あっ、この旗は、オレがデザインした旗な。
さてと。ブリテイン漁業組合からの依頼により、知り合いの傭兵者を集めて「対海賊討伐団体」を組織する事になった。中々、面倒な仕事だが、金になるので遣る気も一入というところだ。
協力組織としてジェローム・ワイルド・ギース(Jhelom wild geese [JWG] )。
ギルドマスターは、ドラヴィア(Dholavira)。
ジェロームの街が、傭兵で栄えていることは、皆知っているとおりだろう。Wild Geese。つまり、野生のガチョウの事だが、そもそもはアイルランド人の傭兵の事を指す。
由来の話だが、攻城戦に敗北してフランスに亡命していたアイルランド兵士が、リー河に下っていた。そりゃ、十月頃の河だ、寒い。とてつもなくな。兵士の士気もだだ下がりって分けよ。
ただ、水面に月が移るほど、良い光が出ていたらしい。しかし、皆何も言わす、黙々と進軍をする。まるで月の事なんて無かったように。普段、馬鹿騒ぎをしている傭兵達とって 信じられない事だ。まぁ、河の中で叫べば、寒さで身体の熱を吸い取られる事をみんな知っていたんだろうな。
その時、ふいに月光を何者かが遮った。とても明るい月だった。だかこそ、遮られたことで、みんな気付いたんだ。初めは雲でも掛かったかと思っていたんだろう。
進軍のため、泥まみれで士気も下がっていた傭兵達は、その光景を見た。
それは、ガチョウの群れが、寒空の中にフランスへ向かって渡っていく光景だったそうだ。真っ直ぐに羽を羽ばたかせて進軍していく野ガチョウ達。とんでもねぇ、根性だよな、全くよ!
それで、アイルランドの傭兵達は、自分達の事とガチョウを照らし合わせ、「ワイルド・ギース」と自分たちを呼ぶことにしたそうだ。
ワイルド・ギース達は、その後に貴族に雇われ、一つの国を征服するまでの武勲をたてたそうだ。
と、オレがジェロームで傭兵をした頃に聞いた話だな。多少、他の人間の脚色は入ってるだろうが、まぁ気にするな。はっはっは、大目に見ろよ!
フランス? アイルランド? ブリタニアじゃあ、そんな地名を聞いたことがない? おいおい、ブリタニアにはフランスパンが有るんだぜ? フランスパンのフランスは、そこから付いたって言われているぜ?
どこかの話だよ。起源なんて、傭兵のオレが知るわけ無いだろ。――きっと異邦の旅人が教えてくれたんだよ。
さて、Atwからは全軍ではなく、オレが隊長を務める攻撃部隊Ravenからの出兵だ。
攻撃部隊の総員数は5名からの導入だが、バルド海賊団(通称BIP)は、分解中で一人一隻で行動、ヘイブン海賊団は縮小
(ツッコミが有ったのだが、現時点ではまだ稼働中らしい。関係者さま、調べもせずに本当に申し訳ありません。詳細が有れば追って書きます)。あとはバラクーダ海賊団だが、最近、沖では見かけない。つまりは、引けはとらんだろうと考えている。JWGの連中が何人出してくれるか、それによるがね。何せ、こちらは陸っぱりの仕事ばかりで、船の操作なんて早々慣れてない。海戦参謀の一人でも雇いたくなるぜ。
尚、我々傭兵組織は、徳の為に戦うのではなく、金とクライアントの信用、同族への義によって戦っている。そのために徳に反する行為もあるかも知れないが、すべては傭兵としての仕事を全うする事として喜んで迎え入れようとも思っている。
UOチャンネルに「対海賊傭兵隊」を組織して、この任務に当ろうと思っている。
傭兵隊の指揮は、オレとドラヴィアが、それぞれ指揮する形であり。
その場で、臨時の乗り組員を傭兵として、徴兵することも有る。
まぁ、信用が著しくできない人間は、こっちも仕事がし難いんで、お断りって事はあるがねぇ。