2002年下半期の日記

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20020801
 FF7プレイ。結局,バギーを元のところ(ニブルヘイム)に戻し,再度タイニー・ブロンコに乗りなおさなければならなくなった。最初から北コレルに行けばよいと気づいていれば,無駄なことはしなくて済んだのに。また,古代種の神殿には強い敵がいそうなので,ティファを連れて行くのはやめた。現時点で最強のナナキにしようかと思ったが,ナナキの武器であるセラフコームはマテリア穴が4個しかなかったので,ドラグーンランス(マテリア穴8個)をもつシドを連れて行くことにした。
 シドは強力なキャラで,これまで苦労していたザコキャラも瞬殺できる。思ったより簡単に神殿に辿りついた。神殿についたら,入り口から男が出てきて倒れこんだ。ナンバー9の刺青。宝条の手下の一人らしい。「黒マテリア」と言い残し,消滅した。
 神殿に入ると,タークスのツォンが倒れていた。どうやらセフィロスにやられたらしい。「セフィロスが捜しているのは約束の地じゃない」と言って,キーストーンを返してくれた。エアリスは,敵とはいえ自分のことを小さいときから知っていてくれる人はこの世には少ない,とツォンを擁護した。
 キーストーンを使うと,神殿の地下に潜った。そして開けた土地に出た。かなり込み入った迷路のような場所だったが,何者かがツタを下りて消えたのを追いかけると,正しい道筋を辿ることになった。しかも,よく見たら基本的に一本道だった。消えた人影は,エアリスによると古代種の思念らしい。星とひとつになれるはずのところを,わざわざとどまって待っていたのだとのこと。この思念とやらは,アイテムは売るわ回復はさせるわセーブも請け負うわで,まさに何でも屋さんだ。
 迷路の終着点で,なにやら巨大な岩が転がっている通路を通り抜けると,イベントが始まった。エアリスが古代種の思念と通話,映像を観せてもらった。映像の中で,セフィロスがツォンを斬り殺し,高笑いして去っていった。しかしツォンは生きていたのだから,大変な生命力だ。セフィロスはどうやら自分の分身をたくさんもっているらしい。この通路の突き当たりにも古代種の思念が現れて,回復とセーブをしてくれた。
 時の大穴なる時計のような場所では,IV,V,VII,VIII時のところにアイテムがあった。特にVのリボン(すべてのステータス異常を防ぐ)はおいしい。VIIIのラストエリクサーも取っておきたい。あとはIVのプリンセスガードが,恐らくはエアリスの最強武器なので要チェック。番人に任せると,ほんの少し時を進めれば5分,ほんの少し時をさかのぼれば10分,それぞれ変化するので,この2つを駆使すれば望みの時間に合わせられる。
 VI時の出口を通ると,扉の鍵を持つ思念を捕まえるイベントが発動。無事捕まえれば,壁画の間への扉が開く。思念は,ここでも回復とセーブを担当。
 壁画の間ではセフィロスが待っていた。しかしその科白はまさにマザコンそのもの。星とひとつになるとか,星のエネルギーをすべて我が物にして神になるとか言っていたが,結局は「かあさん,やっと一緒になれるね」と来たもんだ。彼の目的は,黒マテリアでメテオを発動し,この星が崩壊するくらいの傷を負わせること。星は,傷の大きさに応じて修復のためのエネルギーを集めるので,その中心に自分が行き,星のエネルギーを吸収するのだとか。メテオは魔法の力で近くの小惑星を集め,それを星に落とすというもの。古代種の記録に残る最強の呪文だそうだ。
 セフィロスは(なぜか)クラウドを自在に操り,クラウドは自己崩壊寸前。しかしそれでも最後には立ち直り,セフィロスの残したレッドドラゴンと戦闘になった。シドが「かばう」のマテリアで一人で攻撃を受けまくったので,基本的には楽勝で終わり。そのあと,壁画の間のいちばん奥に黒マテリアを見つけた。
 エアリスの解読では,この神殿自体が黒マテリア。目の前のものは神殿の模型で,パズルになっているとのこと。このパズルを解くと,神殿自体がどんどん縮んでゆき,最終的には黒マテリアになるらしい。したがって,パズルを解いて黒マテリアを手に入れようとするものは,必ずその虜になって潰れて死んでしまうそうだ。
 だがクラウドは,やけにこの黒マテリア入手に固執。セフィロスには多数の分身がいるから,彼がこれを手にするのは時間の問題だと主張。安全のために自分たちが入手しておくべきだとのこと。しかしクラウドたちはどう考えてもセフィロスに勝てそうもないし,セフィロスが入手する術を持っているならすでに手に入れているはず。そうでないのだから,セフィロスには黒マテリアの入手が不可能な何らかの理由があると考えるほうが自然だ。つまり,ここでクラウドが黒マテリアを入手することこそ,セフィロスの思う壺というもの。
 そこへケット・シーから電話。自分は遠隔操作ロボだから,パズルを解くのにもってこいだとのこと。クラウドは,黒マテリアはセフィロスのみならず神羅にも渡したくないと主張したが,これも説得力がない。何しろケット・シーは潰れていなくなるので,入手できるのはクラウドたちに決まっているからだ。しかしそれでもあえて「信用できない」を選択。すると無限ループに陥った。信用して任せない限り,先に進めないらしい。
 ケット・シーに任せると,すぐに脱出するように言われた。脱出しようとすると,デモンズゲイトとの戦闘に。こいつは攻撃力が高かったが,通常攻撃を繰り返すことで倒すことができた。それほど苦労した気がしない。
 ケット・シーは,どうやら星を守るという使命を果たすために動いている気になっているようだ。エアリスに「私とクラウドの相性を占って」と頼まれ,「これはティファさんが可哀想だからとても言えない」と回答。それでも教えてほしいと迫るエアリスに,相性はバッチリだとでまかせ(?)を言った。「司会でも仲人でもスパイでも,何でもやるから呼んで」ほしいとクラウドに要望。この占い,よく外れそうだ。
 一人になったケット・シーは,妙にシリアスに役目を終えた。クラウドは黒マテリアを入手。しかしそこに現れたセフィロスに命令され,黒マテリアをセフィロスに渡してしまう。予想通り,最悪の展開に。おまけに自我崩壊を起こしたクラウドは,エアリスに殴りかかり,シドに力ずくで止められた。ケット・シーの2号機がそこに到着し,一人で浮いていた。それにしても2号機の到着は早すぎないか。作為を感じる。
 クラウドはゴンガガの宿屋で寝ていた。エアリスが夢に登場。古代種の都へつづく眠りの森で,「セフィロスとメテオは私に任せて」と言い残し去っていった。そこへセフィロスが現れ,「あの娘,邪魔だと思わないか?」と語りかけ,やはり去っていった。
 目覚めたときにはそばにティファとバレットがいて,クラウドに「責任をとってエアリス捜索に加われ」と要請。クラウドは「セフィロスに近づいたらまた壊れてしまう」とそれを拒否。だが最終的には行方不明のエアリスを捜す旅に加わることになる。どうも,クラウドという主人公,分裂症であるばかりでなく情けない男のようだ。エアリスはクラウドにぞっこんだったのだが,クラウドはそうでもなかったということなのだろうか。恋人の危機にここまで動かない奴は珍しいと思うのだが。
 さて,タイニー・ブロンコの位置もわからないし,エアリスの言っていた眠りの森がどこにあるのかもわからない。いったいどうやって捜せばよいのだろうか。
 まったく完全に,行けるところでまだ行っていないところはすべて探す,という方法でしか行き先を見つけることができなかった。遠く離れた北の大陸,そこにボーンビレッジという村があり,そこにいた発掘隊の調査員が,古代種の都すなわち「忘らるる都」の存在と,エアリスおよびセフィロスが抜けていった眠りの森について語ってくれた。眠りの森に入るにはルナハープという楽器が必要で,それはこの村の地下に埋まっているとのこと。発掘隊に1000ギル支払って2日がかりで発掘してもらい,中に入った。
 驚いたのは,森の中に召喚マテリアが飛んでいたこと。捕まえると,なかなか使えるマテリア,クジャタだった。順調に宝を回収しつつ進み,忘らるる都に到着。

20020809
 を始める。キーくんママがしばらく前からやっていたので,とりあえずこれまでの話を一通りみせてもらうことにした。
 原作者の長坂秀佳は「実写ならではの凄みがある」と取扱説明書に書いているが,正直言って実写モードは観るに耐えない。物語として読む分にはまだ自分の頭の中で如何様にも修正できるからよいのだが,本作のような荒唐無稽な話を実写で俳優が演じている様は,静止画といえど気色悪くて正視できない。かくして,鶏鶩舎ではシルエットモードでプレイすることが満場一致で決まった。このモードを搭載してくれたことは幸いであった。さもなければ間違いなく評価が数段階下がっていただろう。
 移動マップの搭載や,ザッピングシステムは秀逸。至るところにあるTIP(語句説明)は,そのほとんどが内輪ネタやおたくネタ,あるいは物語の本筋とは無関係な架空の人物・施設に関する説明なので,評価が分かれるところだ。個人的には煩わしいという感情をより強くもった。
 最初に観たのは細井美子編。担当の女優は,設定体重64kgの割には見た目が細いので,ただの着膨れでごまかしていると思われる。やはりシルエットモードで想像力を駆使したほうが,没入しやすい。確かにあれだけケーキを貪り食っていれば太るだろうと思うが,逆にあの行動で64kgというのは太りにくい体質なのではないかと思える。いずれにしろ,「恋人」の宣告である5日間で17kgやせろという指示は,生物学的に実現不可能。つまりは実質的な破局宣言である。しかし美子は事実を冷静に捉えられず,17kg痩せようとエステサロンに行ったり何なりと無理をして,そのうえ烏龍茶2リットルを飲んだりとんかつを食べたりと,ちっとも痩せようという自覚がない。ダメ人間にはダメな結末が似合いかと思われる。1日目が終わったところで,この日痩せた分を見事に取り戻していた。
 次に雨宮桂馬編の初日を観た。ゲーマー刑事である桂馬は,対戦格ゲーの腕はそこそこあるようだが,クイズゲームに弱いという欠点をさらけ出した。というよりも,単純にバカなのだ。推理力が欠如しており,常識もなく,よくこれで警察官採用試験に合格できたものだと感心してしまう。ただ走るだけの肉体派(その割に軟弱)刑事であった。ジェロニモと名乗る嫌がらせゲーマーとの対戦において,ハメ技で勝つという恐ろしい過ちを犯してしまい,ゲーマーとしても恥をさらした。きっとそれで嫌がらせを受けたのだろうが,紙粘土を用いた渋谷爆破騒動に巻き込まれた。時間的には爆破予告のビラはハメ技使用の前から用意されていたので,どこからがジェロニモの仕業かは不明。あるいはまったく関与していないのかもしれない。

20020811
 プレイ。フランス外人部隊所属の脱走兵高峰隆士編プレイ。桂馬が爆弾探しに奔走していたときに,喧嘩しているところを見かけた男だ。隆士は無茶苦茶に強いのだが,周りから絡まれてしたくもない喧嘩ばかりしている。絡んできた若者衆を倒し,宝石泥棒のチンピラを倒し,なんだか格闘ゲームのようなノリであっけなく一日目が終わった。この人の話は異様に短い。
 続いてヤクザをやめて宝石店の女店員にプロポーズしに行った牛尾政美編。もともと組長候補一番手だったらしいが,今は道端で市川文靖とぶつかっても「挨拶なしか」と肩をつかむ程度。ただ市川のほうが危ないおじさんだったのでその場に倒れてしまい,あらぬ疑いをかけられて逃げる羽目に。宝石店でも同様で,たまたまやってきた強盗が牛尾の元舎弟だったため,共犯と間違えられて一緒に逃げ出すことになった。いちいちついていない男だが,さらに奇妙なことに,この日渋谷で刑事物のロケをやっており,牛尾そっくりの新米俳優馬部甚太郎がヤクザの組長役で出演していたことから,スタッフに馬部と間違えられ,ロケに付き合わされる羽目に。プロポーズ相手に買ってあげるはずの宝石(ネックレスと指輪)を,宝石店から逃げ出すときに掴んできてしまっていたため,それをアクセサリー担当のスタッフに奪われてしまう。
 この話の見どころは,ADのサギ山役である若き日の窪塚洋介。それだけ。刑事の鯨井が,馬部の共演女優のファンで,宝石強盗を追いかけるよりロケの見学を優先し,牛尾にべったりくっついていた。鯨井によると,供述が曖昧な宝石店の女店員(牛尾のプロポーズ相手の高峰綾)も共犯と疑われているらしい。

 こみっくパーティープレイ。瑞希編の続き。12月はイベントラッシュ。しかしほとんどが任意でひき起こせるイベントだったので,まずは同人誌を描き上げてから,イベントをまとめて攻略した。
 休日に大学に行くと起きる瑞希のデッサンモデルイベントは,モデルを頼んだだけなのに,瑞希が勝手にヌードモデルを頼まれたと勘違いして,水着モデルになってしまうというもの。水着というところがコンシューマ向けへの配慮のようだ。この勘違いぶりはかなりのものだが,瑞希役の声優(茶山莉子)がひたすらうるさいだけなので,ちょっと閉口。そういう設定なのかもしれないけど。
 休日に休息すると観られる瑞希の料理イベント第二弾は,死ぬほど腹減ったという和樹の電話の前半を聞いただけでうちを飛び出した瑞希が,死ぬほど心配しまくるというもの。ここまで想われれば和樹も本望だろう。
 その後平日にランダム発生する瑞希の買い物イベントは,料理イベントの翌日に即発生。買い物袋を山のように下げているところを和樹と遭遇し,その日のうちに和樹の三日分の食糧を作りにまたやってくるという有り難いイベント。
 休日に駅前に出かけると起きる買い物イベントその2は,何と瑞希のおたく化。和樹と大志が勤めるおたくのお店でカードマスターピーチのグッズを大量に大人買い。下敷きやノートやテレカなど,すべて買いまくったらしい。おまけに限定版特典つきのDVD-BOXやら設定資料集やらまで買い込んで,もうここまで来れば立派なおたく。しかし機関銃のように言い訳をしまくる様が楽しくて可愛い。必見のイベントだけど,手料理イベント2つと買い物イベントをすべて消化したあとでないと観られないので,自力で遭遇するのはかなり難しいのではないかと思う。最初の手料理イベントが鬼門である上,これ以外にはイベントに絡まない「代々森駅」に出かけなければならないというのが……。
 さらに22日にクリスマスイブの予定を聞かれ,24日に平日であるにもかかわらず朝から料理を作りに来てくれる。だが和樹は,大志の陰謀で忙しいグッズショップに缶詰にされ,夜中になってようやく解放された。それでも健気に待っていた瑞希と,ホワイトクリスマスを楽しんだようだ。この日のバイトだけバイト代が10000円貰える。このイベントでの瑞希は表情がなかなかよい。この頃から和樹は瑞希を友達ではなく恋人として意識し始めるようだ。瑞希に比べて何と鈍いことか。
 入稿日の翌日,好感度をまったく上げていないはずの由宇から電話がかかり,ただで飯をおごる旨言い渡された。このイベントは,行ってもコンビニのケーキやら中華まんやらおでんやらを食わされてレポートを書かされるだけなので,無視してセーブした。由宇は本来だったら和樹と仲直りできずにこみパにも出ないわけだが,和樹と仲良くならなければ普通に出品しているらしい。

