Game Review


ゲームをプレイしての感想
 

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4  SNATCHER
更新日時:
2006.11.22 Wed.

2042年ネオ・コウベシティー・・・・
「SNATCHER」の脅威の前に、
人々は全てを「JUNKER」に託した。
 
 
1988年にPC8801で発売され,その後プレステでリメイクされたサイバーパンクアドベンチャー。
映画「ブレードランナー」や「ターミネーター」をベースにした世界観で、小島監督ならではのエッセンスが至る所に散りばめられている。
衝撃的なストーリーは今でも評価されていて、色褪せる事はない。
その後の小島作品に見られる、「映画的演出」を初めて取り入れたゲームだ。
 
ゲームは2042年のネオコウベシティが舞台で、人間とすり替わる「スナッチャー」と呼ばれるバイオロイドの正体を探るのが目的。
 
主人公はスナッチャーをジャンク(破壊)するために結成されたジャンカーの1人、ギリアンシードとなって謎の殺人事件の真相に迫っていく。
(※パソコン版はアクト2までしか収録されず未完だが、プレステ版は最終章のアクト3まで収録。)
 
ストーリーの途中、何カ所かで起こる追跡イベントは、古いソフトといえども緊張感がありかなり楽しめる。
いつ、どこからスナッチャーが出てくるか分からないという緊張感がたまらなく、ビビりながらも楽しんでプレイした。
 
ストーリーの分岐こそないものの、根幹の設定がしっかりしているのでかなり入り込めた。
特に、スナッチャーの正体が暴かれるシーンや、ハリーの最期。
バウンティハンター・ランダム(CV塩沢兼人)の登場など名シーンがいくつもあって飽きない。
余談だが、この作品以降塩沢さんは、「MGS2」まで小島作品に参加している。
ランダム・ハジル、トニー・レッドウッド、グレイ・フォックス、ミスターX。
どれもストーリーの鍵を握っているミステリアスなキャラばかりだ。
 
また、ビデオフォンを使ってモンタージュを作ってみたり、壊死した細胞を復元して被害者を特定(ゲーム発売時DNA鑑定はなかった)してみたりと、「警察」・「推理」モノならではの要素も入っていて面白い。
 
随所に小ネタがあり、中でも、「うどん屋」や「ネオコウベ焼き」のイベントは有名。
これらはMGS2で例えるなら、「トイレでbook装備」と似ている。
緊迫したストーリーの中にも、どこかほのぼのしたり、ジョークの入ったイベントがあり、自分はこれを見るために何周もプレイした。
 
まさに小島監督作品の原点といえるタイトル。
ラストのオチは誰も想像がつかない展開になっている。
 
 
「疑い」、それはいつも「闘争」を生んできた・・。
本当の「闘争」は人の「心」にあるのかもしれない・・・。
今、「闘争」は始まったばかりである。


ANUBIS これがスナッチャーの正体だ!


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