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【プロ野球】3番・内川ハマった 改造サムライ打線で10得点2013年2月25日 紙面から ◇WBC壮行試合 日本10−3豪州
サムライ打線がようやくお目覚めだ。第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を狙う日本代表は24日、オーストラリア代表との壮行試合第2戦(京セラドーム大阪)に10−3で大勝。山本浩二監督(66)が打線を大幅に組み替え、初の2桁安打&得点となる13安打10得点をマークして豪州に連勝。本番を目前に、浩二ジャパンがギアを上げてきた。 ◇ 浩二流の手術が攻撃陣を1本の線につなげた。組み替えた新打線が13安打。日の丸がダイヤモンドを駆け巡り、こちらも2桁の10得点。前日(23日)までの貧打がウソのようだ。 「昨日の3ランが非常に効いているかな、という気がする。打線を組み替え、それぞれの選手がそれぞれの仕事をしてくれて、つながった。非常に良かった」 快勝後、山本監督に余裕の笑顔が戻った。すべての始まりは1回の1本の安打だった。いきなり迎えた1死二塁のチャンス。3試合目の対外試合で初めて3番に指名されての初打席だった内川(ソフトバンク)は、その打席の意味を熟知していた。 「ハヤト(坂本)が出て、カズオさん(松井)が送ってくれた。打線が変わった一発目で打たないと、と思っていた。(前夜)相川さんが3ランを打ち、初回が大事だと思っていた」 2ボールからの3球目、大リーグ・マリナーズでプレー経験もある先発左腕のローランドスミスの速球を中前にはじき返した。先制タイムリー。ここから快音ラッシュが始まった。もし、内川が凡打していれば、流れは貧打へと逆戻りしていたかもしれない。チームの命運を左右する打席だった。 ポイントで内川に回ってくる。そう読んだ上での浩二流の一手だった。「内川はずっと状態が良かった。クリーンアップのトップはチャンスで来るし、またチャンスをつくってくれるんじゃないか」。そしてキーマンは期待通りに扉を開いた。 最初に雰囲気を変えたのは前夜の相川(ヤクルト)の逆転3ランだった。さらに手を入れ、加勢したのが浩二タクト。「昨日のゲームでずっとゼロだったとき、明日は考えないかんな、という思いがあった。でも、そんなに変えてもいけない」。本番まであと約1週間。動きが大きすぎればチームは動揺する。程よく刺激を与えるために新オーダーを組んだ。 看板は3番・内川。さらに「あまり打てないと気にする可能性がある」と、不調だった坂本と長野の巨人コンビを動かした。坂本は3番から1番に、長野は3番から5番へ。リフレッシュ効果は2人にも安打を運んだ。初スタメンだった2番・松井(楽天)、8番・角中(ロッテ)も暴れた。 今後については梨田コーチが「ある程度、基本は基本として」と、このオーダーがベースになることを示唆した。低調だった打線に復活の兆し。3月2日から始まる1次ラウンド(ヤフオクドーム)に向けて、攻める侍の型が見えてきた。 (生駒泰大) PR情報
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