2003年上半期の日記

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20030113
 西遊記プレイ。亀慈(KIJI)に入ると強制イベントで,十歳の女の子2人が行方不明だから捜しに行こうということになった。平頂山(HEICHOUZAN)にて金角という化け物と戦うが,こいつが滅茶苦茶な強さで,2ターンで涼鈴と三蔵が殺されゲームオーバー。仕方がないので玉門関に戻り,全員の防具を今買える最強のものにするとともに,道場破りをしてレベルを上げることにした。
 玉門関の道場主はバカみたいに弱かった。高昌の道場主戦は水中で行われたが,水練のできるキャラが2匹いたので何とかなった。だが予想より苦戦。比丘の道場主戦は陸戦だが,敵が丘の上の地形効果が高い場所に陣取っていたため,やはり予想より苦戦した。
 滅法の道場に行こうと思ったところで物言いがついた。金兜嶺で霊感公子に遭遇。強制的に戦闘に突入。例によって,敵がとても高い山の上にいるので,こちらの攻撃が当たりにくい。悟空を上にあげて,残りは下からゆっくり回り込む。基本的に,ある程度上ると桔花公主の弓や他のキャラの術が届くので,それほど苦労なく倒せた。8ターン。
 それでもしつこく食い下がる亀の霊感公子に対し,涼鈴は「三蔵が婚約者」だととんでもないことを言った。彼女の嘘に合わせるか否かの選択肢が出たので,当然拒否。「涼鈴,ウソはだめだよ。ちゃんと納得してもらわなきゃ。」悟空か八戒なら話を合わせてくれたかもね。
 滅法の道場主戦は,普通に倒した。ここまで13:35かかった。やはり装備替えの時間が無駄にかかってしまう。

20030116
 西遊記プレイ。平頂山の金角戦リベンジマッチ。やっぱり強かったが,今度は7ターンでクリア。攻撃範囲が広すぎるが,今回は一回当たりのダメージがHPMAXの1/3くらいだったので何とかなった。前回は回復させても2ターンで死んでいたので,ずいぶんな違い。金角は宋金麗が謎のひょうたんによって変化した姿だった。要は,行方不明の少女が妖怪になって暴れていたということ。
 しかしながら,金角戦が終わるとすぐに,強制イベントで銀角と戦う羽目になったのには閉口した。蓮花洞(RENKADOU)での戦い。こちらには謎のひょうたん使いがいて,せっかく助けた金麗を吸い込んでしまった。今回は一応銀角の破壊力を加味して戦っていたのだが,今度は攻撃範囲を読み違えて悟浄が死亡。銀角は金角と違い,一直線無限遠まで届く神技を持っていたようだ。本当に無限遠ということはないだろうが,少なくともこのマップにおいては事実上の無限遠(注)。
注) 銀角の神技:のちに調べたところ,本当に無限遠だった。
 ようやく倒したが,8ターンもかかってしまった。もっとも,今回は敵を全滅させたのでよしとしよう。金麗は自分たちがすでに妖怪となっていることを知っていたようで,亀慈に戻ると三蔵たちについていくと言い出した。こちらに選択権はなく,勝手に仲間になってしまったのだが,パラメータなどをみるとちょっと強すぎかも。
 幕間。サーガラが怒っている。ヴァラやヤクシャは遊び半分だ,自分のように竜族を人質にとられていないから,あんなにのんびりしているのだと。デーヴァ(任務を任された責任者のようだ)に対し,私かお前のどちらかが行って早く片をつけるべきだと主張。デーヴァは,神将をすべて集めさせてからと考えているようだ。陰でマハラカが,自分は名前も出してもらえないと勝手にいじけている。サーガラに逆恨みをしているようだ。よくはわからないが,指令達成のためにサーガラが攻めてくるらしい。それもデーヴァの意に反して。
 北の道が安全,南の道は難所。16年前山崩れがあったそうだ。ということで,神将を得るために南の道を進むことに決定。あと,道具屋で防具を買い,鍛冶屋で武器のレベルを上げ,酒場でお金を稼いだ。ここまで15:55だが,半分くらいは装備とお金稼ぎ。

20030117
 西遊記プレイ。亀慈の道場主を倒そうと思ったが,レベルが足りないらしく戦わせてもらえなかった。仕方がないので南の道を先に進む。
 且末(SHOMATSU)で,黄袍郎(こうほうろう)なる道士が現れた。牛魔王の友人だそうだ。こいつが三蔵を虎に変えてしまい(それにしてもリアルな虎だ),虎の三蔵に襲われながら敵を倒すという戦いを強いられた。虎三蔵は意外に強く,桔花公主ばかり狙うので,正直かなりピンチだった。おまけに宝箱を取ろうとしたのもよくなかった。というか,三蔵の支援魔法の有り難味を思い知らされた戦いだった。黄袍郎,妙に堅いし。9ターンかけて,大回復丹を4つも使ってようやく倒した。三蔵は「友達が悪いことをしていたらとめなきゃ」と至極まっとうな説教をして,黄袍郎を諭してしまった。
 昇竜崖(SHOURYUGAI)ではあっさり二郎真君を入手。だがそこへサーガラが現れ,強引に朱涼鈴を奴隷にしようとして断られた。訳も話さず錫杖を奪ってこちらへ渡せといわれたら,誰だって断るわな。その涼鈴を裏切り者呼ばわりして,この始竜の血筋のどうやら偉い竜族さんは,わがままぶりを発揮していた。曲がりくねった断崖絶壁という悪条件で,涼鈴と三蔵の二人でサーガラ&回復役と攻撃役のザコ2匹を相手にしなければならないのは,なかなか辛かった。悟空が助太刀に来るのに時間がかかり,結局12ターンかかって危なげなく倒した。ちまちました戦いは辛い。
 二郎真君とサーガラの話を総合すると,鬼神という悪い神様が天界から神将を追ってやってきたらしい。これからは鬼神との戦いになるそうだ。だが,涼鈴は「あの素晴らしいサーガラ様が鬼神なんかであるはずがない」と荒れておいでだった。
 吐火羅(TOKARA)では八戒が料理の本をもらった。料理の本といっても術の巻き物らしい。使ってみたら大変な攻撃魔法だったけれど,大変なMP無駄遣いかも。中華料理と料理道具がたくさん降ってきて敵に当たり,なぜか最期をパンダが見届けるという。この絵を観るために何度も使ってもいいかも。呆れてしまう。
 もう行かなくてもよいはずの北の道にも行ってみた。黄風嶺(KOUFUREI)には飛び出す岩があり,黄風怪(こうふうかい)なるヒマワリのお化けみたいな顔をした妖怪が出てきた。如意真仙の一の配下だそうだ。そう聞くと弱そうなのだが,強風+麻痺攻撃は半端じゃない。麻痺に耐性のある三蔵を囮にして,MPを削るというせこい作戦を敢行せざるを得なかった。ああ恥ずかしい。9ターンでクリア。でも宝を奪い損ねた。このマップにはアイテムが隠れているらしいのだが,壊せるものが多すぎるので探すのは無理。
 如意真仙が現れて,沙悟浄が元は人間の道士で妖怪退治屋だったことを暴露した。それで妖怪嫌いだったのか。まあいいけど。
 庫車で桔花公主が病気になった。八戒がお師はんなら治せると言い出し,そのお師はん,鎮元子(ちんげんし)なる人物に会いに,万寿山へ。鎮元子は,人参果を食えば治ると喝破したが,欲しければ戦えなどと言い出した。なぜかザコ妖怪を手下に持ってるし,怪しすぎ。桔花公主が出られないので,自動的に金麗が参加した。しかしレベルが低いのか装備が弱いのか,足手まといになるばかり。
 鎮元子は回復呪文を使いまくるので厄介だったが,倒すと突然変化した。まったくもう。連続してダメージ引き継いだまま木の化け物と戦う。だが木の化け物はMPをもっておらず,術も使わないのでかえって楽だった。トータル7ターンクリア。
 鎮元子は桔花公主の血縁者(爺様)であることが判明。八戒が旅に出た後に桔花公主が生まれたらしい。
 幕間。紅孩児(こうがいじ)が家出して,鬼神になりたいと喚いていた。そこへ現れたマハラカが,三蔵の錫杖を奪ってくれば鬼神にしてやると言い,紅孩児をパワーアップさせた。
 烏鶏(UKEI)に行く。国王が井戸の中から幽霊として登場。宰相に騙されて肉体を奪われたとのこと。元宰相で偽国王の叫首仙(きょうしゅせん)は,羊の妖怪。床がどんどん落ちていく罠を仕掛けた部屋での戦いで,涼鈴と桔花が落とされてしまった。今回金麗・銀麗が初めてともに出陣するも,落ちた床の左右に分かれてしまい威力は半減。協力技が見たかったのに。ともあれ,8ターンでクリア。
 叫首仙の話では,牛魔王は積雲山にいるとのこと。ここまで20:28だが,途中電話がかかってきたりしたので,実プレイ時間はもう少し短い。

20030120
 西遊記プレイ。亀慈の道場主を倒した。枯松澗(KOSHOUKAN)に行く前に,デーヴァと観音の対話シーンが流れた。どうやら観音はデーヴァによって珠に封じられているらしい。デーヴァは人間を助けたいらしく,サーガラと微妙に対立していた。竜族を助けるためにアスラの言いなりになるサーガラよりは,人間を助けるためにアスラを裏切ろうとするデーヴァのほうがまともそうだ。サーガラも,竜族を助けたいならアスラなんか裏切ればよいのに。
 枯松澗では紅孩児と戦う羽目になった。マップの真ん中を崖が縦断しており,少々戦いにくい。ゆっくりと時間をかけてじわじわ倒した。9ターンクリア。敵のいる側の岩を壊して手に入る強力な兜(武成王の兜)を取らなければ,もう少し楽だったろうけれど。紅孩児は負けると一目散に逃げた。
 サーガラは元天軍で,鬼神退治のための天軍は今は動いていないらしい。悟空が怒っていた。
 桂陽(KEIYOU)では,牛魔王が食料を貢がせていることがわかった。また,霊感公子が涼鈴を攫っていった。涼鈴はどっちみち勘違いしてこちらを攻撃してきたキャラだし,許婚だからほっといても結婚するだろうし,そろそろお別れでもいいかと思ったのだが,強制イベントで助けに行かなければならないらしい。仕方なく,再度枯松澗で戦うことになった。
 霊感公子は陀潔(亀の妖怪)に変化し,ザコそっちのけで自ら攻めてきた。もしかしてバカ? 橋を落として転落させると,ダメージ440HP。これが半分以上だったらしく,何と4ターンの速攻クリアだった。だいたい崖から落ちたらひっくり返った亀で一歩も動けないし,攻撃もしてこない。よわっ!
 敵の九頭虫2匹もなぜかまったく動かず,攻撃もしてこなかった。涼鈴は麻痺していたが,爬虫人に射られただけで無事だった。ちょうど4ターン目で麻痺が解けた。
 霊感公子を前にした二人の会話。
悟空「どうすんだ,こいつ。捨てとくか?」
涼鈴「……ちょっと話してみる……」
 涼鈴,なんだかんだ言って気があるのか? 結局,霊感公子はうそ泣きを駆使して強引に仲間になった。この辺の手口,涼鈴に似てるかも。ここまで22:29。

20030125
 西遊記プレイ。積雲山(SEKIUNZAN)にて鉄扇公主と戦闘。鉄扇公主はサソリお化けの羅刹女に変化し,強力な毒・麻痺攻撃を仕掛けてきた。現場は深い谷底。敵は崖の上から攻撃してくる。三蔵は二郎真君で,悟空はきん斗雲法で,涼鈴と桔花は変化してそれぞれ崖の上に避難したが,八戒と悟浄はどうしようもない。八戒が集中攻撃を受けて,毒+麻痺+大ダメージで倒れた。仕方がないので再戦。
 敵の攻撃パターンを読んで9ターンでクリア。子供探しと引き換えに牛を説得してもらうことになった。だが,待っていろと言われたのに勝手に奥に進む一行。真っ暗な回廊で負け犬どもとの戦闘になった。これまでに出てきた牛魔王の手下総動員。それぞれ強力な特技をもっているので侮れない。特に黄風怪の麻痺攻撃は嫌だ。鉄球が阿弥陀籤の要領で転がってきたが,八戒が「ひとたまりもない」と言っていた割には,そのダメージは微小。味方に100ちょっと,敵に至っては40〜100HP程度しか削らない。
 負け犬どもはなぜかすさまじい高確率でこちらの攻撃をかわしまくり,HP1とか残して特技連発。かなり苦戦した上に3ターンばかり損をして,ようやく倒した。9ターン。去り際に回廊を再び暗くしていった如意真仙に,悟浄が一言。「姑息さもここまでくるともはや芸の領域だな」
 もういや〜んな感じの3連戦。今度は牛魔王と。変化前はむしろザコの方がアルゴリズムの関係で厳しいくらいだったが,HPが0になった途端,魔牛大聖に変化。するとかなり強力なキャラに。もっとも,強かったがHPはそれほど高くなかったようで,事実上の2戦分を14ターンで倒せた。こんなに時間がかかったのは,このマップに隠された「雷帝の魂」を入手していたから。魔牛大聖を総攻撃すれば,後半は3ターンも要らない感じ。
 牛魔王は,悟空に「平天大聖」という名をもらっていたそうなのだが,捨ててしまったらしい。これで,約束どおり牛魔王は人界の王になろうとしないこと,代わりに三蔵らが息子を探すことが決まった。ところが,そこへ肝心の息子,紅孩児が現れて,錫杖を奪い去ってしまった。牛魔王と鉄扇公主は,息子の不始末の責任をとるため仲間になった。
 さて,三蔵一行のレベルは27以上になったのだが,なぜか且末の道場主と対戦できない。もしや,仲間に一人でもレベルの低いキャラがいるとだめなのだろうか? 現在宋金麗,銀麗姉妹がレベル21なのだが……。確かめてみると,なんとその通りだった。これでは道場破りの意味がない。初めから勝てるレベルにならないと戦えないとは。
 こうして,道場破りのために,勝てるとわかっている戦いを何度もする羽目になった。もう詰んでいるのに投了しない相手と最後まで戦っているみたいで,興を削がれること甚だしい。とりあえず,長時間かかって且末,庫車,吐火羅の道場主を倒した。ここまで29:00。

20030126
 西遊記プレイ。烏鶏の道場を破り,酒場のイベントをこなした。ひとつは北庭湖(HOKUTEIKO)での宝杯返還交渉。盗賊団は,愚かなことによりによって「むらさきの姉ちゃん」(涼鈴)を指名し,騙し討ちにした。おかげで涼鈴が逆ギレし,ベストメンバーで3ターン滅多打ちと相成った。イベントをクリアすると,沙悟浄の専用アイテムである寒流の腰帯が手に入った。
 もうひとつは,合歓木団イベント。合歓木団は義賊集団だったらしいが,その偽者が現れた。平頂山(初戦),吐蕃(TOBAN)(第3戦)には本物が,庫車(第2戦),幽石山(YUKOKUZAN)(第4戦)には偽者が登場。烏孫河(USONGA)(最終戦)では,本物と偽者が戦い,偽者が鉄砲で奇襲。盗賊なのだから騙し討ちもありなのだそうだ。こうして本物がほぼ壊滅状態のところに,悟空と悟浄の二人が乗り込んだ。残りは応援するのみ。二人で偽者を壊滅させたが,生き残った合歓木団員は,偽者のせいで悪名高くなってしまったからもう廃業すると言い出した。
 桂陽の道場破りは,簡単には行かなかった。完璧な分散配置を取らされ,一人一人が集中砲火を受けて火達磨にされる中,いかにして合流するかが勝負となった。桔花公主が敵に囲まれて殺されてしまった。だが何とか全滅させることに成功。レベルのいちばん低い者たちを使ったのだが(三蔵,涼鈴,桔花,鎮元子,金麗,霊感),生き残った者はレベルが2も上がった。どうやら,ただ分散されただけではなく,敵のレベルも相当に高かったらしい。
 第三章。観音がデーヴァと話している。デーヴァは,三蔵の母親を殺したが赤ん坊は助けたことを観音に話した。それをヤクシャが盗み聞きしており,アスラに言いつけると言い出した。デーヴァは,母親を殺したことを気に病んでおり,三蔵を殺したくないらしい。何だか鬼神としてはだめすぎ。
 開地(KAICHI)に着いたところで一時休戦。ここまで33:47。

20030127
 西遊記プレイ。圧星洞(ASSEIDOU)で紅孩児と戦う。このとき牛魔王と鉄扇公主を戦いに繰り出すと,ちょっとだけ親子の楽しい会話が聞ける。どうやら紅孩児はマザコンで,父親嫌いのようだ。このマップ,敵は弱いのだが,かなり曲がりくねっていて紅孩児の元に到着するまで異様に時間がかかる。牛魔王や八戒,桔花公主のような足の遅いキャラを戦闘に使ったのが悪いのだが,足の遅い奴に限って戦力にならないのでレベルが上がらない。短時間クリアを目指すなら,絶対に悟空と涼鈴,悟浄を軸として戦うのだが。
 結局,半分以上ただ歩いているだけの15ターンでクリア。エレベーターが一人乗りで,一人が下りるのに丸2ターンかかったのが痛かった。紅孩児は生意気な口を利いて牛魔王に珠に封じ込められてしまった。去り際に「アスラ様〜」と叫んでいたあたりはもう立派な鬼神。
 続いて乱石山(RANSEKIZAN)では,村が壊滅状態で酷い起伏と壁がある中での戦闘となった。序盤,早めにザコを叩いておかないと,移動力の高いマハラカ(翼の生えた蛇)と弓兵の恐竜人に囲まれて,かなり苦戦する。しかも,このマップの右下隅には帝冠という強力な帽子があるのだ。ここでは八戒が大活躍した。マハラカは水属性で,土属性には滅法弱いのだ。八戒に変化させて感応仙姑の弓攻撃と合わせると,かなりのダメージを与えることができる。マハラカはダメージが蓄積されると逃げ回るので時間がかかってしまうが,普段はとろい八戒も変化すると地形効果を無視して進めるので問題ない。この戦いは,マハラカ以外のザコを全滅させるまでいかにして耐えるかが勝負。12ターンクリア。
 夕桐鎮(SEKITOUCHIN)は,天竺なのにとても寒いらしい。近くの崩雪嶺(HOUSETSUREI)で一年中雪が降っているからだそうだ。だがその山を越えなければ目的地には着かないらしい。厄介な旅だ。ここの鍛冶屋は武器レベルを最大の5にしてくれるので,5万近くお金も貯まったことだし,全員の武器レベルを上げることにした。ところが,仲間が多すぎてあと二人も残しているのに金欠になってしまった。貧乏ここに窮まる。防具も術も買っていないのに。ここまで35:51。一戦にかかる時間がずいぶん長くなった気がする。

20030130
 西遊記プレイ。崩雪嶺でデーヴァと対戦。10ターンクリア。だがデーヴァには殺意がなく,他の鬼神とは格が違う強さらしい。
 挿話。アスラはすべてお見通しで,観音菩薩はデーヴァにやると言っていた。ヤクシャはデーヴァにやる気がないから俺が行くと言い出し,アスラはあとからアプサラとヴァラにも出撃命令を出した。デーヴァには留守番を命じ,自分は仕事があると言って出て行った。デーヴァは,密かにサーガラに錫杖を奪うよう指示。サーガラは涼鈴を助けたい,デーヴァは三蔵を助けたい,ということで,同盟成立。傷つけずに杖だけ奪うのだそうだ。
 開地の道場を破った。また,最強武器の噂を聞いた。鍛冶屋にレベル5の武器を鍛えてもらおうとすると,それ以上の武器にするには指地成鋼珠(しちせいこうじゅ)なる珠が必要だそうだ。夕桐鎮の道場主,開地の薬屋,晴海浦(SEIKAIHO)の酒場と情報を辿って,獅波羅(SHIHARA)島に行けばよいことがわかった。
 だがその前に晴海浦に着くまでの経緯を。一行は,途中の車遅原(SHACHIGEN)で大雷音寺(DAIRAIONJI)という最終目的地の話をしていた。そこには天界に通じる道があるそうだが,そんなところに鬼神がうようよいるのはおかしいと悟空が言う。そのとき,アーシャなる変な子どもが助けを求めて駆けてきた。妖怪に襲われたらしい。聞けば,父親がおばけに殺され,母親は大雷音寺の家にいるそうだ。大雷音寺からきたという時点でかなり怪しいが,一行はその子を家まで送り届けることにした。
 晴海浦は海が近い町だったが,そこでアーシャがヴァラ&アプサラのいるほうに駆け出し,一行は彼らと対峙することになった。ここでは戦闘にならなかったが,この先は一本道で,そこで待っているとヴァラが宣言。その前に,お金を稼がなければ。装備を買う金がない。
 酒場イベントをこなす途中,通りかかった崩雪嶺で,九天雷帝イベントが発動してしまった。しかも,このイベント,ザコしか出てこないのに敵があまりに強い。魔道士は一人が烈炸炎,もう一人が玄冬陣を駆使し,攻撃範囲が広く,ダメージは120前後も食らい,麻痺まで起こすという三重苦。他の攻撃キャラも,HPが大きく攻撃力が高く,おまけに会心の一撃が多発。さらにはこちらの攻撃を大変な高確率で避けてしまう。これでは勝負にならない。最弱メンバーで壊滅したのはもちろんのこと,ベストメンバーでも桔花が死に,八戒が死に,3回やり直してようやく倒した。終わってみれば8ターンクリアだったが,今まででいちばんしんどい戦いだったことは間違いない。乱数に完敗。レベル不足か?
 乱石山(酒場イベント)では,酔っ払いの証言に基づいて何が出るのか確かめてほしいとのことだったが,自ら「玉面公主」と名乗る女妖怪が現れた。涼鈴と罵り合いになり戦闘。ザコが4体と少なかったのだが敵の位置が遠く,8ターンもかかった。三蔵の特技である飛快癒が手に入った。
 その後,普通の酒場イベントで銀麗が憤死。弓攻撃と,飛行ユニットの槍攻撃,浮遊ユニットの棍棒攻撃が集中して,やられてしまった。崖下という位置も悪かった。だがやり直すのも面倒なのでそのまま進めてしまった。もしかして,全員無傷でクリアするとおまけシナリオとかあったりしないだろうか? ここまで39:04。

