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スナッチャー(PCE−CD)


◆1992年度作品 ◆発売元 コナミ
◆ハード PCエンジン ◆ソフト CD−ROM
◆ジャンル アドベンチャー

 西暦2042年、ネオ・コウベ・シティ。
殺害した人間とすりかわる謎のバイオロイド「 スナッチャー 」を処理する
少数精鋭の特務機関「 ジャンカー 」に配属された「 ギリアン・シード 」が
事件解決に奔走するサイバーパンク・アドベンチャーゲーム。

snatcher01.gif

小島秀夫氏の手により紡ぎだされた綿密に設定された重厚な世界観。
プレイヤーの心理をも逆手に取ったかのような選択肢とセリフまわし。
敵との戦闘ではシューティングゲームの要素を取り入れるなど
当時のアドベンチャーゲームの枠を超えた完成度で話題となったゲームです。

未完のままになっていたPC88版をPCエンジンに移植するにあたり
新たにACT3を追加した3部構成として再編しストーリーを完結。
さらにCD−ROMソフトのお家芸
有名声優を起用して一部のセリフを音声で出力する定番のパワーアップも施された
完全版ともいえるスナッチャーが登場したのでありました。

ちなみにPC88版はディスク5枚組みだったそうな。

今回はアドベンチャーゲームの金字塔スナッチャーをご紹介しましょう。

 ゲームシステムは今となっては古典的なコマンド選択式。
あらかじめ決められたコマンドを選択するなどしてフラグを立てると
新しいコマンドが出現する・・・といった感じでゲームを進めていきます。

snatcher02.gif

画面の下段にコマンドやコマンドを選択した後のセリフ等を表示。
音声でセリフが流れる時は登場人物の顔が表示されます。
コマンドは総当りで選び続けていれば、とりあえずOK。
コマンド以外にも
カタカナの文字(人名など)や数字(ビデオフォンの番号)を入力する場面もあり
サラリと楽にプレイさせてもらえなかったりします。

 主人公の「 ギリアン・シード 」とコンビを組む
補佐役の分析ロボット「 メタルギア 」とのセリフの掛け合いも面白く
ギリアンがボケれば、速攻でツッコミを入れるメタルギア。
コマンドの選択によっては事件捜査のコンビが漫才コンビに・・・・・。

ここら辺も、アドベンチャーゲームとしてはお約束の仕様でしょうか。

また、これ以外にもネオンサインが?!

snatcher04.gif

実は上のネタ、後に謎解きのヒントになるんですね〜。
このゲーム、プレイヤーを飽きさせない工夫をしているのも良いところです。

 一方、本作の売りのひとつである射撃モード。
随所に挿入されており良い意味で緊張感を高めてくれます。

snatcher03.gif

セレクトボタンを押すと画面が縦横3列に区切りが表示され発砲準備完了。
敵の位置と同じ向きに方向ボタンを押してから撃つ。
攻撃を受けるとライフゲージが減り、ライフがなくなるとゲームオーバー。
素早く正確に狙いを定めるのは言うまでもありませんが
別の表現をすると、モグラ叩きの要領でボタンを押すって感じであります。


 さて、軽くではありますが
久しぶりにスナッチャーをエンディングまでプレイしてみました。
どこからどう見てもレトロゲームなので古臭さは否めませんが
コマンド選択だけのアドベンチャーよりは楽しいかな〜。

シリアスなようでユーモアもたっぷり。
もはや お約束なんだけど、男心をくすぐるコマンドの数々。

時にニヤリとほくそ笑み、あるいは時にハッと驚いたり。
そういったゲームとしての面白さは折り紙つきと言えましょう。

 ただし、それは ACT1、ACT2 のお話。

事件の真相が語られるACT3は
敵の本拠地に乗り込みスナッチャーを操る事件の首謀者と
対面するまではコマンド選択があるのみ。
全ての謎が解き明かされるのは結構な事ですが
その後、独白が延々と続き・・・・・・。
つまり、プレイヤーはテレビ画面を見ているだけで終わってしまうのであります。

この点に物足りなさを感じるけど総合的に見れば良く出来たゲームでしょう。
ミニゲームなどの隠し要素も盛り込まれ、見事なまでに練り込まれた設定。
作り手のこだわりがひしひしと伝わってくるではありませんか。

ACT3がチョット残念ですが(クドイ?)
それを差し引いても十分に遊べるアドベンチャーゲームになっております。


 ちなみに、後に発売されたPS(プレステ)版スナッチャーは
死体にモザイクが掛かっているとのこと。

確かに描写がグロいですからね〜、自主規制したんでしょう。

仮にPCエンジン版を現行機種に移植するとしたら
CEROのレーティングは? Dかな?
あるいは一部修正すればCだろうか?

