interview
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浅野 良輔

プロフィール

1991年/東京都出身
2010年
武蔵野美術大学入学
映像学科在籍中
好きな言葉は「正義」


「映像って何だろう」


「アートの視点で見つめ直す」というテーマに対し、
最初は戸惑っていた浅野さんだったが、丁寧に受け答えをしてくれた上、取材中は終始笑いが絶えなかった。 私達と同世代の人達に美術大学の事を少しでも覗いてもらおうという事で、丁度自分と同世代である浅野さんに、何故映像をやっているのか?映像という表現手法とは何なのか?また常に進化し続けるこの分野が今後どのようになっていくのだろうか?という彼なりの考え、予想を聞いてみた。


--まず最初に、何故ムサ美の映像科を選ばれたのでしょうか?

最初はただ漠然と映画がやりたいなって思ってたんですけど、通ってた美術予備校では一瞬だけ日本画や油絵がやりたいと思った事もありました(笑)。

--それはまた、全然違う方向じゃないですか?

本当に何でもやってみたいって思ってるんですよ。
面白そうな事で自分がやってみたいと思った事には何でも手を出してみようって、常にそう考えてはいますね。その時は偶然観たピカソの作品に衝撃を受けちゃって。ごく短期間でしたけど、
「俺はピカソになる!」なんて思ってました(笑)。
もしかすると周りの影響を受け易いタイプなのかもしれない。
でもやっぱり受験前には「自分は映画が好きだ!」って言う想いが勝って、バリバリ映像科受験の為の対策してましたけどね。
ところが映像科に入った後も、授業でやった油絵が凄く楽しくて
「絵描きたい!」って思うんですよね。
僕、絵下手くそなんですけど(笑)。

--いざムサ美に来てみたら、またまた自分の方向性が変わってしまったんですか?

うーん。選択肢が増えたって事になるんですかね。
自分の中ではやっぱり映画っていうものが基本のテーマとして一応あると言えばあるんですけど、絵画以外でもVJ(注1)とかにも興味あるし、サウンドアートやメディアアート、空間演出なんかも授業で触れる内に凄い興味が湧くようになった。視野が広がったって意味では本当に良かったんですけど、「アレもコレもやりたい!」ってなってる内にどれからどう手をつけていいか解らなくなってしまっている。それが個人的には問題なんですけどね(笑)。

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