20030202
 西遊記プレイ。酒場のお使いイベントでお金を稼ぎ,控えキャラのレベルアップを図った。全道場制覇の道は遠い。やはり変なキャラを仲間にするのではなかった。3時間くらいお使いして,碗子山(WANSHIZAN)へ。鬼神ヴァラ(ドブネズミ)と戦闘。やはりドブネズミみたいに美しくなりたかったのだろう。ネズミを大量に呼び寄せる攻撃は見た目が不気味だったが,実効性はあまりなかった。毒の追加効果が痛かったけど。召喚可能になった九天雷帝が強すぎて(全神将の支援効果もそうだが9マスの広い攻撃範囲も),相手がとても弱い感触。7ターンかかったが5ターンくらいに感じた。後半やることなかったし。宝箱が2つもあって,鎧と兜が手に入った。どちらもなかなか嬉しい。
 ここでセーブしておかないと,あとではまる。碗子山から大雷音寺へ行く道が崩されており,晴海浦で他に行く道がないか調べることになった。その際,三蔵とともに留守番をするキャラを選択しなければならないのだ。桔花公主か涼鈴かなのだが,それぞれ異なる会話イベントがある。どうやら,二人とも三蔵に好意を抱いているらしい。好感度ポイントがシナリオに影響するとは思えないのだが,両方見たければヴァラ戦直後のセーブは必須だ。小生は忘れていて,ヴァラ戦を2度もやる羽目になった。
 盤糸嶺(BANSHIREI)に抜け道があると聞いたところでやめる。武器・防具・術の買い物と整理に時間がかかった。ここまで42:54。やはりRPG系は買い物と整理に時間がかかってしまう。このあたりを上手く簡単にできるシステムはないものだろうか。このゲームでは,現在装備している術や武器・防具の能力を知るコマンドが,装備や買い物コマンドとは完全に別なので,整理が面倒になる。
 あと,余談になるが,第3章に入ってしまった現在ではもう入手できない鉄皮鋼骨という術が,第3章前半戦で大変有用だったのには参った。これがないために,九天雷帝戦では特に苦労した。
 現在レベル34なのだが,道場制覇にはレベルが38必要なので,まだまだ稼ぎが足りないらしい。道場破りくらい,低いレベルでも挑戦できるようにしてほしかった。

20030203
 西遊記プレイ。43:20までお使い。続いて盤糸嶺でアプサラ(ジョロウグモ)戦。足場が悪くてなかなか進めない。アプサラは逃げてばかりで大した攻撃をしてこない。弱い。8ターンでクリア。
 碗子山での酒場イベント。巻き物の効力を調べる。チビ悟空(ちっちゃい兄貴)が大量に飛び出す身外身法の巻き物を,合歓木団からもらった。もうひとつの巻き物は何の効力もないことがわかり,亀印の湿布をもらった。これは毎ターン5HP回復するという使えないもの。
 あとは,魔那峰(MANAHOU)に「若き肉体の会」なる偽道場主の集団が現れて,それを退治した。弱すぎて2ターンで全滅。
 夕桐鎮の道場を破ったが,まだ晴海浦の道場主と対戦できるレベルにはなっていない。仕方がないので曲女台(KYOKUJODAI)にてカールラと対戦した。カールラは本性を現さなかったので普通に術を唱えてばかり。宝箱が3つもあるマップだったので,間違ってカールラを倒してしまわないように気を使った。7ターンクリア。
 獅波羅の指地成鋼珠イベントを残したところでやめる。ここまで45:58。まだ出ていない酒場イベントがたくさんあるのだが,出現確率が低すぎて遭遇できない。
 休憩後。獅波羅の強力ザコキャラ軍を8ターンで退治した。画面端にいれば敵のほうから降りてくるので,あとは集中攻撃。広範囲に攻撃する術を持っているから,苦労はほとんどなかった。
 酒場イベント。「若き肉体の会」会長よりリベンジの依頼。曲女台で戦う。今度は敵が崖の上で遠く,出会うまでに2ターン,出会ってからもなかなか効果的な攻撃ができず,5ターンもかかってしまった。勝つと銀の首飾りがもらえるのだが,何の役にも立たない上に売っても金1200にしかならない。
 酒場イベント,観洋丘(KANYOUKYU)編。ひとつは,酒場の親父の娘がこっそり男と付き合っているのをやめさせるイベント。実際には,やめさせないで相手の男について太鼓判を押してやるだけで金3000貰える。もうひとつは,浮気した亭主が実は白骨夫人に精気を吸われていたというイベント。こちらは白骨夫人と戦うのだが,敵の術「金剛不壊身」が強力で,物理攻撃は半減どころか1/3近くまで威力が減ってしまう。しかも玄冬陣も使ってきて,麻痺にも苦しめられた。それでも4ターンでクリアしたのは,やはり敵が1体だけだったからだろう。八戒専用の道具である鹿足の草履を入手。
 あとは,この先店がないらしいので,お金を稼いで薬を買いだめしておく。装備は何が必要なのだかよくわからないので,買わないでいいや。レベルが36なので,晴海浦の道場主と戦えない。あとはこれさえ終わらせれば,道場完全制覇なのだが。薬を全種類20個買ったところまで。時間は47:51。最低数のキャラで来れば,2/3には減らせたろう。装備変更にかかる時間のほうが戦う時間より長いし,戦う時間の60%は経験値稼ぎである。

20030204
 西遊記プレイ。晴海浦の道場でレベルを稼いで,道場主を倒した。これで全道場を制覇したことになり,侠気の酒を貰った。究極武器の改造だが,見ると悟空か桔花の武器を改造するのがいちばんよさそうだ。どちらが有利かは先をやってみないとわからないので,とりあえず悟空の武器を変更しておく。ここまで49:36。
 大雷音寺の本堂に入った。なぜかここでアーシャがいなくなる。入口では,観音様に会いたいからうちに帰らずついていくなどと言っていたのに。本堂には観音菩薩がいたが,サーガラが化けた偽者だった。どうやらサーガラは,デーヴァの命を受け,密かに錫杖を取り返すために観音に化けたらしい。だが悟空に見破られ,「神将を出してみろ」と言われて化けの皮がはがれた。そこへ響くアスラの声。「無断でやったにしては面白かった」ので不問にするらしい。大雷音寺は廃墟となった。これまで見えていた立派な建物は幻影だったようだ。
 ヤクシャが現れて,戦闘。ヤクシャの正体はデビルマンのような奇妙な悪魔。額に角が一本あるが,かえってみっともない。麻痺・石化の追加効果がある神技を放ってきたのが痛かったが,ザコは瞬殺されたしアイテムも手に入れた。8ターンクリア。きつかったという気はしない。
 アスラは,自分を楽しませた礼として,三蔵一行を天界に招待した。ついでに,デーヴァが三蔵の親の仇だと言い放った。
 デーヴァがアスラの仲間になった経緯がムービーで流れた。アスラが地獄の封印を解いたとき,デーヴァはアスラが天界へ攻め込むのを止めたが,アスラに「裏切ったお前を見たくないから俺の目を抉ってくれ」と言われて思いとどまり,アスラとともに攻め込んだらしい。
 そのまま続けて天界の浄天門(JOUTENMON)に飛ばされた。サーガラ登場。「16年前……天界は我らが滅ぼした」と言っている。確かに,見るとあちこちが崩れている。アスラに逆らえば竜族は滅びる,訳は資格ありと認めたら話す,と言って攻めかかってきた。どうやら,休みなしの連続戦闘らしい。困ったものだ。涼鈴は,「竜族が滅びるのは嫌だけど,三蔵たちが死ぬのも嫌だ」と言ってサーガラに刃を向けた。
 サーガラの正体は始竜(赤竜)。せっかく大雷音寺で入手した装備を使うことができない。ここまで50:24。

20030206
 西遊記プレイ。サーガラ戦は,ザコが少なくてすぐ全滅してくれたため,これまでの戦いより数段楽だった。サーガラ自身も弱く,攻撃範囲も大したことないし攻撃力もあまりなかった。3回連続で攻撃されても回復なしで大丈夫なんて,鬼神相手に戦っているとは思えない。悟空たちのほうがすでに鬼神レベルだ。6ターンですべての宝の回収も終えてしまった。戦いも30分足らずで終わった。
 装備変更にじっくり30分かけて,最後の戦いまで突入する準備を整えた。三蔵は浄土の袈裟(全ST異常無効),照破の僧帽(術力+8),法力の上符(毎ターンMP+10)に,三蔵の数珠4点セット。悟空は蚩尤の鎧(全ST異常無効),紫金の羽冠,姜公の魂(術攻撃力+13),縮地の靴(移動力+1)。八戒は明光の鎧(毎ターンHP+20),武成王の兜(麻痺無効),鹿足の草履(移動力+1),雷帝の腕輪(速さ+12)。涼鈴は剛者の鎧(武力+5),紫金の羽冠,雷帝の魂(全ST異常無効)。悟浄は賢聖の鎧(毎ターンMP+10),鬼神の兜,寒流の腰帯(術攻撃力+6),定風珠(麻痺無効)。桔花は黒竜の鎧,帝冠(術封無効),蒼紺の指輪(速さ+8),歩雲の蓮布(移動タイプを浮遊に),回復の上符(毎ターンHP+30),辟刃の上符(物理防御力+11)。
 天央廊(TENOUROU)にてデーヴァ戦。デーヴァが鬼神になった経緯がムービーで流れた。デーヴァは戦争のさなか,味方の兵士に斬り殺された。「この勝利は俺の手柄にする」と言われて。死にたくないと強く願ったデーヴァの元へアスラが現れ,「忠誠を誓うなら鬼神にしてやる」と囁いた。つまり,単に死にたくないという気持ちが鬼神にしただけのことだった。けれども,これでアスラの「裏切ったお前を見たくないから目を抉れ」という科白の重みはわかった。つまりは,「お前もお前を裏切った兵士と同じになるつもりか」という脅迫だ。
 デーヴァは攻撃力が高かったが,あまり強いとは思わなかった。結構あっさり倒れた。6ターンクリア。ここまで51:47。天界に来てからは,1戦30分以内というのが定着している。かえって鬼神にならずに戦ったときのほうがきつかった。ザコに魔道士がいないのが楽な要因であるように思う。

20030207
 西遊記クリア。善法堂(ZENPOUDOU)にて観音の話を聞く。アスラは世界の設計図であるマンダラを作っている。完成すれば世界は一瞬にしてその姿を変える。釈迦は現在隠れている。アスラは観音以外の仏を体に取り込んで強力化した。それにしても,釈迦でも手が出せないのなら,三蔵たちがどんなに頑張ったところでどうしようもないと思われるのだが。
 カールラと対決。カールラの正体は赤い鳳。桔花がMISSを連発して涼鈴が殺された。普通に詰め将棋なのだからやられるはずはないのだが。現時点での桔花の失敗率は1/10くらいのはずなのに,何で肝心なところでミスが出るかなあ。
 やり直したら,5ターンでクリアした。こういう,乱数の影響を受けやすいゲームは好みではない。さっさと終わらせよう。カールラの攻撃力は高く,手応えとしては確かに強い気がした。だが,それでも誰かが死ななければ倒せないほどではない。ここまで52:16なので,やはり30分以内で片付いている。
 大聖尊殿(DAISEISONDEN)にてアスラ戦。アスラは鬼神のくせに変化しなかった。だが,四隅の結界石に守られており,毎ターン999HP回復という,事実上の無敵キャラ。結界石は8段低いところにあり,片道1ターンかかるエレベータで行くしかない。悟空を使って順番に操作させたのだが,上の階のザコを全滅させてから結界を解き終えるまでに4ターンくらいかかってしまった。悟空だけでなく,他のキャラも同時展開で結界石を解かせるのだった。14ターンでクリア。別に誰かが死にそうになったわけではないが,とにかくひたすら時間がかかった。敵が次々と湧いてくるが,強い奴ではないので気にならない。
 アスラを倒したのだが,観音が珠に封じようとしたところで瞬間回復した。その上三蔵らを修羅界に落とした。アスラの本体は修羅界と一体化しており,絵も音楽も気持ち悪いほど不気味。戦闘直前のファイルで53:32。如何に大聖尊殿のアスラ戦でてこずったかがわかる。
 修羅界と一体化したアスラは,腕が6本と三面の頭で構成されていた。データ上は強力な術や攻撃を繰り出してくるように見えるが,実際には大したことはない。腕を一本ずつ倒していくと,結構あっさり倒せてしまった。11ターンクリア。時間がかかった割に,苦戦したという印象はない。むしろカールラ戦のほうがよほど苦しかったくらいだ。とりあえず,倒した腕が復活してこなくてよかった。
 その後,エンディングが30分くらい続いた。三蔵の育った金山寺(KINZANJI)で,皆でわいわいやって,別れた。結局,八戒だけが三蔵とともに金山寺に残った。この辺は原作もそうなのだろうか。そういえば,金山寺にはキャラ12体が総出演していたが,仲間にしないキャラがいたらどうなっていたのだろう。確かめる気はないが,気になる。
 声優陣は豪華だが,「おい」とか「もう」とかしか言わないので,どのキャラが誰なのかというクレジットがないとさっぱりわからない。まあいいや。声優ファンはこんなの買わないだろうし,買っても期待はずれなだけだ。
 全体を通してみれば,シナリオはそこそこ練られているように思う。だが,レベルが上がらないと制覇できない道場と,道場に合わせてレベルを38にしてから大雷音寺に行くとそれ以後のマップが簡単すぎて面白くなくなることを合わせて考えれば,システムには欠陥があると言わざるを得ない。クリアレベルはいくつかわからなかったが,最終戦にレベル41で挑んで,戦闘中にレベルが上がっていたから,42か43くらいだろう。かなり余ったという印象。第4章には店がないのに,戦闘のたびにお金がたまって40000以上になってしまった。無駄だ。買いだめした薬も,ほとんど使わなかった。快癒丹と大法力丹が10個ずつくらいあれば余るだろう。ステータス異常に気を使ったのに,最終戦でも誰も異常にならなかった。レベルが低ければ,麻痺・術封・魅了に苦しめられていたのかもしれない。つまらなくはなかったのだが,冗長。最後の戦闘で地形効果(高低差)が何の意味もなかったのは残念。

20030209
 FF10プレイ。11ヵ月ぶりということもあって,すっかり操作方法を忘れていた。雷平原を抜けて,マカラーニャの森に入る。要らぬところで苦労を背負い込んでいる。ゲームは一気にクリアまで突き進んだほうがよい。
 物語は,どうやらユウナがシーモアと結婚するというところまできたらしい。結婚するために,マカラーニャの寺院を目指しているようだ。途中,バルテロがやってきて,召喚士ドナが行方不明になったと慌てていた。そういえば,この辺りは召喚士が行方不明になる事件が頻発していると聞いていた気がする。
 マカラーニャのチョウ捜しというミニゲームをやらされたが,これがかなりの問題あり。FF10のカメラワークでは奥行き表現が全くできておらず,チョウがティーダより手前を飛んでいるのか奥を飛んでいるのかさっぱりわからない。おまけに,せっかく時間内にチョウをすべて集めても,最後のチョウを採るときに勢い余って画面切り替えを起こしてしまう(先に進みすぎる)ため,肝心のご褒美を受け取ることができない。最後のチョウを採ったら引き返せ,という指示はないので,これに気づかない人も多いのではないだろうか。
 無視しても先へ進めるので,最初のMPスフィアだけ頂いて,次のは飛ばして進むことにした。オオアカ屋がいたが,「高すぎる」と言うと値下げしてくれた。しかし武器も防具も道具も要らない。アーロンが,「見せたいものがある」と脇道にそれ,そこでスフィアマナージュと戦闘になった。とりあえず,アーロンやキマリで攻撃して,敵の反撃によって属性を知り,その反対属性の黒魔法を唱えてやれば倒せる。攻撃力はあまり高くはない。ただ,ウィークチェンジの表示がなくても,誰かを攻撃するたびに属性が変わるらしいので注意が必要だ。ここまで23:13。

20030211
 FF10プレイ。トワメル・グアドに連れられて,ユウナがシーモアのいるマカラーニャ寺院へと行ってしまった。だがその途中,アルベド族(リュックの兄)に襲われ,アルベドガンナーと戦闘になった。こいつがバカみたいに堅くて,ティーダやキマリがちまちま削っていっても何の足しにもならなかった。とてつもなく時間がかかった。みんな弱すぎるよ。
 ユウナとシーモアはユウナレスカとゼイオンみたいだと,狂信者のシェリンダが言っていた。また,チョコボ騎兵隊のクラスコは,騎兵隊を辞めて飼育係になろうかと真剣に悩んでいるらしい。オオアカ屋はどこにでも現れる。
 ユウナは,シーモアを止めに来たとか言いながら,結局戦闘している。何やってんだか。シーモアもシーモアだ。何か策略があるのかと思ったのに,単に皆殺しにするだけなんて,芸がない。とりあえず,シーモアの召喚獣アニマ最強。ゲージがたまると凄い攻撃をするらしいのだが,それ以前に,通常攻撃のペインですでにこっちは一撃死。ティーダのオーバードライブ技と召喚獣????のオーバードライブ技ダイヤモンドダストで何とかアニマを倒したものの,シーモアのサンダラ一撃で????が即死した。ユウナのレベルが低すぎて,召喚獣は軒並み使えない。通常魔法で倒されるようでは召喚獣も形無しだ。これでこの????には経験値が入らないのだろうし。召喚獣の育成を本格的にやらなければいけないかなあ。
 ともあれ,ここまで24:51。相変わらず,ムービーが多くて長い。ワッカは,リュックがアルベド族だと聞いて自我崩壊を起こしかけているし,ワッカだけでなくユウナまでもが,シーモアを倒してトワメルに「反逆者」呼ばわりされたことで,もう人生が終わったかのような絶望を表明した。この世界には狂信者が多くて困る。自分でものを考えない奴はいつまでたっても真実を手に入れることはできないぞ。でも現実世界にもこういう人は多いんだな。だから戦争が起きるわけなのだけれど。真面目に考えれば,イラクを攻撃したところでテロリストが撲滅されるはずもないのにね。

20030216
 FF10プレイ。マカラーニャ寺院の試練の間は,かなり訳不明だった。いろいろな組み合わせを試したのだが,いちばん右の柱を発動させることができなかったのだ。かなりの試行錯誤の末,移動できる台にマカラーニャのスフィアをはめ,地下1階で右端に滑らせるとよいことがわかった。柱と台が一体化して,マカラーニャのスフィアが発動するのだ。破のスフィアは,一度台が2階に上がってきたときに,マカラーニャのスフィアを外して突き落とすと,台にはまっている。もう一度台を2階に戻せば,破のスフィアが手に入る。このときマカラーニャのスフィアはどこか適当なところにはめて手ぶらの状態でないと,せっかくの目の前にある破のスフィアが取れなくて困ることになる。ここまでおよそ50分かかった。
 試練の間を抜けると,トワメルが魔物を率いて襲ってきた。皆殺しにするつもりらしい。シーモアが悪いという証拠となるジスカルのスフィアは,トワメルが破壊してしまった。初めからトワメルはシーモアの下僕で,この世界の悪に荷担していたらしい。
 トワメルとグアドの軍勢から逃げる。逃げながら宝箱を開けるのは大変。ティーダはもっと速く走れないものだろうか。操作方法を忘れたので,ちんたら走っている。グアド族は足が速い。ティーダの倍くらいの速度で追いかけてくるので,あっという間につかまった。何度も戦闘。仕舞には,ウェンディゴという化け物と戦う羽目になった。
 ウェンディゴの一撃は強く,ユウナが即死。だがとろいので,ヴァルファーレやシヴァを使えば6回くらいは連続で攻撃できる。もっとも,召喚獣の現在の攻撃力では,一撃300弱〜500弱HP程度しか与えられないのだが。ウェンディゴは倒れ際の一撃でマカラーニャ湖の氷を割り,一行を湖底に落とした。
 湖底では,アーロンとティーダが仲良く同類漫才を繰り広げ,ワッカが狂信者ぶりを発揮。ユウナやルールーまでもが,エボン寺院の審判を仰ぐなどと言い出した。マイカ総老師ならわかってくださるのだそうだ。おめでたい話だ。
 宝箱を回収しきらないうちにシンが現れ,一行は散り散りになって砂漠に放り出された。水たまりの底の宝を回収し(潜れると思ったら潜れなかったが宝は取れた),少し進んだところで化け物のような巨大な鳥(ズー)と戦闘。戦闘中にアーロンとルールーが加勢してくれた。
 途中,ワッカ,キマリ(すり鉢状の砂のふちを登ろうとしては滑り落ち,を繰り返していた),リュックを拾い,とりあえずユウナ以外の全員を集めたが,ユウナがいないと回復がすべてアイテムとなるので不便。戦闘中はリュックがアルベド回復薬(全員1000HP回復)を使えるので重宝するが,それでも1000では苦しい。砂漠中に散らばるアイテム(特にアルベド語辞書)を集めてから,アルベド族のホームへ。
 ところが,ホームはグアド族と魔物共に攻め立てられ,火の海だった。実は方々に隠し扉があり,そこにはアルベド語がわかると開く宝箱が隠されていたのだが,現時点で濁音等以外のほとんどの文字がわかっているので難なく開けることができた。グアド族が召喚する魔物は嫌な奴ばかりで,グアド族自身も結構な魔法を連発してくる厄介な敵だった。しかし,このままではユウナの弱さがますます際立ってしまうのではないかと思えるほど,頻繁にレベルが上がったのには驚いた。今までよほど弱い状態だったらしい。
 召喚士の部屋には,ドナやイサールといった召喚士が集められていた。ここの多くの人々も,グアドに皆殺しにされたようだ。ドナやイサールらは辛うじて召喚獣を用いて戦い,生き残ったらしい。
 ここで初めてティーダがリュックに真実を告げられた。曰く,召喚士は生け贄,究極召喚を使えばシンは倒せるが召喚士も死ぬ,など。映画のように長いアニメーション。ティーダの悔恨と回想シーン。盛り上げ方は見事だし,シナリオもぐっとくるものがあるが,それでもゲームとしては違和感がつきまとう。自分がプレイしてきたゲーム(作品)と,今観ているアニメーションは別物ではないかという感覚。FF10というゲームをやっている幕間に,別の番組が流れているだけなのではと思える不自然さ。アニメーションシーンに入った途端,自キャラであるはずのティーダが赤の他人になってしまったかのような,そんな気がしてしまう。声優陣の声にも慣れてきて,素直に聴けるようになってはきたのだが,この違和感は何なのだろう。
 リュックの父シドおよび兄アニキの手により,飛空艇が発進した。ホームは飛空艇により爆撃された。いつセーブできるのだろうと思いつづけて20分。ようやくセーブすることができた。次回は飛空艇の探索から。ここまで28:54。

20030220
 FF10プレイ。飛空艇探索。ドナは召喚士としての旅を止めたいらしい。イサールは,覚悟ができていると見えて旅を止めるつもりはないそうだ。聖ベベル宮を守護する龍エフレイエと戦闘。ティーダとリュックがシドに命じることで,飛空艇とエフレイエの距離を変えられるのだが,シドのターンに回るのがあまりにも遅いため,結局エフレイエの強力なポイズンブレスは浴びることになってしまうようだ。普通に戦っても倒せるので心配は要らないが。距離を稼いでミサイル攻撃をすると,エフレイエがヘイストをかけてくるのでかえって大変かも。
 聖ベベル宮では,ユウナとシーモアの結婚式が行われようとしていた。ユウナは,シーモアの隙を突いて異界送りをしようとしているらしい。しかし,ガードの皆さんが助けに来てしまったせいで,シナリオが狂ったようだ。
 それにしても,聖ベベル宮の連中は銃器やロボットといった機械を使って攻撃してくるし,マイカ総老師はシーモア以上の悪の総本山だし,キノックはさらに気色悪い小悪党ぶりを発揮するしと,このシーン,いいところがない。結局,ガードの皆さんは銃で完全包囲され,ユウナはシーモアと結婚の誓いのキスを強要され(誰も止めることができずにキスが敢行されてしまうあたりが,これまでのお子様向けRPGのシナリオとは一線を画している),宮殿から飛び降りてヴァルファーレに助けられ脱出。残りはリュックのアルベド印特製閃光弾で逃げ出した。しかし,閃光弾ごときで逃げ出せるというのが謎。
 ここまでちょうど30:00。次は聖ベベル宮の試練の間から。機械仕掛けで敵が出ない,不思議な空間。罠だとルールーが言っている。