20020812
 プレイ。馬部甚太郎編は,牛尾編とほとんど被っているので,内容に新味はない。馬部の大根ヤクザによく三次が騙されているなあといった感想しかもてない。サギ山こと窪塚洋介の上半身ヌードが実写だと観られるので,ファンは必見。でも小生にはどうでもよいこと。本編では,共演の女優(椎名何とか)が馬部の恋人であることがわかる。しかし牛尾と馬部の区別もつかない恋人というのも,何だかなあ。
 市川文靖編プレイ。キーくんママが暗い話だと言っていたので,すぐに読み飛ばそうと思ったのだが,意外にもなかなか面白かった。市川は睡眠薬常用の不眠症患者。不眠というよりは悪夢にうなされるらしいのだが,その悪夢とは自分が眠っている間に小人がたくさん靴を作り,自分も靴にしてしまうというもの。右手が靴になったり口が靴紐で綴じられたりするらしい。しかも,目覚める直前にはたくさんの靴が皆自分の死骸になるそうだ。さまざまな年齢の自分らしいが,今より年をとったものも含まれるのだろうか。
 現実には,市川は小説家兼脚本家で,くだらないテレビ用の脚本と文学的な小説とを並行して書いているらしい。そして,薬で眠っている間に,書きかけの駄作がきちんとした作品に変貌しているそうだ。何とも羨ましい話だが,市川にとってはそれは自分の作品ではなく,気に入らないようだ。今回もいつものようにくだらない傑作(視聴率30%以上取れるらしい)をファックスで送ったが,その直後に自分の書きかけの駄作が見当たらないことに気づく。それがトイレの便器の中で燃やされているのを発見し,何者かが自分の作品を捨てて新しく作品を書いていると確信する。そして送ったくだらない傑作をやめて,本当の自分の作品を書くことを決意。珍しくスムースに書き始めたところで一日目が終わった。この話はどういう展開になるのか少し楽しみ。脚本家長坂秀佳によるテレビ脚本批判は,自家中毒的だがそれなりに面白いし。長坂は,桂馬編・正志編・隆士編・市川編で脚本を担当しているが,単独で書いているのはこの市川編だけだ。
 余談だが,チュンソフトは「とおりゃんせ」が妙に好きらしい。この市川編といい,桂馬編といい,怪しい場面では必ずといってよいほどとおりゃんせの音楽が流れる。今宣伝中のかまいたちの夜2にも使われていた。
 七曜会の金曜日こと篠田正志編は,面白かったが実に長かった。読むだけで1時間以上。日曜日と名乗る謎の美女(実写では美女じゃないのでシルエットモードがお薦め)に脅迫されて,謎の組織七曜会に入会させられた正志が,次々とターゲットを脅迫していく話。だんだん脅迫に目覚めて手際がよくなっていく様が楽しい。「チンチコーレ」とか「チンチコール」とかいう謎の掛け声があまりにもみっともないのが玉に瑕だが,特に三番目の渋谷区職員川添脅迫は,三段構えで実に巧妙だった。何故脅迫により分捕る金額が1万円なのかは謎。日曜日の正体と目的も不明で,興味をそそる。だが正志が水曜日(女子高生。でも翌日には青ムシ(注)に変わっているのだろう)に萌え萌えだったのはかなり不満。色事抜きで脅迫道を邁進してほしいところだ。
注) 青ムシ:青井何某という高校生。根暗でおたくでチクリ魔でエロ漫画作家。飛沢陽平を脅迫している。水曜日の命令で金曜日に脅迫され,新しい水曜日になるはずの人。正志は水曜日と別れたくないので,脅迫文の後半「水曜日になる」を言わなかった。
 飛沢陽平編は,後先考えないバカなプレイボーイの陽平君が,自らの不注意により窮地に追い込まれていくシナリオ。2ヵ月前に一晩だけ付き合った女性から,身ごもったことを告白され,それをよりによって青ムシに聞かれてしまう。さらに2年前に1年間付き合っていた元彼女から,1歳1ヵ月の子どもがいることを知らされ,その上現在の恋人である別の女子高のお嬢様から,突然父親に目通しされてしまう。父親である秋葉何とかさんは,牛尾編で牛尾の意中の人(宝石店勤務高峰綾)に花束を贈った金持ち客。白峰組の組長を親戚にもつという,通販会社の成り金社長だ。陽平はその秋葉某から,娘と結婚して婿入りし,会社を継いでほしいと持ちかけられた。もしすでにお手つきで子どもが二人もいるなんて知れたら,半殺しではすまないだろう。その割には呑気な奴だ。
 これで1日目を全員分観たことになる。気になるのは金曜日編と市川編。あとはある意味どうでもよい。

20020813
 FF7プレイ。忘らるる都には古代種の言葉がたくさん封じられていたようだが,クラウドには理解できない言語らしく,まったく何の情報も得られなかった。民家のひとつに宿泊すると昼から夜に変わり,遠くの行き止まりが進めるようになった。宿泊時のナナキ(レッドXIII)の科白はますます幼児退行が進み,今では5ちゃいでも通用しそうだ。
 水の祭壇でエアリスが祈っているのを見つけたクラウドは,単身エアリスのもとへ行くが,何かに操られてエアリスを斬りつけてしまう。この部分の表現は秀逸で,方向キーを押すとその方向に体をひねるが動けるのはエアリスに近づく方向だけ,×ボタンを押すと呪縛から逃れようと嫌々をし,○ボタンを押すと一段階ずつエアリスを斬りつける動作がコマ送りで進む。
 実際には斬りつける直前に仲間に怒鳴られて思いとどまるのだが,その直後,遥か上空からセフィロスが飛び降りてきて,そのままエアリスの背を突き刺した。エアリスは絶命し,1つのマテリアを体内から生み出した。マテリアは水の中に沈んだ。
 クラウドは初めてといってよいほど感情を露にし,セフィロスに食ってかかったが,セフィロスは北の雪原の向こうに待っている「約束の地」へ行くと言い残し,ジェノバ・LIFEを残して消えた。
 ジェノバ・LIFEはバカみたいに弱かった。倒される間際にセフィロスの科白を言い残した。「お前は人形だ」と。意味はよくわからない。セフィロスがクラウドに自分の魂を吹きこんで人形に仕立て上げたのか,それともクラウドはセフィロス同様初めから人形として生み出された人工生命なのか。ともあれ,クラウドはエアリスの死体を水に浮かべて簡単な葬儀を行った。しかしエアリスの死体は水に沈んでいった。この辺り,古代種は人間と違うらしい。
 サンゴの谷洞窟を抜けてアイシクルロッジに入る。村で大氷河の地図とスノーボードを入手して,大氷河を越えなければならないらしい。だがここにはガスト博士の家があり,そこに残されたビデオテープが宝条の凶行をはっきりと記録していた。ガスト博士はアイシクルロッジに住む古代種イファルナ(エアリスの母)からいろいろな話を聞き,記録していた。この星にやってきた災厄であるジェノバと,ジェノバに対抗しようとしたセトラとの関係,星がジェノバに対抗するために生み出したウェポンなる封印された戦闘生物,そしてガストとイファルナの娘であるエアリス。だがエアリスは,生後20日目にしてイファルナとともに宝条に拉致された。ガスト博士は殺されたようだ。宝条はイファルナが子を産むのを待っていたらしい。実験サンプルを増やすために。
 大氷河を抜けようとすると,タークスのイリーナがやってきていちゃもんをつけてきた。ツォンを倒したのがクラウドたちだと勘違いしているようだ。殴りかかられて,避けるミニゲームが発生したが,あまりにも早くて避けきれなかった。それを「避けようとしなかった」と勝手に勘違いしたイリーナは,クラウドたちを放り出して先へ進んでいった。村は封鎖されて出られなくなった。仕方がないので大氷河へ出発。
 スノーボードによるミニゲームになっているようだが,何をどうすればよいのかさっぱりわからない。風船を取ったら得点になるらしいが,なかなか巧く操れない。そもそも終点までかなり長いので,どっちへ行けばよいのかもわからない。何度も遊べるのかと思いきや,この一回きりだった。
 大氷河はやけに広く,セーブポイントもないので,長時間歩き詰め。かなり疲れた。それでも3回の遠征でアイテムを揃えて,先へ進む準備ができた。しばらく歩くと自動的にホルゾフの小屋に連れ込まれるので,そこで回復とセーブができる。
 その後ガイアの絶壁を攻略し(決定ボタン=登山ルート確認,という説明の意味が最後までわからなかったが),絶壁内部の迷路もクリアして,ブルードラゴンと戦闘。軽く撃破。続いてツインヘッドなる中ボスと対決。こいつがなかなかに強敵だった。しかしこちらには全体化ヘイスト+全体化リジェネという隠し技があった。FF7においては,リジェネは物凄く使える。FF6のリジェネがスズメの涙ほどしか回復してくれないのに対し,FF7のリジェネは超高速なので,わずか1ターン分の時間で全回復も可能なのだ。ツインヘッドのいちばん怖い攻撃である地震ですら,味方に与えるダメージは600強なので,この程度なら次の攻撃を受ける前に全回復可能。おまけに,コンスタントに600前後のダメージを貰えるということは,リミット技使い放題。こんなに楽していいの,という勝ち方だった。ツインヘッドといえど,リミット技を3発喰らえば,首の片方は飛ぶ。
 しかしそのあとが悪かった。星の傷口近く,クレーターの途中で,ティファが突然仲間に入れてくれと言い出したのだ。近くにセーブポイントもなく,メンバーに加えるつもりがなかったので武器も防具もヨワヨワで,おまけに強力な武器・防具とたくさんのマテリアをつけたままの仲間を一人追い出さなければならなくなった。このままではとても戦力にならない。仕方なく,また1時間以上かけてもときた道を引き返した。
 アイシクルロッジまで戻ってティファの武器を買い,念のためバレットの武器も買っておいた。これでクラウドとティファが抜けても何とかなるだろう。ホルゾフの小屋まで戻ったところで,眠いので寝る。

 二日目プレイ。美子編のバッドエンドを観た。恋人のようちゃんを食べてしまう夢をみて,拒食症になった。ようちゃんに電話をかけようとして間違えて市川にかけてしまい,飛行機に乗せられてアフリカで暮らすことになった。市川編で市川が電話を取らなければよいらしいので,市川編をやる。今度はつまらなかった。蜜柑に襲われてバッドエンドになった。馬部がバイクに乗ってやってきたのを見たことから妄想が始まったらしいので,馬部編をやる。三次が寝ている隙に宝石を持って逃げたが,見つけた警官が桂馬だったので取りあってもらえず,三次に見つかって殺されそうになった。たまたまパトカーが通りかかり逃げ出せたものの,牛尾の元彼女である白峰組組長の娘に捕まり,組長のところにバイクで拉致されて終わった。「つづく」とあるのでバッドエンドではないようだが,牛尾編か陽平編をやってザッピングしないと先が観られないらしい。
 バッドエンドになるようなシナリオは,総じてつまらない。くだらないバッドエンド作りに才能を浪費するくらいなら,真っ当なシナリオだけ観せてくれればよいのに。

20020814
 FF7プレイ。再びガイアの絶壁を登り,クレーターに到達。竜巻の迷宮に入る。迷宮の入り口でセーブすると,続いて空からルーファウス登場。スカーレット,ハイデッカー,宝条も同乗していた。宝条はセフィロスに会いたいらしい。飛空艇でリユニオンの終着点となる中心部に向かう。
 迷宮には黒服の巡礼者がたくさんいた。しかし次々に気流に吹き飛ばされ,残ったわずかの者もセフィロスに斬られた。セフィロスは,ジェノバ細胞をもつ者の役目は黒マテリアを主人のもとへ運ぶことだと言って消え,ジェノバ・DEATHとなった。どうやらこれまでセフィロスだと思っていたものは,皆ジェノバ細胞をもつジェノバの分身だったらしい。そして彼らの言う「主人」こそが,真のセフィロスのようだ。
 ジェノバ・DEATHはバカみたいに弱かった。炎系の攻撃しかしてこないので,対策さえ怠らなければ木偶の坊である。リジェネを使うまでもない。ただ,属性のマテリアがレベル1だったので,一人だけ攻撃を受けてしまった。倒すと黒マテリアを取り戻すことができたので,レッドXIIIに預ける。
 ジェノバ・DEATHを倒して先に進むと,セフィロスが5年前のニブルヘイムの幻影を見せてきた。幻影によると,5年前,ニブルヘイムでクラウドがとったと思っていた行動は,すべてザックスのものだったらしい。セフィロス曰く,「失敗作だと思ったお前が一番役に立つとは,宝条が知ったら悔しがるだろうな」とのこと。セフィロスによれば,クラウドは,ジェノバ細胞と魔晄の力により宝条の手で創り出された人形だそうだ。正式名称を「セフィロス・コピー・インコンプリート。ナンバリング無し」というらしい。ナンバーがないのは,失敗作だったから。
 ジェノバには,他人の記憶にあわせて自分の姿・声・言動を変化させる能力がある。クラウドの中のジェノバが,ティファの記憶にあわせて今のクラウドをつくりだしたそうだ。そのためクラウドの記憶は,ティファにはない記憶である「どうやってソルジャーになったか」といった部分が欠落している。そしてニブル山へ行く直前の写真には,ザックス・ティファ・セフィロスの三人が写っていた。当然クラウドはいない。クラウドはティファの幼なじみの少年のうちの一人に過ぎないらしい。
 その頃,竜巻の迷宮の中心部には,ルーファウスとスカーレット,それに宝条が来ていた。「外は豊富な魔晄。そして中心部はマテリアの宝庫。これぞまさに約束の地だな」とルーファウスが呟けば,宝条がそれに一人反発。「約束の地など存在しない。伝説……言い伝え……ばかばかしい」と答えた。ここにはウェポンも封印されていた。どうやら異変に気づき目を覚ましたようだ。
 セフィロスはティファに化けてレッドXIIIを騙し,黒マテリアを迷宮の中心部に持ち込ませた。そこにはクラウドたちが到着しており,すでに人形に戻ってしまったクラウドに,レッドXIIIは黒マテリアを渡してしまう。クラウドはその後宝条にナンバーを所望したが,失敗作が大嫌いな宝条に「だまれ,失敗作め」と一喝され,仕方なくそのままセフィロスの元へと昇っていった。
 宝条による解説。クラウドは,5年前セフィロスが死んだ直後に,宝条が創ったセフィロス・コピーのひとつ。セフィロスの意志はライフストリームで拡散することなく,セフィロス自身としてコピーを操り始めた。ジェノバ細胞がリユニオンするという仮説を検証するため,神羅ビルにジェノバを置いていたのだが,神羅ビルのジェノバも含めてジェノバ細胞は皆セフィロスの元にリユニオンしてしまった。だが仮説は検証された。
 クラウドは,中心部に氷漬けにされているセフィロスに黒マテリアを手渡し,セフィロスはメテオを発動。クラウドを除く全員がルーファウスの飛空艇で脱出した。その後ウェポンが地上で破壊活動をはじめ,ルーファウス率いる神羅がそれと対決。だがルーファウスは,事情を聞くために留め置いたティファとバレットを事件の張本人にでっち上げ,公開処刑を開くという。スカーレットが大喜びで記者団を集めて処刑を行った。ティファはガス室に閉じ込められた。
 だがそのとき,ウェポンが神羅ジュノン支社を攻撃。ウェポンは神羅ご自慢のキャノン砲にもびくともしない。記者たちが逃げ出した隙を縫って,一人の太っちょ記者がスカーレットに近づき,催眠ガスを吹きかけた。それはケット・シーの変装。だがスカーレットは,すでにガス室のスイッチを入れてしまっていた。ケット・シーはバレットを助け,二人で神羅兵と戦いながらティファ救出に当たる。ところが,バレットまでは予想していたがケット・シーが重要キャラになるとは思わなかったので,ケット・シーの装備はがたがた。もう泣きそう。再度アイシクルロッジからやり直しか。
 アイシクルロッジに戻り,ケット・シーとヴィンセントの装備を購入。再び長いムービーやらイベントやらを観て,ようやくティファ救出へ。バレットとケット・シーは,ガス室の鍵を開けようと報道室を出るが,スカーレットに内側から鍵をかけられてしまう。いよいよ窮地に陥った二人だが,ケット・シーの提案によりエアポートへ移動。飛空艇のところに追いつめられた。
 その頃,ティファは懸命に脱出を試みていた。幸いにして,人をいたぶるのが好きなスカーレットが,椅子の手錠の鍵を室内に放り投げていたので,それを足でかき寄せる。続いて両足で鍵を挟み,頭に持っていき口にくわえ,最後に右手に渡してはい出来上がり。無事に手錠を外すことができた。すぐさま椅子の後ろのガス噴出スイッチを止める。ガス室にガスを送るスイッチがガス室の中にあるというのは,どう考えても構造的欠陥だ。スカーレットもかなり知恵が足りないらしい。
 ウェポンの攻撃により,ガス室の天井に穴が開いた。ティファはそこから脱出。逃げて逃げて,キャノン砲の先端に行き着いた。そこでスカーレットに捕まり,ビンタ合戦。普通に連打していれば勝てそうなくらい簡単なミニゲームだったが,ほっぺた痛そう。結局追いつめられるのだけれど,そこへどこからか声がして,バレットによって救出された。どうやら飛空艇ハイウインドの乗っ取りに成功していたらしい。
 ハイウインドの整備士の話によると,クルーたちはこれまでハイデッカーにこき使われていたそうだ。ハイデッカーは社長に叱られるとすぐにクルーにやつあたりし,殴る蹴るの暴行を加えていたらしい。7日前,北の大空洞行きの任務の時,ティファたちが乗り込んできたが,その中に伝説のパイロット「シドさん」の姿があった。シドがクルーたちにも声をかけてくれたので,たいそう感激したらしい。シドたちは星を救う旅をしていると聞いたこともあって,クルーたちも協力することにしたそうだ。火事だと騒いで神羅からこの飛空艇ハイウインド号を盗んだとのこと。今ではこの船はシド艇長のものらしい。
 これで,飛空艇にクラウド以外のフルメンバーが揃った。ティファはクラウドに会いたくてもう脱力状態。後はどこで誰が抜けるのかわからないので,慎重に進めなければ。
 次の目的地は,ライフストリームの出口があるといわれる南の島ミディール。レッドXIIIによると,ライフストリームは海底を伝ってミディールの近くに湧き出るらしい。
 ミディールには,予想通りクラウドが漂着していた。しかし魔晄中毒で廃人になっていた。ティファが早速クラウド看病のために残ると言い出し,せっかくリーダーだったのにもう離脱。ミディールでは購入できる最強の武器が売られているとのことだったので,全員分(仲間になっていないユフィは除く)購入。
 ここで,チョコボの捕獲をしておいた。とりあえず雌雄各1羽。チョコ房を借り,名前をつける。これでどこへでも引き回せるようになったらしい。だが,チョコボレースに出してクラスを上げようとしても,ディオちゃんが職務放棄してゴールドソーサーが休業となってしまったため,何の足しにもならなかった。
 ミディールの買い物客が連れている白チョコボは,耳の裏をこちょこちょすると喜ぶそうだ。餌となる野菜(ミメットの野菜)を持っていないと冷たくあしらわれてしまう。
 ティファが離脱したあと,ケット・シーが逆スパイ開始。ガハハハとキャハハ(注)の二人が何かやらかすとのことで,神羅の首脳会談を盗聴した。それによると,魔晄炉で圧縮されたヒュージマテリアを集めてメテオにぶつけるつもりらしい。ヒュージマテリアは魔晄エネルギーが圧縮されているため,通常のマテリアの330超倍(ママ)のエネルギーがあるそうだ。兆ではなく超というのが意味不明。ヒュージマテリアは全部で3つあり,ニブルヘイムのものはすでに回収完了。残るはコレルとコンドルフォートだそうだ。コレルには現在軍隊を向かわせているとのこと。
注) ガハハハとキャハハ:ハイデッカーとスカーレットのこと。
 というわけで,一行の目的はヒュージマテリアを神羅から奪取することと相成った。そこでバレットが,今更ながら自分はリーダーに向いていないと気づいたと言い出し,無理やりシドをリーダーに仕立て上げた。しかしシドは乗せられてリーダーになったものの,やっていることはどう見てもバレットのパシリだ。すべてを仕切っているのは相変わらずバレット。巧くやったな。
 シドをリーダーとしてパーティを組み,コレル魔晄炉へ乗り込む。コレル山の入り口に行ったのはずいぶん前だったので,場所を忘れてしまって困った。魔晄炉に着くと列車が飛び出してきたので,シドが小さな列車で後を追った。どうやらレバーを交互に動かすと進む,トロッコ式らしい。かなりキーの反応が遅いのでやきもきしたが,普通にゆっくり動かしても追いつけるようだ。列車に飛び乗ると戦闘が4回。敵はどんどん強くなるが,それでもザコなので全部で2〜3分で片がついた。最後に運転手である神羅兵と戦闘になるが,これはもうゴミのようなもの。一瞬で勝負あり。
 最後に列車を止めるのだが,このやり方がよくわからなかった。上,下,△,×ボタンを操作するらしいのだが,どう押しても反応がない。仕方がないので2つ一緒に押したところ,かえって加速を始めた。困り果てて2つの組み合わせをいろいろ変えてみたら,上と×の同時押しで止まった。だが本当にこれが正しい答えなのか,いろいろやっているうちに運よく停まったのかは不明。ともあれ,ヒュージマテリアだけでなく,アルテマのマテリアも貰えてラッキーだった。井戸の中で光っていたのを子どもが拾ってくれたのだ。北コレルの小屋に住む未亡人がバレットの究極リミット技であるカタストロフィを持っていたのだが,夫の形見だというのになぜか簡単に譲ってもらった。訳がわからない。
 ここまでは順調だったのだが,飛空艇の待つコレル山の麓へ戻るのに長い長い道のりを歩いて帰らなければならず,かなりげんなりした。次はコンドルフォートだ。

