母子12
大嘘つきの旦那からは、8月下旬になっても連絡も、勿論振込も無かった。奥さんの考えを確認したいと連絡を試みたが、その返信もなかった。そこで8月末に再度以下の手紙を、本人限定受取郵便で送ってみた。
----------------------------
前略、物件所有者の野田です。8月末迄に賃料相当損害金をお支払い頂けるならば強制執行はしない旨連絡差し上げましたが、残念ながら現時点まで進展はありません。既に連絡しました通り、①生活保護 か ②退去前提で売却に協力 頂くかの回答を9/3までにお願いします。期限までに回答無き場合、強制執行手続きに移行するものとお考え下さい。一旦強制執行手続きに移行すると、法定退去期限は1ヶ月となり、現実的に新居探しも困難な状況で、強制執行で荷物毎退去頂くことになりかねません。
引渡命令の債務者は(奥様)となっておりますので、期限の9/3までに(奥様)よりご回答頂けますよう、催告致します。早々
平成24年8月31日
野田成人
----------------------------
この手紙に対しての奥さんからの返信はなく、代わりに旦那さんが期限日にメールをしてきた。
9/3「ご迷惑おかけしてます。内の奴は精神的に連絡無理なので、自分がメールしました。今日中になんとかしますので、明日の朝の返事でお願いいたします。」
この時点では、仮に9/3の期限に回答がもらえなくとも、そのまま有無を言わさず強制執行などというつもりは毛頭無かった。「強制執行よりはマシですよね?」と、物件売却の手続きを進める。買い受け希望者が現れるまでは、居住を認める。売却が決まれば、売却代金から引っ越し代を出す。人助けという話で持ちかけた以上、退去まで賃料タダでもそれはしょうがないかと考えていた。すると以下の返事が来た。
9/3「ご迷惑おかけしてます。なんとか、できました。遅れた分は明日10時までに振り込みします。信じてもらえないのは分かっています。最後の最後に信じてください。内の奴は精神的におかしくなり3日もろくに食べていないので、今回は信じてください。できないときは、結論だします。」
焦っているのか、文字フォントが大きくなり太字になっていた。「最後の最後」が一体いつまで続くのか。まるで「尊師最後のイニシエーション」である(※)。一体何が「なんとかできました」なのか分からないので、電話をかけてみた。詳細は覚えてないので省くが、以下のようなやりとりがあった。
野田「何とかできましたって、どういうことですか?」
旦那「親父が市役所に勤めているんですが、親父から借りることにしました。」
野田「いくら振り込めるんですか?」
旦那「将来の分も含めて50万円」
野田「 …(半信半疑)…、あの~、前の給料が入るって話どうなったんですか?あれウソなんじゃないですか?」
旦那「すいません、ウソついてました。でも今回はちゃんと借りて払います。」
なんと、この大嘘つき男は、あっさりと自分のウソを認めた。
う~ん、これはどう対応すべきか。ちょっと迷ったが、それでキチンとやり直してくれるなら、こちらも望むべくもない。と考えて、その50万の話を待つことにした。
9/5「お忙しい時にすいません。結論ですが、明日借用書を夕方持っていき、お借りする事ができました。金額は50万です。先の事とかを考えて、先の家賃も入れときます。明後日の9時には振り込みしますので、宜しくお願いいたします。万が一の時は、二つの選択を決めます。宜しくお願いいたします。」
※尊師最後のイニシエーション--麻原のイニシエーション(エネルギー移入)は、1988年末までのシャクティーパットで終了とされ、その当時「最後のイニシエーションだから受けましょう」との勧誘文句でお布施集めがなされた。その後も「五大エレメントのイニシエーション」他、名目を変えつつ「尊師最後のイニシエーション」として、たびたび「最後のイニシエーションだから受けましょう」とお布施集めが1995年の逮捕に至るまで繰り返された。
コメント
野田さん、立派な被害者でんがな。
う~ん、私は活動の理念上、そういうことを考えたことはなかったですね。
どういう対象であれ、裏切りその他のリスクを絶えず念頭におき、被害額を一定以下に抑える計算をしています。
今市町村の提訴を考えていた所ですが、それも多分なしで済むんじゃないかと。
受けてて良かったと、本当に心から思いますね。
だって、お金なんか、いつでも仕事さえすりゃあ入って来るからね。
いかに優秀なグルとピンポイントが合うかどうかだね人生!