20030222
 FF10プレイ。聖ベベル宮の試練の間は,前回のマカラーニャ寺院に比べてあまりにも易しく,拍子抜けしてしまった。あまりに簡単すぎて,アイテムを取らないうちに脱出してしまったので,やり直す羽目になったくらいだ。すべてのアイテムを回収して,正味12分クリア。クリア方法がわかっているのにボタンを押すタイミングを外して違うルートに飛ばされるということもあったが,タイミング系のトラップには比較的慣れていたので楽勝。
 だが,試練の間をクリアした直後に,キノック如きに捕らえられ,裁判にかけられてしまった。裁判官はケルク=ロンゾ老師。マイカ総老師自らが死人であり,優れた死者は愚かな生者に勝る,などと言われてしまえば,ユウナの「死人(=シーモア)は異界送りすべき」という主張に勝ち目はない。マイカによれば,スピラのすべてを支配するのは死者で,エボンの真実は変わらぬこと,真実に異を唱えるものこそ反逆者,なのだそうだ。マイカ総老師が本当に「優れた死者」ならば,この主張が何の真実をも示していないことくらいわかりそうなものだ。変わらぬことが真実なら,それに対して反逆など起こせるはずがないのだから。真実に異を唱えるものは,単なる愚か者であり,反逆者になどなりえない。反逆者が真実を変えることができるなら,真実と思われていたことはそもそも真実ではなかったということだ。よってマイカはスピラにとって最も不要な存在である「愚かな死者」に決定。だいたい,これほどまでに執拗にユウナたちの動きを妨害すること自体,ユウナたちが「変わらぬこと」を脅かす可能性があるという証拠ではないか。変わらぬことが「真実」なら,それに異を唱えるものがいくら現れても,真実が揺らぐことなどありえないのだから。
 ユウナたちは,処刑の代わりに浄罪の路とやらに放り込まれたが,ここに放り込まれて生きて出たものはいないらしい。その割に中は大したことがなく,通常のザコ戦より簡単なくらいだった。しかも,宝箱がたくさん落ちていたし,セーブポイントも頻繁に存在していた。最初はユウナ一人だったけれど,中に仲間がたくさんいて,すぐにルールー,アーロン,キマリが助けてくれた。
 当然敵さんも出られる可能性を考えたらしく,出口にてシーモアとキノックが待ち構えて殺すことにしたらしい。ケルク=ロンゾは,シーモアの父殺しが気に食わないとかで,愚かな老師たちの中でも唯一良心なるものを残しているようだ。
 ユウナたち一行の行く末には,イサールが待っていた。寺院から「反逆者を始末しろ」と命じられたのだそうだ。しかしながら,レベルが低いはずのユウナとの1対1召喚獣バトルで,面白いように虚仮にされていた。最初のイフリート(イサール)対シヴァ(ユウナ)では,シヴァのバファイでイフリートの地獄の火炎が無効化されるし,次のヴァルファーレ(イサール)対バハムート(ユウナ)では,通常攻撃からしてバハムートが一撃千数百ダメージに対してヴァルファーレはわずか数十。まるで大人と赤子の喧嘩だ。最後のバハムート(イサール)対イフリート(ユウナ)でも,イサールのバハムートはメガフレアしか使ってこない上に,そのメガフレアも守ってさえいれば500〜600ダメージにしかならないのだ。ユウナのイフリートの地獄の火炎は,9999ダメージを相手に与えるというのに。どうやら,どんなにへっぽこなプレイヤーにでも倒せるように,究極の難易度設定がなされているらしい。そうとしか思えない。
 一方,ティーダ,ワッカ,リュックは,浄罪の水路にてエフレイエ=オルタナと対決。以前倒したエフレイエにそっくりな奴がまた現れたのだが,こいつは一撃目でティーダを石化し,しかも水のフィールドということで石化したティーダは沈んでしまって戦線を離脱してしまった。大量のポーション類を消費して,ワッカ一人の攻撃で倒したのだが,あとで知ったところによると,こいつはゾンビ属性なのでフェニックスの尾を2個投げつければ即死なのだそうだ。まったく。誰も「見破る」属性もっていなかったのが敗因だな。もっていたのはユウナやキマリなど皆向こう側のグループだった。
 さて,出口で合流すると,キノックはシーモアに殺されて引き摺られてきた。バカだ。シーモアを謀ろうなんて貴様の器じゃ1000年早いわ。シーモアが言うところの「私が救ってあげたのですよ」という科白が,妙に説得力をもっているように感じられた。この場面だけ,ティーダとプレイヤー(小生)の気持ちは完全に分離。
 シーモアはシンになりたいらしい。シンになってスピラ中の生物を殺し,「平和と安らぎ」を与えるのだそうだ。そういうのは普通「消滅」と言わないだろうか。もっとも,スピラはあちこちで死人がうようよしている世界だから,現実世界とは「死」の観念が異なるのかもしれない。
 キマリが身を挺して皆を逃がし,アーロンとティーダのもう何度目かのバトル。今回はティーダ完全勝利。身を捨ててでも召喚士を守るのがガードだから,キマリは置いて早く逃げろと主張するアーロンに対し,キマリを助けに行こうとするユウナにどこまでもついていきユウナを守ると対抗。他のガードもユウナ,ティーダに続いたため,アーロンも仕方なくシーモアとの戦いに合流した。
 決戦を前にして,なぜかセーブスフィアとオオアカ屋が登場する親切さ(ただし武器は扱わない)。ここで多数のプレイヤーが挫折すると踏んでのことか。ここまで31:44。ずいぶん話が進んだ気がするが,珍しく実時間は進んでいない。
 シーモア異体を倒しに行く。セーブスフィアからシーモアのいたところに戻るのに,ずいぶん距離があった上にザコが多数出現した。おまけに,シーモアに会う直前にもうひとつセーブスフィアが。よほどここは危険地帯らしい。
 一行が次々に駆け寄って合流すると,キマリが「やれやれ」とでも言うように首を振った。シーモア異体とそれが身にまとっている幻光異体のコンビネーションは,予想を遥かに上回る強さだった。連続魔法をブリザラ→サンダラ→ウォタラ→ファイラの順で繰り出してくるのだが,順番がわからなければ対処の仕様がない。予め来るであろう攻撃を予測して,ユウナのバコルド→バサンダ→バウォタ→バファイで防いでおかないと,簡単に殺されてしまう。一人でも殺されてしまうと,もう回復だけで手一杯で,攻撃に回す余裕がなくなる。攻撃をしないと,幻光異体によるデスペラードという全体攻撃により,バコルドやヘイストなどの魔法効果がすべて無効化されてしまう。
 一度簡単に全滅させられたので,とりあえず相手の攻撃パターンがわかった。次は簡単にはやられまいぞと再戦。とりあえず,シーモア異体の強力魔法攻撃はすべて無効化し,「話す」もうまく使って何とかシーモアのHP (36000もある)を切り崩していく。だがシーモアは,ある程度ダメージを受けると自らにプロテスをかけ,物理攻撃への耐性を高めた。仕方なく幻光異体を攻撃すると,幻光異体は倒しても倒しても復活。だがよくみると,復活のたびにシーモアからHPを吸収しているらしいことがわかった。それなら,幻光異体を倒しつづけたほうがシーモアを倒しやすいではないか。
 だが,シーモアのHPが20000を切ると,突如奴の攻撃パターンが変化。ブレイク攻撃で味方を石化させ始めた。ユウナ以外は石化防御できる防具をもっていなかったので,ちまちま治していくしかない。しかし幻光異体の方も,4000HPだったものが3000,2000,1000と減ってきたので,シーモアのHPの減り方も細かくなった。シーモアのHPが10000を切ると,再度攻撃パターンが変化し,フレアを撃ってくるようになった。これはダメージ2000以上の大技なので,多くのキャラが一撃死してしまう。とても困った。苦しみぬいた後の勝利。予想していたとはいえ,実にしんどかった。なんてね。実際にはパターン化されていたのでだめかもとは一瞬たりとも思わなかったけど。でも40分もかかったからそういう意味ではしんどかった〜。
 シーモアを無事に異界送りしたのだろうか,続いては15分間のムービーシーン。何にも操作しないのに話が勝手に進む。これはやっぱりゲームとは言えないだろう。ティーダがユウナに旅をやめるよう説得。夢を語る。スピラのザナルカンドではなく,ティーダのいたザナルカンドに遊びに行こうと。ブリッツを観て大声で叫んで夜まで遊んで……。だが「できないよ」と泣き出すユウナ。どうしようもなく気まずい雰囲気の中で,突然,ティーダが変化した。まったく,このときばかりはあまりの不気味さにくらくらしたよ。
 ティーダが急に別人に化けた。白い前歯がきらりと光る,ジャニーズ野郎に変身。ユウナもどこかの三流アイドルに成り下がり,二人して猿芝居でもこうは行くまいと思えるような大根なキスシーンを演じた。これが有名な「世界でいちばんピュアなキス」か? こんな何の脈絡もない不自然なキスシーンに比べれば,シーモアとのえげつない強制キスのほうが五億倍もピュアに見えてしまう。
 だいたい,何度でも書くが,このゲームの最大にして最悪の失敗は,この手の「超高解像度映像」の使用だ。長時間ゲームをし続けたプレイヤーにとって,ティーダの顔はあくまでもいつもの解像度のティーダであり,高精彩だが別人のジャニーズ野郎ではないのだ。FF7の頃は,ゲームの通常画面があまりにも稚拙な絵だったから,たまに出てくる高精彩映像も素直に「凄い」と見ることができた。だが,本作のティーダはすでに十分な質感をもっている。これ以上解像度を上げても,あたかも大根役者がティーダ役を必死で演じているようにしか見えない。解像度が高すぎて,同じキャラという認識が不可能になってしまっているのだ。かくして,この場面はゲーム中に挿入された猿芝居にしか見えず,興を削ぐこと甚だしいという結果に終わった。下手に技術力があると,無駄に見せつけたくなるものなのかもしれないが,明らかに作品にとってはマイナスだった。ここまで32:41。

20030223
 FF10プレイ。昔ベベルとザナルカンドが機械戦争をしたナギ平原に到着。とてつもなく広い。おまけに綺麗。特に,崖の下に広がる景色の入念な描き込みには舌を巻いた。ここにはモンスター訓練所なる施設があったが,話を聞くと特殊な武器を使って敵を倒さなければ捕獲できないとかで,面倒なので無視する。さらに別の場所にチョコボ屋がおり,チョコボの訓練というミニゲームをさせてもらった。一回目で結構な好タイムを出してしまい,アイテムを貰うのに苦労してしまった。こういうミニゲームには妙に対抗意識を燃やしてしまうので,無駄に時間を費やしてしまう。
 途中の店で,ルールーの師匠にして元召喚士のズーク先生に会った。ズークによれば,ベベルではケルク=ロンゾ老師が辞任し,ユウナ一行がキノック老師を暗殺して逃走したことになっているそうだ。シーモアの話は聞かないが,どういうことなのだろうか。
 ルールーとワッカは,ユウナのガードをする前はズークのガードだった。だがズークはナギ平原で旅をやめてしまい,今ではベベル寺院の僧官になっているそうだ。ルールーは今回の旅が実は三度目で,初めての時もやはり召喚士がナギ平原で旅をやめてしまっているらしい。ブリッツが気になってガードに専念できなかったワッカにとって,ズークの断念は願ったり叶ったりだったわけだが,ルールーにとっては自分の仕えた召喚士が二度までも同じナギ平原で旅をやめたということが,トラウマになっているようだ。ここまで35:06。
 ベルゲミーネ戦。ベルゲミーネは,ユウナたちが反逆者になってもまったく態度を変えない。召喚士の目的はあくまでもシンを倒すことで,寺院がどう言おうが関係ない,と言っていた。ベルゲミーネのシヴァはHPが10000以上もあったが,ダイヤモンドダストを使ってこないので,HPが2000しかないユウナのイフリートが地獄の火炎(ダメージ9999)を2発かましてあっさり葬った。
 ナギ平原を抜けようとすると,グアド族が現れて「シーモア様の元へ来い」などと吐かした。おいおい,ユウナはシーモアを倒しておきながら,異界送りしなかったのかい。とことんやることが中途半端な娘だな。グアド族は「連れて行くのは死体でも構わん」と言い,石の機械を繰り出してきた。護法戦機(HP64000)という名の敵は,ちょっと今までに類を見ない強さだった。石なので貫通武器しか通じないのだが,これはアーマーブレイクが効くので問題ない。しかし,こちらが攻撃すると,それが物理攻撃であろうと魔法攻撃であろうとかなりの高確率でカウンター攻撃(ブラストパンチ)を繰り出してくるし(これがHPを半減させる),パワーブレイクやディレイバスターはガード。グラビデも効かない。ブラインアタックが効かないのでブラインバスターをかけたのだが,これが成功して暗闇状態にしても,なお攻撃を当ててくる。特にダブルアタックは,HPが3000以上あるアーロンやワッカを一撃死させるなど,凶悪この上ない。ワッカは回避カウンターのついた武器をもっているのに,それでも回避できない。
 そうこうするうちに,ユウナのMPが尽き,ワッカのMPも尽き,いよいよフェニックスの尾大量消費時代に突入。一撃で殺されてしまうから,回復もままならない。しかも,敵のHPが10000を割ると,突然魔法を使ってきた。それも,よりによってマイティガード。シェル,プロテス,バファイ,バサンダ,バウォタ,バコルドが一度にかかってしまった。こんな技こちらがほしいよ。これでこちらの一撃は600ダメージにしかならなくなり,さらに戦闘は長期化。しかもスロウガまでかけられてしまい,もう最悪。へろへろになって倒したときにはすでに36:15。アイテムの損害額はいくらになるのだろう。

20030224
 FF10プレイ。事件勃発。ナギ平原からレミアム寺院に行くにはチョコボが必要。だが,ひとたびナギ平原を抜けてチョコボを降りてしまうと,戻ってもチョコボ屋がいなくなってしまった(注)。つまり,レミアム寺院に行く手立てがなくなってしまった。チョコボを返せ〜。
注) チョコボ屋がいなくなって:実は以前とはまったく異なる場所に再出現する。
 谷底への道を下ると,討伐隊の残党がヨンクン様について語っていた。ヨンクン様は昔討伐隊員で,その後召喚士になったのだそうだ。古ぼけた剣を拾った。何の役に立つのかは不明だが,ヨンクン様ゆかりの剣か何かだろう。
 盗まれた祈り子の洞窟は,ルールーの仕えた最初の召喚士(名前は聞きそびれた)が死んだところだった。その召喚士が化けて出てきて,戦う羽目になった。彼女は用心棒なる召喚獣を使って攻撃してきたが,ゲージ表示はあるもののなかなかゲージがたまらないので,リミット前に倒してしまった。これで用心棒を雇えるようになったのだが,用心棒は雇うのに大量のギルが必要。25万ギル寄越せと言ってきたので,12.5万に負けさせようとしたら,はした金には興味はないと言われてしまい物別れ。仕方がないので無視した。
 ガガゼト山では,ケルク=ロンゾが大老として一行の前に立ち塞がった。だがユウナの強い意思に押され,一行の入山を許可。ビラン大兄とエンケの二人が,召喚士もガードも通すがキマリは通さない,と主張。キマリ一人でビラン&エンケの二人と対決。ビランはロンゾ一の戦士の癖に,こういうところは肝っ玉が小さい。
 二人からは竜剣でいろいろな技を吸収できるが,HPが少なくなると,ビランはマイティガード,エンケはホワイトウインドを使ってくる。これらを習得するのが一応の目標か。どちらか片方が死んでしまうと,ビランはバーサク化,エンケはヘイストをかけるのだが,ビランは攻撃力が高い上に防御力も高いので,先に倒してしまうとよい。どうせエンケの攻撃力などハエ程度だし,エンケなどホワイトウインドさえ出させてしまえばもう用済み。
 二人を倒すと,ビランはキマリの強さを認め,ユウナたちの後ろを守ると言ってくれた。寺院がつくってくれないユウナの像は,ロンゾがつくるのだそうだ。そして,「立派なツノをつけてやる」のだとも。1000年後には,ユウナがロンゾ族ということになっていそうだ。ここまで37:53。
 ガガゼト山には召喚士の墓場がたくさんあった。ここでは,死んだ召喚士を異界送りしてくれる別の召喚士がいないので,召喚士たちは異界に送られずに放置されているそうだ。ユウナが送ってやればよいようなものだが,異界送りは死んですぐにやらないと意味がないものなのだろうか。
 途中,ワンツという名の青年が登場。オオアカ屋の弟だそうだ。オオアカ屋は,反逆者ユウナ一行を助けたかどで寺院につかまってしまったらしい。それでも,弟のワンツにユウナ様をお助けするよう言いつけたとのこと。最初はティーダの僅かな投資に始まった付き合いが,ここまで深遠なものになるとは思わなかった。どうせ制作者側も勢いで作ったシナリオなのだろうが。次のセーブスフィアまで。38:56。時間がかかったのは主に武器・防具の整理と買い物である。

20030303
 With Youプレイ。エクスプローラの異常によりHDDを再フォーマットした関係で,セーブデータなどすべて消去されてしまった。仕方なく,また最初からやり直しである。やり直したら,今度は主人公の名前が伊藤正樹になった,前のはやし直一は何だったのだろう。それとも,登録するたびに名前が変わるのだろうか。妹の名前も,伊藤乃絵美ならまだ許容範囲だ。ともあれ,この名前で始めることにする。
 とりあえずミャンマー展まで,2番を真奈美シナリオ,3番を菜織シナリオでセーブしておく。天都(あまみや)みちるという奇妙な女性が話し掛けてきて,ミャンマー製の真奈美のペンダントについて語っていたが,この女性が,第2章で産休の英語教師の代理として登場。しかも,主人公たちが見学した日の夜に盗まれた,ミャンマー展で展示されていた宝石の所持者らしい。このゲーム,実はミステリーなのか?
 天都みちるは,真奈美の父親が懇意にしていた考古学者(2年前に病死)の娘で,考古学者として父のあとを継ごうと思っているらしい。盗難事件が主人公たちにどう絡んでくるのか,今後のシナリオに注目。しかしここまでの展開はとてもエロゲーとは思えない。

20030304
 With Youプレイ。第2章の最初の選択肢から。主人公たちの通う高校は,St.エルシア学園というらしい。旧華族の鳳凰院麗華が開校したそうだ。
 この章はなかなか難しいらしい。単純に,菜織選択肢や真奈美選択肢を選ぶだけでは,CGのコンプリートは無理そうだ。朝練に出るかどうかで,乃絵美の弁当が入手できるか学食イベントが発動するかが変わるらしいし,好感度の変化も差が出そうだ。
 サッカー部の柴崎拓也という人物が,真奈美を巡ってのライバルとして登場した。また,後藤田刑事が真奈美の父についていろいろ訊いてきた。どうやら宝石盗難事件に真奈美の父が関係あるらしい。外国からの転校生チャムナ・フォンという女性と出会った。チャムナは真奈美のペンダントに興味を示したが,彼女が触れると強い静電気のようなものが発せられてしまった。全5章+序章,終章なので簡単に攻略できると思ったのだが,甘かったようだ。

20030305
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜(PS2版)をキーくんママが始める。グラフィックがサクラ大戦4並に美しくなったことを除けば,基本的にSS版のサクラ大戦1と変わらない。展開はまったく一緒で,LIPSが少々速くなったがSS版をプレイした人なら迷わず選択できるだろう。しかしながら,現在鶏鶩舎の初期型PS2は光音声出力の調子が悪く,音声が頻繁に途切れてしまうので困っている。さくらに目隠しされたときにちょうど声が途切れてしまい,誰だか選ぶのに苦労した。どうせこんなバカなことをすみれやマリアがやるはずはないから,正しい選択はできたのだが。
 なぜか,最初のうちはさくら,アイリス,すみれ,マリアの4人しか登場しない。SS版もそうだったかしら? まあいいや。今回の作品では,歌劇場内を歩き回るときに,どこでイベントが起きるのかを表示してくれるようになったので,無駄歩きを減らすことができた。こういった痒いところに手が届く改良は好ましい。だが,基本的にSS版とまったく同じゲームなので,少々のCGが増えたくらいでわざわざ買うのは馬鹿馬鹿しくなる。どうせ改良するなら,すべての科白に声を入れるくらいのことはしてほしい。サターンと違って容量の制限はないと思うのだが。どうしても1枚に収めるには,音声を削るしかなかったのだろうか?
 まだ戦闘シーンまで進んでいないので,小生の出番はなし。赤,黄,青のバランスが変わると戦闘時に細かい違いが出るらしいのだが,その効果がどの程度なのかは次回にお預けである。

 With Youプレイ。まだ第2章が終わらない。天都先生に課された宿題の分岐が大きくて,「さっさと帰る」「分担する」がともにCG1枚,「真奈美に頼む」が左上のアクセサリが光る真奈美ポイントアップ,ということで,CGをコンプリートするにはすべての選択肢のファイルを残さなければならなかった。また,日曜日に菜織と横浜のキミドリスポーツに靴を買いに行くかどうかという分岐があり,菜織シナリオを二つに分けた。真奈美シナリオも,朝練に出るファイルと出ないファイルに分けたら,朝練に出なかったほうは後に先輩に呼び出しを食らった。
 途中,真奈美が不良グループに襲われて柴崎に助けられるイベントが入ったが,どうやら何者かが真奈美の生徒手帳をつかって真奈美に成りすまし,不良グループに肘鉄を食らわしたらしい。多分チャムナだろう。
 主人公はまた変な夢を見た。レナンと名乗る農家の三男坊が,傭兵志願してどこかの末娘を嫁に貰いたいらしい。娘の声が菜織そっくりなので,何か関係があるのだろう。
 乃絵美はサッカー部の柴崎に気があるらしく,放課後グラウンドを覗きに来ていた。また,スケート場のチケットを二人分くれて,真奈美と行って来いと言い出した。キミドリスポーツに行く日と重なるので,靴を買いに行くファイルではスケート場には行けないことになりそうだ。

20030306
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。戦闘はサクラ大戦3と同等だったのだが,攻撃の○ボタンがなぜか1回押しただけで連射モードになり,攻撃した後に移動や防御をすることができなくなっていた。これは大変不便だ。だがボス戦では直った。コントローラーの接触不良だったのだろうか。PS2は時々コントローラー系の不良が起きる。ゲーム機としてなっていない。
 なぜかサクラ大戦3から登場したはずの協力攻撃が可能になっており,連続3回攻撃できればかなりの破壊力。お陰で,中ボスの叉丹様が弱いの何の。必殺攻撃+αで僅か1ターン+大神機の通常攻撃で倒してしまった。この戦闘バランスは,SS版の頃より格段に易しくなっている。短時間でクリアできるからいいか。
 序盤はアイリス機がまだ完成しておらず,紅蘭もカンナもいないので,出撃した光武は僅かに4体。それでも十分すぎる相手だった。何しろさくらの防御力が高いの何の。防御しなくても敵の5連続攻撃がダメージ5だし。
 通常のアドベンチャーパートが恐ろしく退屈なので(だってSS版と何ら変わらないのだもの),こちらとしては早く次の戦闘に回してほしいのだが,なかなか戦闘場面には移らないようだ。次はもう少し骨のある相手だとよいのだけれど。