20020815
 FF7プレイ。遣り残した細かいイベントを攻略した。まずはコスモキャニオンで,メテオ前には取れなかったマテリア「フルケア」を入手。次に,召喚マテリア「リヴァイアサン」を入手するために,仕方なくユフィを探す。ウータイに最も近いロケット村近くの森で散々戦闘し,ようやくのことで遭遇。あまりに生意気なので名前を「ふみゅ〜〜ん」にしてやった。なぜか非常によく合う。
注) ふみゅ〜〜ん:ふみゅ〜〜んと言えばちゃん様。ちゃん様と言えば……こみっくパーティー参照のこと。
 ロケット村で,ここでしか入手できない「バリア」「りだつ」のマテリアを購入。続いてウータイに入ろうとしたところで,ユフィイベント発動。突然神羅兵に襲われ,ユフィがマテリアを持って逃亡。どうやらこのイベントをクリアしないとマテリアは戻らないらしい。
 ウータイの酒場「亀道楽」に,なぜかタークスの三人がいた。レノ,ルード,イリーナ。イリーナが粋がってシドたちを捕らえようとしたのを,レノが嗜めた。どうやら,今は休暇中だから仕事はしないで休むらしい。実に見上げたサラリーマン根性だ。見直した。イリーナはそれが不服のようだが,まだまだ青いな。
 それはともかく,ユフィは見つからない。アイテム屋の娘が宝箱から離れたので,隙をみて宝箱を開けてみた。中にはマテリア「MPきゅうしゅう」が。しかし天井から現れたユフィに,一瞬の隙を突いて奪われてしまった。
 総本山でゴドーと話すと,ゴドーは「ユフィなど知らん」とすっとぼけたが,当のユフィが現れて親子喧嘩を始めた。結局ユフィはまたも逃げてしまい,捜査は振り出しに。村人の一人が「ユフィは勝手に人の家に入る」と言うので,民家に行ってみた。すると子どもが,さっきのお姉ちゃんと違う人がきたとか言うので,部屋の屏風を捜すと案の定発見。だがまたしても脱兎の如く逃げられてしまった。
 さっき教えてくれた村人に聞いたら,またどこかの隅っこで何かやらかしているのだろうと言う。画面の端で亀道楽前の大甕(おおがめ)が動いた。バレットとレッドXIIIが退路を塞ぎ,シドが思い切り甕を三度蹴った。ユフィが飛び出してきて,挟み撃ち。
 しかし敵もさるもの,ユフィの家で泣き落とし作戦に出た。しかも,マテリアはそのレバーを引くと出てくる,というのでレバーを引くと,天井から檻が降ってきてバレットとレッドXIIIを閉じ込めてしまった。左右どちらでも同じ結果になるらしい。だがレバーを上げれば檻もすぐに上がるので,あまり時間稼ぎになっていない気がする。ともあれ,再度逃げるユフィを追いかける展開に。ユフィは,マテリアを返してほしくばカネを使え,と捨て台詞を残した。
 どこに隠れたかまったくわからなかったが,なぜか鐘撞き堂の入り口が開いていたので鐘を撞いてみた。すると隠し扉が出現。中に入ると,懐かしいコルネオがユフィを簀巻きにして連れて行くところだった。「久しぶりのおなごだ」とか言っている。しかも,驚いたことに簀巻きにされたのはユフィだけではなかった。休暇中にも真面目に仕事をしようとしたタークスのイリーナまでが,簀巻きになっていたのだ。面目丸潰れ。
 コルネオは脱兎の如く逃げ出し,追いかけて外に出たところでタークスのレノとルードに出会った。一時休戦。手は組まないもののお互いに干渉しないことで合意。レノによると,コルネオはこの辺りでいちばん目立つところに行こうとしているらしい。それならダチャオ像に違いない。果たして,男と子どもに話を聞くと,変なおじさんがぐるぐる巻きの女の人をつれてダチャオ像に向かったとのこと。
 レノとルードは別れて捜しにいった。シドたちはまとまってダチャオ像の顔へ。コルネオはユフィとイリーナをダチャオ像の目に縛りつけていた。ラプスなるヨワヨワのペットをけしかけてきたが,当然今のシドたちの敵ではない。マテリアはなかったが通常攻撃で十分。2ターンかからずに仕留めた。しかしさすがは悪党。スイッチひとつでユフィとイリーナを逆さづりにすると,次の一押しで落とすと脅してきた。絶体絶命のピンチに,颯爽とレノ登場。タークスの仕事ぶりを見せつけるとのことだったが,実に鮮やかな手際であった。レノがコルネオと話している隙にルードが死角から小刀を投げてスイッチを奪うと,今度はレノが一突き。崖っぷちに手をかけて許しを請うコルネオの手を踏みつけて,見事に落としてしまった。
 その直後,レノの携帯電話に本社から連絡。クラウド一味を捜索せよとのこと。一同に緊張が走るが,レノはあっさりと「今日は非番だぞ,と」の一言で片づけた。タークス,実にカッコいい。
 ユフィはこれに懲りてマテリアを返してきたが,滅茶苦茶に装着されたので整理しなおさねばならなかった。とても時間がかかった。許さん。
 ともあれ,これで五強の塔を攻略できる。DISC2で発見したこともあり,ユフィはすでにレベル42になっていた。マテリアをセットした武器なら勝ったも同然。1階から4階までは,実際に何の苦労もなく勝ってしまった。ここで一旦回復とセーブをして,5階のゴドーと対決。ゴドーはHPが少なくなるとカウンターで1200HP程度回復するので,なかなかHPが削れない。敵の技レーザーとリミット技で,何とか倒した。
 ようやくマテリア「リヴァイアサン」が手に入ったが,今となっては弱くて使い道がない。まあ仕方がないか。ユフィの究極リミット技も手に入ったし。
 最後にゴドーはユフィに対して,戦いが終わったらマテリアが要らなくなるだろうから皆もって帰ってこいと耳打ち。この親にしてこの娘あり。この親子,がめつさに大差はない。
 さて,ユフィ関係のイベントが終わったので,本編のコンドルフォートに戻ろう。コンドルフォート戦は,シミュレーションパートで勝つことはできないらしい。できたとしても,驚くほど難しい上にお金がかかるので,素直に小屋に攻め込ませて,中ボスのグランドホーンと直接対決したほうがよいだろう。グランドホーンは弱いので,特に考えなくても楽に倒せる。勝てばコンドル(フェニックスらしいが,実物はデブチョコボにしか見えない)の孵化が観られ,マテリア「フェニックス」が手に入る。ヒュージマテリアも貰える。どうやらヒュージマテリアは初めから魔晄炉内にはなく,見張り小屋の親父が隠し持っていたらしい。
 ここでシドがミディールの治療所に戻ってクラウドの様子を見ようと言い出し,全員ミディールに戻った。クラウドとティファを見舞うと,ライフストリームの噴出が原因の地震が起き,同時にウェポンが攻めてきた。ウェポンはダメージを10000強くらい与えると勝手に逃げてしまうが,それに続いて強力なライフストリーム流が発生し,ティファとクラウドが呑み込まれてしまう。
 ティファはライフストリーム内でクラウドを発見。二人でクラウドの精神世界を彷徨うことで,本当のクラウドを発見した。本当のクラウドは,ニブルヘイムにセフィロスやザックスとともにやってきた,神羅兵。ソルジャーになれずただの一兵卒であった自分を恥じ,マスクをつけたままでティファとも会っていたようだ。クラウドがソルジャーになろうとした理由は,ティファが母を亡くした日,母に会えると思ってニブル山へ乗り込んだ後をつけ,ティファとともに崖から足を滑らせて落ちたから。ティファを救えなかった弱い自分が嫌で荒れていたときに,セフィロスの話を聞き,ソルジャーを志したそうだ。しかし,ティファの父親に「なぜティファを連れ出した」と理不尽な怒りを受けていたのは可哀想だった。ティファは7日間も意識不明だったのに,クラウドは膝をすりむいただけだったらしい。
 ニブルヘイムでは,セフィロスは一兵卒のクラウドに向かって故郷の話をしていた。ザックスに向かってではなかったのだ。兵士としてあの場にいたのだから,村を焼き尽くされた痛みや熱さを覚えていて当然だ。セフィロスがティファを斬って,ザックスがセフィロスに戦いを挑んで敗れた直後,兵士のクラウドはその場に来あわせた。クラウドはザックスの巨大なソードを手に,セフィロスを刺した。ティファを抱き起こしたのはそのあと。ティファがクラウドに「ピンチのときに来てくれたんだ」と言ったのも,本当のことだった。その後,まだ生きていたセフィロスにとどめを刺そうとして返り討ちに遭い,長剣で刺されるが,驚異的な力で刀ごとセフィロスを投げ飛ばした。この場面のクラウドは,かなりカッコいい。たとえソルジャーでなくても,その強さは本物だ。
 結局,5年前にセフィロスを殺したのはクラウドということになるようだ。その上,クラウドは宝条博士によりセフィロス・コピーとなったが,セフィロス・コピーの創り方とソルジャーの創り方はまったく同じだったらしい。人間を魔晄に晒し,ジェノバ細胞を植えつける。良くも悪くも心が強い者がソルジャーとなり,心が弱い者は自分を見失ってセフィロス・コピーになる。クラウドはちょうど中間くらいだったのだろう。セフィロス・コピーとしては失敗作だが,ソルジャーにもなれなかったのだから。
 このシナリオ,イベントを,FF10並みのクオリティで再現したら,さぞ見応えがあっただろうと思われる。FF7は,システムが煩雑すぎるがシナリオはかなりのものだ。惜しむらくは,長い長い前半部分が退屈にすぎ,なかなかこの後半までたどり着けないこと。あとは行けるところがわかりにくいグラフィック。この辺りがFF10並みなら,本当によいゲームだったろうに。
 ともあれ,クラウドが復活し,全員揃って次の目的地へ行くことになった。目指すはジュノンの海底魔晄炉。そこにもヒュージマテリアがあるらしい。

 プレイ。馬部編の続きを観るために,牛尾編をやる。牛尾編では,椎名みちるという馬部より2歳年上38歳の人気女優にプロポーズされ,牛尾が危うく襲われそうになるが,それを逃れてその代わりせっかく小物係から返してもらったプロポーズのための宝石を奪われてしまうという話。牛尾には幸せな結末はなさそうだ。高峰綾よ永遠に。
 撮影を続けている途中で馬部にザッピング。馬部編はなかなか面白い展開になっていた。白峰組組長の家で生きるか死ぬかの大芝居。明日までに三次の首と組のチャカ(ピストル)を持参すれば組長の娘と結婚する,という話にまとまりかけたところで,山吹という組内実力者(No.2の地位らしい)に拉致された。ところが,無理やり酒を飲まされた馬部はキレてしまい,自分の知っているヤクザ映画の主人公を片っ端から気取って暴れまくり,山吹組の組員1名にナイフを突き立て,残りの若い衆をぼこぼこにしてしまった。そうして白峰組組長宅から酔って出て行ったところで飛沢陽平と出会い,自分が尊敬していた俳優と見間違えて一人勝手に浮かれ,その俳優同様自転車でトラックに突っ込んで死亡した。バッドエンド。
 陽平が早退しなければバッドにならないらしいので,陽平編をプレイ。しかし早退するかどうかという選択肢に,分岐マークが表示されなかった。二日目以降は表示してくれないのだろうか。早退しなくても,放課後マチーズとデートする陽平。この男,ちっとも懲りていない。おまけにマチーズの一人とベッドをともにして,挙げ句の果てにキャベツ教なる宗教にはまってしまった。バッドエンド。秋葉美奈子からポケベルが来れば運命が変わるらしいが,美奈子のポケベルが誰のシナリオと関係しているのかは不明。

