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【プロ野球】

やっぱりおかしい? マエケン逆転3ラン被弾

2013年2月25日 紙面から

◇WBC壮行試合 日本10−3豪州

豪州−日本 3回裏2死二、三塁、ヒューズに逆転3ランを浴びる前田健=京セラドーム大阪で(浅井慶撮影)

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 大勝に沸く侍JAPANに大きな懸念材料が残った。先発の前田健(広島)は3回に逆転3ランを浴び、3イニング2安打3失点。連続四球を出すなど56球を要する不安定な内容だった。首脳陣は予定通り3月3日の1次リーグ・中国戦(ヤフオクドーム)に先発させる方針だが、前日の田中(楽天)に続き両エースが不安を抱えたまま開幕を迎えることになった。

 「いろんな意見が聞こえてきたので、それを払拭(ふっしょく)したかった」。調整遅れを指摘する声をシャットアウトしたかった前田健だが、復調をアピールしきれなかった。異変を来したのは3回だ。8、9番に連続四球を与えると、2死二、三塁から3番ヒューズに特大の3ランを被弾。スライダーを制御できなくなり、甘く入ったところを完ぺきにとらえられた。

 「久しぶりに力を入れて投げられた。スライダーは良くなかったが、他のボールは良かったし、仕上がりは90%ぐらい」。右腕は努めて前向きに登板を振り返った。ただ、本番前最後の登板としては完成度の低い投球だったことも事実だ。

 山本監督は「ちょっと心配していたけど、1、2回はボールを長く持っていいピッチングだった」と評価。東尾投手総合コーチも「急に球が抜けたけど心配ない。登板予定の変更は、全然ないでしょう」と予定通り中国戦を任せる考えを明かした。

 “心中”覚悟の首脳陣に対し、前田健は「この前より確実に良くなっている。次は大丈夫だと思う」と力を込めた。日本代表を相手に投げた17日の練習試合では135キロにとどまった直球もこの日は最速145キロ。明るい兆しもあるだけに、沢村賞右腕の言葉を信じるしかなさそうだ。 (臼杵秀之)

 

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