 With Youプレイ。第2章が終わった。ここまで来ると,真奈美シナリオと菜織シナリオではずいぶん違ってくる。真奈美シナリオでは梯子から落ちた真奈美を助けて足を傷めても,ちゃんと優勝できた。菜織シナリオでは振られて気絶した乃絵美を放置した柴崎と喧嘩になり,更に足を傷めたようだが,結果はどうなるのか。第3章を見ないとわからないけれど,とりあえず第2章のCGはすべて集めた。最後の練習に出ないと,先輩が怪我をして代理出場ということになるので,そのファイルだけは優勝できまい。第2章の後半になると,貧血で倒れた乃絵美を家まで連れて帰るときに,真奈美がついてくるか菜織がついてくるかが分かれたりする。
 真奈美シナリオでは,真奈美が何者かに襲われたり後藤田刑事につきまとわれたりと,いろいろなイベントが起きるのだが,菜織シナリオではそういったイベントは起きない。チャムナと乃絵美はそれぞれ真奈美と菜織のシナリオで特に多く登場する。キミドリスポーツとスケート場は,結局あとの分岐には関係しないようだが,スケート場のイベントのほうが楽しそう。CGもよいものが多い。

20030307
 With Youプレイ。第3章終了。真奈美編のほうが結構分岐が多くて,時間がかかってしまった。大会では,朝練をサボるとやはり優勝できないらしいのだが,先輩との対決直前に逃げただけでは優勝できるようだ。先輩との対決から逃げただめだめファイルを誤って上書きしてしまい,消してしまった。真奈美は結局またミャンマーに帰らなければならないらしい。あと,真奈美にそっくりの別人がこの学校にはいるらしいのだが,なぜか主人公はそれについて追究しない。真奈美の父親の会社は,盗難事件に関して白だったそうだ。あと,盗まれた宝石はもうじき取り返せそうだと後藤田刑事が言っていた。
 菜織編は,特に変わった進展もない。足を傷めていても優勝できるのだから,この主人公の脚力は大したものだ。

20030311
 With Youプレイ。第4章終了。定番とはいえヒロインと主人公の誤解やすれ違いの物語を読むのは辛い。真奈美シナリオでは真奈美に「主人公が菜織と付き合っている」と誤解され,柴崎が真奈美と付き合うと宣言してくる。菜織シナリオでは菜織が陸上部の先輩(いい加減名前くらいつけろよ)と親密になっていき,主人公が勝手に身悶えしている。菜織シナリオは自爆だからよいとしても,真奈美シナリオのような展開はちょっと嫌だ。そもそも,以前からずっと存在が仄めかされている「偽真奈美」はどうなるのだろう。今回は偽真奈美によってみちる先生が怪我をして論文を燃やされるし,柴崎も負傷した。
 菜織シナリオのほうは,素直に進んでいるようだ。菜織は主人公と真奈美の仲を取り持つつもりで6年間過ごしており,主人公の愛を素直に受け止めることができないようだ。菜織と真奈美は親友だし,真奈美なら菜織に「主人公のことが好き」だと告白していそうだし,そう言われたら菜織は自分の気持ちなど押し殺して真奈美のために動くだろう。
 このゲームは,基本的に純愛もので,18禁になりうる要素などこれまでのところ微塵もない。こういうゲームを18禁でなく中高生に遊んでもらうというのは,それなりに意味があるようにも思えてくる。

20030312
 With Youプレイ。第5章終了。真奈美編,柴崎は乃絵美に対して辛く当たっているが,どうも見ているとコンプレックスの裏返しのように思える。乃絵美だけが,格好悪かった頃の自分を知っているから,こいつとは付き合いたくない,という態度のように見えるのだ。結局,柴崎って乃絵美のこと好きなのでは,と思うのだが,今後の展開を静観しよう。といっても,第5章ではもう出てこなかったし,最終章は主人公たちの話がメインになるだろうから,彼らの今後は分からずじまいになりそう。
 ともあれ,真奈美編の物語は,偽真奈美がチャムナで,チャムナは絆を加護する精霊の神様であるナツの一人で,しかも主人公正樹の夢に出てきたレナンの相方だった。レナンとチャムナは戦争で命を落とし精霊となったが,宝石となってもまた,戦争のために離れ離れになり,レナンは真奈美の首飾り,チャムナはミャンマー展の縁切りの宝玉として存在していたようだ。チャムナは,自分たちの絆と真奈美たちの絆は違うと考え,自分がレナンに受け入れられないのは真奈美と正樹の絆が偽物だからだと考えて攻撃してきた。お約束な展開で,結局2個の宝石はひとつになり,めでたしめでたし。
 菜織編は,菜織が真奈美に対して罪悪感を抱いているのを,なだめすかしてけりをつけさせるというもの。だがその前に,主人公が真奈美を半分くらい振らなければならず,ゲームとしては少々辛い内容だった。それでも,こちらのシナリオでは真奈美がミャンマーに帰ってしまうので,それ以降は真奈美のことを気にする必要がなくなる。
 最終章を待たずしてエンディングテロップが流れたのでバッドエンドかと思ったが,エンディングのあとに最終章が始まったのでほっと一安心。エンディングテロップによると,はやし直一というのはこのゲームのディレクター兼プログラマーだった。この名前でプレイすると,何か特別なCGが見られたりするのだろうか。伊藤正樹という名前は出てこなかったので,こちらがデフォルトの主人公名なのだろう。CG着色メンバーの中に,みつみ美里氏の名前があったのには驚いた。この人いろんなところで仕事しているな。

20030313
 With Youクリア。大して考えていなかったのだが,CGも100%集まってしまい,もう一度やる必要もなくなった。最終章は,要するにエッチシーンが入るだけなのだが,大したCGもなくて,声だけでどこまで興奮できるかといったところ。18禁にするよりは,一般向けの純愛ものに仕立てたほうがずっとよかったのではないかという感想をもった。
 真奈美編では,後藤田刑事も真奈美の首飾りのことを深くは追及せず,天都先生も宝玉は真奈美がもっているようにと言ったので,盗難事件は未解決に終わりそうだ。真奈美は勝手にミャンマーへと帰ってしまったのだが,夏休みには戻ってくるそうで,また海に行こうという手紙で終わった。
 菜織編はもっとあっさりとしていて,最終章は7月11日まで飛んでしまう。真奈美がミャンマーへ帰ったのが彼女の誕生日の6月29日だから,2週間近く先だ。夕方とはいえ真夏の神社の軒先でいちゃついて,巫女服は大丈夫だったのだろうか。その後は二人して主人公の店でバイトして,夏休みに旅行に行くことにしたらしい。
 予想通りとはいえ,柴崎と乃絵美のその後については何も語ってもらえなかった。ちょっと尻切れ蜻蛉であるという感を否めない。結局,評価できるのは声くらいかな。知らない声優ばかりだったが,それなりにキャラが立っていたのでよかった。
 可もなく不可もなく。システムはわかりやすいし,選択肢も変に迷わせるようなものがなかったので,その点は評価したい。

20030316
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。2回目の戦闘では,特殊攻撃なるものの存在が明らかにされた。何でも,5回連続攻撃の5回目に○以外のボタンを押すと,キャラごとの特殊効果が攻撃に反映されるのだそうだ。気力を2/5程度消費するようなので,必殺技を使う気でいるならあまり意味がないように思う。大体,5回攻撃したら大抵のザコは倒せてしまうから,追加効果がいくらあっても無意味。
 今回は紅蘭が攻撃に参加したので,戦闘は格段に楽になった。協力攻撃が高確率で発生するので,戦闘はSS版の初代サクラ大戦と比べて本当に楽だ。これならどんなゲーム音痴でも負けることはまずあるまい。
 アナログLIPSは5段階のうち4番目を選ぶのが難しい。単純に真ん中といちばん下の中間くらいを選ぶと,5番目になってしまった。また,敵の中ボスである「影」の防御力が異様に高く,必殺攻撃でも40〜110くらいしかダメージを与えられない。通常攻撃なら5回攻撃でも大神なら5しかダメージが与えられない。だが,攻撃力はほとんどないので,2ターンで強制的に戦闘終了にされてしまうけれども,長時間やりつづければ絶対に倒せるだろう。紅蘭やすみれなどの攻撃力が高いキャラなら,協力攻撃で50弱,5回攻撃で70程度のダメージを与えられるから。20ターンあれば撃破可能と見た。
 翔鯨丸が勝手に影を攻撃して,本体の「侍」なる魔操機兵を出現させた。この本体は,防御力も低く,HPも1500と影の半分しかない(影はHP3000,防御力25)。2ターンで倒せる勢いだったが,味方が階段入り口を塞いでしまったためにマリアが侍に接近できず,3ターン目に突入してしまった。いずれにしろ,楽勝。

20030321
 超魔界村プレイ。G君が「1面すらクリアできないからやってみてください」と言って市長に持ち込んだもの。これは半端でなく難しい。アクションものであるにもかかわらず,敵の出現パターンが毎回微妙に異なるため,パターン化に持ち込むことができないからだ。ジャンプする犬に5割,ザコのゾンビの棺桶に4割,火の玉を吐く植物に1割の割合で殺されてしまう。それって1面のさらに序盤じゃないか。30分プレイしたが,一向に向上が見られないので諦めた。悪魔のような難度。でもアクションの腕のある人にとっては,やりがいがあるのかもしれない。

 ミッキーのマジカルアドベンチャープレイ。こちらもG君が超魔界村と一緒に貸してくれたもの。超魔界村と同じくカプコンのゲームだったので,嫌な予感はあった。カプコンのアクションゲームとの相性は,どうもよくないのだ。ともあれ,30分プレイして,2面ボスまでたどり着いたところで力尽きた。こちらは落ちたら転落する足場の上。向こうは顔以外無敵で自在に走り回る巨大蜘蛛。どうやって攻略したらよいのかさっぱりわからない。ミッキーの魔法は水平横方向にしか放てないのだ。ジャンプして乗ってもダメージを与えられないどころかこちらがダメージを受けるし。ともあれ,こちらのほうがまだ遊べる。パターン化可能なつくりになっているので,ちょっとアクションの心得があれば一応遊ぶことはできる。

20030325
 君が望む永遠を始める。K君に借りたもの。学園ものの王道を行くようなストーリーなのだが,今のところ興味深い進展はない。物語は7月3日(金)から始まる。主人公の鳴海孝之は,白陵大付属柊学園(通称白陵柊)の高3生。だが,白陵大への推薦は通らず,港陽大を受験することになっている。親友の平慎二は,素直にエスカレーターで白陵大へ行けるようだ。また,もう一人の親友である,喧嘩友達の速瀬水月(みつき)は,水泳部のエースで実業団入りが決まっている。水月はどうも孝之が好きらしいのだが,孝之のバカはそれに気づいていない。いろいろなイベントにおける反応を見ていると,どうも孝之の行動はとんでもない(倫理的に許せない)ものが多く,水月が可哀想になるくらい。それに比べて慎二は,ごく普通の反応だとは思うのだけれども,いい奴ぶりが際立って見えてしまう。
 孝之たちは,ひょんなことから水月の親友の涼宮(すずみや)遙と出会うのだが,この遙がとんでもなく奥手。遙に対しては,接し方がわからないせいか,孝之の行動もある程度節度をもったものになっている。孝之たち3人は同じクラスらしいが,遙はB組でクラスが違うようだ。3人組が4人になったことで,いろいろとドラマが生まれる。
 遙は,初めて本屋で孝之から親切にされたときに逃げ出してしまうのだが,そのときから孝之のことが好きになったようだ。水月は,自分の気持ちを押し隠して,遙と孝之をくっつけようと画策。だが孝之にはその気はなくて,付き合いにくさばかり感じてしまう。むしろ孝之の気持ちも水月に揺れるのだが,行動に真剣さがないので通じるわけがない。そこに,名前のわからない保健委員の後輩が絡んできたりするのだが,まだ7月9日までしか見ていないのでどうなるかわからない。しかし,ずいぶん長いゲームだ。ここまで選択肢は4つくらいしかないのに,ずっと読みつづけている気がする。その割に読んだ物語の内容は今ひとつ。更なる精進を期待したいところだ。
 7月6日午後6時に水月と待ち合わせて花火大会に行ったのが,主要なイベント。ここで水月は遙を連れてきたのだが,意図的に自分は慎二と行動をともにし,孝之と遙を二人きりにしてはぐれてしまう。その後も,3人でカラオケに行った際に遙を呼び出すなど,何とかして遙と孝之を親密にさせようと努力していたのだが,それがかえって孝之にとっては迷惑だったようだ。それにしても,遙が好きな「ヘビ花火」とは,一体どんな代物なのだろう。

20030326
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。普通のアドベンチャーパートはサターン版と変わらないので面白みがない。新機軸でも打ち出してくれればよいのだが。次は第3章の戦闘から。ここまでぬるい戦闘ばかりしてきたから,そろそろ硬派な戦いがしたいものだ。

 君が望む永遠プレイ。選択肢はすべて1を選び,分岐ごとにセーブするという方法で,完全攻略を狙う。セーブできるファイルの数に制限がない,Win用ゲームならではの攻略法だ。
 7月10日,いきなり遙に告白された。おどおどした所作とは裏腹に,積極的な子だ。孝之は期待させるような反応をしてしまい,かえってのちに遙を傷つけるのではないかという不安を煽る。予感は的中し,水月や慎二のお節介もあって修羅場を迎えることになるのだが,なぜかその後2人はうまくいってしまい,理想的なカップルとなった。
 後からわかったこと。遙は1年のときから孝之を気にかけており,水月はそんな遙の思いを汲んで,孝之たちに近づいた。だから遙にとっては2年半越しの恋愛だったのだが,孝之にとっては1週間も経たない間の出来事。これではうまくいくはずがない。しかも,水月も孝之が好きになっているのだから,なお悪い。なのに,何でこんな理想的なカップルができてしまうのか。それはシナリオライターの腕によるのだろう。恋愛中の二人を描くことにかけては,このシナリオライター,かなりできるようだ。涼宮茜という,水月にそっくりな妹を配したのが絶妙。これで,孝之と遙という本来は合わない二人の会話に,水月に似たキャラの茜がうまく絡んでいくことができた。
 音楽は耳に残らないが,絵については評価すべき点が2点。ひとつは,登場人物の表情が状況に応じてころころ変わること。科白がない部分でも変動するので,内面の変化がわかりやすい。もうひとつは,背景の描きこみ。特に遙の部屋はとても細かく綺麗に描かれており,好感をもった。だが,殴られるたびに画面が揺らいだり,キスするたびに顔のアップを出してきたりするのはやりすぎ。鬱陶しい。
 遙と結構いい仲になって,唐突とも思えるエッチシーン(やりかけで終わってしまうが)も経て,完全に遙シナリオのエンディングを迎えるのかと思った頃,悲劇は襲った。デートの待ち合わせ中に,遙が交通事故で死亡。ここでオープニングが流れた。痛すぎる展開に唖然。さらに驚いたことに,オープニングが終わるとすぐさま3年後の7月29日(日)のシーンが始まるのだが,孝之はすっかり水月とできていて,遙のことは最早伏線と化していた。水月はOLになり,孝之は大学にも行かずファミレスでバイト。慎二は予定通り大学に進学したらしい。
 ファミレスでは,大空寺あゆという,幼顔で背が低く暴力的な同僚と,玉野まゆという,これまた幼顔で背が低い,そして精神年齢も極端に幼い新人が登場。どちらも深く関わりたくはないキャラだ。また,この日から店長が交替し,崎山健三という紳士的だがちょっと思考回路の特異な人物が現れた。この店長とは,個人的にぜひお友達になりたいものだ。
 孝之はすでに水月と週に一度の同棲をしており,頻繁な肉体関係ももっているようだ。画像として出てくるのはさらりとしているが,画面が真っ暗で文章で描写する部分からすると,かなり濃密な関係であると思われる。
 そして,遙の父親からの電話。遙は死んだのではなく,植物状態で,しかも7月30日に目を覚ましたそうだ。遙の父は,2年前に「娘のことは忘れてくれ」と申し入れたものの,やはり一度会ってほしいとのこと。主治医の香月(こうづき)モトコや,白陵柊で保健委員をやっていた穂村という名の女性(今では遙のいる病院の看護婦)が登場したが,この人たちも攻略キャラなのだろうか。できることなら,With Youのように,ヒロインの二人以外は攻略できない形にしてほしいところだ。
 3年ぶりに再会した遙は,3年寝たきりだったにもかかわらず,髪が伸びただけで可愛いままだった。不自然だ。一応文章ではフォローしていたものの,目の前の絵は健康そのものという顔。過去の記憶が飛んでいると聞いてはいたが,二重人格的な言動を見せられるとは思わなかったので,物語はさらに荒れそうだ。これは,単に直前の記憶が飛ぶためであると説明されているが,言語表現の幼児化はそれだけでは説明がつかない。すでに水月との関係を築いてしまっている孝之は,いったいどちらを選択するのだろうか。3年過ぎたということを遙に知られてはならない,という制約が,事をややこしくしている。
 その後の展開は,茜が孝之と水月を絶対に許さないという強い態度をとっていること,水月は実業団入りをやめて普通の生活をするために,入団テストでわざとタイムを遅くしたこと,星乃文緒看護婦,天川(あまかわ)蛍看護婦が,遙治療チームであることなどがわかった。遙は,孝之にキスを迫ったり,3年前のおまじないをさせたりと,日に日に絆を強めている。水月は,孝之が遙にとられるとの予感を日に日に強め,とられまいと隷属の仕方がエスカレートしていく。

20030327
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。第3章戦闘,蒼き刹那の機体,蒼角と対戦。だが,どうやら目的地まで移動すればよいだけのものらしく,戦わずして隊員同士のイベントを出現させるとのことだったので,キーくんママに任せた。小生の出番はいつのことやら。SS版との違いは,刹那などのキャラが3Dポリゴンになったこと,小さな子どもが倉庫に閉じ込められたことくらい。3Dキャラも,この程度の出来なら2DのSS版のほうがよかった。PS2の能力を生かしきっているとはとても思えない。FF10のあとだから余計にそう思う。
 その後は例によってアドベンチャーパートが続いたので,すべてお任せした。内容はSS版とまったく同じなのでそちらを参照のこと。結局出番なし。戦闘は次回。

 君が望む永遠プレイ。とりあえず,すべて1を選択してエンディングに到達。長すぎ。分岐は全部で47もあった。孝之が鬼畜ぶりを発揮するエンディングで,読んでいて虫唾が走った。不快指数85くらいはあったかも。
 順番に記録しよう。だんだん遙が元気になっていくにつれ,3年のブランクに気づきかけることも増えていく。そんな中,ファミレスでの大空寺や玉野とのやりとりも微笑ましいが,何と言っても崎山店長と涼宮父がいい味を出していた。この二人は声の演技も一級品。稚拙さが残る女性陣(特に水月)と比べるとより一層際立つ。
 孝之の,水月に対する態度は酷さがエスカレートする一方。確かに遙はとても魅力的だが,だからといって水月に対してそこまで邪険にしてよい理由にはならない。孝之の態度は,まるで水月のことを都合のよい道具か何かと勘違いしているかのようだ。水月の心の傷は,表には見えないが遙のそれにかなり近いところまで抉られているはずだ。孝之の悩みなど,それに比べたらだだっ子のそれに近い。
 ともあれ,孝之が馬鹿をやったせいで,遙は3年のブランクをすべて一時に見せつけられてしまった。その結果,再び倒れて意識不明,集中治療室送りとなった。それからというもの,孝之は毎晩過去の夢を見る。このような形で,プレイヤーが知らなかった孝之と水月と遙の過去を示されるのは,表現技法として悪くない。現実と夢の境界が曖昧になってくるという点も,没入感を高めるのに役立っている。
 だが,遙の昏睡状態は長くは続かず,結局3年のブランクに気づいたことも含めて正常な状態で目覚めた。ただし,一度目覚めてからの半月の記憶がちょうど抜け落ちているそうだ。都合のよいことに,これで孝之のどじは帳消し。
 なのに,である。孝之は同じ過ちを何度も繰り返す阿呆らしい。しかも,独占欲が強く支配欲も強い。おまけに良心というものを持ち合わせていないらしい。遙を支配して水月も支配する。遙に対しては真っ当な人間であるかのように振る舞っているが(この二人の純愛物語は実に素晴らしいシナリオだ),水月に対しては鬼か悪魔かと思える振る舞い。これでは慎二ならずとも,殴り飛ばしてやらねば気が済むまい。
 ということで,最初のエンディングは鬼畜もいいところ。水月バッドエンド「水月の妊娠」だそうだ。どのみちここで選択を強いられるとは,いい気味だ。その前に,孝之こそ遙の代わりに二回くらい死にかけたほうがいい。馬鹿は死ななきゃ直らないというし。

20030328
 君が望む永遠プレイ。47番目の分岐は,どちらを選んでも変わらなかった。CGが1つ回収できただけ。46番目の分岐を変更すると,さらに分岐が2つ出現した。そのまま1番目を選びつづけたら,遙エンドに到達。水月のやるせなさは結局最後までどうしようもなかったが,こんなに辛い終わり方がグッドエンドというのは,ゲームとして痛すぎる。遙はいい。孝之もいい。だが,慎二と水月はこれではやりきれないだろう。それもこれも,皆孝之が悪いのだ。プレイヤーの立場からは,そうとしか思えない。

20030329
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。マリアを助けるためにザコを振り払って進む戦闘では,ドラム缶と味方機が邪魔してなかなか前へ進めなかった。障碍物をジャンプできるカンナ機は例外だが,さくら機やすみれ機は邪魔しまくり。敵は寝てても倒せるくらい弱いのだが,ターン数がかかってしまった。すると米田中将に怒られた。それに対して大神は,あろうことか「敵が強すぎて」なる言い訳を。皆一撃で葬っているのにどこが強いというのだろう。
 続いて蒼角と対決したが,SS版とのあまりの違いに呆然。SS版では,移動力の高い蒼角がヒット&アウェイで逃げ回りやすくするため,京都の街中のように碁盤の目状の通路が配されたマップだった。だが,PS2版では,狭い四角いリング。これでは敵の移動力がいくら高くても,ただのタコ殴り場に過ぎない。おまけに,蒼角の必殺技で味方の光武が受けるダメージは,大神の45HPが例外になるくらい少ない。マリアやカンナに至ってはダメージはたったの5HPという体たらく。これでは防御コマンドの必要はまったくない。さらには,SS版で登場していたザコがPS2版ではまったく出ない。これほどまでに戦闘が易化されていては,戦闘パートはまったくの作業に過ぎず,面白みは皆無。こんなことなら,戦闘場面はすべてムービーにしてしまえばよいのではないか。
 マリアとの合体攻撃(愛の必殺技)がこの章から使えるらしいのだが,そんなことは知らないから普通に必殺攻撃をかけてしまった。どうせこんなに弱いのだから,第二段階くらいあるだろうと高を括っていたら,マリアの2ターン目が回らぬうちにHP2000の蒼角は破壊されてしまった。弱い。弱すぎる。ここまで弱い中ボスは,さすがに記憶にない。だんだん下らなさに嫌気が差してきた。
 アイリスが主役の第4章。白銀の羅刹と戦闘。羅刹の魔操機兵は銀角。蒼角よりは少々歯ごたえがあったが,アイリス機が加わったこともあり,2ターンと少しで倒してしまった。銀角の必殺攻撃には毒の追加効果があるが,すぐに回復させれば無効。ザコが5体出てきたので前回より戦闘らしくはなったが,まだまだ敵は弱すぎる。基本的に,大神機くらいしか防御の必要な機体はなかった。

