◆ハード PCエンジン ◆ソフト CD−ROM
◆ジャンル アドベンチャー
西暦2042年、ネオ・コウベ・シティ。
殺害した人間とすりかわる謎のバイオロイド「 スナッチャー 」を処理する
少数精鋭の特務機関「 ジャンカー 」に配属された「 ギリアン・シード 」が
事件解決に奔走するサイバーパンク・アドベンチャーゲーム。
小島秀夫氏の手により紡ぎだされた綿密に設定された重厚な世界観。
プレイヤーの心理をも逆手に取ったかのような選択肢とセリフまわし。
敵との戦闘ではシューティングゲームの要素を取り入れるなど
当時のアドベンチャーゲームの枠を超えた完成度で話題となったゲームです。
未完のままになっていたPC88版をPCエンジンに移植するにあたり
新たにACT3を追加した3部構成として再編しストーリーを完結。
さらにCD−ROMソフトのお家芸
有名声優を起用して一部のセリフを音声で出力する定番のパワーアップも施された
完全版ともいえるスナッチャーが登場したのでありました。
ちなみにPC88版はディスク5枚組みだったそうな。
今回はアドベンチャーゲームの金字塔スナッチャーをご紹介しましょう。
ゲームシステムは今となっては古典的なコマンド選択式。
あらかじめ決められたコマンドを選択するなどしてフラグを立てると
新しいコマンドが出現する・・・といった感じでゲームを進めていきます。
画面の下段にコマンドやコマンドを選択した後のセリフ等を表示。
音声でセリフが流れる時は登場人物の顔が表示されます。
コマンドは総当りで選び続けていれば、とりあえずOK。
コマンド以外にも
カタカナの文字(人名など)や数字(ビデオフォンの番号)を入力する場面もあり
サラリと楽にプレイさせてもらえなかったりします。
主人公の「 ギリアン・シード 」とコンビを組む
補佐役の分析ロボット「 メタルギア 」とのセリフの掛け合いも面白く
ギリアンがボケれば、速攻でツッコミを入れるメタルギア。
コマンドの選択によっては事件捜査のコンビが漫才コンビに・・・・・。
ここら辺も、アドベンチャーゲームとしてはお約束の仕様でしょうか。
また、これ以外にもネオンサインが?!
実は上のネタ、後に謎解きのヒントになるんですね〜。
このゲーム、プレイヤーを飽きさせない工夫をしているのも良いところです。
一方、本作の売りのひとつである射撃モード。
随所に挿入されており良い意味で緊張感を高めてくれます。
セレクトボタンを押すと画面が縦横3列に区切りが表示され発砲準備完了。
敵の位置と同じ向きに方向ボタンを押してから撃つ。
攻撃を受けるとライフゲージが減り、ライフがなくなるとゲームオーバー。
素早く正確に狙いを定めるのは言うまでもありませんが
別の表現をすると、モグラ叩きの要領でボタンを押すって感じであります。
さて、軽くではありますが
久しぶりにスナッチャーをエンディングまでプレイしてみました。
どこからどう見てもレトロゲームなので古臭さは否めませんが
コマンド選択だけのアドベンチャーよりは楽しいかな〜。
シリアスなようでユーモアもたっぷり。
もはや お約束なんだけど、男心をくすぐるコマンドの数々。
時にニヤリとほくそ笑み、あるいは時にハッと驚いたり。
そういったゲームとしての面白さは折り紙つきと言えましょう。
ただし、それは ACT1、ACT2 のお話。
事件の真相が語られるACT3は
敵の本拠地に乗り込みスナッチャーを操る事件の首謀者と
対面するまではコマンド選択があるのみ。
全ての謎が解き明かされるのは結構な事ですが
その後、独白が延々と続き・・・・・・。
つまり、プレイヤーはテレビ画面を見ているだけで終わってしまうのであります。
この点に物足りなさを感じるけど総合的に見れば良く出来たゲームでしょう。
ミニゲームなどの隠し要素も盛り込まれ、見事なまでに練り込まれた設定。
作り手のこだわりがひしひしと伝わってくるではありませんか。
ACT3がチョット残念ですが(クドイ?)
それを差し引いても十分に遊べるアドベンチャーゲームになっております。
ちなみに、後に発売されたPS(プレステ)版スナッチャーは
死体にモザイクが掛かっているとのこと。
確かに描写がグロいですからね〜、自主規制したんでしょう。
仮にPCエンジン版を現行機種に移植するとしたら
CEROのレーティングは? Dかな?
あるいは一部修正すればCだろうか?
首を引きちぎられた死体
乳首の見えるスナッチャーの死体?
ハラワタが飛び出し足がピクピク動く犬
ウジ虫がウニョウニョ動く腐乱死体の頭
これは子供には見せられんですな〜。
管理人もこの画像のUPは自主規制いたしますぞ。
ということで、本日はここまで。
PCエンジンでは修正はいってないとすると、もしプレイするならPSとPCエンジンどっちがいいんでしょうね。
仮にPS3辺りなら、18禁レベル!?
あまり詳しくないけど、SS版は極端な修正(改良、アレンジ含む)はしていないと思います。
映画などと比べてゲームは表現の規制が厳しいので
Z指定(18禁)のゲームでも そんなにグロくはないですよね。(個人的に)
その点を踏まえて考えてみると、完成された映像のリアルさによってはZ指定もありえるかも。
・・・・・まぁ、今さら移植はありえないので、あくまでも仮定の話ではありますが。
スナッチャー、ポリスノーツは管理人周囲に熱いファンが多く、どちらかと言うとアドベンチャー苦手なため、勧められて押し切られる形で始めることになったんですがかなり楽しくプレイ出来ました。
その後、その友人にはリンダキューブを押しつけられることになるんですが、、、、、
家庭用ゲームとしてはアレが一番グロかった気がします(笑)
ところでリンダキューブはPCエンジン版かな?
プレミア価格が付いてた中古品があったけど、高いっ! って思い買わなかったんですよ。
でもグロいと聞かされるとプレイして確認したくなる・・・どうしよう。
小島秀夫の「ヒデラジ」 第295回 (11.06.24)
で語っていました。
さらに忠実移植とアレンジの両方を収録しているゲームもあり、そこらへんは家庭用ゲームならではの追加要素。
どちらにせよ面白ければ私は満足であります。