20020816
 FF7プレイ。膨大な時間をかけて,海チョコボを作り出した。クラウドが復帰したためゴールドソーサーが再開。そのためチョコボレースに参加できるようになった。「すごくいいチョコボ」を2匹捕獲して野菜をつぎ込み,チョコボレースをしまくってクラスAまで上げた。どうやら「すごくいいチョコボ」程度ではクラスAで優勝するのは難しいらしい。しかしここまで来るのに,クラスCで3回,クラスBで3回優勝しなければならず,自動操縦でただ観ているだけとはいえ,うんざりしてしまった。これを雌雄それぞれについて行うと,ようやく山チョコボ誕生。カラブの実はアイシクルロッジの南西の突端,雪のないところに出てくるブラキオレイドスというモンスターから盗むことができる。
 次に川チョコボを作ろうとしたら,一度カップリングしたチョコボはカップリングできないと言われてしまった。仕方なく再度「すごくいいチョコボ」を2匹採集に行く。ミディールの西がいちばん出やすかったので,そこでチョコボ寄せマスター+チョコボ寄せというマテリア2個攻撃で粘った。1匹目はすぐに見つかったが,2匹目がなかなか出ない。出てくるチョコボが皆「うーん,わるいチョコボではないけどね」というレベル。ようやく2匹捕らえて,チョコボファームへ戻った。
 すると,驚いたことに山チョコボを産んだカップルが再度カップリング可能になっていた。どうやら,戦闘を数回こなせば次のカップリングが可能になるらしい。無駄な時間を費やしてしまった。早速カップリングするが,川チョコボは出現頻度が低いらしい。山チョコボばかり出てくる。それでも散々粘って,ようやくほしい性別の川チョコボを入手した。
 この山・川きょうだいをそれぞれ野菜で育成し,チョコボレースに出してみた。やはりクラスAまでしかいけない。諦めてカップリングさせ,山川チョコボを作った。カラブの実がいいみたいと言われたので,その通りにしておいた。とりあえず,能力的には若干スピードが上がったようで,クラスSに進むことができた。だがクラスSでは無冠である。
 海チョコボを作るためには,アイシクルエリアの「す,すごいチョコボだよ,これ!」と言われる個体を捕まえなければならない。これも何とか確保し,野菜を投資してクラスSまで進めた。しかしやっぱり勝てない。クラスSで勝てるチョコボを作るのは実に難しいようだ。
 この間,コスモキャニオンの南東にある古の森を攻略。パズルのような森で,かなり訳がわからなかった。クラウドは,蛙と虫と大石を持ち運ぶことができる。最初は虫を3匹集めておいて,ウツボカズラに順番に抛り,閉じたウツボカズラの上を渡っていく。人食い棘花の上にアイテムがあったのだが,花弁の縁ぎりぎりまで接近すれば取れることがわかった。蛙をウツボカズラに投げると,飲み込んだあとしばらくして蛙を吐き出す。そのときに上に乗っていると,蛙と一緒に跳ばしてもらえる。続きも似たようなもので,蛙と虫と石を駆使して先へ進むと,全部で7つの貴重なアイテムが手に入った。クラウドの武器であるアポカリプスは,マテリア3倍成長のマテリア穴が3個もついているのでお得。
 チョコボ育成でお金がなくなったので,急遽全体化のマスターマテリアを売却。これは140万ギルで売れるので,当分成り金気分が味わえるだろう。すごいチョコボと山川チョコボをカップリングし,ゴブリンアイランドで入手したゼイオの実を与えると,見事海チョコボができた。早速マテリアの洞窟にある4つのマテリアを入手。マテリアハンターユフィを笑えないがめつさで,取れるマテリアをすべて入手した。それにしても,ここまでのチョコボ育成費用は概算でざっと80万ギル。酷いものだ。
 ともあれ,海チョコボは予想以上の性能を見せた。チョコボレース優勝。しかもクラスSで5連続優勝を成し遂げ,アイテムをごっそりもらってしまった。カウンターのマテリアまでもらってウハウハ状態。最早トウホウフハイ以外に敵はない。そのトウホウフハイにも2勝1敗で勝ち越しているし。最高速度146km/h,スタミナ999という値だけ見ると,ライバルたちに比べてさほどよいわけではない(トウホウフハイには完敗)のだが。勝つためには,ショートコースを選び,前半1/3くらいを自動,残り2/3を手動で操作するのがよいようだ。
 その他に小さなイベントが二つ。クラウドがリーダーのときにティファを連れてニブルヘイムへ行き,ティファの家のピアノを弾くと,ティファがその曲の楽譜に挟まれたザンガンの手紙を発見する。手紙には,ニブルヘイムの火事のあとザンガンが魔晄炉へ行き,瀕死のティファを救った顛末が記されていた。他にも息のある者がいたが,ティファ一人しか救えなかったとのこと。ちょうど自分と入れ違いに,宝条が「息のある者を回収」していたそうだ。とすると,クラウドはまだセフィロス・コピーになっていないうちにセフィロスを倒したことになる。恐るべき強さだ。手紙とともに,ザンガンは究極奥義を残していた。それがティファの究極リミット技らしい。ティファはユフィのように型の練習をした。「名探偵コナン」に出てくる蘭姉ちゃんのようだ。
 もうひとつはルクレッツィアの祠におけるヴィンセントイベント。絵が表示されるだけなので今ひとつわかりにくいが,どうやらこういうことらしい。ガスト博士と宝条博士とルクレッツィア博士は,神羅の研究員。ヴィンセントは神羅のタークス。三博士が神羅屋敷で研究を行う間,屋敷の入り口を警備するのがヴィンセントの仕事だったらしい。彼はルクレッツィアに惚れていたが,振られた。そして彼の目の前で,ルクレッツィアは宝条と抱き合っていた。そこで諦めてしまったのだね。宝条はルクレッツィアと人体実験を行うと言い出し,ヴィンセントの反対を押し切って二人の子にジェノバ細胞を植えつけてしまう。そうして生まれた息子がセフィロス。ジェノバ細胞の力で,ルクレッツィアも死ねない体になった。ヴィンセントはこのことを知り,宝条に詰め寄ったが,宝条に撃たれてしまう。さらに宝条はヴィンセントを生体改造し,ジェノバ細胞を植えつけて化け物に仕立て上げてしまった。そのためヴィンセントのリミット技は,化け物への変化となった。ヴィンセントもルクレッツィア同様死ねない体らしい。
 ジュノンの海底魔晄炉へ。ここの神羅兵からアーマーが盗めるとの話だが,盗むのマテリアをマスター含めて2名に持たせ,もう一人にものまねさせたにもかかわらず,結局一度も盗めなかった。キャリーアーマー戦は,アームを先に壊せばよかったのに本体ばかり攻撃してしまい,少々時間がかかったが,2回アームキャッチを喰らったにもかかわらず,意外に早く倒せた。
 強制ミニゲームである潜水艦イベントは,はっきり言って潜水艦の操作法がよくわからなかった。水面にいるはずなのになぜかCONFLICTと表示されるし。この潜水艦は水面に触れるだけで動けなくなるのか。どういう欠陥品だ。どこが壁なのか,どこが通れるのかはっきりしないマップ,敵潜水艦のうちどれがターゲットなのかよくわからない画面。何しろとり巻きの黄色い潜水艦が,黄色と赤に明滅するのだ。紛らわしいったらない。おまけに,操作説明を三回選択しないとすべての操作方法がわからないということに気づかなかった。中級編までの知識で操作したのがそもそもの間違いだった。最初に一回,席について一回の,計二回しか操作説明を見なかったのだが,三回目があるなんて気づくか,普通?
 初めの2回は,どこが通れるのか,どうすれば動くのか,どれがターゲットなのかといった基本的なことがまるでつかめず,あっさりタイムオーバーになった。しかし2回のプレイで潜水艦の操作方法は何とかつかめた。どうやら上,下ボタンを使って船首を斜めに傾げるのがよくないらしい。L1,L2ボタンで船首を正面にしたまま上下移動したほうが,CONFLICTせず確実に潜行できるのだ。L1,L2,左,右という変則的なボタンで移動,移動中は△ボタンで速度調整。これで自在に動けるようになった。あとは,ゲーム開始時にカメラが一回転する間,ボタンを押さないよう注意すれば,スタート直後に△+L1でターゲットをロックオンできる。
 というわけで,3回目にして約4分の追走劇の後,ターゲットを撃破。一度見失ったのだが,どこが壁だかわかるとほぼ一方通行だったので,そのまま先に進むとターゲットがいた。ソナーは使っていない。R1で全体図を見ている間にどんどん引き離されてしまうので,あんなものは無用の長物。後で調べたら,このゲームに苦労した人はたくさんいたらしい。クリアできてよかった。そのあともう一度やってみたけれど,今度は2分半で撃破。慣れれば簡単。でもやはり一度見失った。ターゲットの赤潜水艦は追いつめられると大旋回するので,それを読みきって追跡できれば1分台のクリアも可能ではないかしら。
 神羅潜水艦を入手し,ヒュージマテリアはそのままにジュノン沿岸へと脱出。次はジュノン空港へ向かわなければならないらしい。その前にウータイでアイテムを回収せねば。

20020817
 FF7プレイ。ウータイのダチャオ像でアイテムを回収。マテリア「ついでにぬすむ」も有り難いが,それ以上にユフィの武器「折り鶴」が嬉しい。マテリア穴が8個もあり,攻撃力も命中率も高い。
 ジュノン空港に行くと,神羅の輸送機ゲルニカが出発したところだった。なぜかクラウドが行き先を知っていたので,ロケット村に行く。神羅兵が「アレを運ぶミッション」があると話していたが,アレとは何なのだろうか。ロケット村では途中でシドが強制的に仲間になった。神羅兵を蹴散らしながらロケットに登ると,タークスのルードが一人で待っていた。ルードからは強力な防具が盗めるらしいが,弱すぎて一瞬で死んでしまったので全然盗めなかった。
 ロケットに乗り込むと,シドが勝手にロケットを起動しようとして仲間割れ。ヒュージマテリア回収を企むクラウドたちと,何でもよいからロケットを飛ばしたいシドの対立。しかし,トラックに撥ねられたはずなのに驚異的な生命力でなぜか生き残っていたパルマーにより,遠隔操作でロケットが発射されてしまった。マニュアル操作はロックされており,シドでも操作不能。軌道は真っ直ぐにメテオに向かっている。
 シドにとってヒュージマテリアはどうでもよいらしく,クラウドたちが回収するのを黙認した。あまつさえ助言までしてくれた。適当に入力していたらたまたま当たったらしく,ヒュージマテリア回収に成功。あとは脱出ポッドで逃げるだけ,だったのだが,8番酸素ボンベが爆発し,シドが破片に足を挟まれ動けなくなった。残りの二人の力では破片は動かない。絶体絶命のピンチだったが,なぜかまたしても船内に残っていたシエラが加勢してくれた。
 シエラは,シドがロケットに乗り込んだことをどうやって知ったのだろうか。それとも単に例によって点検中にロケットが発射されてしまっただけなのだろうか。いずれにせよ,シエラの働きにより無事脱出ポッドに全員が乗り込めた。
 飛空艇に帰ってくると,ちっぽけな自分たちには何もできないのではないかと弱音を吐くクラウドに対し,星は宇宙に比べちっぽけで病気の子どもみてえなもんだから俺たちが何とかしてやらなきゃならねえと主張するシドの対比が見られた。これではどう見てもリーダーはシドだ。というか,クラウドがどんどん情けなくなっている。セフィロスを倒したのが自分だったと気づいたのだから,もっと自信を持てよ。
 レッドXIIIの提案により,コスモキャニオンのブーゲンハーゲンの元へ行く。その前にルクレッツィアの祠でヴィンセントの武器と究極リミット技を,それから海底の潜水艦からヒュージマテリアを回収。
 ブーゲンハーゲンに「心にひっかかっているものはないか」と聞かれ,何も思い出せなかったクラウド。どうやらエアリスのことなどすっかり忘れてしまっているようだ。皆を呼び集めたあとで,「忘れていたわけじゃない」などと必死にフォローする様が哀れを誘う。シドやユフィはエアリスなど見たこともないのだから,話に加わらないのは当然か。しかしユフィを早い段階で仲間にしていたら科白が変わったのだろうか。
 ブーゲンハーゲンの天文台にヒュージマテリアを置いた。バハムート零式のマテリアは,バハムートなどをマスターにしなくても手に入るようだ。ブーゲンハーゲンも一行に同行する。細かいことだが,イベントで飛空艇に戻るときに必ずチョコボを置き去りにするのが不満。ちゃんと乗せてほしい。
 忘らるる都にて。ブーゲンハーゲンは古代種の思念がわかるらしい。その思念はひとつのことを言っている。曰く,「もう人の力でも,終わりのない時間の力でもどうしようもないほどの星の危機が訪れたら,ホーリーを求めよ」とのこと。ホーリーは,星にとっての悪しきものをすべて消し去る,究極の白魔法。メテオもウェポンも消えてなくなるそうだが,人間はどうだかわからないらしい。ホーリーを求めるには,白マテリアを身につけ星に語りかける。願いが星に届くと,白マテリアが淡いグリーンに輝くそうだ。とすると,エアリスから落ちたマテリアはすでにホーリー発動後ということになる。
 日の光も届かぬ場所に古代種の鍵があるので捜してこい,とブーゲンハーゲンに言われた。ブーゲンハーゲンは古代文字の解読をここで続けるらしい。日の光が届かないということは深海だろう。潜水艦で探索。
 ちょうど忘らるる都の下辺りに,その鍵があった。ブーゲンハーゲンに届けると,空中を飛んでオルゴールに鍵を差し込んだ。すると水が空から降ってきて,スクリーンになった。そこではエアリスがマテリアを落としたシーンが再現され,淡いグリーンであったことを確認しただけ。そんなの最初から観てるよ。ホーリーが効かないのは,セフィロスが邪魔をしているせいらしい。
 その頃,神羅では魔晄キャノンをミッドガルに移し,ミッドガルの8つの魔晄炉のエネルギーを集中させてセフィロスに撃ち込む計画が進められていた。発案者はキャハハのスカーレット。かくして,魔晄キャノンはシスター・レイと名を変えることになったらしい。魔晄炉の出力調整を担当するのはリーブという名の人物らしいが,キャハハが「最大にすればいい」と発言し,一瞬で責任消失。
 忘らるる都から出てハイウインドに乗り込もうとしたとき,地震が起きてダイヤウェポンが現れた。ここからのムービーはこのゲームの中でも一押しの素晴らしい出来。ダイヤウェポンはミッドガルに進み,シスター・レイと直接対決。しかしシスター・レイの一撃はダイヤウェポンを貫通して吹き飛ばし,そのままセフィロスのいる大空洞に着弾。大空洞のバリアを破壊した。これで大空洞に入れるようになったので,いつでも最終決戦ができるのか?
 ダイヤウェポンがシスター・レイに対抗して発射した弾は,ダイヤウェポンが倒されたあとにミッドガルに着弾。ルーファウスも被爆したらしい。多分死んだだろう。被爆直前のルーファウスは,なかなかかっこよかった。嫌な奴だがキャハハやガハハほどではないので,あまり悪人という感じがしない。
 ミッドガルではたくさんの人が犠牲になっていたようだ。バレットはマリンが安全なところにいると聞いて安心した。その様子にケット・シーが怒る。確かに,バレットらはアバランチとして壱番魔晄炉を破壊し,その際に多数の市民が犠牲になっている。星の命を守る,という言葉で正当化しても,殺した事実は変わらない。ここはケット・シーの方に理がある。神羅の人間だからすなわち悪,という単純な二分法を否定した展開には好感をもった。しかしこの喧嘩も,ティファが間に入って治め,クラウドは何もできなかった。本当に主人公なのか,こいつ?
 海底に神羅のゲルニカ型飛空艇が沈んでいたので,内部を探索。タークスのレノ&ルードと戦闘になった。どうやらこの船は,対ウェポン用のアイテムをたくさん積んだままウェポンに撃沈されたらしい。今度の戦闘では,タークスの二人からアイテムを盗めた。無難に倒して船内探索。貴重なアイテムがごっそりみつかった。
 大空洞へ行くと,ケット・シーが混乱して連絡してきた。シスター・レイが何者かに乗っ取られたらしい。犯人は宝条。そしてまた,混乱したケット・シーの言動から,リーブが正体であることが判明した。特に重要な役割もないのに名前つきで登場した神羅の一社員は他にいないので,バレバレではあったが。しかしルーファウス社長から直々に命令をいただける身分だったとは驚いた。首脳会議にも参加していたようだし。だが今回は,ガハハとキャハハの目の前でクラウドたちに助けを求めたのが災いして,神羅兵により連行されたようだ。ケット・シーは操作続行可能なのだろうか。
 ガハハとキャハハは,自分たちの最終兵器を用いて,セフィロスもクラウドたちも倒すつもりらしい。ともあれ,クラウドらはハイウインドから落下傘でミッドガルへ降下。地下通路を通って魔晄キャノン(現在のシスター・レイ)へと向かった。途中,タークスの三人と遭遇したが,戦闘せずにすんだ。社長が死に,命令系統が滅茶苦茶になった会社のために命を落とすことはあるまい。企業人としてのタークスの潔さを見た。やはりレノとルードはカッコいい。イリーナはまだまだだね。
 螺旋トンネルは,1番から8番まであると思っていたら,8番の上に0番があった。これに気づかず0番まで登ってしまい,神羅ビル正面に来てしまった。こっちじゃない,とケット・シーにたしなめられて,8番に戻った。ミッドガル八番街に出ると,ガハハとキャハハの最終兵器,プラウド・クラッドと遭遇。対ウェポン用最新兵器だそうだ。スカーレットが造ったらしい。
 しかしこのプラウド・クラッドの弱いこと。HPは大きいらしいが,攻撃力がゴミのようだ。マイティガードをかけているせいもあるが,一回の攻撃で200弱しかダメージを受けない。回復呪文を使うまでもない。この程度の攻撃力でどうやってウェポンを倒そうというのか。時間はかかったものの味方にはほとんどダメージがなく,したがってリミット技を発動させることもなく,通常攻撃だけで倒してしまった。ガハハとキャハハはプラウド・クラッドの爆発に巻き込まれて死亡した模様。
 そのあと,セーブポイントに直行しようとしたときに出会ったグロスパンツァーの方が,正直言ってよほど脅威だった。だがこれも,ヴィンセントのリミット技デスギガスが,ライブスパークで一掃。たくさんのパーツに分かれていたみたいだったが一瞬で単体となり,集中攻撃を受けて倒された。
 あとは魔晄キャノンで宝条と対決,と思ったが,ここで神羅ビルにアイテムがたくさんあるという情報を入手。今から取りに戻っても大丈夫だろうか。
 大丈夫だった。宝条を倒したあとでは入れなくなるらしいが,その前だったので戻ることができた。アイテムをすべて入手。重要なものとして,ケット・シーの最強武器が64階のロッカー(いちばん奥の真ん中やや左寄り)にあるのが見つけにくい。
 アイテム回収も無事終わり,いよいよ宝条との決戦へ。ところが,ザコキャラとして登場したグロスパンツァーに,クラウドが殺されてしまった。リミット技なしでこいつと戦うのはかなり大変なので,2回倒したあと3回目に遭遇したときにはさすがに逃げた。出現頻度が高いらしい。途中,バレットの最強武器が入手できるが,バレットを仲間にしないと出現しないようだ。
 いざ宝条と対決。連れていたのがバレットとヴィンセントだったので,興味深い科白が聞けた。ヴィンセントがついにキレたのだ。ハイウインドでは,宝条のことを「常に天才ガスト博士と比較されていた可哀想な奴」と形容していたのに。セフィロスは俺の息子だと叫びつつ,そのセフィロスに魔晄エネルギーを送って実験を継続しようとする宝条の姿勢に,ルクレッツィアの現状を思い出して怒りが抑えられなくなったのかもしれない。宝条にとっては,ルクレッツィアもセフィロスも,そして宝条自身も,実験の対象でしかなかったのだ。
 宝条が自分自身を実験材料として創り上げた生体兵器との戦闘。第一段階は驚異的な生命力を誇る宝条が,2体のカプセルモンスターを従えて攻撃してきた。それを倒すと次に宝条特製ドリンクを飲み化け物化した第2段階との戦闘。さらに最終段階には化け物とも言えないような怪しげな姿となって攻撃してきた。いずれにしろ,全員に状態変化防御の措置を施しておけば,さほど怖くはない。ここまでで,リボンを2個と,ついかこうか+ハーデスのマテリアが使えるので,状態変化攻撃を受けずにすんだ。ついかこうか+ハーデスを装備したキャラにはエルメスの靴を履かせ,スロウの効果も帳消しに。あとは普通に戦っていれば何とかなる。
 宝条を倒すと,これで神羅関係者はすべていなくなった。タークスは離散したようだし。だがトラックに轢かれてなお生き残っていたパルマーは,どこでどうしているのだろうか。ロケットを飛ばして以来会っていないのだが。
 リーブはミッドガル市民を守るためにまだ残っているようだ。そしてついにDISC3へ。大空洞にハイウインドで突入した。
 大空洞を調べる前に,いくつか取りこぼしを何とかすることにした。まずはティファの最強武器を入手するためにミッドガル→ボーンビレッジ→ミッドガルのウォールマーケットと移動。ボーンビレッジで伍番街ゲートの鍵を入手するには,ティファをパーティに入れておく必要があるらしい。普通のお宝を発掘してもらえばよいのだが,ティファがいないとポーションになってしまった。発掘に500ギルかかるので,酷く高いポーションだ。
 次にアルテマウェポンを倒そうと思ったが,一度戦った後逃げ出したウェポンがどこに行ったのかわからない。捜すのが異様に大変で,おまけに3ターンももたずに逃げ出すので,現在の戦力では一回の戦闘につき10000HP程度しかダメージが与えられない。これでは10回くらい戦闘しなければならない勘定になり,とても捜し回ってはいられない。泣く泣く諦めた。
 仕方がないのでクラウドの究極リミット技を得るべくゴールドソーサーにバトルしにいったが,これがまたハンデがきついのなんの。スロットの目押しはどうしても目立つものに気をとられてしまい,いつもいちばん当たってほしくないものを引いてしまうのだ。また,8連勝できれば7000BP前後貯まるのだが,大概7連勝辺りで力尽きてしまう。ところが,7連勝と8連勝の差は甚大で,7連勝では350BPくらいしかもらえないことも珍しくない。これには困った。現戦力ではあまりに時間がかかりそうなので(1時間やってようやく10000BP),これも泣く泣く後回しに。しかしハンデスロットも7つ重なれば,どんなによい目で行っても相当苦労すると思うよ。せめて3つに抑えてほしかった。マテリア壊されアクセサリ・アイテム無効でHP1/4,MP1/2とか並んだら,どうやって戦えというの。
 結局,素直に大空洞を探索するしかないようだ。いちばん早く成長するクラウドの究極リミット技がいちばん入手しにくいというシステムは,あまりにも考えなしだ。しかもメンバーからクラウドだけは外せないし。せめてクラウドの成長をもう少し抑えられるよう,パーティーから外せるようにしてくれれば,その間他のメンバーを育てられるのだけれど。
 また,闘技場のミニゲームは,はっきり言ってつまらない。こんなつまらないゲームを延々とやらなければ究極リミット技が手に入らないのなら,こんなもの使わずにクリアすることになるのだろうが,それでよいのか? 玄人は,もともと究極リミット技などなくてもラスボス戦に勝てるのだから,つまらないミニゲームをやってまで究極リミット技を使ったりはしないだろう。素人は,この闘技場のハンデバトル自体に勝てないので,やはり究極リミット技は使えないだろう。ではいったい制作者は何のために究極リミット技を用意したのか。せめてBPを貯蓄できるようになっていれば,まだましだったのだが。闘技場を出たら0にリセットされるということは,32000BP貯めるまではどんなことがあっても闘技場バトルをやめるわけには行かないのだ。セーブすらできない無間地獄。