20030330
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。カンナとすみれのヘビ嫌い,クモ嫌いイベントは,まさにSS版通りに進行。戦闘は相変わらずぬるくて困る。紅の弥勒はボス戦をせずに逃げてしまったし。弥勒の親衛隊である紅蜂隊は,ヒット&アウェイで逃げようとしたが,1ターンかからずに全滅した。いったいいつになったらまともな戦闘になるのだろうか。にもかかわらず大神は「今回も苦戦だったな」などと,謎の科白を吐いているし。

20030331
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。紅蘭の新しいシナリオだが,機械のために涙を流す変わり者というだけの,中途半端なシナリオだった。これでは紅蘭の負った心の傷は本当の意味では理解されないだろうし,機械が大切だという紅蘭の思いも納得されることはあるまい。紅蘭が平和のために敵の機械を壊すことに対する葛藤を,戦争肯定的な思想で乗り越えるのにも違和感がある。ニューヨークの星組(織姫とレニ,それにサクラ大戦5のヒロイン予定のキャラと,まったく表示されないあと2名の隊員)の映像が観られるのは,宣伝を兼ねてのことか。
 ザコ戦は相変わらずとてつもなくぬるい。敵は基本的にこちらが近づくまでは動かないので,移動時間が無駄だし,せっかくたくさんいても各個撃破することになってしまう。味方の防御力は高く,ザコがどんなに攻撃してきても一撃につきダメージ1にしかならない。
 この章のボスは天海だったのだが,中ボスとして出てきた敵の魔操機兵は蒼角と銀角。それぞれマップの反対側にいたので部隊を2つに分けなくてはならず,蒼角を2ターンで倒したものの銀角を倒す頃には4ターン目に突入してしまった。蒼角を倒した4機が銀角のところに到達する前に終了したので,銀角のほうにより多くの戦力を割いていれば3ターンで終わったのかもしれない。
 紅蘭とのラブラブアタックが可能となったので観てみたのだが,攻撃範囲が異様に広いことと,アニメーションがとても凝っている点は評価するものの,現実的に対ボス戦には使えない。大神と紅蘭がそれぞれ必殺攻撃をしたほうが,遥かに攻撃力が高いからだ。蒼角相手にダメージ252HPというのは,少なすぎるだろう。

 君が望む永遠プレイ。今日はちょっと趣向を変えて,心理テストでもやってみようかと思う。本当は最初のプレイでそうすればよかったのだが,すべての選択肢を自分の思う通りに選んだら誰のどのようなエンディングに進むのかを知りたくなった。ついでに,普通にプレイしたときの1話分のプレイタイムも計りたい。設定は自動文字送りで。
 と思ったら,自動文字送りは地の文を飛ばしてしまうので,使えなかった。仕方なく,普通にスクロールさせる。やってみて思ったのだが,このゲームではどのような選択肢を選んでも,決して自分と孝之を重ねることはできまい。なぜなら,自分だったらそもそも涼宮さんの告白に対して付き合うとは返答しないだろうし,速瀬や慎二に対しても遠慮せずに本音を語っていただろう。そして何より,恋人に対する不満を本人にではなく水月に話す遙に対して,文句の一言も言っていたはずだ。
 だが,このゲームのシナリオからすれば,孝之は絶対に遙の告白を受け入れなければならなかったし,水月や慎二のお節介にもじっと我慢しつづけなければならなかった。その時点で,すでにこの作品はゲームではなく,映画か小説に成り下がっていたのだ。シナリオが一級品であることは認める。少なくとも,プレイヤーの気持ちを揺さぶる力は破壊的と言ってよい。だが,それでもこれをゲームにしたということには抵抗を感じる。OVA作品にするべきだったのではないかと思ってしまう。
 1時間20分後に,孝之は遙に好きだと言った。だが,自分だったらきっとそうは言っていない。まだ涼宮さんを好きになれるところまでは,付き合いきれていないと思う。やはりゲームのシナリオと,プレイヤーとしての自分の心に食い違いがある。それは大きすぎて埋めることができない。
 2時間10分後,4人で丘の上での記念写真を撮った。写真の並び順が,左から慎二,遙,水月,孝之になっているのは,明らかに逆だろう。この状況なら,遙と孝之が隣同士であるべきだ。これが後の物語の伏線になっているとは思えないし,単なる描き間違いか。
 オープニングテーマが終わったのは2時間30分後。何度観てもこの始まりは痛すぎる。これまでの展開とは「傷つく」のレベルが違うから。ゲームシステムとしては,ここまではどの分岐を選んでも展開が変わらないのかもしれない。でないと,クリアタイムがとてつもなく長くなってしまう。しかし,3年後の水月の変わりようは,これが18禁ゲームであることを考慮しても,あまりに酷すぎる。孝之が発情期の獣以下であることは差し引くとしても,水月にとっての「愛」とは何なのかと思ってしまう。これでは,人間としての尊厳の欠片もないではないか。
 ほとんど同じ話を2回読んだことになるのだが,やはり思ったのは「振る側の人間は我儘だ」ということ。孝之の御都合主義には心底呆れ返る。水月を傷つけたくないからという言い訳で,自分を悪者にしないように細心の注意を払っている。水月が傷つくのは水月の勝手で,自分は悪くないと思い込むために。最初に,遙の告白を受け入れたときもそうだった。あれから,奴は何も学んではいない。茜に対しては青臭い友情論で大きく出たくせに,結局は,もてる人間の不遜さの化身となっているだけだ。こういう人間は,一度振られる経験をしなければ立ち直れまい。水月からも遙からも愛想を尽かされて,初めて彼女たちの苦しみの一端がわかるのだろう。
 2度目で気づいたのだが,速瀬との邂逅シーンで空がだんだん曇っていく場面,クリックするたびに少しずつ空の色が青から灰色へとグラデーションがかかっていくという凝った演出をしている。こういうところはなかなか考えられた作品だ。だがそれにしても,1回分のプレイ時間が長すぎる。とても1日では終わりそうもないので,何日かかけて総合的な結果を記すことにしたい。

20030402
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。第七話はさくらの「かみなりさまにおへそとられちゃう」イベントが発生するが,しかし雷に打たれて死んだのを「おへそとられた」と表現する稚拙さには毎度のことながら呆れる。死んだってへそはあるだろうに。さくらの設定年齢は5歳か? また,ちょうどこの部分は声を録り直したらしく,しかも横山智佐が風邪を引いていたとかで,凄い濁声のさくらが聴けた。横山本人は録り直したいらしいが,それには同感だ。また,子ども時代のさくらの声があまりにも映像と合わなかったので,ここは無理に横山を起用せず別の人に頼めばよかったのにと思った。
 狢の化け物である紅の弥勒と対決。弥勒の紅蜂隊が帝劇の地下に潜入,大神・さくら以外の全員が,有毒床のエリアに閉じ込められた。この床は,毎ターン30HPのダメージを与え,防御などは一切無効。ザコの攻撃はどうせ最大5HPなので問題ないのだが,もともと気力0,HP60(つまりデフォルトの半分)で始まることもあり,一度は回復せざるを得ない。それでも,大神とさくらが壁を壊すより先に,有毒床エリアのザコは一掃された。なぜこの状況を苦戦というのか,理解に苦しむ。
 弥勒の魔操機兵は孔雀。ザコの紅蜂隊が4機おり,ザコとの協力攻撃ができる点と,必殺技に攻撃力-5の追加効果がある点が魅力。これでようやくSS版の弱い敵と同レベルになった。それでも2ターンちょっとで破壊してしまったので,手応えはあまりない。
 ここで場面は変わり,叉丹が六破星降魔陣を完成させた。あのイカした呪文「オンキリキリバサラウンバッタ」が聞けなかったのは残念。次の第八話はもう少し強い敵が出てくれるのだろうか。

 君が望む永遠プレイ。遙が二度目に目を覚ましたのが6時間半後。長いなんてもんじゃない。この分では,コンプリートに40時間はかかりそうだ。自分の意志で選択肢を選んでいくと,いちばん中途半端な状態にもっていかれた。正直に水月と付き合っていることを言っておきながら,気持ちは遙に向いてしまう。前回の遙エンディングコースでは,水月のことをないがしろにする孝之に怒りを覚えたが,このコースだと,孝之の心の揺れもわかるような気がしてくるから不思議だ。シナリオライターは相当できる人らしい。それでも,孝之が嫌いであることに変わりはないが。
 水月の愛し方は,孝之にとって,あるいはもしかしたらプレイヤーである自分にとっても,とても重荷になっているのかもしれない。こんな愛し方をされつづけるなら,この先何十年も一緒に暮らしていくことはとてもできないだろう。セックスと奉仕に依存しすぎだ。人間同士の対等な関係,心と心の付き合いが,まったくと言ってよいほど欠けている。その分,話が進むにつれて,遙の本質的な魅力が際立ってくるのだ。もしかしたらこの涼宮遙は,小生が「萌え」た最初のキャラになるかもしれない。第一章の時点では,圧倒的に水月のほうが好みだったのに。
 遙がもしおとなしいだけの守られキャラだったなら,確かにとても可愛いのだけれども,ここまで好きにはなれなかったと思う。また,遙役の声優の絶妙な演技力がなければ,ここまで惹かれたりはしなかったはずだ。後半第二章に入って,天秤が水月から遙にぐっと傾いたのは,声優の演技力の差も大きかったと思う。水月役の声優は,学生時代の勝ち気な水月にはぴったり合っていた(特に口癖の「3,2,1,はい」とか)が,OLとなった焦って媚びた水月にはあまり合っていなかった。もしかしたら,このキャラそのものが気に入らないという気持ちから,そんな風に感じただけなのかもしれないが。
 孝之の,遙との思い出はあまりにも重い。絵本作家展に誘ったときのエピソードは今回初めて観たが,こんなやりとりをしていた相手を,例えどんなに辛いことがあったとしても,どうして待ちつづけてやれなかったのだろうか。孝之の行動は理解に苦しむ。「慎二だったら待っていられたのだろう」という科白があったが,その通りだろう。孝之が待てなかったからこそ,そのために水月を無駄に苦しめることになったからこそ,小生は孝之が許せないのだ。「待てなかったからこそ,遙は目覚めたのだ」という手前勝手な解釈が物語中で一度だけ出てくるが,この発想も怒りを倍加させる。
 この物語において,遙と水月は二択ではない。勝負は初めからついている。誰がどう見ても,遙が勝つに決まっているのだ。水月が勝つためには,彼女も事故に遭って3年くらい植物状態を続けるしかない。水月が健康で五体満足であり続ける以上,彼女には万に一つの勝ち目もない。水月はそれをわかりすぎるほどわかっている。だから,つなぎとめようと必死になるのだろうが,それが悪循環を引き起こしている。しかし,これが現実の話なら,逆に遙の立場に立たされた女の子のほうが勝ち目がないだろうと思う。実際の人間は,この物語の遙のようには強く優しく純粋になれない。遙のキャラクターは,あまりにも理想化されすぎている。だから「萌えキャラ」なのだろうけれど。
 今回のルートは,水月エンディングへと向かっているようだが,語られる内容は遙のそればかりだ。ある意味,この作品の真のエンディングなのではないかという気がする。
 茜がファミレスで孝之を呼び出し,たまたま来ていた慎二と三人で夜の公園に行った。そこで茜は,水月が水泳をやめたのは勝たなかったからではなく勝てなかったからだと言った。自分のせいで遙が事故に遭ったと思い,そのため力が出せなかったのだと。だが,もしそのことを孝之に言えば,孝之は自分のせいだと抱え込んでしまう。そうなると,水月は孝之のそばにはいられない。いられたとしても,それは同情によるもの。愛情を勝ち取るためには,どうしてもそのことを隠しておかなければならなかった。茜はそう考えているようだ。だが,慎二に言わせれば,それは違うらしい。
 中途半端なところで,今日は時間切れ。結末まで,あと何時間かかるのだろう。

20030403
 君が望む永遠プレイ。予想通り,水月エンドを迎えた。プレイ時間はちょうど9時間。遙エンドよりもずっと長かったように思うのだが,いずれにしろこれがひとつのエンディングとしては最長であると思う。
 このエンディングでは,物語の根幹をなす情報が次々と明るみに出た。昨日の続きから書くと,茜も実は孝之のことが好きだったというのが最も大きな展開。姉の彼氏だからじっと我慢していたのに,水月に攫われてしまったのが許せない,といったところ。文章にすると身も蓋もないが,茜役の声優も遙同様ずば抜けた演技力をもっていたので,心の機微の届き方が強烈すぎて目眩がするほど。結局孝之は,遙を振り,茜を振ることで,自らの気持ちに決着をつける。だがプレイヤーとしては,素直に共感できないのが正直なところ。やはり,状況が状況だけに,自分なら水月に助けを求めたりはしないだろうから。
 遙は強い分,強すぎる分,損をしているように思う。遙シナリオにおいては,水月は弱い分損をしていたが,遙の振られ方は水月のそれとまったく対極をなしていた。水月が振られたときには,孝之を憎む気持ちのほうが強くて,水月のために涙を流すという気にはなれなかったのだが,遙に対してはその気がなくても涙が零れ落ちそうになった。海岸での別れの場面,「マヤウルのおくりもの」(絵本)がこれほど効果的に作用するとは,想像もつかなかった。また,エンディング後の後日譚として語られる,むらかみはるかの絵本「ほんとうのたからもの」も,遙の声で読まれると重みが全然違う。後半は水月の声で読まれるので,なおのこと遙の読み上げ方に心が揺さぶられてしまうのだ。
 水月エンドを観たことで,ますます遙に惹かれる自分を発見するというのは,この手のゲームとしては初めての体験で面白かった。人を好きになるときのどきどき感や,好きになることのどうしようもない切なさを疑似体験するには,最適のシナリオかもしれない。遙と水月の対照が,ここまで見事に描かれていることにも感心した。物語性,声の演技力,表情の細かい変化(絵自体はそれほど高く評価しているわけではないが,気持ちの変化に合わせて実に細かく多彩に表情を変えるキャラクターには驚かされた),この3点の見事さには,素直に敬意を表したい。
 あえて欠点を挙げると,水月とのエッチシーンが無意味に多すぎる。セックスでしか癒されない(もしくは癒せない)時点で,水月は遙に完敗したといえる。なのに水月エンドにもっていかれるのは,やや強引な感じがした。だがこの物語においては,やはり遙が孝之と別れて絵本を描き上げなければならないのだろう。それを水月が自分たちの子どもに読み聞かせることに,彼らがかつて仲間であったことの意味があるのだろう。

20030404
 君が望む永遠プレイ。あとは,選択肢の分岐をひとつひとつ潰していけばよい。43番目の選択肢で,大空寺の恋愛理論が聴けた。大変説得力のある話だ。孝之の馬鹿にさえ,その価値がわかったようだ。大空寺なら現実を見せつけて,水月を選ぶというところらしい。生きているのだから仕方がない,今を生きる,前を向いて進むということだろう。
 続いて,38番目の分岐から,新しい展開が発生した。病気の茜を送っていかない選択肢で,だが変わったのはほんの短い一部分だけだった。茜を送らなかったから,孝之が風邪を引かず,遙に写真をばら撒くこともないだろうと思っていたのだが,甘かった。結局孝之は風邪を引き,すべて同じ展開に。
 とりあえず,第2章に入ってからの分岐をすべて遡って調べてみたが,どこが肝心の分岐点になっているのかさっぱりわからなかった。どうやら,分岐の選択はずっと後のほうで影響してくるらしい。そんなことなら,水月エンドへ行く途中もすべてセーブしておけばよかった。どう選べば水月エンドなのかさっぱりわからない。
 思い出しながら水月エンドへ行きそうな選択肢を選び,星乃看護婦に誘われるところまで来た。言うことを素直に聞きつづけると,文緒バッドエンドに到達。というか,こんな話見たくないし,コンプリート狙いでもなければこんな選択肢選ばないよ。ほかの選択肢を選んでみても,別に文緒シナリオに入る気配は見えない。どういうこと?
 まったく別のルートから,茜シナリオに入った。水月シナリオで遙のことがわかったように,茜シナリオでは水月のことがよく描かれていた。このルートでの孝之の言動は,遙や水月のシナリオと違い,受け入れやすい展開だった。茜エンドも,他の2つに負けないくらいの文章量と内容の濃さがあり,作品の厚みを示していた。最後の最後に茜バッドエンドへの分岐があり,こちらが鬼畜な展開を示していたのが玉に瑕だったが。このエンディングでは,遙がそれまでの性格とはかけ離れた魔性ぶりを発揮していたので,それまでの「萌え」た気持ちが消散してしまった。
 茜バッドエンドは,ひとつではないらしい。今観たのは,茜バッドエンド1「遙隠し妻」というものだそうだ。これは困った。攻略は大変だ。続いて茜バッドエンド2「茜昏睡」を観る。どうしようもない落ちで,この作品のレベルからすればまったく不要と言ってよい。後味が悪いだけのエンディング。さすがにバッドエンドが3つもあるとは思えないので,他の人のエンディングを探すことにしよう。
 遙が妊娠して,再度原因不明の昏睡状態に陥るというシナリオを発見。今回は,孝之が風邪にもならなかったし写真は封筒に入れて香月先生に渡したし,茜も3年後の事実を遙にばらしたりしていないので,なぜ遙が意識を失ったのかはわからない。孝之はこの妊娠をきっかけにパニック状態になったが,茜が遙の代わりをすることで解決したという流れ。孝之と茜は結婚し,遙の産んだ子を自分たちの子どもとして育てている。遙はずっと目覚めぬまま,植物状態でい続ける。これもまた落ち込みの激しいシナリオだ。だが,エンディング名がなぜか「茜妊娠エンド」となっているのが気になる。妊娠したのは遙なのに。これで8つのエンディングを観た。

20030405
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。第八話で天海の魔操機兵天照を撃破。天海の元へ行くには4機の光武で戦わなければならず,紅蘭,マリア,すみれを連れて対抗。3つの脇侍製造工場を簡単に壊すには,発電所のような建物を壊さなければならないが,これは回復させると壊れるという代物。続く天照戦では,天海の「百年早いわ!」攻撃がなかなか強力だったが,3ターンで倒してしまった。天照の必殺攻撃は範囲が広いが,大神以外はダメージ5なのでやはりゴミみたいなものだ。
 ところが,ここに来てようやくサクラ大戦らしくなったのは,天照の第二形態があったということ。今度は「千年早いわ!」攻撃だったが,花組の残りの連中が来たので戦力的に問題はない。天照の必殺攻撃が,60〜80HP (HPMAX120の半分以上)になったので,少しだけ厳しい気分になれた。だがこちらにはジャンポールがいる。難易度調整がなされていたのか,天海の次がアイリスだったので,被害は一瞬にして解消。終わってみれば2ターンクリアだった。
 大神の正義オタクぶりには呆れてしまう。正義を振りかざす大神の科白には説得力の欠片もなく,狂信者という点では天海と互角と言える。まあいいや。この辺は広井王子に期待しても仕方がない。
 第九話では初詣でデート中に葵叉丹と三騎士に襲われた。三騎士は,猪鹿蝶という安直な名前で,下級降魔を置いて消えた。下級降魔は防御力が高く,協力攻撃も5連続攻撃も,おまけに必殺攻撃さえも,すべてダメージ5にしかならない。初詣でに連れて行ったすみれとのラブラブ必殺技で,ようやく47のダメージを与えることができた。それにしても,ラブラブ必殺技のアニメーションは,ダメ人間が考えたとしか思えないものばかり。紅蘭,マリア,すみれを観たが,観たときには爆笑し,あっという間に記憶から消え去ったくらいの感慨しかなかった。
 降魔との戦いは,2ターン粘ると逃げろ命令が出て,翔鯨丸からの砲撃がある。その後はただのザコと同じになるので,攻撃範囲の広い協力必殺技で一掃。

20030406
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。第十話では,三騎士の一人,猪の操る魔操機兵「火輪不動」との戦い。だが,ザコの降魔は脇侍並みの攻撃力・防御力に退化しており,華撃団の光武第二世代機「神武」はかなりの高性能。この圧倒的なユニットの性能差を生かせば,まったく問題なく倒せてしまう。ザコ戦は移動が大変で3ターンと少しかかってしまったが,ボス戦は1ターンと2名で終わり。
 第十一話,三騎士の鹿と対決。なぜかとてつもなく味方が弱くて,すみれ以外の花組メンバーのパラメータが,悉く下級降魔・脇侍レベル。初めて,とてつもなく苦戦を強いられた。魔来機は,光ったときにしか攻撃を受け付けないが,攻撃した後も光りつづけているので再度攻撃すると,実は攻撃が無効化されていたりする。かなり迷惑な話だ。
 だが,鹿の魔操機兵「氷刃不動」は,防御力が高いだけで大した攻撃をしてこなかった。何と言っても,通常攻撃の攻撃範囲が狭いのが嬉しい。弱い花組メンバーの神武が攻撃を受けなくて済むのだから。大神一人で攻撃を受けつづけ,ちまちま削っていけば,比較的楽に倒せる。それでも3ターンかかったけれど。
 第十二話では,ついに殺女覚醒。魔神器を叉丹に渡してしまった。ここでの戦闘は,避雷針を守りながら移動させ,狭い橋や通路を抜けて敵を倒さなければならない。SS版にはこんな戦闘はなかったので,PS2版で付け加えられたものだろう。だが,神武のデフォルトの配置が悪く,行動順も都合が悪いので,すぐに味方が邪魔をして動けなくなってしまう。おまけに,敵の下級降魔は悉く遠くの避雷針を集中攻撃して,花組を追ってこないので,そこにたどり着くだけで何ターンも浪費してしまう。正直言って,面倒なだけでやってられない。ここまで来ると,ゲームを楽しむというより義務的にノルマをこなしているようにしか感じられない。こちらは道を塞がないように移動力を無駄にしながらちまちま歩くだけ,そして敵が避雷針をダメージ3とか5とかでちまちま削っていくシーンを1ターンにつき5〜6回見せられるのだ。時間の無駄,ここに極まれりである。せめて,敵の攻撃のアニメーションを飛ばせればよいのだが。

