、
アバター制作などの請負業に絞る可能性はあります。
WTRPG部門自体は、ほぼ外部に委託(ライター、イラスト)
しているようですので、少人数での運営だと思います。

新しい経営陣がこの部門をどう判断するかで大きな動きが
あるでしょう。

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