首を引きちぎられた死体
乳首の見えるスナッチャーの死体?
ハラワタが飛び出し足がピクピク動く犬
ウジ虫がウニョウニョ動く腐乱死体の頭

これは子供には見せられんですな〜。
管理人もこの画像のUPは自主規制いたしますぞ。

ということで、本日はここまで。




この記事へのコメント
自主規制するほどグロかったんですね〜。
PCエンジンでは修正はいってないとすると、もしプレイするならPSとPCエンジンどっちがいいんでしょうね。
仮にPS3辺りなら、18禁レベル!?
Posted by 二条ジョウ at 2010年10月04日 01:26
PS版だけでなくSS版もありますよ。
あまり詳しくないけど、SS版は極端な修正(改良、アレンジ含む)はしていないと思います。

映画などと比べてゲームは表現の規制が厳しいので
Z指定(18禁)のゲームでも そんなにグロくはないですよね。(個人的に)
その点を踏まえて考えてみると、完成された映像のリアルさによってはZ指定もありえるかも。
・・・・・まぁ、今さら移植はありえないので、あくまでも仮定の話ではありますが。
Posted by 管理人 at 2010年10月04日 18:02
自分はPCEでプレイしました。

スナッチャー、ポリスノーツは管理人周囲に熱いファンが多く、どちらかと言うとアドベンチャー苦手なため、勧められて押し切られる形で始めることになったんですがかなり楽しくプレイ出来ました。

その後、その友人にはリンダキューブを押しつけられることになるんですが、、、、、
家庭用ゲームとしてはアレが一番グロかった気がします(笑)
Posted by そうてん at 2010年10月08日 15:32
面白さのツボを押さえたゲームですから多くのファンに支持されているのもうなずけます。
ところでリンダキューブはPCエンジン版かな?
プレミア価格が付いてた中古品があったけど、高いっ! って思い買わなかったんですよ。
でもグロいと聞かされるとプレイして確認したくなる・・・どうしよう。
Posted by 管理人 at 2010年10月08日 18:04
スナッチャーは、小島監督が関わったのは、PCエンジン版が最後です。
小島秀夫の「ヒデラジ」 第295回 (11.06.24)
で語っていました。
Posted by onion at 2011年07月09日 18:41
と言うことは、PSやSSの移植に際して変更された箇所は小島氏の意図するものではなかったわけですね。
Posted by 管理人 at 2011年07月09日 21:10
実はこの「スナッチャー」、海外(北米、欧州)ではPCEではなくメガドライブの周辺機器「メガCD」で発売されました。メガCDの2軸回転、拡大、縮小機能でPCE版よりグラフィックが更に細かくなっているのが特徴。翻訳にはジェレミー・ブラスティーンさんが関わっています。このメガCD版「スナッチャー」、海外だけじゃなくて日本でも発売されてしてれたら良いのに…。海外からのメガCDユーザーからは高く評価された模様。
Posted by マイケル村田 at 2012年12月25日 10:46
ふつう、PCエンジンの作品をメガドライブに移植するとクソゲーと化してしまうの当たり前だが、このMCD版スナッチャーだけは神移植だった(日本テレネットのコズミック・ファンタジーとかニチブツのF1サーカスCDの作品は劣化移植判定のレベルだった)。


Posted by マイケル村田 at 2012年12月25日 16:34
移植の場合、元ネタに忠実に移植するのとアレンジを加えて移植するパターンがあります。
さらに忠実移植とアレンジの両方を収録しているゲームもあり、そこらへんは家庭用ゲームならではの追加要素。
どちらにせよ面白ければ私は満足であります。
Posted by 管理人 at 2012年12月27日 19:20
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