20030407
 君が望む永遠プレイ。大空寺シナリオを攻略。こちらも茜シナリオ相当の分量があり,短時間で簡単にエンディングを観るという当初の予定が達成できなかった。大空寺あゆは予想通り大財閥の一人娘で,年に数分しか会えない父を「敵」と呼び,父と娘の葛藤を隠し持っていた。父親に認められたい一心で高い能力を発揮しつづけたこと,ファミレスでのバイトは帝王学の第一歩だと言われて押しつけられたこと,孝之を好きになったために強制的にバイトをやめさせられたこと,それに反発するために家出をしたことが,物語の骨子。その中に,まゆまゆが実は両親と兄を事故で亡くしていることや,水月vs.あゆの獣化バトルで大空寺が圧勝したことなどがちりばめられる。
 大空寺の孝之を想う気持ちはバレバレで,しかも思いもかけない貶し方で好意を表明するので,これはこれで新鮮な恋愛体験だ。しかも,一言一言が説得力にあふれ,優柔不断な孝之や愛情の押しつけ屋に堕してしまった水月に付き合わされた身としては,応援したくなってしまう。これで大空寺と孝之が結ばれるという展開は,それはそれで違和感ありまくりなのだが,大空寺あゆというキャラクターを投入したことは,このゲームにとって明らかにプラスになっているだろう。大空寺の口を通じて人生を語らせるというやり方には,素直に敬服する。
 水月を撃破した論法により,あゆ自身もまた敗北する展開もよい。認められたい一心で頑張るということは,見返りを要求しているのと同じなのだということ。この「見返り」というのが,このゲームの中心的なテーゼのひとつであることは間違いない。遙が水月に勝利するのは,見返りを求めないから。水月は孝之からの見返り目当てだったが,遙にはそれがなかった。水月は無償の愛を信じることができなかったが,遙は無条件に信じた。また,水月をめぐる醜い争いで孝之が慎二に敗北するのは,慎二が見返りを求めなかったからだ。水月の心は常に孝之にしか向いていなかったのだが,にもかかわらず孝之は慎二に敗北感を抱く。それは,孝之が水月から搾取しかしていなかったのに対して,慎二は見返りを求めない愛を与えたから。
 なお,ファミレス二人娘のシナリオへの分岐点は,シフト変更で土曜日休日にすること。これで,二人娘とのお祭りデートへの道が開け,遙・茜ルートと決別する。

20030408
 君が望む永遠プレイ。孝之はファミレスを首になった。このファミレスも,大空寺財閥の末端にあるそうだ。いつまでも遙に現実を突きつけることのできない糞虫は,ついに涼宮父にも呆れられた。だが大空寺は強い。遙との思い出の品をすべて廃棄し,水月との思い出の品をすべて速瀬宅に送りつけてしまった。そうすることで,孝之の気は晴れて,あゆとの共同生活も軌道に乗った。あとは遙との関係をどう清算するかだ。
 だが,遙との関係を清算せぬまま,中途半端にエンディングを迎えてしまった。どうしようもないほど下らない落ちとともに。これがあゆエンドだそうだ。こんな終わり方は納得が行かない。せっかく途中までは意味のある作品だったのに,見事にぶち壊された。あとは,例によって分岐に遡って読んでいく方法で,あゆバッドエンドを観た。何の変哲もないつまらない終わり方。
 まゆシナリオは,重要なところはあゆシナリオで語り尽くしてしまったらしく,もっぱら鈍すぎる孝之の自作自演の猿芝居に終わった。一人前に見てほしいまゆと,半人前の妹扱いしかしない孝之の間で,まゆは真剣に悩み,大空寺と健さんが必死でフォローし,馬鹿な糞虫は自分は悪くないと思い込んでへたっている。つまらん。水月がまゆを孝之の新しい恋人と勘違いしていたのが,まゆにとっては救いだったのかもしれないが,この伏線は鈍すぎる糞虫の前ではほとんど無駄に終わった。まゆエンド終了。まゆバッドエンドは直前の二択で瞬殺。こちらもあゆエンド同様,ありきたりでつまらない。
 まゆシナリオとあゆシナリオの分岐は,休日にバイトをするかしないかで決まる。バイトすればまゆシナリオ,バイトしなければあゆと遊園地デートになるのだ。まゆシナリオの唯一の評価点は,玉野さんだけがなぜかキスのときの顔(画面いっぱいのアップ)に角度がついており,表情も含めて鑑賞に堪えうる絵になっていたこと。
 天川シナリオを途中まで読む。先天性の心臓疾患により第二次性徴が発現しないという,医学的にありえない話を真面目な顔で語られてしまい,辟易した。宇宙人に生体改造されたから幼児体形のままなのだという説明のほうが,まだ五億倍は説得力がある。不治の病を押して患者のために尽くす看護婦に涙するストーリーらしいのだが,看護婦が治療途中に急に倒れてしまったら,患者としてはそのほうがずっと怖い。巷では最も評価の高いシナリオらしいのだが,小生をも納得させることができるのだろうか。

20030409
 君が望む永遠プレイ。天川シナリオの続きを読む。「自信が沸く」という言い回しがとても気になる。自信は湧くものなのに。孝之は相変わらず,会えば解決すると根拠もなく思い込んでいたり,天川さんに対して不自然なほどの惚れっぽさで惹かれていったりして,感情移入を一切許していなかった。このシナリオのよかった点は,水月や遙との関係を初めてきちんと清算したことくらい。
 ところが,話が進んで天川さんならぬ蛍ちゃんが診療所に入院してからは,展開がすべて先読みできたにもかかわらず,涙腺が刺激されっぱなしだった。最初はKanonの栞シナリオのように,不自然に泣かせようとする話だろうと思っていた。だが最後まで読んでみると,AIRの観鈴シナリオのように,わかっていても泣かされる話であった。これなら,特に若い子に熱烈なファンがついたのも頷ける。シナリオの出来としては水月エンドに軍配を上げるが,このシナリオも泣かせる効果にかけては決して引けを取ってはいなかった。ことに,文緒さんとの墓前での会話と,天川さんの最後の手紙が秀逸。
 しかしなあ。孝之,たった二浪しただけで医学部に合格するか,普通? あれだけ怠けてて勉強からっきし駄目だったくせに。蛍エンド終了。最後の穂村シナリオへの入り方がわからない。あと少しでクリアなのに。どう頑張っても,屋上で男の患者に襲われている穂村さんを無視して話が進んでしまうのだ。ここで選択肢が出ないのはなぜ?
注) 男の患者:後に医者であることが判明。

20030411
 君が望む永遠プレイ。穂村愛美シナリオは,蛍シナリオの後には観ることができないらしい。どんな選択肢の組み合わせでも入ることができなかった。そこで,「最初から始める」の第二章からを選択すると,今度はすんなり入ることができた。小生のように,普通にプレイしたら最も難しいとされる水月エンドに到達してしまうような人にとっては,この愛美シナリオがいちばん入りにくいかもしれない。2回目以降のプレイでは,すでに何らかのフラグが立ってしまって辿り着けなくなっているだろうから。
 愛美シナリオでは,恐らく初めてといってよいほど,孝之が遙と水月との関係について真剣に考えていた。だが,結局最後は愛美に溺れるのだろうから,どうしようもない奴という評価は変わらない。愛美と一緒に飲み屋に行ったところでやめる。

20030413
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜プレイ。紅蘭とマリアの遠隔攻撃を用いて遠くの敵を先に破壊することにより,ちまちま敵に近づく行程を少しだけ簡略化できた。面倒な戦いを終えると,連続して蝶の魔操機兵「紫電不動」との戦闘。紫電不動は防御力がそこそこあるのでなかなかHPが削れなかったが,それでも2ターンで倒した。敵の必殺攻撃には特殊効果があったようだが,2ターンとも失敗していたのでどんな効果か不明。通常攻撃の範囲が広すぎるのでほとんど全機攻撃されたが,その分気力の回復が早く,大神とカンナ,さくらが2ターン連続して必殺攻撃を叩き込めた。
 蝶を倒すと叉丹が聖魔城を復活させ,米田指令が空中戦艦三笠を発動させた。このあと聖魔城内での連続戦闘になるところでやめる。

 君が望む永遠クリア。愛美シナリオはとんでもないものだった。これは明らかにこれまでのシナリオの余韻を破壊して余りある,最悪の出来。孝之がどんな目に遭おうと知ったことではないし,自業自得だが,それでも監禁されて調教されて,整形までしてそれでハッピーエンドというのはどうかと思う。せっかく,水月・遙・茜のシナリオが有機的で素晴らしいものになっていたのに。せっかく,あゆシナリオの途中までと蛍シナリオが,生きていくという大仕事に対して希望を与えてくれていたのに。穂村さんが白陵柊の後輩で保健委員だったという伏線は,最後までまったくといってよいほど生かされなかった。いつも丘にいた孝之のことを,眺めるだけで一目惚れしたという馴れ初めは涼宮遙と同じなのに,両者のシナリオのこの差は一体何なのだろう。
 このゲームの評価は,完全に二分するだろう。素晴らしいシナリオはこれまでのどのゲームでもみられなかったものだが,バッドエンドや愛美シナリオのように,心底見なければよかったと思うような話も多い。平均すると飛びぬけた個性を示せないので,それが本当に残念だ。素晴らしいシナリオの方も,究極の鬱ゲーなので万民には薦められないというのも少し歯痒い。精神が健康なときでなければ,このゲームはやってはいけない。でないと本当に社会復帰できなくなりかねない。
 最後にキャスト一覧を記す。涼宮遙:栗林みな実,速瀬水月:石橋朋子,涼宮茜:上原ともみ,平慎二:安藤正輝,香月モトコ:小林まりこ,星乃文緒:北都南,天川蛍:窪田聡子,穂村愛美:雨宮麻紀,大空寺あゆ:大友清里,玉野まゆ:吉田恭子。崎山健三,涼宮父母は,キャスティング表記がなかった。圧倒的にはまっていた栗林みな実を始め,概ね声優陣の演技は優秀で,この手のゲームとしては異彩を放っていた。
 オープニングは「Rumbling hearts」栗林みな実,エンディングは「君が望む永遠」MEGUMIという布陣。特にオープニングが印象深かった。

20030505
 サクラ大戦〜熱き血潮に〜クリア。聖魔城の城門前でどうしようもないザコ共を全滅させると,茶番劇の開始。好感度の低い順(?)に,花組の面々が,復活した猪・鹿と相撃ちを繰り返した。今回はカンナ対猪,さくら対鹿。その後,紅蘭が敵の罠にかかり自滅。マリアが蝶と相撃ち。ここまでにプレイヤーがやることは何もない。ただ観てるだけ。さらに,蝶がやられ際に自爆しようとしたところを,アイリスが止めた。両者爆発。これですみれと大神だけが残った。
 一方,空中戦艦三笠では,米田中将が全員を避難させたのち,出力全開で神風特攻隊を演じた。続いて,殺女対大神・すみれペア。殺女の魔操機兵は神威。大神は殺女と差しの勝負を挑むが,説得を繰り返すばかりで一方的にやられている。止めを刺すにあたり,すみれが身代わりになってやられた。そこで大神覚醒。
 大神機対神威の差し勝負。大神の特殊攻撃は,攻撃力+10というもの。これを使うと,通常4回攻撃が必殺攻撃以上の攻撃力になるという,とんでもないものだった。神威の攻撃は,防御なしでも5回攻撃でダメージ9にしかならない。SS版と比べ,あまりに易しい戦闘にげんなり。その後,叉丹の魔操機兵(これも名前は神威)と対決したが,大神の特殊攻撃とすみれの特殊攻撃の力で難なくねじ伏せてしまった。すみれの特殊攻撃は毒で,敵の行動力を無条件で3に落としてしまう。敵は気合値の回復に行動力2を使うので,あとは必殺攻撃のターンでなければたったの一撃しかできない。何だか,無駄に弱い必殺攻撃など使わずに,特殊攻撃だけ使っていればより早く倒せそうだ。神威の必殺攻撃は移動力を0にしてしまうので,素早さに劣るすみれは1ターン無駄にしてしまう。だが戦況には影響しない。敵が弱すぎるからだ。
 叉丹の第二形態でもあるかと思ったら,三笠の特攻により敢え無く終了してしまった。つまらぬと思っていたら,やっぱりサタンの復活があった。太正浪漫戦記がキリスト教に乗っ取られた瞬間。殺女は天使長ミカエルになり,突然「光,あれ……」と神の言葉を発した。あまりにも場違いな展開に,制作者の思考を心底疑ってしまった。SS版ですでに疑い尽くしたというのに,小生も懲りないものだ。
 で,結局,花組の面々は「大いなる父の祝福」を受けて復活した。だめだこりゃ。復活する死者というのはキリストの特権だと思っていたのだが,この作品では花組の面々がキリスト(救世主)ということか。
 対サタン戦。サタンは天使体・宝玉・右の角に分かれており,右の角を破壊しないと宝玉には手が出せないらしい。天使体はフィールド全体に攻撃できるが,他の二つは接近しないと攻撃してこない。だが味方は接近するしか攻撃手段がないので,結局は攻撃を食らう羽目になる。
 特殊攻撃一覧を記す。カンナ:敵防御力-5,紅蘭:回復115,マリア:敵の行動を止める,さくら:防御不能。アイリスは回復力保存のため温存した。だが,敵の特殊攻撃が味方の行動を止めてしまうもので,これが回復をしても治らなかったので少々厄介だった。カンナ,さくら,アイリスの3機が行動不能になり,ずいぶん時間を無駄にした。
 右の角を倒し天使体を倒すと,宝玉が残っているのに勝手にムービーが始まってしまい,サタンは壊れてしまった。SS版では第3段階があったと思うのだが,PS2版ではよりプレイヤーはなめられているようだ。そのままエンディング直行。大神は南米に飛ばされることになり,すみれとの最後の休日を楽しんだようだ。
 最後は長々と観るだけの時間が続いたが,三人娘のイベントも頻発したのがSS版との違い。エンディングはそのまますみれエンド。
 総評。映像の美しさはずいぶんと向上したし,音もよくなった。だが肝心のゲーム性は,格段に密度が薄くなっている。観るだけの状況が長々と続くというのはゲームのアニメ化であり,アニメをやめてわざわざゲームを選んだプレイヤーにはまったく物足りない。時間とお金をかけてムービーの質を高め,その代償としてゲーム内容そのものを間延びさせ易化するとしたら,それは失敗以外の何物でもないだろう。双方向性が生かせないゲームは,ゲームとして面白くないばかりでなく,一方向性を極めたアニメに対しても勝ち目がない。いっそのこと,このクオリティのアニメを作ってくれたほうがよかった。おまけは充実しているが,誰か一人をクリアしたら無条件に全員分観せてくれるほうがよかった。これほど間延びしたゲームを,コンプリートするために何度もやりたいとは思わない。ミニゲームの「こいこい」はよい出来であったが,これだけのために評価を上げるには及ばないだろう。

20030615
 FF10プレイ。久しぶりにやってみると,ガガゼト山のザコにまったく歯が立たないことがわかった。よくもまあここまで弱い状態で御山を登ってきたものだ。仕方がないので「さきがけ+とんずら」を多用して山を下り,雷平原まで引き返した。ナギ平原のザコにすら歯が立たなかったのだ。そこからマカラーニャの森,ナギ平原と順に進み,2時間の経験値稼ぎを行った。
 久しぶりにナギ平原に来ると,チョコボ屋が復活しており,思わぬ拾い物をした。ベルゲミーネのいるレミアム寺院に入ることができたのだ。ここではベルゲミーネのヴァルファーレと対決するのだが,ユウナは手持ちの召喚獣が全滅するまで何度でも続けて出すことができるというすばらしいハンデ戦。確かに,ベルゲミーネのヴァルファーレはHPが10000を越す化け物なのだが(ユウナのヴァルファーレはまだ2000に満たない),それにしても2体もあれば十分倒せるだろう。1体でもうまくやれば倒せる。ヴァルファーレとイフリートを倒したところで,飽きたので帰った。チョコボレースも一度だけやって,くもった鏡を入手。
 しかししばらく経験値稼ぎをしても,一向に強くならない。いつになったらユウナやルールーのHPは2000に届くのだろう。この二人は,ザコの一撃で1300HPくらい持っていかれ,簡単に瀕死になってしまう。ティーダの一撃も,1200強が1300強に上がったくらい。ここまで41:14。

20030617
 うたわれるものを始める。S君に借りたもの。仮想CDツールをアンインストールしなければインストールできないという仕様は,違法コピー対策なのだろうが,ユーザーのパソコンの使い方にまで踏み込む不当介入とも思える。仮想CDツールでは起動できないようにプロテクトをかけるのならわかるが,仮想CDツールがインストールされているパソコンにはインストールできないというのはやりすぎではないか。仮想CDツールの主な使用目的は,百科事典や辞書などをハードディスクに格納することであり,決して違法コピーではないのだから。
 主人公は大怪我をして森に倒れていたところを担ぎ込まれた,記憶喪失で外せない仮面を被った男。村長(むらおさ)のトゥスクル(目立たないが獣の耳をもったおばあちゃん)がこの男にハクオロという名を与えたのだが,ハクオロとはトゥスクルの息子の名前らしい。トゥスクルの孫娘,エルルゥとアルルゥが,ハクオロを実質的に看病してくれたようだ。二人とも,立派な獣耳と尻尾をもっている。村人たちは,テオロ(愛称おやじ),その妻ソポク,初老の男ヤァプ,大男ウゥハムタム,引っ込み思案の美少年タァナクンが総メンバーらしい。皆耳と尻尾をもつようだ。
 ニワトリが可愛い。山村の原風景のような土地であるが,畑の土が悪く,作物が育たないようだ。それでもモロロと呼ばれる芋は採れるらしいのだが。トゥスクルは薬草の調合ができるらしく,エルルゥがその跡を継ぐべく勉強している。エルルゥはハクオロに惚れているようだが,父の名をつけられた相手では少々具合が悪かろう。
 登場人物は誰一人として喋らない。2002年4月26日発売のゲームとしては逆に珍しいかも。オーソドックスな選択肢形式のサウンドノベルかと思いきや,1日に移動できる場所が2個しかないのに行けるところは3個ある,といった選択を強いられる。悩ましい。

20030623
 うたわれるものプレイ。例の2/3択は,結局残りの1つを翌日に選べるので,まったく問題なかった。その後,畑荒らしのキママゥというサルを退治する戦闘イベント発生。ハクオロとテオロが攻撃ユニット,エルルゥが回復ユニットとして活躍した。ボーナスポイントは,とりあえず3人とも攻撃力を1だけ上げておいた。
 ヌワンギという名の面倒な狐が登場。この國の皇(オゥルォ)の弟でここを統治する藩主の息子,という典型的な虎の威を借る型。しかも,皇の甥と言っても血のつながりはなく,養子であるらしい。エルルゥの幼なじみで兄妹同然に育ったらしいが,あいにく現在では典型的な成金発想の愚民に成り下がっているようだ。ただ,打たれ強いことだけは確かで,ハクオロの仮面を殴って腕を折っても,ウマに噛みつかれても踏みつけられても,とにかく耐えるだけの精神力は持っている。エルルゥを妻にして都会へ連れ出そうと企んでいるが,今のところエルルゥの反対にあって実現していない。
 その後,今度は本当の3択に遭遇。ひとつしか選べない上に,選べなかったものはのちに出てくることもない。ここからはセーブファイルを増やして慎重に進めなければ。

20030624
 うたわれるものプレイ。部屋・居間・広場の3択から部屋を選ぶ。エルルゥとアルルゥとともに森に採集に出かけ,エルルゥとアルルゥという花の謂れが聞けた。その晩,トゥスクルが忍術使いオボロの妹で盲目のユズハの容態を診察に出かけた。エルルゥの頼みでトゥスクルのあとをつけたハクオロは,オボロに攻撃されたもののトゥスクルについていくことになった。オボロは手下を抱えていたが,なぜか皆女性。ドリィとグラァだけ名前が出てきたが,どうやらオボロ兄妹はかなりの地位をもっているらしい。ハクオロは目隠しをされてオボロの家に案内された。ユズハからは小指に髪の毛を巻きつける再会のおまじないをされたのだが,それを知ったエルルゥが怒ったところをみると,ただの再会のまじないではないらしい。下手をすると,婚約くらいの意味があるのかも。それならまずオボロが怒るか。
 150人の戦難民が村に流れてきた。ハクオロは,彼らを助けるために製鉄法を教えることになった。なぜハクオロがそのような知識をもっているのか,謎は深まる。翌日もまた,トゥスクルとハクオロはユズハの元へ。どうやらユズハには友達がいないらしい。しかも,エルルゥでは友達になれないらしい。なぜだろう。
 結局3択は,ゲーム中の3日をかければすべて経験できることがわかった。このゲームには真の分岐はないらしい。アルルゥが謀略を用いてハクオロを独り占めにし,ヌワンギを撃退した。エルルゥには「おばあちゃんが呼んでいる」と嘘をつき,ヌワンギには「(エルルゥは)あっちにはいないから行っちゃだめ」と言って肥溜めを指差し,深読みしたヌワンギは肥溜め直行。なんだか笑える展開。だがそのあと,ヌワンギはウーヤーターにハクオロを追い出せと指示して無視され,腹いせに森の神様の祠を破壊した。
 その晩,ムティカパ(主様)が村に現れ,キリクリの一家を皆殺しにした。ムティカパは巨大なトラで,人々を食ってしまう存在。ハクオロも襲われたがなぜか足を怪我しただけですんでしまった。ムティカパがハクオロを見て襲うのをやめたのか,ハクオロにしがみついていたエルルゥを見て襲うのをやめたのかは不明。ムティカパの皮膚は矢も槍も通らず,倒すのは不可能だそうだ。また,祠を直しても当分怒りは収まらないらしい。ヌワンギは,意図せずして最悪の復讐法を選んでしまったようだ。
 その後の調査で,ムティカパの体毛は斧でも斬れないが,水に濡れると手で千切れることがわかった。どうやらハクオロとエルルゥが助かったのは,急に降り出した雨のせいらしい。そこで,ハクオロとテオロはムティカパ撃退作戦を決行。罠である池にムティカパをおびき寄せて攻撃するという寸法だ。だがハクオロとテオロの二人だけ,蔓に足をとられて逃げ遅れてしまった。ここで戦闘。出撃できるのはハクオロ,テオロ,エルルゥ。ムティカパから逃げるのを邪魔するキママゥ多数。ここから次回。