20020818
 FF7プレイ。大空洞の最初の部分を攻略。アイテムを回収した。だがまだ最初の部分だけでは大した品は手に入らない。ここに出てくる敵には一発死をかけてくるものが多いので,セーフティビットは必須。ロケット村で購入しておく必要がある。また,「かなしみ」のステータス異常を起こす敵がいるので,興奮剤をたくさん持っておくとよい。
 APが集まらないのでマテリアが育たない。このゲームバランスはFF5を思い出させる。結局,この辺りのシステムの不備が,せっかくのシナリオのよさを帳消しにしてしまっている。正直なところ,シナリオは評価するがシステムは嫌いだ。シナリオの推進力がシステムの拙さを越えていたヘラクレスの栄光IIIと違い,本作ではシステムの煩雑さと面白みのない強制もしくは半強制ミニゲームによる不快感のほうが,シナリオの吸引力に勝ってしまっている。せっかくマテリアシステムがあるのだから,レベルは低くてもマテリアの使い方次第でラスボスにも勝てるという面白さが追求できるようにしてほしかった。そのためには,APの増加率が経験値の増加率よりずっと大きいことが必要だろう。現実は逆だ。レベルばかりが無駄に上がり,マテリアはちっとも成長しない。
 闘技場バトルのために,まほうみだれうち+アルテマとものまねを装備して向かったが,まほうみだれうち+アルテマをものまねすると,必ずバグってしまう。再現率100%なので仕様と言い張られるかもしれないが,まほうみだれうち+アルテマというのが異常な組み合わせではなさそうなので,やはりバグだろう。仕方がないので他の組み合わせを考えることにする。
 ラグナロクとザイドリッツ,リボンを装備し,じかん(ヘイスト用),HPきゅうしゅう+アルテマ,ものまねのマテリアを装着。初戦でジェジュジェミ2体が出たときには,糸によりスロウにされることが多いため,まず通常攻撃で先に倒す。次にヘイストをかけ,それからアルテマをかける。あとはものまねを繰り返すことで,HP回復と攻撃をともに行える。アイテムが壊されて混乱をかけられたり,コマンドマテリアが壊されたりしない限り,まず負けない。コマンドマテリアが壊されても,第7戦まで行っていれば,リミットゲージを貯めて最終戦でリミット技をかけてやればよい。問題は,スロットの目がよすぎてハンデが甘く,BPが稼げないことのほうだ。今回も,8連勝して49BPしかもらえなかったことがあり,スロットのあまりの偏りに呆れた。6回続けてHP全回復とハンディなし,それにHPプレイ時間の30倍分のダメージという組み合わせだったのだ。
 そんな苦労を重ねながら,ようやくクラウドの究極リミット技を入手した。これが化け物のように強い。クラウド一人だけ強くなっても仕方がないので,クラウド外したいのだが,やはりできないようだ。
 アルテマウェポンを倒した。最初ジュノンの東に待機していたのを叩いてから,ゴンガガでの地上戦,ミディールからコレル山,大空洞上空,再び大空洞,最後はコスモキャニオン。しかし,戦っても2ターンくらいで逃げられてしまい,ほとんど攻撃を当てていない気がしていたのだが,意外にあっさり倒してしまった。本当にHP100000もあるのか? 最後のシャドウフレアは,8000以上のダメージを与えてくるので,受けたキャラは確実に死ぬ。まあラーニングできたからよしとしようか。
 コスモキャニオンでレッドXIIIの最強武器を手に入れた。ここでブーゲンハーゲンがまた旅に出た(死んだのか?)というイベントが起きた。あとは他のキャラのリミット技を得て,マテリアを育てるだけだ。大空洞くらいしか稼げる場所はなさそうなので,そこでしばらく粘る。ヴィンセントが究極リミット技を覚えた。

 プレイ。飛沢陽平が早退しなかったので,馬部編の続きが観られるようになった。秋葉美奈子のポケベルはどのシナリオと関係しているかわからないので,とりあえず放置する。まずは行ける人から三日目に行ってもらわなくては。
 馬部は椎名みちるを見つけたが,みちるはデューク浜地と車でドライブデートに行ってしまい,取り残されてしまった。仕方なくロケ隊が今晩泊まることになっているホテルに先回りし,部屋をひとつ借りて寝た。ここで二日目終了。
 市川編も進めるようになっていた。市川は認知されていない私生児で,実の父親は政界の有名人だそうだ。その父親が金曜日に脅されているらしく,電話をかけてきた。他に変わったことといえば,ビックカメラでカメラと赤外線探査機セットを購入し,ホテルの部屋に仕掛けたこと,それから末永晶子がスペインに行ってしまうと電話してきたことくらい。電話が何度もかかってきたが,一度だけ選択できるところで受話器をとらないことにしたので,これで細井美子がアフリカに行かずにすむだろう。かくして,昨晩の傑作を再度書き直しているところで二日目終了。
 美子編,ようちゃんへの間違い電話が通じなかったことで,先へ進めた。何も食べなかったのに体重は微増。そこへドリーム通商のセールスマンがやってきて,ダイエット食品セットを売りつけられた。案の定,40日分くらいを一息に完食し,体重は65.1kgに。もうどう足掻いても無理だから,さっさと諦めなよ。ということで二日目終了。
 牛尾編に秋葉美奈子が出てきた。デューク浜地のキスシーンを見ていてポケベルを鳴らさなかったらしい。選択肢を操り,陽平に電話させる。牛尾は台詞が3行以上になると覚えられないらしいが,まあ仕方ないか。二日目は終わったが,宿で馬部と鉢合わせという場面はなかった。
 陽平編,二日目も倉科亜美との約束をすっぽかして,秋葉美奈子と家族ぐるみのデート。白峰組長も現れて,正式に婚約という話になったようだ。これはもう腹括って殺されるしかないだろうねえ。亜美との約束を1時間52分遅れで果たした陽平は,亜美が他の男と付き合っていないこと,妊娠が確かであることを知り,たまたま亜美のアパートを訪ねてきた亜美の父親と鉢合わせしないよう,アパートの窓から逃げ出した。亜美のアパートは細井美子のアパートと同じ。部屋は2階。よかったね,2階建てで。家に帰ると片瀬ゆきが子ども連れで陽平の家に上がりこんでいた。子どもの父親の話で盛り上がる飛沢家。もうここまでくれば美奈子との婚約話はご破算だろう。いい気味だ。二日目終了。
 桂馬編,相変わらずシャチテの悪魔だのジェロニモだのというゲーマー刑事幻想を追っている雨宮桂馬だが,爆弾事件は相変わらず続いていた。しかも,ゲーマー刑事がいなければ見向きもされないであろう凝った設定で脅迫を繰り返すので,どう考えても桂馬一人を対象にした悪戯(愉快犯)としか思えない。資料科のヌマさんは,被疑者として,いつも一緒にいる女性刑事(しおりさん)とか,権田刑事まで挙げていた。確かに,桂馬が解けないようなクイズや暗号をすらすら解けるしおりさんや,ガソリンと間違えるような得体の知れない液体をいきなり飲んで「テキーラだ」と言い放つ権田刑事は,これ以上ないほど怪しい。現在のところ,公式な被疑者は権田刑事が捕まえたガイという桂馬の友人(不登校の高校生)だが,ガイも含めて公正に疑うべきだと思うよ,桂馬君。
 隆士編。牛尾が惚れていた宝石屋の高峰綾が,隆士の実姉であることを知り驚いた。そういえば確かに姓が同じだ。隆士の父親はヨツビシに勤めており,家電製品を造る裏で軍需産業を発展させたとか解説されているが,これは現実の三菱そのままだ。ヨツビシの取締役である隆士の父が,本当に嫌な奴として描かれているので,隆士に殴られても同情する気が起きない。このシナリオのライターは,三菱に思うところでもあるのだろうか。個人的には,DIATONE(注)を潰したという一件により,三菱のトップは大嫌いなので,全然構わないのだが。それ以外の点では観るべきところはなく,隆士が人殺しに快感を覚える性質であることを知らされたくらい。あと4日でフランスに帰らなければならないらしいが,公園で酔いつぶれて寝てしまった。
注) DIATONE:三菱電機のスピーカー製作部門。同ブランドのDS-2000は,若い頃の小生の憧れであった。いざ社会人になって,買えるだけの蓄えができた時には,すでにDIATONE自体が潰されていた。なので鶏鶩舎には,もうひとつの憧れであったMATRIX 805の後継機が導入されている。三菱電機の製品は好きで,初めて買ったビデオデッキもMITSUBISHI製なのだが,事件以来三菱製品不買運動を密かに展開している。

20020819
 プレイ。金曜日編の二日目をやる。金曜日こと篠田正志は,この日に脅迫を3回やった。最初は木曜日の爺さんが教官。爺さんは「ハトは平和のシンボルだが実は凶暴」と喝破し(注),美容室の内藤を脅迫させた。これはうまくいった。金曜日らしい脅迫ぶり。
注) ハトは〜実は凶暴:実際,見知らぬハト同士を狭い小屋に一晩閉じ込めると,強い個体が弱い個体をつつき殺す。強力な武器を持たないハトは,逃げることが敗北の印なので,逃げ得ない個体は負けを認めていないとみなされるのだ。一度だけその現場を見たことがあるが,嘴や胸を血だらけにして,羽をすべて毟り取った血まみれの死骸をなおもつつき続ける様は,凄惨の一言だった。なお,小生が見たのはハト害を防ぐトラップに引っかかった個体同士の喧嘩である。仕掛けた当人は,死んだハトを見て「夜中にネコに襲われた」とでも思ったに違いない。
 次に月曜日の詩人が教官となり,銀行員の保科星子を脅迫。しかしこちらは大失敗で,逆に星子にはめられて銀行で捕まった。はっきり言って馬鹿。金曜日がこんなに女にだらしのない奴でなければ,このシナリオももう少し楽しめたのに。1万円を銀行で支払うと言われた時点で疑うべきだし,まして1万円預金済みの通帳とキャッシュカードを渡されたりしたら,もうどうしようもないだろう。案の定,教えられた暗証番号は偽物で,3回エラーがでてガードマンに捕まった。普通2回エラーが出た時点で疑うだろう。カードの名義が女性ということで(保科星子名義)一発で疑われ,その銀行の主任である星子の元に突き出された。星子はカードを回収,1万円を支払ったが,しっかり指紋入りのカードを手に入れた。しかも,銀行だから防犯カメラがバッチリ写真と通帳との交換を映している。結局,夜6時半に星子に呼び出される羽目になった。
 最後は土曜日教官のもとで元大物政治家の海塚脅迫。海塚は市川の父。ここで海塚が市川に「総監」と呼びかけはったりの電話をするイベントが起きた。このシナリオは普段と勝手が違い,金曜日が海塚に同情してしまうという緩々の脅迫。ちっとも楽しくない。
 最後に星子からの呼び出しだが,パチンコに負けて遅刻し,星子の脅迫の元であるストリップショーのチケットをもらう。それを観に行った挙げ句星子とバーでデート。星子は,自分と組んで七曜会の仕組みを調べ,組織を乗っ取ろうと提案。そこへ水曜日が現れて,金曜日は彼女を追って飛び出した。このときまでに,正志は星子に七曜会の秘密や自分の恋心,さらには水曜日の顔まで,かなりの情報を漏らしてしまっている。最後まで女で腕が鈍る正志であった。つまらん。
 だがまだ希望はある。正志の最後の仕事は,白峰組組長脅迫。ここで巧くはったりを使えたら大したものだ。それにしても,この日の正志編は異様に長く(特に海塚脅迫のくだり),実に退屈した。海塚の発する四字熟語の嵐に,とりわけ嫌気がさした。
 これで二日目を全員分クリアしたので,細井美子編の三日目をやる。見れば見るほど同情の余地がなくなっていく美子だが,この日もわがままぶりと芸術への無知・無理解,さらには意志薄弱な様を見せつけられて,ますます嫌いになった。月曜日が詩と絵をモチーフに求愛しにきたのだが,それをことごとく「自分を馬鹿にしている」と決めつけ,挙げ句の果てに「ようちゃんに自分がどう思われるかの方が他人の気持ちより大事」と豪語し,振られた月曜日より自分のほうが可哀想だと同僚の薫に同情の強要までしてみせた。月曜日がわざわざ美子のために高い画集をプレゼントしたのを投げ出し,さらには彼が美子のようだと見立てた絵をどうでもよいキャラ(掃除婦)に決めつける始末。しかし,そこまで「デブ=悪」と決めつけているのなら,なぜ単純な努力すらできずにダイエット食品40食分を一度に完食したりするのか。それほどまでに食べることが好きなら,食べて太った自分を愛してくれる相手を選ぶべきだ。ようちゃんの好みはそうではなかったのだから,薫の言うように美子の方からようちゃんを振るべきだ。口で言うほどようちゃんが好きなら5日間何も食わないくらい容易だろう。世の中には,振られただけで一週間も食欲が失せる人など五万といるのだから。それも無理なら,せめて人体の構造くらい必死に勉強して,どうすれば痩せられるのかを探るべき。これまでの失敗は,すべて人体に関する無知から来ているのだから。
 このシナリオは途中で終わってしまい,以降は市川編からザッピングしなければ観られないらしい。しかしあれだけ化け物のように食べていながら,65kgですんでいるのは驚異的だ。100kgは越えていなければ割に合わない。きっと美子は太りにくい体質なのだ。つまり,徹底的に努力のできない人間というわけだ。ようちゃんは,彼女のその甘え体質に嫌気がさしただけなのかもしれない。本当は体重なんかどうでもよいのかも。
 でもやっぱり,生物学的に考えれば,「5日で17kg痩せられなければ別れる」という注文は「必ず別れる」と同義なのだけれど。いい加減,諦めたら?>美子

20020820
 FF7プレイ。分岐点で別れて再集合するところまでのアイテムをすべて回収。まほうカウンターのマテリアが,驚異的にわかりにくいところにあった。ライフストリームが滝のように流れているところの奥に,ぼんやり白く光る球体が上下しているのだ。分岐点から左,下に進んだところにある。つまり集合地点からハイウインドに帰る途中にあるということだ。
 それ以外の点では,マテリアとリミット技を育てたくらい。ヒュージマテリアを使ったマスターマテリアを作るのには驚異的な時間がかかるようで,かなり長い時間をかけても全然足りない。こんなことならヒュージマテリアなんか真剣に入手しなくてもよかったのではないか。
 とりあえず,リミット技だけは育てきった。マテリアは無理。セーブクリスタルのところまで。このあとは最終戦までセーブできないらしい。