20030701
 うたわれるものプレイ。戦闘訓練の中級をやった。連撃とやら,タイミングの取り方がなかなか難しい。白い円と赤い円でタイミングが微妙に異なるため,赤い円に合わせた攻撃が決まりにくいのだ。Altキーを押しながら攻撃することで,簡単に出るらしいのだが,そんなものを使ってはゲーマーの名が廃る。などと言っているうちに,簡単に決まるようになってしまった。慣れればどうということもない。
 ムティカパ戦。キママゥは,ムティカパを罠にかけると消えてなくなるようだ。苦もなく楽でもなく倒すと,ムティカパの赤ん坊をアルルゥが拾って育てると言い出した。このトラ,村の人間とは何らかの因縁があるらしい。ムティカパの子どもの名前はムックル。エルルゥはもっと可愛い名前がよかったらしいが,アルルゥの趣味で。動物の名前は,呼ばれた動物が反応したら決まり。
 ほどなく,藩主ササンテが村から租を奪いにやってきた。ヌワンギの企みの一部らしい。しかし,夜中にオボロがそれを取り返してしまった。どうやら不穏な空気。
 オボロは自称義賊だったらしい。ハクオロと大喧嘩をして死にかけたところへ,ユズハの容態急変の知らせ。治すにはとてつもなく高価な紫琥珀が必要とのことで,ユズハは一命を取り留めたが発作の記憶なし。オボロは紫琥珀を入手するため皇城の倉に手を出した。そこでへまをして兵に追われ,ベナウィというとてつもなく強い守り手に倒された。ベナウィは赤屍(バネッチ)みたいに「弱いやつには興味がない」タイプで,止めを刺さずにオボロを捨て置いた。
注) 赤屍:漫画「GetBackers」に出てくる運び屋,赤屍蔵人。通称ドクタージャッカル。愛称バネッチ。殺人が趣味で体内にメスを隠し持つ。
 さらに,ヌワンギが村で悪行の限りを尽くし,ヌワンギの兵がアルルゥを斬りつけようとしたところをトゥスクルが飛び出すという事件が起きた。トゥスクルはその夜に亡くなり,オボロが敵討ちのため飛び出してしまった。ユズハとドリィ,グラァを預けられたハクオロの元に,村人たちが終結。準備もしない状態で弔い合戦が始まった。藩主ササンテは予想外に強く,独り討ち入ったオボロでは歯が立たない。かくして,ケナシコウルペの乱が始まった。
 ドリィとグラァはユニット性能が意外に高い。ハクオロやテオロよりレベルもパラメータも高い上に,弓兵ユニットなので遠距離攻撃が可能。これは使える。
 藩主の城に討ち入り成功。皆強力なので,キママゥ戦より楽なくらいだった。ササンテはヌワンギを盾に自分だけ逃げようと画策したが,父子対決はヌワンギに軍配。ササンテは切り刻まれ,ヌワンギが生き延びた。かくして,叛乱軍はケナシコウルペを占拠。と同時にオープニングテーマが流れた。エルルゥによるハクオロへの子守唄という設定らしいのだが,それにしては声が大人びているし何より素で歌う感じがしない。完成された楽曲という雰囲気なので,それがちょっと残念。
 章が変わったようだ。ケナシコウルペの皇であるインカラは,ササンテに輪をかけた自己中。ベナウィはそんなインカラに苦言を呈するも,器を投げつけられて不興を買っただけ。いつこの強力な守り人に裏切られるか,わかったものではない。身内を大事にしない皇には考えも及ばないようだ。
 どうやらベナウィは騎兵衆という団体の大将をしているらしい。クロウ副長という隊長思いの部下とともに,叛乱軍の鎮圧を命ぜられた。
 ベナウィは何をどう考えているのか知らんが,チャヌマウの集落に火をつけたのが自分たちであるかのように振舞い,ハクオロたちを挑発。戦闘になった。騎兵相手の割にはさほど苦戦していなかったのだが,設定上はここで苦戦しなければならないらしい。ハクオロの科白は余裕で押している実態にはそぐわないものばかり。
 どうやらこれらの科白は伏線だったらしい。突然敵のウマが怯えだしたと思ったら,アルルゥがムティカパのムックルに乗って戦闘に参加してきた。ムティカパは防御力がとてつもなく高く,これで攻撃力が高ければ無敵のユニットなのだが,いかんせん足が遅いのと攻撃力が低いのとで,そこそこのユニットにとどまっている。でも回復させる必要がないのはおいしい。
 やはり火をつけたのはベナウィではなかった。どうやらヌワンギらしい。ヌワンギは,うまくインカラに取り入って侍大将に任命された。これでこの國の大将は二人になった。このまま行けば,ベナウィが叛乱軍の仲間入りをする日は近い。

20030702
 うたわれるものプレイ。戦闘訓練の上級は,ドリィとグラァによる弓衆の使い方だった。障碍物には,カーソルを当てると青く光る味方の障碍物と,赤く光る敵の障碍物があるらしい。また,戦闘訓練初級で出てきた「シフトキーを押すと障碍物に隠れていたところが見えるようになる」というものが,ここに来てようやく納得できた。どうも建物の陰になる部分が見づらいと思っていたが,ちゃんと説明されていたようだ。
 ハクオロの陣に謎の行商人現る。薬の原料を売っているらしい。以前この場所で藩主の軍に寝泊まりさせてもらっていたとのこと。食料と水を与えて追い返したが,実際には仕込み杖を持つ暗殺者。だがハクオロを殺さず。ベナウィの命で動いていたようだが,配下ではなく雇われ者のようだ。名はチキナロ。
 ユタフ,エプカラ,サン,ワッカイの民が仲間になった。だが軍が大きくなると裏切り者や間諜が入る危険が高まる。大丈夫なのだろうか。戦略地図を初めて見たが,ケナシコウルペはどうやら山形県の奥地らしい。ハクオロの次の戦略は,分断された里との交流のために,タトコリの関を落とすこと。戦闘には6人中4人しか出られない。ハクオロとオボロは確定されていたので,エルルゥ,ドリィ,グラァ,アルルゥから選択。前2者で行く。選択は間違っておらず,弓兵と回復ユニットは必須であった。ハクオロとベナウィの読み合いは,ほぼ互角であったが結果的にハクオロの勝利。
 インカラおバカ炸裂。ヌワンギはチェンマを制圧したのにベナウィは三度も尻尾を巻いて逃げ帰ってきたと非難。チェンマは叛乱軍には与していなかったのに,皆殺しにしたそうだ。しかも,それに苦言を呈したベナウィをついに牢に入れ,ヌワンギを総大将とした1200人の大部隊を突撃させた。大将がもう少し切れる奴ならそれでも勝てるだろうが,「エルルゥを手に入れるために皇になる」という発想しかできない奴では勝ち目は薄いだろう。今度も7人から5人選択。ハクオロとエルルゥが必須なので,前回出ていないテオロ,グラァ,アルルゥで行こう。ドリィとオボロはお休み。
 ちゃんと守りきって(とてつもなく簡単),ヌワンギを倒したとたん,なぜかプログラムが暴走して勝手に終了してしまった。バグか? この先へ進めないではないか。

20030704
 うたわれるものプレイ。今度は強制終了なしに逃げ切ることができた。途中音楽が怪しくなったりしてフリーズの危険にさらされたけれども。ヌワンギはエルルゥによって縄を解かれたのだが,夜半に賊に殺されてしまった。せっかく改心したのに。人生ってそんなものかしら。
 ついにハクオロたちは皇都侵攻。でもこれってどちらかというと「進攻」だと思うのだけれど。別に征服が目的じゃないし。まずは軽くクロウ戦。弓兵がエルルゥを狙い撃ちするので厳しかったが,何とか撃破した。クロウがなぜかアルルゥ(とムックル)ばかり狙うので,瀕死のユニットがたくさん出たものの生き延びることができた。
 続いてベナウィ戦。こちらも同様に弓兵がエルルゥを狙い撃ち。エルルゥは自分自身を回復できないので,ダメージを最小限に食い止めなければならない。今回もやっぱりベナウィがアルルゥばかりを目の敵にしたので助かったが,ベナウィの攻撃力は半端でなく,ムティカパの防御力をもってしても削られること甚だしかった。3ターン攻撃されれば間違いなくやられる。おかげで2ターンもアルルゥを退避させてエルルゥに回復させる必要が生じた。
 ついに一人の味方もいなくなったインカラ皇にベナウィは切腹を勧めたが,インカラは駄々をこねるばかり。結局ベナウィに斬られてしまった。ハクオロは自害しようとしたベナウィに対し,見届けて責任を果たせと言い,ベナウィもそれに応えて素晴らしく働き者の側近になった。ついでに素晴らしくたくさんの仕事をハクオロに運んできた。
 その様子を,オンカミヤムカイ僧正のムントが皇ワーベに報告。使節として皇女兼巫のウルトリィが出向くことになった。ムントの報告によると,新國の名はトゥスクル。皇の名は不明とのこと。ハクオロだけど。

20030707
 うたわれるものプレイ。オンカミヤムカイは調停者を自任する最も古い國で,この世界の神であるウィツァルネミテアの守護者であるらしい。
 オンカミヤムカイからの使者,ウルトリィ皇女,ムント僧正,そして隠れてついてきたウルトリィの妹カミュと,ハクオロたちとの異文化交流。カミュの命名により,アルルゥはアルちゃん,ユズハはユズっちと呼ばれることになった。
 あと,ドリィとグラァが男の子であったことが判明。絵を見ると絶対女の子なのに。騙されたよ。それにしても,ずっと思っていたのだが,このゲームどこが18禁なのだろう。今のところ,健全度100%で通っているのだが。
 シケリペチムより使者。強引にエルルゥを突き飛ばして降伏勧告。ハクオロは賢く使者をもてなして時間稼ぎをしたが,シケリペチム天子ニウェに見破られた。ニウェは即座にトゥスクルに兵を向けた。ハクオロたちはそのことを知らない。今度の敵は南の大国。国土面積3倍,兵力10倍だそうだ。それにしても,いつの間にかチキナロを雇っていたとは,ハクオロも侮れないな。
 久々の戦闘。ハクオロは,わざと味方に城を放棄させ,薬草の調合において禁忌とされる組み合わせを酒に混ぜ,発火させた。そうして燻りだした敵の食糧輸送隊を殲滅させる作戦に出た。敵の数6000人をまともに相手すれば勝ち目はないと踏んでの策略。
 あっさり倒したのだが,そこへ現れた天子ニウェは異様に強かった。ハクオロは当初の予定通り戦略的撤退。だがハクオロは昔ニウェと戦ったことがあるのかもしれない。
 夜,ハクオロの元に武人ゲンジマルが現れ,自分の主であるクンネカムン皇アムルリネウルカ・クーヤ聖上に会ってほしいと言ってきた。警護をすり抜けたゲンジマルの手腕も凄いが,遠くからこんな辺境の地にやってくるクンネカムン皇も凄い。それにここで会いに行くハクオロも。アムルリネウルカ・クーヤは,自分たちが「忠実なる者(クンネイェタイ)」であり「大いなる父(オンヴィタイカヤン)」を信仰するものだと言った。そしてウィツァルネミテアは創造神であるオンヴィタイカヤンを裏切った禍日神であるとかいう話をした。なにやらこの世界では,ヤハウェとサタンの対立みたいなことがあるらしい。どちらがどちらかはわからないが。

20030708
 うたわれるものプレイ。オンカミヤムカイの國師がやってきた。ワーベ皇かと思いきや,巫であるウルトリィ。ただ遊びに来ただけじゃないのか? 例によって,カミュとムントが一緒。
 大嵐が来て,水路が2つと畑が5つ被害にあった。また,ナ・トゥンクの奴隷船が漂着した。ナ・トゥンクは人を攫って奴隷として売っている南の大國らしい。奴隷は鎖でつながれたまま船倉におり,一人を除いて全員死亡。乗組員は救助された。だが,生き残った奴隷がカルラという剣奴(ナクァン)で,オボロを軽くあしらうほどの腕の持ち主。乗組員を全員殺してハクオロのいるところに侵入した。ハクオロは高い代価を支払ってこの女性を雇うことになった。「命を助けられたから恩返しを」などと言いながら,酒蔵の酒を盗んで樽ごと飲み干すような輩である。だがウルトリィの親友らしい。これで,シケリペチムとナ・トゥンクの2國を敵に回すことになった。
 あれから毎晩アムルリネウルカ・クーヤはハクオロと話をしていたようだが,ついに被り物を脱いで素顔を見せた。子どもだろうと予想はしていたが,小娘とは恐れ入った。声で気づけよ,ハクオロ。
注) 声で気づけ:このゲームは音声が入っていないので,プレイヤーにはクーヤの声はわからない。
 ずっと一本道のサウンドノベルが続いていたが,周辺諸国との和平条約締結の儀に,突然の敵襲。敵が何者だかもわからない。ハクオロ,エルルゥ,カルラは必修だが,残り3人を6人から選ばなければならない。ドリィ,オボロ,ベナウィがLv10なので,Lv9の残り3人,グラァ,アルルゥ,クロウを出撃させる。強いユニットが多いと戦闘がつまらなくなるし。
 防御力が圧倒的に不足していたのできわどかったが,何とか撃破した。敵は「恨み」がどうとか言っていたので,何者かの策略によりトゥスクルが侵略国家と認定されたらしい。敵は多いからなあ。
 攻め込んできたクッチャ・ケッチャは,トゥスクルからの使者を皆殺し。真相はわからぬまま,戦闘となった。クッチャ・ケッチャ皇オリカカンによると,ハクオロの本名はラクシャイン,オリカカンの義弟にして裏切り者だそうだ。それで国中がハクオロを憎んでおり,トゥスクルの民とテオロたちの村を全滅させたのも,ひとえにハクオロ憎しの感情からのみだったらしい。いったい何をやらかしていたのだ,ラクシャインは。このあたりの展開は,ヘラクレスの栄光IIIに通じるものがある。
 見渡す限り平原という,大変不利な地形での戦闘。今度は勝てないかもしれない。もっとパラメータを上げておけばよかったか。
 だがオリカカンは部下がほとんど壊滅するまでその場を動かなかったので,普通に制圧できた。しかし困ったことに,エヴェンクルガ族(ゲンジマルと同じ種族)のトウカという女戦士が現れ,オリカカンを助太刀。HPの回復もないまま連続戦闘に(なぜかオリカカンのHPだけは半分回復している)。オリカカンとトウカを倒せばザコとは無関係に終了するし,トウカは先頭を切って襲ってくるので何とかなったのだが,それにしても,こうまで怨まれるとはラクシャインは何をしたというのだ。

20030722
 うたわれるものプレイ。トウカとの戦闘。橋の支配権を巡って。ハクオロ,もといラクシャインは,トウカを見るとからかいたくなる性分だったらしい。今回は4人しか参加できず,ハクオロとエルルゥは必修なので,Lv11(最低Lv)の3人(ドリィ,オボロ,クロウ)の中から長距離攻撃ユニットの2人を出撃させる。
 まさに薄氷の勝利。敵は騎兵3,弓兵2という布陣だったので,数の上での不利は圧倒的。エルルゥの回復が間に合うぎりぎりで勝ち取った。だがトウカは何か勘違いをしているようだったし,何らかの理由で橋が落ちてしまったし,この戦闘謎が多い。トウカはどうやらハクオロたちに捕らわれてしまったようだ。
 捕虜に食事を運んでいたアルルゥが,捕虜の一人に捕らえられる事件発生。その男は,国に妻子があるから生きて帰ると言っておきながら,皇女アルルゥを連れ帰って昇進と褒美を貰うなどと吐かしたために,ムックルに食い殺されてしまった。それを見たトウカはハクオロのことを「己の欲のために妻子や何百人もの同胞を見殺しにしたラクシャイン」だと言った。
 その後ようやく18禁イベントが発生したが,これまでの物語展開からすればかなり無理がある。むしろ,最後まで18禁イベントなしで通してほしいくらいだ。酔っ払ってエルルゥに抱きついて途中でやめるなど,だらしのないこと甚だしい。これではプレイヤーにとってのハクオロ=ラクシャインの印象は悪くなる一方だ。
 翌朝ハクオロはオリカカン軍殲滅作戦を敢行。例によってハクオロとエルルゥは必修なので,残り3人を選ぶ。Lv11のオボロは当然出るとして,残りはカルラ以外皆Lv12なので選ぶのが大変。経験値の少ないほうからアルルゥ,グラァを選んでおくが,弓兵より騎兵のほうがよいかもしれない。そのときはやりなおしてベナウィを使おう。
 ところが,戦闘が始まると,なぜかハクオロ以外は皆一般兵に化けていた。バグなのか? エルルゥは一般術兵,オボロは一般剣兵,アルルゥは一般騎兵,グラァは一般弓兵。どうなっているのかさっぱりわからない。しかも皆Lv11だし。いちばんレベルの低いオボロに合わせられたらしい。戦ってみたが,あまりにも味方ユニットが弱すぎて戦闘にならない。これは,ひたすら全速力で逃げるしかないらしい。そうなると,移動力のない弓兵はひたすら不利なので,むしろグラァは選ばないほうがよいのかもしれない。やり直してみよう。意外と術兵が使えることがわかったが,術兵に転化するユニットは残念ながらエルルゥしかいないようだ。ということで,アルルゥ,ベナウィ,クロウを選んでおくのが得策かと。
 やり直してみたが,誰を選択しても一般ユニットの構成は変わらない。どうやら選択するのはこのあとに続く第二戦のためのユニットらしい。それなら当初の予定通り,オボロ,アルルゥ,グラァでよい。再度やり直して,全員全速力で逃げる。一般騎兵は攻撃範囲が1マスなので,実質的な攻撃力は皆無。術兵も回復はできないので,死ぬまで逃げろ,ということになる。ここで戦闘訓練の二段,術法の使い方を勉強した。術法は移動前でないと選択できないそうだ。これはまた面倒だ。そうなると,術兵のこれまで出ていた戦闘範囲は通常攻撃に関するものだったのか。
 しまった,第二戦の戦場は,水溜まりの中だった。これではせっかくのムックルの防御力が無に帰してしまう。ウルトリィが助太刀してくれるのはうれしいのだが,アルルゥが戦闘不能状態だと実に困る。しかもさらに困ったことに,敵のユニットはハクオロを狙って動くのではなく,一直線にグラァを集中攻撃してきた。これでは味方はもたない。こんなところで何度もやり直す羽目になろうとは思わなかった。とりあえず,アルルゥを外してベナウィに入れ替える。
 ようやく戦闘にも勝って落ち着いたが,ここで二つの事実が判明した。ラクシャインはオリカカンの妹を妻に娶り,その妻と子どもを殺した。オリカカンは何者かに術をかけられ,ハクオロがラクシャインであると信じ込まされていた。結局,ハクオロはラクシャインなどではなかったということのようだ。ならばなぜ彼はトウカに対してあんなにも既知の者であるかのように振舞ったのだろうか。
 トウカは,自刃しようとしてハクオロにとめられ,厠掃除番として雇われた。ハクオロは止めたのだが,どうしても厠の掃除がしたかったらしい。選択肢が六択になった。だが相変わらず一本道であるようだ。イベント多数。エルルゥと今度は正式な18禁イベント発生。かくれんぼでアルルゥがムックルの口の中に隠れるなど,異様なイベント多し。
 ナ・トゥンクで奴隷(剣奴)たちの叛乱。叛軍劣勢。カルラが契約とやらでハクオロに加勢を要求。その契約は幻覚を起こさせる香水を使ってカルラとの18禁イベントを強制発動させるというむごいシナリオ。ともあれ,なぜか女性ばかりの救援部隊がこっそり夜中に出動した。参加者は,カルラ,ウルトリィ,エルルゥ,アルルゥ,カミュ,トウカ。なぜかユズハもついてきたが,さすがに攻撃ユニットにはならないらしい。
 叛軍の名前は「カルラゥアツゥレイ」,総大将はデリホウライ。カルラゥアツゥレイはカルラの本名で,デリホウライはカルラの弟だそうだ。あとはカトゥマウという,姉弟の育ての親に相当する人が登場。古くからカルラたちに仕えてきたらしい。
 デリホウライは敵陣に進攻したが,そのことは敵に筒抜けだった。デリホウライの配下の一人が妻子に会わせることを条件に間諜となっており,待ち伏せされたのだ。何人かは逃走,間諜は斬られた。敵は最初から間諜を殺すつもりだったらしい。妻子もすでに殺したあととのこと。どういう奴らと戦っているのか,認識できなかったのだろうか。
 ということで,断られたにもかかわらず加勢する。参加者は,カルラが必修と思いきや,なぜかエルルゥとカミュが必修。残り4人から2人を選ぶことになった。Lvの低いほうから,アルルゥとカルラを選択。
 一般兵が何人か死んだが,致し方あるまい。とにかく,デリホウライは救出した。奴はカルラにボコにされて身の程を知ったらしい。だが,ナ・トゥンク皇スオンカスを相手に劣勢は深まる一方で,ついに王都潜入作戦が始まった。兵糧をすべて宴に使うという豪勢な背水の陣で挑んだ一行。地下の湖から城への潜入口は,穴キママゥに占拠されている。その穴キママゥを倒しつつ,出口を目指す戦い。エルルゥ,カルラ,デリホウライが必修,残る4人から2人選択。Lv13のアルルゥと,Lv14のトウカを選択。
 先の戦闘では,デリホウライが連撃できることに気づかず,ずいぶん攻撃力を無駄にした。今回は忘れないようにしよう。ついでにトウカも連撃可能。
 今回はあっさり撃退したのだが,またもえげつないシナリオが展開された。ナ・トゥンク皇スオンカスは,見た目すっかり女なのだが実は「元」男。カルラを「所有」しようとして男根を切り取られたらしい。カルラに無理やり「認めた漢」にされてスオンカスの怒りにふれたハクオロは,スオンカスとの戦いに突入。必修メンバーは同じなので,選択メンバーを変更してLv14のアルルゥとウルトリィにした。
 時間はかかったものの大して苦戦もせず,ナ・トゥンクはデリホウライの國「カルラゥアツゥレイ」となった。剣奴たちは自由を取り戻した。カルラはデリホウライと語らうことなく,勝手にトゥスクルへと帰ってしまった。
 チキナロが霊獣ミキュームなるものをもってきた。なにやらとんでもなく高いらしい。その肝が薬になると聞いて,オボロの目の色が変わった。だが危険を察知したミキュームは逃走。広場にてアルルゥに「ガチャタラ」なる名をつけられ,懐いてしまった。おかげでトゥスクルの財政は破綻に追い込まれた。まったく,皇女は気楽なものだ。
 その後,ウルトリィが捨て子を押しつけられたり(名前はフミルィル),トウカの大切な人形をハクオロが壊してオボロが濡れ衣により犠牲になったり(人形師タラチに直してもらった)といったイベントがあったが,話の本筋とは無関係のようだ。それと,カミュが満月の夜にハクオロの血と精液を啜るイベントがあったのだが,起きると傷跡もなく夢落ちにされていた。どこかで解説がつくのだろうか。
 西では,ノセシェチカ皇カンホルダリが,隣の小國エルムイ皇ポナホイを下僕として扱い,自分がほしかった織物がクンネカムン皇に納入されることに腹を立ててチキナロを脅していた。そして,クッチャ・ケッチャ皇オリカカンを毒殺した犯人がシケリペチム皇ニウェの手下だとわかり,しかもシケリペチムがトゥスクルに攻めてきたので,再度迎撃戦が行われた。今度はエルルゥ,アルルゥ,トウカが必修,残る8人から3人選択。例によってLvの低い者から選ぶとしよう。ドリィ,オボロ,クロウがLv12なので決定。
 戦闘は楽勝だったのだが,ニウェにはどうやら後ろ盾がいるようだ。その人物こそ,諸悪の根源なのかもしれない。ニウェはハクオロのことを「獲物」と呼んでいた。
 立て続けに戦闘。今度はエルルゥのみ必修で,残りは10人から5人を選ぶ。Lv13のグラァ,ベナウィ,クロウ,Lv14のドリィ,オボロで決まり。術兵が強力でLvの低い者たちには辛かったが,基本的には楽勝。だがニウェは,鉄砲水を使って味方ごとハクオロ軍を押し流そうとし,エルルゥの機転で早めにそれに気づいたハクオロ軍のほうがむしろ無傷,ニウェ軍は全滅という結果になった。
 その後,よせばいいのにハクオロたちはニウェを城にまで追い詰め,最初は防衛戦だったのにいつの間にか侵略戦争を引き起こしていた。このゲーム,実はハクオロの天下統一記なのか? エルルゥのみ必修,残りはLv14のグラァ,ベナウィ,Lv15のカミュ,クロウ,ドリィを使用。
 この戦い,2連戦でメンバー変更不能だったのだが,どちらも大したことはなく,あっさり終わってしまった。ニウェのことだからもっと凄い罠を仕掛けてくると思ったのに,拍子抜け。ハクオロとの差しの勝負が自動で執り行われたのだが,ニウェがハクオロを倒したと思った瞬間に,ハクオロが謎の呪文を唱えてニウェを破壊した。小さなグラフィックであったが残虐性抜群の殺し方をしたらしい。柱の陰から様子を窺っていた人外の存在が不気味であったが,何者なのだろうか。