 プレイ。市川編三日目をやる。市川編は日を追うごとにどんどんつまらなくなっている。この日も寝ている間に原稿を消されて,代わりに新しいパスワードであるBODYというタイトルの駄作をカバ沢にFAXで送られてしまった。しかしパスワードがたったの4文字なんて,セキュリティ概念がないに等しい。
 木嵐プロデューサーが怒るのも無理はない。しかし今の市川に,別人格と対抗できるだけの力はない。だが,赤外線センサーでシャッターが下りるようにしたカメラは25枚の写真を撮っていた。これを細井美子の勤めているDPE店に現像に出したが,たまたま中島哲雄(市川のペンネーム)という同姓同名漢字も同じ人物が現像を頼んでいたというのはできすぎだ。きっと美子が間違えて違う写真を渡すのだろう。しかしDPE店に写真を取りにきた際,月曜日と金曜日に出くわしてしまい,金曜日が美子に対して5円玉振り子で催眠術をかけていたらしいのだが,市川がそれにはまってしまった。いきなり暴走した美子にきつく抱きしめられ,そのまま圧死。バッドエンド。
 金曜日がそこに来なければよかったらしいので,正志編三日目をプレイ。さすがに白峰組組長の恐喝はしんどいだろうと思ったのだが,案に相違して選択肢はすべて正しかったらしい。それでもボコられて宮下公園に捨てられてしまい,恐喝は失敗するのだが。それはともかく,三日目が無事に終わったのにDPE店には行ってしまった。美子が抱きついたのは市川ではなく月曜日だったので,これでよいのかと思いザッピング。しかし市川編ではやっぱり市川が圧死してしまった。このゲームのザッピングは物語に一貫性がない。
 DPE店に行かないためには,金曜日が宮下公園で隆士と出会ったところで,隆士に殴られて再度気絶しなければならなかったらしい。殴られていると月曜日には会わず,それ以外はまったく同じシナリオが続く。七曜会は大変な組織らしいが,末端の金曜日は辛い立場だ。やはり星子と組んだほうが楽しいのではないかと思ってしまう。
 再び市川編。案の定美子は間違ったほうの写真を渡してくれた。動物園の動物たちが写っていたようだ。しかしその写真を奪いにきた謎の人物がいた。顔を隠していたので男か女かもわからない。しかも市川の写真がほしかったのか,別人の中島哲雄の写真がほしかったのかは不明。盗っ人を追い払い(追い払ったのはもう一人の中島哲雄のお使いにきた少女),写真を確かめると,フィルムが感光してしまっており何も写ってはいなかった。市川は大きなハンマーを買ってFAXを破壊。しかしパソコン(MacintoshSE/30)までは壊さなかった。その後はバーボンを飲んで酔いつぶれるだけで,何の対策もできずに自我崩壊まっしぐら。少しは推理もののテイストを加味しているのかと思ったが,とんだ期待はずれだった。
 この市川編から美子編へザッピング。このブタだかカバだかトドだかは,相変わらず何の努力もなしに結果だけを期待している。薫が協力してくれて,ようやく体重推移グラフを書くことにしたらしい。だが無駄だろう。これまでのところ,日周変化に相当する程度(つまり誤差範囲)しか体重は動いていない。あと16.3kgを3日で減らさなければならない。ともあれ,ようちゃんの写真と太っている自分の写真を,食べ物が入れてあるすべての入り口に貼りつけた。それにしても,家中あらゆるところに食べ物が隠してある時点で,すでに終わっている。まず食糧は一箇所に集めるべきではないか。
 例によって階下の住民と喧嘩をして,一日が終わった。しかしこう毎晩ずしんずしん暴れられては,階下の人はたまらないだろう。

20020821
 プレイ。陽平編は相変わらず墓穴を掘りつづけ自らの首を絞めつづける陽平の様を描写するのみ。しかしここまでくると片瀬ユキの身勝手さに腹が立つという逆効果も。子どもができたことを陽平に知らせず勝手に出産しただけでなく,自分から1年以上も陽平と音信不通状態を作っておきながら,今更認知のみならず結婚を前提に陽平の家に居候するというやり方は,立場の弱さを考慮してもやりすぎではないか。もっとも,ユキに対して未だに結婚を匂わせつづけている陽平にも落ち度はあるし,ユキがわざと赤ん坊を陽平の家に放置してメモだけ残したときに,きちんと世話をしてあまつさえ外に連れ出してしまったのでは,ユキに気があると思われても仕方がないだろう。本気で秋葉美奈子と結婚したいのならば,少なくともユキに対してはもう少し出方を変えるべきだった。だがいずれにしろ,妊娠してすぐに連絡しようとし,結果的に2ヵ月後にようやく陽平と会うことができた倉科亜美に対しては,どのみち勝ち目はないと思うが。
 というわけで,小生は陽平が嫌いだが,片瀬ユキはもっと嫌いだ。今回は陽平がだらしのない奴だったから,ユキが自分の行動を単純に陽平への脅迫材料として使えている。だが,もし陽平の立場にいる男が本当の意味で子煩悩だったとしたら,ユキの行いは我が子の誘拐に等しい。父親は,自分に息子がいたことも知らされず,もしかしたら自分にとって最初で最後の子かもしれない我が息子の最初の1年間の成長を,永遠に目の当たりにすることができないのだ。我が子と経験を共有することすら許されなかったのだから,逆に陽平がユキを訴えてもよいくらいの事件だ。
 ともあれ,陽平は美奈子とディズニーランドにデートに行った。だが急遽,美奈子の伯父である白峰組組長から呼び出しがあり,二人はそれぞれの自宅で待機するはめになった。陽平と陽平の父母が自宅にこもっていると,白峰組組長が現れたのだが,ここから先は牛尾編からザッピングしないと観られないらしい。
 牛尾編は,相変わらずにわか役者を続ける牛尾が,たまたま宿のトイレで馬部と隣り合わせになり話をする場面や,走ってきた馬部と衝突する場面など,今回は馬部と接触する機会が多かった。ともあれ,高峰綾から自分の彼氏と会ってくれと言われたり,椎名みちるに絡んでいたヤクザものをぶっ飛ばして馬部の偽物であることがばれてしまったり(だがみちるは偽馬部の方に惚れてしまったようだ)と,大きな動きがあった。しかしやはり途中で終わってしまい,続きは馬部編からザッピングせよとの司令が。
 馬部編は,三流役者の馬部が実に見事に組長役を演じたので,かなり楽しめた。牛尾に恋した白峰組組長の娘に追いまわされたり,三次に捕まって故買屋に会いに行ったところそいつらが山吹の回し者だったり,はったりをかまして山吹を失脚させたりと,大活躍。だがやはり,白峰組組長からは,三次の頭を取ってこないと殺すと脅されて,ロケ隊を探して渋谷の街を徘徊することになった。元牛尾の部下だった,拳銃を盗まれて指を詰めるはめになった大松(だいまつ)という子分が大活躍。いい働きだったよ。途中でキーくんママが眠くなってしまったので,話は続くがここでやめる。

20020822
 FF7プレイ。いよいよマスターまほうとマスターコマンドのマテリアを作り,最終決戦へ。マスターしょうかんは無理。やめた。
 何だか物足りない気もするが,このまま星の体内に突入することにする。クラウドたちがいつのまにかずいぶん強くなっていて驚いた。ドラゴンゾンビも鉄巨人も,クラウドのみだれうちだけで死んでしまう。ジェノバ・SYNTHESIS戦も,クラウドのみだれうちとバレットのまほうカウンター(アルテマ),それにシドのリミット技で一掃した。
 そのままセフィロス戦に移行。倒す順番によって何かが変わるらしいのだが,よくわからないうちにクラウドが勝手に頭部を破壊してしまった(注)。頭部はBだそうだ。パーツが5つもあるので,シドにアルティメットエンド(注2)のみだれうちをかけさせてみた。残り4つのパーツのうち1つだけ,ダメージが0のところがあったので,これが最後に倒すコアなのかと思ったら,なぜかセフィロスがくずおれてしまった。順番はどうしたのだ?
注) よくわからないうちに:カウンターのマテリアを4個もつけていたので,勝手にカウンター攻撃を当てつづけていたらしい。
注2) アルティメットエンド:召喚獣ナイツオブラウンドの使う攻撃魔法。これを使うのが如何に反則かは,やってみてわかった。もう遅い。(涙)
 続いて怪しい姿のセフィロス第二段階。第一段階があまりにあっさり終わってしまったので,もう召喚魔法は使うまいと思った。バレットが7000強のダメージを受けていたのでとりあえず回復呪文とマイティガードをかけた。その間シドが大ダメージを受けてリミットMAXになったので,さて反撃するか,と思ったところでセフィロスがアニメーションを始めた。何が起きたのかよくわからない。そのままセフィロスは消えてしまった。どうやら,クラウドのみだれうちとカウンターだけで,セフィロスは沈んでしまったようだ。なんて情けない。バックの曲が合唱曲になっていて,面白そうだったのに,結局ろくに聴けなかった。
 その後,アニメーションが続いたのだが,クラウドがいきなり狂い出して,セフィロスと1対1で勝負。だがタイムゲージではなくリミットゲージがどんどん上がり,最初のターンで究極リミット技しか使えない状態になった。今のクラウドでは,一撃8000弱のダメージを15回ということになる。10万以上のダメージを与えて,あっという間にセフィロスを撃沈した。これでクラウドは,実人生と意志体の二度にわたってセフィロスを殺したことになる。どちらが化け物だかわからなくなった。
 その後足場が崩れるが,驚異的な腕力で右腕一本で自分とティファを支えて持ち上げると,リポビタンDのCM状態に(注)。さらにライフストリームが湧き上がり,ハイウインドが墜落してきて,その飛空艇でなぜか脱出。ハイウインドにはエマージェンシーモードが搭載されていたらしく,シドが取っ手を引くと小型ジェット機が飛び出してきて,全員無事だった。怪しいつくりだ。
注) リポビタンDのCM:例の「ファイト!」「いっぱあ〜つ!」というやつ。色々なバリエーションがあるが,どれも苦労しているのは一人だけで,もう一人は単に頼りっぱなしなのが気になる。
 メテオはミッドガル上空に落下。ホーリーが間一髪で侵入するが,そのせいでミッドガルの地上部は大破。ケット・シーの本体であるリーブも死んだか,と思われたのだが,住民をすべてミッドガルのスラムに逃がし,地下で静観しているとのことだった。いずれにしろ,ミッドガルはもうだめだろう。
 ライフストリームが世界中から飛び出してきて,ホーリーと合わさった。だがその結果どうなったかを映さずに,スタッフロールへ。漢字と読み仮名つきという,引き抜きなどまったく恐れていない珍しいスタッフロールが長時間続いた。しかし退屈だ。その後,後日譚があるのかと思ったら,いきなり500年後。しかもナナキがまだ生きていた。500年前,実年齢48歳が人間にすれば15,6歳と説明された気がするのだが,その10倍の年月はナナキを人間にして何歳にしたのだろうか。子どもが2頭ついてきていたが,あれは血縁関係があるとすればひ孫くらいだろう。ただ,後日譚といってもそれだけだった。
 ナナキがまだ元気ですよ,というだけの映像に,何の余韻や感慨があるというのだろうか。この物語からすれば,クラウドとティファのその後がどうなったかがメインストーリーになるはずだ。個人的にはリーブがどうなったのかが気になるけれども,それは置いておこう。ここまでクラウドの個人的な物語を強要してきたのだから,最後もきちんと落とし前をつけてほしい。そもそも,星は無事でした,よかったですね,だけで終わってよいものではない。あるいはもしかしたら,クラウドもティファも,人間という種族は,星に害を為す者としてホーリーに消されたのかもしれないが,だとしたらそれもこの長い物語の結末としてはお粗末に過ぎる。
 反省。ラスボスがあまりに弱かったので,マテリアを育てようとかリミット技をレベル4にしようなどとは,考えないほうがよかった。だが最後のセーブポイントでPHSが使えないので,どうしたって慎重にならざるを得ない。最終メンバーチェンジと武器・防具・マテリア装着後のデータをセーブできるようにしてくれれば,もっとシビアな状態で挑戦でき,楽しめたかと思うと残念だ。
 やはり本作も,システム部分の詰めが甘い。マテリアシステムを楽しむには膨大なAP稼ぎをしなければならず,その間にキャラが強くなりすぎてマテリアが不要になってしまう。早い段階でたくさんのマテリアが手に入るようにしてくれれば,低レベルでもマテリアを工夫して戦うという楽しみがあったのだが。マテリアを増やすにはマスターマテリアを作らねばならず,それにはAPがたくさん必要。その結果,AP稼ぎと同時にいらない経験値ももらってしまい,化け物ができあがる。
 シナリオ面では,評価すべきところが多々あったのだが,冗長で不要な部分が長すぎた。結局,楽しめたのは古代種の神殿以降,宝条の計画の全貌がわかりかけた辺りからだった。しかも,クラウドが復帰してからはまたつまらない話に戻ってしまったし。まあ,こちらはリーブ絡みの話が楽しかったからよしとするか。
 ということで,評価は難しい。シナリオの一部は心のゲームと呼んでもよい出来なのだが,システムの一部(特にどこが通れるのかわからないマップ)はクソゲーの仲間入りとも思える。将来性を加味して考えれば,平均よりやや上といったところだが,実際に目の前にある作品で評価すれば,平均よりやや下と言わざるを得ない。制作年(1997年)を考慮し,平均点強ということにしておこう。

 プレイ。馬部編の続き。馬部は牛尾と出会ってしまった。その後牛尾と組んで三次をはめ,牛尾の無実を晴らし,グッドエンドへ。馬部編と牛尾編は,それぞれ四日目で終わりだった。他の人たちはまだ続くようだが。それにしても,鯨井刑事まで巻き込んだ,牛尾と馬部と椎名みちるの演技は見事なものだった。最後まで報われなかったサギ山君も,いい味を出していた。
 結局,馬部は立派な組長役を演じ,役者として一皮剥けた。同時に,白峰組組長の娘が,牛尾より馬部のほうに惚れてしまい,白峰組の跡目を継ぐことに。牛尾のほうは,高峰綾にプロポーズするはずだった宝石の代金を支払いに,椎名みちると宝石店へ。その宝石で,椎名みちるにプロポーズをするらしい。恋人まで交換するとは,この二人,相性いいね。サギ山君が双子の兄弟と勘違いするわけだ。
 続いて陽平編の続きを。白峰組組長白峰忠道は,陽平の自宅に結納品を納めにきたのだった。すっかり組長に呑まれてしまい,結納を受け取ってしまった陽平の両親。結納金は何と5000万円(手付金のみ)。婿養子として秋葉社長宅に行くことに決まったようだ。陽平としては願ったり叶ったりなのだろうが,子どもがいることがばれたときが怖い。倉科亜美に対し,悪い男を演じて嫌ってもらおうという作戦は,「私の前だけでそういう姿を見せてくれる」と逆に好意的に受けとめられてしまい,まったくの逆効果だった。陽平の話はまだまだ先が長そうだ。
 隆士編プレイ。3人組の悪餓鬼が人間狩りをやっているのを目撃。ホームレスの老人「観音」が被害に遭っているのを見て,奴らを掃討した。3人は,「ドエロH2」の副編集長黒川と,その子分であり漫画家の白ブタ,そして同じく子分で人気作家の青ムシ。かわいそうに白ブタは泡を吹いて気絶。青ムシもスタンガンで気絶。黒川はBB弾被弾と前髪断髪で済んでいた。その後「伍長」に連れられてホームレスの人たちから歓待され,上物のバーボンをご馳走になった。
 翌日,高校時代の友人井端を呼び,懐かしのバーで飲んで話した。だが所詮,仕事とはいえ殺人者と,日本の平和なお仕事をしている社会人では,話が合うはずがない。陽平がリクエストしたジャズがきっかけで,路上でサックスを奪って吹き,チーマーに難癖をつけられて皆殴り飛ばし,警察に逮捕され,浅草フランス座のホームレスとして一生を過ごした。バッドエンド。次回は陽平編の選択肢を変えるところから。

20020824
 こみっくパーティープレイ。瑞希編,1月こみパ直前までやる。12月こみパでは,瑞希が急にしおらしくなってしまい,元気がなくなって可哀想だった。原因は不明だが,和樹がプロになりそうなのがいけないらしい。瑞希と話をしようとすると常に大志に邪魔をされ,挙げ句編集長にまで声をかけられて,プロへの可能性を示唆されるとともに瑞希との仲を引き裂かれてしまった。編集長にはそんなつもりはなかったのだろうが。「彼女を大事にね」とか言っていたし。大志は,来年にもこみパ征服計画を実行に移すらしい。捨て駒となる同志をたくさん作っておいて,敵となるであろう大庭詠美を牽制しておけと指示された。
 48ページフルカラーの同人誌は,450円と原価(273円)の150〜200円増しで売ったにもかかわらず,1000部完売した。同時に,同人王と認定された。認定されたと言っても所詮大志に,というところがまあアレだが。
 1月のイベントは,元旦の初詣で。大遅刻をした瑞希は,別に振り袖を着てきたわけでもなく,いつもの私服。願い事は和樹がプロになれますように,とのこと。それ以外はイベントもなく,60ページフルカラーの同人誌をひたすら描きまくった。大胆にも2000部刷る。1800部くらい売れれば,同人の神も狙える。

20020828
 プレイ。陽平編の選択肢を変えて,隆士編にザッピングした。ジャズを聴かなければ,隆士はチンピラと喧嘩しない代わりに,車道に居座ってヤクザの車を止めてしまい,ヤクザと喧嘩になる。だが喧嘩なら本職の隆士のほうが強い。ついでに井端も酔った勢いからかヤクザをのしてしまい,二人して走って逃げた。隆士が止めた車は,どうやら金曜日に脅された白峰組組長のものだったらしい。見覚えのある用心棒が出てきそうなところで,隆士は危険を察知して逃げたのだ。かしこいかしこい。
 井端は昔隆士が付き合っていた末永という女性のことをうだうだ言っていた。隆士にはそれが気に入らないらしい。末永という名前はどこかで聞いたのだが,どこだったのだろうか。思い出せない。おお,そうだ。市川の愛人ではないか。スペインに発つとか言っていたから,どのみち電話をかけても通じないだろう。