20030723
 うたわれるものプレイ。フミルィルは,アトゥ族の若君とヤタム族の姫君の子どもだったそうだ。この二部族はモンタギュー家とキャピュレット家のようなものらしい。あと,トウカとの18禁イベントがあったが,エヴェンクルガ族の女は主に仕えると主の子を産まなければならないそうだ。大変だね。しっかりカルラに担がれてるし。
注) モンタギュー家とキャピュレット家:「ロメオとジュリエット」に出てくる中の悪い家。
 さて,クーヤ皇の命により,ゲンジマルの孫娘サクヤがやってきたが,こちらは衛兵に襲われて髪を切られてしまうなどかなりの間抜け。もともとクーヤの身辺の世話係で,外回りの仕事は得意ではないらしい。クンネカムンはシャクコポル族の単一民族国家(その割にはゲンジマルがいるが)で,シャクコポル族は「アヴ・カムゥ」なる巨大ロボットを使って敵を倒すらしい。たった4日でノセシェチカを滅ぼしてしまった。左大将ヒエンは真面目な軍人,右大将ハウエンクアは虐殺大好き人間らしい。
 そして予想通りハウエンクアによる恐怖政治が始まった。クーヤ皇に全権を委任されたことを盾に取り,エルムイの民を皆殺しにし,諫言する衛士をも抹殺。歴史は繰り返すか。クーヤ,自分の配下をきちんと取り締まらないと,信頼される皇にはなれないよ。何だって全権をヒエンに委任しなかったのかねえ。
 トウカとの戦いにおいてなぜ橋が落ちたのかがわかった。トウカが刀を振り回して,間違って橋を斬ってしまったのだ。あのときの絵では全然わからなかったのだが,オボロがそう言っていた。
 クンネカムンではいよいよハウエンクアによる世界征服計画が発動したようだ。ヒエンも見た目よりずっと征服主義者らしいし,二人ともクーヤの言うことなんか聞く耳もたないようだ。ゲンジマルが怖くて服従しているが,いつでも裏切って自分が皇になるぞという感じだ。ハウエンクアは死んだはずのカンホルダリの肉体を,天使のような姿の謎の人物に頼んで改造し,何かに使うらしい。どうやら次なる敵はこいつだな。
 ウルトリィはついにフミルィルを両親に返した。クーヤは夜な夜なハクオロに甘えに来るようになった。政を放置しての所業は,いよいよ傀儡皇転覆への序章か。
 ヌンバニ,ハップラプの二国がクンネカムンに侵攻。ハウエンクアにより勝手に全滅させられた。侵攻自体がハウエンクアによる策略だろう。こうして世界征服のために動くよう,クーヤを説得しているのだ。ゲンジマルもいつまで奴を押さえ込めるか。
 しかし凄いことになった。ついにクーヤが全土統一を宣言し,侵攻を開始した。オンカミヤムカイのワーベ皇も,切り札の術をディーという名の謎の天使に破壊され,生死不明。ディーという奴が今回の黒幕らしいが,どうやらワーベの知っているディーという人物の肉体を借りた別物らしい。
 アヴ・カムゥ相手の防衛戦が始まった。ハクオロ,エルルゥ,アルルゥ以外の全員が必修。とにかく逃げ回るしかない。アヴ・カムゥにはすべての攻撃が効かない。敵は3ブロックを2歩で移動するので,最初勘違いしていてクロウが殺されてしまった。だがこの戦い,全滅さえしなければ,何人か倒されても関係ないらしい。
 その後,ハクオロは,見事に挑発してハウエンクアをひきつけたもののあっさり倒され,助太刀に入ったアルルゥも一撃で殺された(下等生物,と呼ばれていたのはムックルのことか?)。ところが,エルルゥを殺されたことに怒ったハクオロが巨大生物に変身,アヴ・カムゥたちを一撃で倒してしまった。それも,胴体を真っ二つに切り落としたり,塵ひとつないように消滅させたりと,いろんなやり方で。
 ハクオロはどうやら元々は考古学者で,巨大生物の化石を見たことから,その化石の主である神と契約を結んで乗り移られた模様。ディーはその神と敵対する存在らしい。封印されていたのが復活したということか。なぜか殺されたはずのハウエンクアが生きており,ゲンジマルもディーには手出しできなかったようだ。ワーベが手出しできないのだから当然かもしれないが。
 ゲンジマルはギリヤギナ皇(カルラの父)と七たび戦い,ついに勝利した男らしい。強いとは思っていたが,まさかアヴ・カムゥと対等に戦えるほどとは思わなかった。どうしてハウエンクアがゲンジマルに刃向かえないのか不思議だったのだが,ようやく理解した。生身のゲンジマルとアヴ・カムゥとなったハウエンクアではゲンジマルのほうが強いのだ。ゲンジマルは,サクヤを身代として室に入れる代わりにクンネカムンを攻めるよう進言してきた。最早クーヤは止められないらしい。征服主義者はハウエンクアだけではなかったようだ。
 まずはサハラン島に囚われているワーベを救出。エルルゥ,ウルトリィ,カミュ,ゲンジマルが必修で,残り8人から2人選択。いちばんレベルの低いオボロ(Lv16)と,Lv17の中で最も経験値の少ないアルルゥを選択した。敵はアヴ・カムゥと,ツーヌという固定式の弩。どうやら,ここのアヴ・カムゥは動けないらしいので,相手にしなくてもよいらしい。道を塞いでいる2体は倒さないわけには行かないが,大して強くなかった。
 牢の直前でヒエンと対決。ヒエンは隣接する4つのユニットに同時攻撃をかけることができ,その攻撃力も桁外れだったのだが,素早さがあまりなく行動順がほとんど回ってこなかったので,何とか討ち取れた。倒れたヒエンをディーが奪い去っていった。ゲンジマルは,「まだ弄び足りないのですか」と謎の言葉を発した。ヒエンもゲンジマルの孫らしい。ゲンジマルの一族はかなり繁栄しているようだ。
 ワーベは,賢大僧正(オルヤンクル)の位をウルトリィに譲り(本来は始祖様の血を色濃く受け継ぐカミュがなるはずだったらしいが,カミュは嫌がった),「これで思い残すことはない」と言ってそのまま高いびき。
 次なる戦いはクンネカムン侵攻戦。エルルゥとゲンジマル必修,残り10人から5人選択。例によってレベルの低い者から,Lv17のグラァとトウカ,そしてLv18のベナウィ,カルラ,ドリィを出陣させた。
 敵はかなり強くて,トウカなど防御力が低すぎて戦力にならない。ゲンジマルとハクオロで倒したようなものだ。そのあとすぐに,謎の仮面兵士との戦闘。やはり必修はエルルゥとゲンジマル。今度はLv18の中からクロウ,アルルゥ,オボロ,ウルトリィを選択。前回より出陣人数が一人少ない。
 戦闘は簡単だったが,終了後に間髪入れずディーとの戦いに突入。ラスボス相手にこの扱いは酷い。どうせ遊びなのだろうけれど。仮面兵士は死んだシャクコポル族の民間人だった。どうやら,ディーが進化の実験をしたのだが,1世代で急速に変化させたために肉体も精神もついていけなかったらしい。
 ディーを倒すのは簡単だったが,このゲーム,まだ謎が多すぎる。ハクオロはディーに近づきすぎるとディーを殺したくなるらしい。神業のような能力を発揮する。ディーは一行をクンネカムンの城へ飛ばし,そこでクーヤと戦うことになった。クーヤは,なぜかシャクコポル族は他部族に皆殺しにされると信じているらしい。それが自分たちのしてきたことと同じだとは気づかないようだ。困った娘だ。

20030724
 うたわれるものプレイ。戦闘練習三段は,実戦さながらの模擬戦闘だった。ハクオロ,ドリィ,ウルトリィの3人で,Lv50のインカラと,同程度のアヴ・カムゥ2体と対決。敵は岩などに囲まれているので,まずは遠距離攻撃でちまちま削って,と思ったのだが,ウルトリィが光の術法なる強力そうなものをもっていたので使ってみた。岩消滅。囲いから出てきた敵に一瞬でハクオロが潰され,ほどなくドリィも消えた。だがウルトリィが薄氷の勝利。でも遠くにある敵の障碍物も破壊しなければならず,それが味方の障碍物の向こうにある上,魔法防御力が80ときた。ずいぶん時間がかかってしまった。
 対クーヤ戦。エルルゥ,ウルトリィ,カミュ,ゲンジマルが必修。残り8人から3人選択。Lv18のトウカ,Lv19のグラァ,ベナウィを選択。敵はクーヤとアヴ・カムゥ6体なのだが,クーヤは自分からは動いてこないので,アヴ・カムゥ6体を順に潰して楽勝,かと思った。だが甘かった。アヴ・カムゥ6体は,全滅させても3ターンくらいで全員復活して再供給されてしまう。何という恐ろしさだ。二度目はついにハクオロが囲まれて倒されてしまった。
 無念。どうやらこの戦い,安心せずに確実に倒していくしかないらしい。ついでに,時間をかけてレベルアップを図らないと無理そうだ。全員に平均的にレベルアップを図ったのが間違いだったか。仕方がない,もう一度挑戦だ。
 二回倒せばそれ以上は出てこないとわかり,一安心。しかし,その後の怒濤のような展開には正直ついていけない。ディーはハクオロと同じ化け物で,どうやら二人は一体であるらしい。だから戦って一方が倒れれば他方も倒れるのだろう。カミュの正体はディーの娘ムツミ。ハクオロに「どうして私を選んでくれなかったの?」と言ったが,カミュと誰を比較しての話かさっぱりわからない。クーヤの父はディーと契約を結び,アヴ・カムゥを手に入れたが,その代償はシャクコポル族がディーに絶対の忠誠を誓うというもの。ゲンジマルはその契約の証人。そして,ゲンジマルがクーヤのためにディーに楯突いたため,契約に基づきゲンジマルは死亡。ディーに傷を負わせると体が破裂するらしい。クーヤはディーに最後まで刃向かい,その結果,アヴ・カムゥを奪われ,ムツミによってすべてを奪われた。ムツミは「浄化の炎」を発動。クンネカムンにいるすべての民が消滅した。
 ハクオロは記憶を取り戻しつつあった。ハクオロの中に棲む化け物がエルルゥと契約を交わしたことも。アルルゥの命を救うために,エルルゥはすべてをハクオロに捧げると誓ったのだ。クーヤは記憶を失い,幼児退行した。だがハクオロの名前だけは覚えていた。カミュは行方不明。ディーはウルトリィらの師匠で,真面目な人物だったそうだ。もしかしたら,ハクオロの元になっている考古学者はディーのことなのかもしれない。
 少数精鋭でカミュのいるというオンカミヤムカイの宗廟へ。オンヴィタイカヤン(大いなる父)がなにやら不気味な粘性のある赤い肉塊となって現れた。ゲンジマルがいない状況で戦うのは甚だ不安があるが,全員出撃なので何とか頑張ってみるか。回復ユニットがエルルゥ一人なのが気になる。
 オープニングが2種類あることにようやく気がついた。トゥスクル婆さんが出てくる初期メンバーパターンと,新規加入組が出てくる新版。ともあれ,戦闘しよう。
 結構簡単だった。敵がこちらに向かって進軍してくれるので,待っているだけでよい。アヴ・カムゥにはなかった属性も復活しているので,うまく組み合わせれば大打撃を与えられる。目的の扉をくぐると,オンヴィタイカヤンがハクオロたちに化けて出てきた。これを殲滅する戦闘が連続して行われたが,倒したらこちらにダメージが来たりしないだろうな。パラメータを見る限り,敵はLv20なので味方より弱いようだ。
 敵のウルトリィが光の術法を使えるとは思わなかった。思わぬ猛攻撃を受けてカルラが倒された。だが残りは殲滅。もったいないことをした。ハクオロは何やら研究室のようなところに入り,その場所での記憶を少しだけ取り戻した。エルルゥに似た少女とここで会っているらしい。どうやらカミュことムツミが「私を選ばなかった」と言ったのは,エルルゥを選んだということらしい。
 立体映像のスイッチをアルルゥが入れたことで,本格的に記憶を取り戻したようだ。ハクオロは当時「アイスマン」と呼ばれていた。エルルゥは3510号。立体映像の主はミズシマさん。アイスマンとして発見された当時から,仮面は被っていたようだ。ミズシマというのが学者で,ハクオロはミズシマに氷の中から発見されたのかも。3510号というのは,マルタと呼ばれる存在につけられた名前。マルタには人の名前は付けられないのだそうだ。だがアイスマンが名づけるのは構わないらしく,アイスマンは3510号に「ミコト」という名を与えた。そして同時に,動くことができないマルタである63号にも,せがまれて名を与えた。「ムツミ」と。それがカミュだったらしい。
 どうやらマルタは亜人種作成計画により人が生み出した生命体。地上があまりにも劣悪な環境で人が住めなくなったために,作り出されたものらしい。アイスマンは単なる研究対象で,再凍結されるところをミズシマの忠告により逃げ出した。廃棄処分が決まったマルタたちとともに。仮面はナノテクの結晶らしい。脳に細い糸を張り巡らし,その能力を高めるためのもの。マルタはアイスマンから作り出されたレプリカで,特に63号はほとんど複製だったが,高すぎるポテンシャルのために脳髄だけにされ封印されてしまったそうだ。だがアイスマンはそのことを知らず,結果的にムツミを置き去りにした。それが今回の事件の発端なのか?
 ハクオロたちはムツミに出会うも,ムツミはヒエンとハウエンクアを置き去りにして去った。ヒエンはクーヤの心配もせず,ハウエンクアは単に切り刻みたいだけで,結局この二人との戦闘となった。

20030726
 うたわれるものプレイ。ヒエン&ハウエンクアとの戦闘。全員必修。ゲンジマルがいない状態でアヴ・カムゥの強力版と対決するのは辛すぎる。おまけにヒエンには攻撃がまったく効かないし。それでも,ヒエンはその場を動かないのでとりあえず全力でハウエンクアを叩く。ウルトリィがレベルアップして,光の術法が使えるようになったのだが,残念ながら戦闘訓練時より著しく威力が低い。
 ハウエンクアを倒すと,彼は自滅した。どうやら,アヴ・カムゥの力の源は,ハクオロの仮面と同じものらしい。なので,使いすぎると仮面の力により彼らは哀れな末路を遂げるようだ。それでもヒエンは最後まで戦うと言っている。「ヒトならぬ御身にはわかるまい」と言われてしまった。
 ヒエンを倒すと,先へ通してもらえるはずが,ムツミに邪魔された。だがヒエンが「約束が違う」と言って命を張ってムツミの邪魔をし,ムツミは諦めた。ヒエンはさすがゲンジマルの孫だ。プライドが高い。
 ウィツァルネミテアは二面性をもつ神。ヒトに生命と生きる知恵を与え,また厄や病などで命を奪う。また新たな情報。ムツミはオンカミヤリュー族の最初のヒトにしてウィツァルネミテアの娘。ウィツァルネミテアは二面性をもち,自分で自分が許せなくなって苦しむため,その願いを汲んでムツミが封じたらしい。
 ムツミとの戦い。ムツミはハクオロを眠らせたい。このまま進めばハクオロはもう一人のハクオロすなわちディー(=ウィツァルネミテア)と,自己憎悪による戦いを繰り返すから。お互い死ねないのにずっと戦い続け,ムツミのことを忘れてしまうから。だからムツミはハクオロを倒し,眠らせる。なのに全員がムツミと戦うことになってしまった。話の筋からすれば,ムツミのしようとしていることが正しく,エルルゥもハクオロにこれ以上進まないよう強く要請していた。なのになぜ全員でムツミを倒そうとするのだろうか。カミュを取り戻すことが目的だとすれば,ハクオロが進む理由はない。
 戦闘は全員必修。だが前回とひとつだけ違うのは,ウルトリィがメンバーに含まれていないこと。どこへ消えたのだろうか。そして戦闘を始めると,化け物の姿となってパラメータが大幅に強化されているハクオロと,思ったよりパラメータが高くないムツミの二人だけしかマップ上にはいない。しかも,普通に戦えば必ずハクオロが勝つようにできている。
 ディー登場。やはりハクオロとは同一の存在。ハクオロを空蝉と呼んだが,ディーの肉体もやはり空蝉なのだろう。その中にいるのがウィツァルネミテア。

20030728
 うたわれるものプレイ。どうやら,ディーは哲学士としてウィツァルネミテアを調べていたらしい。そして「壱にして弐」だというウィツァルネミテアの眠りを妨げてしまった。そのため,ウィツァルネミテアが「弐」であるために必要な憑代(これってどういう意味で何と読むのだろう?)として,未来永劫ウィツァルネミテアの行く末を見届ける義務を課せられてしまった。だが,ウィツァルネミテアは弐になった瞬間互いに相争う衝動を抑えることができず,戦った結果,ハクオロが記憶を失い放り出されたというわけだ。そのときに巨大な地震が起きた。
 しかし何だこの展開は? ハクオロとディーが結局は争い始めたのをよそに,ムツミはエルルゥらに「お父様を助けて」と懇願して消え去った。エルルゥらはハクオロに加勢。ウルトリィはその場に残った。殺しあうことはできないはずなのに,なぜか通常の戦闘が起きる不思議。ディーは自分は眠るからその間世界を好きにしろとハクオロに言ったのに,ハクオロは自分らがいるから世の中は悪くなるのだと,ウィツァルネミテアの消滅を願った。その結果の戦いだが,だれもウィツァルネミテアを滅ぼすことはできないとディーは言う。一体何をどうするつもりなのか,ハクオロたちは。
 ディーを倒した後,ハクオロはウルトリィに,ハクオロ自身とともにディーを封印するよう要請した。ムツミはカミュに戻り,ためらうウルトリィに加勢。だが,ディーとハクオロが壱になるということは,オンカミヤリュー族にとっての大罪となる上,ハクオロがまだ思い出していない重要な不具合があるらしい。
 アイスマンとミコトの過去の記憶場面に移行。二人の間には娘が生まれ,アイスマンはミズシマさんが渡してくれた鍵をお守りとして娘の首にかけた。だがその娘はサンプルとしてアベル・カムル(アヴ・カムゥそっくり)に奪われ,ミコトは「失敗作」と呼ばれて叩き落とされた。
 抵抗するアイスマンは,謎の人物(ミズシマの同僚か上司の研究者らしい)に捕らえられた。その人物によれば,ミコトは母胎となった貴重なサンプルとして,解体して保管し,娘はアイスマンと同様の待遇(隔離して閉じ込め,調査・研究に使う)としたとのこと。それを聞いたアイスマンは,ハクオロがそうなったように化け物に変身。そして,研究者たちの望みを叶えるべく,彼らを不死の体,すなわちオンヴィタイカヤンに変えた。そのまま憎しみに狂ったアイスマンは,次々と研究員を赤い肉塊に変え,互いに殺しあうよう作り変えていった(と言ってもオンヴィタイカヤンは不死なので永遠に争いあうだけだろうが)のだが,その中でもう一人の自分が「我を滅せよ!」と強烈なアピールをした。そのとき,ムツミがその要求を受け入れ,アマテラスという破壊兵器を強制介入させてアイスマンを殺そうとした。だが叶わなかった。アイスマンは死なず,そのとき分かれた二つの心はそのまま残り,一方はオンヴィタイカヤンを支配しアヴ・カムゥを用いてシャクコポル族の支配を,もう一方はウィツァルネミテアとしてオンカミヤムカイを始めとする東側の諸国の支配を行ったようだ。
 重大な不具合とは,すでにバレバレであったが,弐が壱になるとウィツァルネミテアが復活するということ。ウィツァルネミテアはハクオロの化け物がそのまま巨大化したような存在で,画面いっぱいに顔と肩が張り出していた。そして,タイトルの「うたわれるもの」とは,このウィツァルネミテアのことだった。始まりにして禍。
 ウルトリィとカミュを含めた11人で,ウィツァルネミテアを撃破するという最終戦闘が始まった。ハクオロもいないので戦力は大幅ダウン。これはさすがに勝てないだろう。ボーナスポイント使い切っておけばよかった。だがウィツァルネミテアは,Lv50,攻撃力80ではあるものの,防御力は39,魔法防御力は29しかない。
 全体魔法攻撃がかなりきつかったが,オボロをいちばん奥に歩かせたために彼は終始無傷。トウカとカルラがレベルアップによる回復も利用して最後まで戦い抜いた。トウカは技LvがMAXなので必殺技が撃てたのだが,これが強力で153のダメージ。一度しか使えなかったが。あとはアルルゥが最後のほうまで粘り,他は壊滅状態であったものの(エルルゥの逃げ場がないのが辛かった),何とか逃げ切った。エルルゥのHPが意外に高く,攻撃を4回食らっても倒れなかったのが幸いした。
 そのあとは怒濤のエンディング。ハクオロと皆の別れの場面は泣かせるものがあった。これまでの泣かせるシナリオとは別の,登場人物たちと長い時間を共有してきたからこそ出てくる涙。このゲームがなぜこれほどまでに人気を博したのかがわかる気がした。
 後日譚。ユズハは亡くなったが,望みどおり子を残した。オボロは,國を捨てて赤子とともに旅に出た。ドリィとグラァは自分からオボロについていった。ベナウィは國を託され,クロウとともに皇としての仕事に邁進。カルラは酒と交換にトウカを傭兵として売り飛ばし,自身もともに戦場を駆け巡っていた。カミュは相変わらず御転婆で,ウルトリィは相変わらずおっとりしていた。クーヤはサクヤと一緒に遊び,アルルゥはカミュと一緒に蜂の巣取り。エルルゥはトゥスクルのいたヤマユラの集落で,新しい村人たちの中で薬師として働いていた。だが皆して,ハクオロの幻影を見たようだ。終わり。
 戦闘訓練に「おまけ」が登場。Leaf東京開発室見学。Lv30のハクオロが,Lv1のザコ共を相手に戦うマップ。ザコにはヌワンギや一般兵もいるが,中には九品仏大志やペンギンなどもいて楽しい。戦闘せずにこみっくパーティーの瑞希の立て看板のところまで行くと,本物の大志が登場。「ついにこみパは『うたわれるもの』世界にも進出したのだよ」と腕組みしてのたまっている。「愚民どもよ,世界にケモノ娘を広めて,世界のオタクどもを洗脳するがいい!!」そこへ由宇の絶妙な突っ込み。すばるまで登場して,お笑い漫才を始めた。楽しい。他は特に見るべきものはなかった。
 これを貸してくれたS氏によると,このゲームは2周しなければ意味がないらしいので,もう一回はじめから行う。最初のキママゥ戦は,エルルゥの助けなしに全滅させてしまった。だがシナリオは変わらず。エルルゥがいなければ危なかったことになっている。戦闘に慣れてしまうと,大したことはないらしい。

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