20020829
 プレイ。桂馬編の三日目をやる。相変わらずマグネシウムによるフラッシュという偽爆弾が登場。だが今回は妙に凝った暗号で,桂馬単独では解けるかどうか怪しいものだった。おまけに,しおりさんは「海王」が桂馬の言うようなポセイドンではなく,ネプチューンであると強硬に主張した(知っていた?)上,ネプチューンの置いてある桂馬行きつけの喫茶店シルベールで,基盤が入っていない空っぽの筐体に仕掛けられていたポピー君人形を迷うことなく取り出した。しおりさんは屋上で爆弾を解体しようとし,爆発の代わりに焚かれたフラッシュで意識不明となって,病院(陽平の父が事務員をしている)に運ばれた。だが病状については,医師から直接ではなくヌマさんからの又聞きで,「精神を病んでいるかもしれない」などと伝えられた。少年課とはいえ刑事なったような人が,たかがフラッシュで精神を病むほどのショックを受けるとは到底思えない。ここまでくると,少年課ぐるみで桂馬を騙しているとしか思えないのだが,おたくを矯正するにしては凝りすぎだ。
 権田刑事は,しおりさんに何かあったら桂馬が業務上過失致死罪にあたるなどと言い出した。彼女が勝手に一人で爆弾を解体しようとしたのが悪いのに,なぜ桂馬の罪になるのか。それを真に受ける桂馬も桂馬だ。おまけに桂馬に現場検証をさせずに追い返したのも解せない。桂馬に見られては困る証拠でもあったのだろうか。
 桂馬は夜にジェロニモを見かけたというだけで,ジェロニモが黒幕と勝手に断定。ヌマさんもそれを補強するように,死んだ息子の持っていた資料と称してシャチテの悪魔作のネプチューンなんとか(シューティングゲーム)の攻略本と,ジェロニモのインタビュー記事を桂馬に渡した。できすぎている。ますます怪しい。ジェロニモのいるところ必ずガイがいるのだが,これは関連性があるのか,それとも偶然か。

20020830
 プレイ。四日目からDISC2になった。美子編は,相変わらず巨大怪獣の美子が,友人の薫を逆恨みして爆死するシナリオ。月曜日をこてんぱんに振った挙げ句,街中で薫がようちゃんと抱き合っているところを見てしまい,走って逃げて池に落ち,ワニと格闘。金曜日が加勢してくれてワニ退治をし,木嵐プロデューサーに目をつけられて素手で猛獣と戦う番組に出演,消息不明となる。バッドエンド。続きは金曜日を追い払えばよいそうだ。つまりは金曜日が月曜日の援助をしなければよいのだな。
 正志編。いよいよ強力なネタをもらっての白峰組長脅迫続行。しかし如何に七曜会が強力とはいえよくやるよ。命がけの脅迫など,何になろうと思うのだが。大松にビルの屋上から吊るされ,落とされそうになるが,一命を取り留める。何しろ脅迫のネタは,忠道の娘るい子が実の娘ではなく,おまけにるい子の父を殺したのが白峰忠道その人だったというものだったから。忠道が子どもをつくれない体であるという診断書のコピーがあるので,後半はともかく前半は立証できる。
 これにより,正志はついに日曜日の記録を塗り替え,四日で七人脅迫という偉業を達成した。因みに日曜日の記録は六日である。ただし,白峰忠道から一万円を受け取っていなかったので,祝福はお預け。再度白峰組に潜入。無事任務完了。
 スキップしながらパチンコ店で三万円勝ち,バーへ。そこで高広と出会ってしまい,酒の飲み比べ競争をした。高広は酔ったまま帰宅。二人分払わされる羽目になり,三万円はパー。不足しなくてよかったね。

20020901
 こみっくパーティープレイ。瑞希編,1月こみパにおいて,瑞希が和樹のファンの女の子たちに総スカンを食らって苛められるというイベントが発生。和樹は怒るが瑞希は自分のためにファンの女の子を犠牲にしてはいけないと言い張った。その前に売り子としてミスを連発するのを何とかすべきだと思うが。ミスがなければ外野は何も言えないのにね。こんな時に役に立つのが大志。本当に頼りがいのある奴だ。大志の働きで(?),今回は何と2000部を完売した。定価は300円。原価が287円だから,黒字である。まさか黒字価格で2000部も売れるとは思わなかった。これでは詠美ちゃん様並みだ。同人の神にも到達可能か?
 その詠美ちゃん様は,今月初めて温泉パンダに勝利した。温泉パンダこと猪名川由宇は,トレーディング同人誌なる企画をやったのだが,おたくどもが当たりの入った同人誌パックを次々と引き当ててしまい,外れの同人誌パックが大量に売れ残ってしまったのだ。何でも,当たりと外れの差は,重さにして1g未満らしいのだが,それでも正確に持っていかれてしまったらしい。しかも詠美にまで当たりを買われるし。しかしまあ,ちゃん様が温泉パンダの同人誌を金を払って買うなんてことは金輪際ないと思うので,それでいいではないか。>由宇
 続く2月こみパに向けても,1月同様,60ページフルカラーを2000部つくることにした。1500部以上売れたら,晴れて同人の神だ。14日にバレンタインイベント発生。瑞希が電話で和樹を呼び出して,大きな手作りチョコレートを渡すのだが,和樹はここでようやく瑞希が自分のことを好いているとはっきり気づく。しかし告白するより先にキスをしてしまうとは,とんでもない奴だ。ともあれ,瑞希のほうも煮え切らない奴で,和樹のことが好きなくせして和樹の告白に返事をせず,逃げ帰ってしまった。
 こみパ前日に瑞希から電話。南さんに呼ばれてスタッフの手伝いをするから,売り子はできないとのこと。何ともわざとらしい避け方だ。最初の頃の瑞希はうるさいなりに見どころがあったのだが,今の瑞希には魅力の欠片もない。こんな回りくどいことされたら,幾らなんでも嫌気がさすだろうに。

20020902
 西遊記プレイ。陳家荘にて西王母(せいおうぼ)を錫杖に宿した。悟空によれば,こういうことが「奇跡」に当たるそうだ。西王母は毎ターンHPを20〜35回復してくれる。ただし3ターン過ぎるといなくなるので,あまり早くから使うのも考え物だ。如意真仙との戦いは7ターンかかったので,2ターン目から使用したのは正解だったらしい。やっぱり変化を使わないと早くは倒せないようだ。ザコを全滅させるのと,ボスを速攻で倒すのと,どちらが有利なのだろう。
 町の人たちは,助けてもらった恩を忘れて「妖怪は出て行け」と陰口を叩いていた。まったく,これだから人間てやつは。悟空が怒るのも無理はない。沙悟浄は諦めており,朱涼鈴は妖怪のプライドがどうのこうのと言っていた。三蔵は「自分が何者かより,何をしたかが大事」と沙悟浄を諭した。たかが十数年しか生きていない人間に諭されるとは,四百年生きた妖怪も形無しだ。
 続く流沙河では,独角児という妖怪が現れた。川で人を攫って売り捌いているらしい。三蔵を攫うなど100年早い。だが如意真仙戦より時間がかかってしまった。いきなり攻撃力低下の術をかけられたのが痛い。沙悟浄が仲間になっていたので,水中戦はかなり楽になった。沙悟浄は,水中ではHPが毎ターン35くらい回復するし,攻撃力も上がる。ただ敵のボスが土属性だったので,水属性は相性が悪い。土属性に強い木属性の三蔵は戦力にならないし。でもここで,西王母を再召喚できることを知った。期限が切れたら再度召喚すれば,MPが続く限り召喚しつづけることができるようだ。独角児は牛の兄いに報告すると言って逃げたが,悟空はその牛の兄いに聞き覚えがあるようだ。
 町に鍛冶屋があったので,武器をレベルアップしてもらった。お金がなくなった。だが酒場で仕事がもらえるらしいので,それでお金を稼ぐことにしよう。

20020903
 西遊記プレイ。高老荘への荷物運びのバイトをやる。絹の輸送,黄金の輸送,宝珠の輸送が高配当。だが敵の山賊・盗賊が出るか出ないかは乱数で決まっているらしく,2回ほど敵の出ない美味しい回があった。ついでに高老荘と流沙河の道場主を破り,免許皆伝をもらった。木の符・金の符・土の符を,掘り出し物として購入。

 こみっくパーティープレイ。瑞希編,2月こみパにてイベント発生。南さんの話では,瑞希は自分からスタッフに志願してきたそうだ。嘘をついてまで和樹から離れようとする真意は何か。煮え切らないものを抱えたまま,和樹は昼休みに瑞希の元へ。だが瑞希の発言はやはり要領を得ず,こみパ終了。そのとき編集長から,今度のコミックZで大型新人として和樹を選んだと告げられる。36ページカラーイラストつきオリジナル作品の要請。直前に由宇がマンガ描きとしてはだめでイラスト描きなら使うと言われたイベントを観たばかりなので,ちょっとびっくり。だが煮え切らない状態の瑞希を残してプロになる気にもなれなかったので,今回はなかったことにしてもらった。
 その後瑞希と会い,瑞希はなぜプロへの道を蹴ったのかと和樹を非難した。何やら,自分は和樹にとって要らない人間だとか,自分のために夢を捨てるなとか,好き勝手言っている。和樹も自分の想いを伝えるのが下手だが,それにしても瑞希の受け止め方は尋常ではない。売り子や料理作りは誰にでもできるというが,誰もが同じようにできるわけではない。極端な話,食事のときの会話ひとつとっても,誰と話すかで内容はずいぶん変わる。そういうところを無視して,「代わりがいるのだから私は必要ない」というのは,どういう了見だか理解に苦しむ。きっと真面目すぎるのだろうが。お節介もここまでくれば上等だ。世話を焼いていないと生きた心地がしないということか。
 ともあれ,瑞希は勝手に離れていった。和樹は,プロ漫画家という夢と瑞希と一緒に暮らすという夢をともに叶えるために,なぜか一ヵ月間全力で漫画を描くことを誓う。そんなことで瑞希が帰ってくるとはとても思えないのだが,ゲームだし,何とかなるように作ってあるのだろう。シナリオの整合性に注目したい。
 因みに,今月も300円で2000部完売し,見事「同人の神」の称号をもらった。たかが大志の個人賞だが,それでも嬉しいものだ。来月はたったの36ページなので,完成は容易だろう。

20020904
 西遊記プレイ。バイトの中で,落病泉で温泉を町に引くための妖怪退治を請け負うと,蒼紺の指輪がもらえる。これは女性キャラの素早さを上げるアイテム。もともと素早い朱涼鈴はともかく,女三蔵の場合には大変美味しいアイテムだ。
 流沙河の先へ行くと,夢に再び女性が現れ,急を告げる。北へ進むと桜花原というところで,桜の枯れ木を切り倒そうとする地湧夫人と戦闘。6ターンで倒すが,続いて夢幻境で,マハラカと連戦。マハラカは夢を操り,女性(桔花公主)を人質にして三蔵の錫杖を狙っていたらしい。マハラカは遠距離攻撃を仕掛けてくる上に毒属性の術も使うので,結構大変だった。11ターンもかかってしまった。マハラカのHP,MPは不明だが,適当にダメージを受けると勝手に逃げてしまう。そして桔花公主の体内に寄生していた神将の炳霊公(へいれいこう)が,錫杖に乗り移った。

 こみっくパーティープレイ。瑞希を倒した。実に手ごわかった。いつまでたってもわからずや,和樹がプロになってもわからずやのままで,本当にこれでクリアできるのかと思ったが,ついには根負けした形で妥協されてしまった。それにしても,フルカラー36ページは楽チン過ぎて,暇な時間ずっと瑞希に会えないし電話にも出てくれないので,バイトばかりしていたら所持金が100万円を突破してしまった。金持ち学生だ。
 春こみ当日の大志の科白がイカしていてよかった。(大志の言うことは)前にも聞いたという和樹に,「それは吾輩のキャラが立っているということだ」と応酬。さらにはコスプレコーナーにおいて来月から中止されるというコスプレについて熱く語る科白の端々に,おたく魂を見た。詠美ちゃん様は卒業試験および追試2回に失敗して,今月は同人誌も落としたらしい。ふみゅ〜ん状態。由宇は和樹との出会いに運命的なものを感じていたらしいのだが,それは一度クリアしたからか?
 ともあれ,エンディングだが大志役の声優がわからずじまいだった。おたくたて&よこの声優は表記されていたのに大志がないなんておかしい。見落としたのか。エンディング後の後日譚において,和樹が学期末テストをすべてすっぽかしていたことが判明。道理で暇だったわけだ。これで瑞希を幸せにするどころではなくなったためか,瑞希が大喜び。「やっぱあんたはあたしがいないとだめなんだ」とニコニコ顔でひっついてきた。究極の世話焼きだ。早速今晩から補習らしい。頑張れ和樹。ちゃん様に負けるなよ。

20020906
 西遊記プレイ。大唐国を抜けて西域に入った。玉門関で霊感公子と出会う。霊感公子は涼鈴公主の許婚だが,外面だけよくて中身は最悪と言われて涼鈴に嫌われている。桔花公主と猪八戒は霊感公子を可哀想に思っているが,孫悟空と沙悟浄はそうでもないらしい。いずれにしろ,三蔵は涼鈴の言うがまま,知らないと答えることに同意した。
 男三蔵のシナリオでは,架空の存在らしき朱涼鈴の発言を無視して南に進んだ。隠霧山では,幽霊ならぬ偽悟空たちが登場。2組の偽者たちを相手に戦ったが,中身は普通のザコ妖怪らしく,てんで弱かった。三蔵は偽者を見破るのに,悟空の頭を締めつける呪文を唱え,苦しんだ悟空が本物,偽者を捕らえろという三蔵の言葉に反応した仲間が本物だと喝破した。偽悟空たちは,如意真仙の配下である六耳猴と,その手下が化けたものとわかった。
 比丘の町では,子どもを眠らせて壺に入れてしまうという事態を目撃。訳を聞くと,王様の病気を治すために子どもの肝を集めているとのこと。差し出さなければ一族皆殺しだそうだ。三蔵たちは王様の病を治すとの触れ込みで比丘城へ。そこでは虎力道師(道師は道士より格上だそうだ)がすべてを仕切っていた。悟空は虎力道師に法術対決を申し入れ,桔花公主に化ける。見事に化けた悟空に対し,へたくそな虎力道師は尻尾を出した(いや,尻尾が見えてるとの悟空の挑発に引っかかった)。逃げ帰る虎力道師を追って白鹿洞へ。
 白鹿洞では門が堅く閉ざされており,スイッチが奥にある。虎力道師は「雷公招来」なる広範囲攻撃の強力な術を使ってくるが,集中攻撃すればすぐに倒せる。それよりも,奥に隠れている宝箱を取るのが大変。雷帝の鎧や貴人の帽子(椅子を壊す)などが隠れているので是非とも取りたいのだが,移動力のある悟空や涼鈴を使わないと,集める前に虎力道師が死んでしまうのだ。今回は敵を全滅させ,虎力道師もあと一撃で倒せるところまで追い込んでから,5ターンくらい無駄にした。虎力道師は独角児の配下らしい。
 比丘の王様からお礼をもらい,金兜嶺(きんとうれい)に星が落ちてきたという情報を得た一行は,神将を探しにその金兜嶺に向かった。

20020907
 プレイ。美子編は相変わらずストーリ展開などあってなきが如しのデブ話が続いた。池でワニに襲われたが逆にワニに噛みついて事なきを得たり,キャベツ教の信者が頭に被っているキャベツを奪って食べたり(キャベツ教では青虫が支部長だが,さすがにこれは食べなかった),19歳の学ラン子持ち男(大山)に軟派されて店のメニューすべて食い尽くしたり,B.B.弾で撃たれたけれども撃ったエロ漫画家集団がまたも高峰隆士にぼこぼこにされたり,宇宙人に拉致されたが体脂肪率が標準値を遥かに上回ったためサンプル不適格として捨てられたり,最後はやっぱり下の階の住人に「動物園」だの「地震研究所」だのと言われて暴れて終わった。しかしあれだけ食ったのに体重が60.4kgに減っていたのが謎だ。ついでに言うとこんなくだらない話がよく続くよ。
 続いて隆士編プレイ。隆士の中には1人から38人の隆士がいて,何やら頭の中で喚いているらしい。これでは市川編と変わらない。面白くない。同じ話を何度も観せられても退屈するだけだ。末永晶子からホテルに電話がかかってきて,隆士は望んでもいないのに末永と逢い引きすることにしてしまった。困った奴だ。続きは別の誰かからザッピングしなければならないらしい。意味のない寸断は面倒なだけだ。

20020910
 プレイ。陽平編をほんの少し読むとすぐに隆士編にザッピングできた。陽平は美奈子と一緒に,美奈子のクレジットカードを使って結婚生活用ペア製品を買い漁っていただけ。
 隆士編の続きは,相変わらず頭に小人さんがいるダメ人間の隆士が,嘘八百並べてその気もないのに末永の歓心を買おうとして失敗しただけ。しかし末永は頭の中に小人さんがいる人にしか惚れないらしい。市川も隆士もその意味では同類。
 末永に逃げられたあと,街で青ムシらのリベンジに遭い,たかがB.B.弾の攻撃に隆士が怯むわけもなく,3人を半殺し(顔を殴り潰したりボウガンで尻を射抜いたり)にして車のフロントガラスを粉々にした。当然のように警察のご厄介になりブタ箱にぶち込まれたが,なぜかバッドエンドにはならず,そのまま五日目に続くらしい。

20020916
 プレイ。陽平編四日目読了。陽平は秋葉美奈子とデパートで買い物。だがそのデパートの屋上で倉科亜美と遭遇。美奈子を証明写真機に連れ込み強引にキスをして,そのまま置いて出て行ってしまった。そして今度は亜美に強引にキスをして,まんまとデパートから連れ出してしまった。美奈子には映画館で待ち合わせと言っておいたのだが,すっぽかすつもりらしい。プレイボーイはやることがえげつない。
 ところが,物事はうまく運ばないもので,デパートの入り口で片瀬ユキと出くわしてしまった。ユキは優作を抱えたまま,デパートを片っ端から探していたらしい。その1軒目で,見事に陽平をつかまえた。陽平はユキを「陽平という名の夫を亡くし,ショックで自分を夫だと信じ込んでしまった患者」とし,亜美を「あらゆる手段を使ってまとわりついてくるストーカー」と設定して,互いを会わせた。見事に二人は騙されたらしい。
 ところが,ユキが高熱を出して倒れ,陽平は優作を亜美に預けてユキを家まで運んだ。そのあと亜美のアパートへ行き,ひきつけを起こした優作を亜美に助けてもらったり,消しゴムを呑み込んで喉を詰まらせた優作を救出したりした。すっかり若夫婦が板についた二人は,何だか仲良くなったようだ。
 しかし優作を連れて帰る途中,黒ベンツの白峰組長が現れ,美奈子との結婚式の日取りと場所を伝えた。美奈子がすっぽかされても平気だったのは,この連絡を受けて挙式の準備に取り掛かっていたからだったようだ。亜美は怒り出すかと思いきや,「この子は別の男の人の子だったの」などと言って逃げ帰ってしまった。何もこんな奴庇わなくてもいいのに。
 ユキもまた,白峰から結納の話を聞いてしまったらしく,しかもこちらも優作を連れて大人しく実家へ戻ることにしてしまった。結局,陽平の心配は杞憂だったわけで,陽平はすべてを思うがままに手に入れたのだが,本当にそれでよかったのだろうか。美奈子との結婚生活は,これまでの幸運を食い潰して余りある苦労の連続だと思うのだけれども。少なくとも美奈子は,亜美やユキのように上手に子育てすることはできないだろうし,料理を初めとする家事全般もやったことすらないだろう。そして何より,やろうともしないだろう。まあ,自分が選んだ道だからね,陽平君。
 桂馬編プレイ。話がおかしくなってきた。ジェロニモには変名がたくさんあり,すべてローマ字によるアナグラムで,これまで爆弾騒ぎがあったすべてのゲームセンターにすべて異なる変名でゲーム機のメンテナンスに来ており,その上関係したゲームすべての実質的な開発者だったらしい。なお,ジェロニモを検索すると,漫画家の柴田亜美が実名で登場し,自分の作ったキャラがマージャン賭博に使われていた事件について供述していた。それはともかく,しおりさんの怪しい供述は,ネプチューンなんとかのレア基盤のEP-ROMが細工してあったという物証により無罪放免となってしまった。残念。
 ジェロニモを罠に填めよう作戦を実行しようとして,友人に頼んで改造してもらったROMをネプチューンなんとかに埋め込もうとした際,桂馬は愚かにも大事なROMを置きっぱなしにして電話に出てしまい,たまたまそのゲーム喫茶に来ていた市川にROMを拾われてしまった。その結果,ROMは末永の前衛芸術の一部となり,渋谷は爆発した。バッドエンド。何だかよくわからん展開だったのだが,このバッドエンドがNo.68ということで,予想外にバッドエンドが多いことがわかった。まだ15くらいしか観ていない。
 ともあれ,市川編をやらないことには桂馬編はクリアできなさそうだ。

20020918
 プレイ。市川編。市川は自分の左手から5人の小人が現れて原稿を消していく夢を見て,左手を縛り上げるという愚挙に出た。これだから妄想中毒の作家は困る。もう少し科学を勉強してもらいたいものだ。末永に会うことにしたのだが,一週間後にスペインに旅立つという末永の話を全く聞かず,自分の妄想の話ばかりするものだから,愛想をつかされてしまった。当然だ。結局喧嘩別れしただけで,何も進展せず。
 市川をゲーム喫茶シルベールから遠ざけたので,桂馬編の続きが観られるようになった。もっとも,この話もつまらないもので,犯人はやっぱりジェロニモでしたとさ,ジェロニモとは美子のアパートの1階に住むパソコンおたくでしたとさ,とそれだけである。桂馬はジェロニモを怒らせたので,報復として渋谷爆弾を発動されてしまった。それだけ。五日目に続く。最早どの話にも興味を惹かれない。困った。

20021106
 プレイ。隆士編五日目。奴は自分の居場所を南に決めて,アフリカへ行くことにしたらしい。だがアフリカはどう考えても日本の南ではない。まあ,それはいい。しかし何ゆえホテルを出てタクシーに乗り込もうとしたところで,季節外れの花火に合わせて胸を撃たれて死ななければならないのだ? おまけに犯人が誰かすら表示されないとは。スパイ活動をしている謎のインド人タクシー運転手が犯人だったりしたら馬鹿馬鹿しいし,隆士がのめしたチンピラの仲間が撃ったのだとしてもくだらない物語だ。さらに,心臓を撃ち抜かれて即死じゃないというのもあんまりである。いくら外人部隊が人並み外れた体力の持ち主でも,心臓を撃たれれば即死だろう。下手に感傷を誘おうとした分,つまらない物語の後味がさらに悪くなった。サウンドノベルとしては完全に失敗だ。エロゲーならこれよりましな話が五万とあるだろう。
 市川編五日目。四日目と五日目の間は連続していないらしい。必ず一度選択画面に入ってしまう。鬱陶しい。それはともかく,この話も煮え切らなかった。結局,彼の左手には本当に小人が棲んでいて,5人の小人には皆高名な物理学者の名がついていた。物語全体のタイトルも「シュレディンガーの手」なので,物理学者全集か。市川は何とか左手首の切断に成功するが,カバ沢に左手首を送ろうとコンビニに寄った帰りにトラックに撥ねられ,恐らくは死亡。やれやれ。牛と馬の話以外は皆この調子なのかしら。だとしたらげんなりだ。ここでも季節外れの花火が上がっていたが,おおかた桂馬編の「渋谷壊滅爆弾」のことだろう。
 陽平編五日目。このとち狂ったシナリオは,落ちもとんでもないものだった。やれやれ,ここは日本だぞ。三重婚で終わるとは。まあ,日本だって昔は,「天上の虹」(注)や「あさきゆめみし」(注2)にあるように,何人もの妻と何人もの子をもっていた人がいたらしいが。しかし秋葉美奈子にまで1歳の娘がいたとは,驚いたね。陽平の種馬ぶりは天下無双だ。百発百中で子作りに成功するとは,人によっては羨ましく思えるのではないだろうか。
注) 「天上の虹」:里中満智子の漫画。持統天皇の物語。
注2) 「あさきゆめみし」:大和和紀の漫画。光源氏の物語。
 正志編五日目。七曜会の全貌は暴露されたが,要するに日曜日の妄想の産物でまだ未完成,というだけだった。まあ,日曜日と正志の対決はそれなりに楽しめたから構わないのだが。初めは,どこからどう見ても完全なマルチ商法なのに,正志が普通に騙されているから,このおバカを何とかしろと喚きたくなったけれども,最終的には日曜日を自我崩壊寸前にまで追いつめたからよしとしよう。しかし,最後の水曜日による「めくるめくお仕置き」が,渋谷の車道の真ん中に逆さ磔,というのはどうかと思うぞ。ともあれ,正志を丸め込むために口づけまでした日曜日は,実は正志に惚れていたのだろう。それなのに,正志があんまり水曜日のことばかり言うから,嫉妬に狂って我を忘れてしまったのだろうね。正志なんて,最初の脅迫ネタで強請ればいちころだったのに。
 ともあれ,日曜日の言う「七つの川」が「七本の鉄道」であるところまではよいのだが,なぜに「京戸渋谷線」なる架空の鉄道を加えねばならなかったのか。JR山手線,JR埼京線,営団地下鉄半蔵門線,営団地下鉄銀座線,東急東横線,東急田園都市線とくれば,7本目は京王井の頭線に決まっているではないか。すっかり興醒めである。
 美子編五日目。美子は薫の友情をとことん踏み躙った。薫は昔太っていて,ドッジボールと呼ばれていたそうだ。拒食症になり,生死の境をさまよって,現在の姿を得た。それに比べて美子の能天気さといったら。この小憎らしさが嫌われた原因で,洋一は本当は美子が太っていることなど何とも思ってはいないのだろう。痩せろと言ったのも,それくらい言えば少しはこたえると思った,といったところではないか。
 しかし現実の美子は人間的にも腐っていた。ともあれ,無茶なサウナダイエットで痩せようとして部屋中転げまわり,階下の男から電話をもらってロボット形態で応対したものだから,妙な3Dアニメを観る羽目になった。とてつもなく凝ったCGとBGMに乗って,ピンクの美子ロボがニワトリ形の飛行形態に変身し,なぜか翼ではなくロケットエンジンで飛行,大気圏を突破して宇宙空間へと消えてしまうというもの。これがバッドエンドNo.91であった。いったいバッドエンドはいくつあるのだ?
 気を取り直して人間で電話を取った。結局,予想は半分当たって半分外れ。洋一の母は太りすぎが原因で,糖尿病による急性腎不全で亡くなった。それで洋一は,美子に早死にしてもらいたくなくて,痩せるように言ったとのことだ。だが,5日で17kgという過酷なダイエットを要求したことで,薫に「美子を殺す気か」と責められ,お説教されている最中に地震が起こり,薫は洋一にしがみついたとのことである。しかし,美子くらいになると,地震にも気づかないくらい大地にしっかり立つものだろうか。無理だろう。やはりこの話もどこかおかしい。
 総じて,小憎らしい奴ばかりがハッピーエンドを迎えているのが気になる。個人的には,美子や陽平のような奴は,とことん正統派のバッドエンドで終了してもらいたい。隆士や市川のように殺されるというのも極端すぎて嫌だが,せめて振られて終わりくらいにはなるべきだ。美子編は,すべての疑問点がきちんと解決されただけ,まだましなのかもしれないが。

20021107
 プレイ。最後に残った桂馬編五日目。ここにも京戸線が登場した。ジェロニモこと高松野平の部屋にあったNゲージが,京戸線の車両だったのだ。こちらに絡んでくるのなら仕方がないが,京王井の頭線ではない理由がちゃんとあるのだろうな。桂馬の不法侵入はともかく。
 どうやら暗号文との関連で,京王井の頭線では長すぎたかららしい。京戸渋谷線の停車駅は,京王井の頭線と全く同じだった。この京戸線に新しく導入された無人車両の「ゆりかーご」に,ハッキングしてコンピュータウイルス爆弾を仕掛けたというのがあらすじ。しかし,「細菌爆弾ならぬコンピュータウイルス爆弾」とは,一般人にとって細菌とウイルスの違いは重要ではないらしい(注)。市長がショックを受けていた。
注) 細菌とウイルスの違い:細菌は原核生物。単細胞で,核などの細胞小器官はもっていないものの,きちんとした細胞構造をもっている。ウイルスは,核酸とタンパク質でできた物質。細胞に寄生して増殖するが,単体では生物としての働きはなく,結晶の形で取り出される。つまり,両者は大変異なるということ。
 それにしても,シャチテの悪魔が「の手下」で,本物の「悪魔」は警察関係者という設定は,ゲームとしては悪くないが,推理小説なら投げ捨てものだろう。警察関係者という,ある意味権力を手中にしている状況で,TNT火薬100kgを盗み出して渋谷のどこかに仕掛けるという愚挙に出る動機とは何か。納得できるものが提示できるとはとても思えない。現実世界ならともかく,エンターテインメントの世界において「犯罪者の心理などわからん,動機は些事だ」と主張するのは,単なる逃げ口上に過ぎないと小生は考える。したがって,エンディングまでに納得の行くシナリオを見せてくれるかどうかが,本作の評を大きく左右する。

20021108
 プレイ。桂馬編の続き。犯人はヌマさんで決まりなのだが,ヌマさんの本名がわからない。そんなの出たとしても物語中に一度くらいだろう。覚えている方がおかしい。それをフルネームで入力しなければならないというのだから,どうかしている。ついでに,容疑者の一人であるガイの本名もわからない。ガイの場合には,もしガイがヌマさんの息子と関係があったら,という仮定が入るのだが。この二人以外は皆シロなので,手の打ちようがない。人物名くらい,選択式にするなどの配慮がほしかった。さもなければ,ヘルプモードとして登場人物一覧がいつでも出せるようにしておくとか。SCD版のプライベート・アイ・ドルだって,そのくらいの機能は搭載していた。
 仕方がないので「ヌマさん」と入力。するとそれでうまくいってしまった。勝手にヌマさんの本名「沼田岳義(ぬまた・たけよし)」に変換されたのだ。よかったよかった。問題の動機についても,死んだ息子に絡めてそれなりにうまくまとめてあった。しかしやはり「悪魔」「の手下」で分けた理由が不明。「悪魔の」「手下」で十分ではないか。
 しかも,すべてにわたってアナグラムだけを証拠として使ったところが安直。結局,ゴロイチがガソリンならぬテキーラを一気飲みした理由も示されなかったし,細菌爆弾と騒いでいたのがコンピュータウイルス爆弾に変わったことを知らされていなかったのに,警視総監の乗った「ゆりかーご」を止めるべくゴロイチが奔走していた理由も不明。すべての証拠はヌマさんが桂馬に教えていた,というところまでは了解できるし,その動機(死んだ息子が大人になったら桂馬のようになっていただろう)もわかるのだが,ゴロイチ絡みの疑問点をひとつも解消せずに終わったのはいただけなかった。彼を容疑者から外せたのは,「シャチテの悪魔」に権田の"G"が含まれていないという一点に尽きるのだ。
 ピンクの栞(注)が出て,隆士の父である高峰厚士の物語「花火」がおまけシナリオとして登場(注2)。大変短い上に,意固地な父親の息子への愛を描いたありきたりなメロドラマという最悪の設定に涙。いつも思うのだが,息子に対する愛情があるなら正面きって息子に対して見せるべきだ。息子には屑呼ばわりしておきながら,陰で「本当はこんなにも愛しているのだ。ああ,だがそれを素直には伝えられない。だからせめてこうしよう」という自己満足の臭いぷんぷんの「似非愛情」を剥き出しにして,「可哀想な俺」を演じるなんて,身勝手もいいところだ。息子の誕生日に日本中で打ち上げ花火を上げるだぁ? 金持ちの道楽としても悪趣味に過ぎる。だいたい警察への手配などを考えれば,二日でできることではない。国防上も問題になるだろう。
注) ピンクの栞:チュンソフトのサウンドノベルは,クリアするとピンクの栞が現れ,おまけシナリオが楽しめるようになっている。
注2) 「花火」評の部分は,本人の強い要望により,市長が記載している。
 結局,親父のわがままにより隆士は殺されたのだから,この一点に限って言えば,真っ当な結末と言えるだろう。父親が息子を素直に褒めないばかりに,どれほど多くの息子たちが道を踏み外しかけているか,その実態(注)を知るがゆえに,余計に腹立たしい。息子からすれば,後から父親の気持ちに気づくのでは遅すぎることも,一生父親の気持ちに気づかぬまま道を踏み外して終わることも,父親の気持ちに気づいていながらそれでも許せない気持ちが消せないこともあるのだ。愛する息子を素直に褒めることが,そんなに難しいことなのか。息子たちの多くは,いや,少なくとも何人かは,世界中の賞賛よりも,ただ一人の父親から認められることを望んでいるというのに。
注) その実態:市長は教育現場で働いているので,そういう例をいくつも見ているらしい。
 最後に残された「青ムシ抄」は,どうやらバッドエンドを100個観ないと読めないようだ。現在までに観たのがたったの23個なので,道のりは遠い。クリア認定はいつになるのだろうか。

20021109
 プレイ。EASYモードではバッドエンドは58個しか観られなかった。そして,難易度を変更する方法がどうしてもわからなかった。取扱説明書には「1日が始まる前に設定できます」とあったが,実際にはゲームを始めるいちばん最初にしか選択できない。だから,EASYでクリアしてしまったら,事実上決して「青ムシ抄」は観られないことになる。
注) 青ムシ抄:バッドエンドを100個以上観るとプレイできる,おまけシナリオ。バッドエンドリストによると,街には合計122個のバッドエンドがあるはず。
 試しに再度「はじめから」を選んでみたが,これまでにクリアした9個のトゥルーエンドと58個のバッドエンドは,すべて0にリセットされてしまった。これは明らかにシステム上の欠陥。ここからさらに,すでに見知った物語を67個も観たいとは思わない。バッドエンドもこれまでに観た58個のうち,笑えたのは「美子ロボ宇宙へ飛ぶ」くらいだし。
 ということで,ここでクリア認定を出す。桂馬シナリオの犯人の動機と,牛&馬シナリオについては評価したいが,その他のシナリオとシステムについては問題点が多すぎる。ヌマさんについては,動機は納得したがそれで渋谷中の人々を巻き添えにするというのは解せない(バッドエンドでは必ず渋谷が吹っ飛ぶ)。また,金曜日を脅していた星子はどうなったのかも気になる。隆士を殺した犯人も謎のままだ。市川の妄想の実態がどうだったのかも不明のまま。これらが「青ムシ抄」で明かされるというなら別だが,現状では評価のしようがない。
 サウンドノベルとしては,正直言って数多の18禁ゲームの方が,物語性の面からも上を行っている。それこそ,長坂秀佳が市川シナリオで市川に言わせているような,陳腐で俗悪な話ばかりだからだ。久弥直樹や麻枝准のシナリオの方が,ワンパターンの嫌いはあるものの,純文学としても洗練されており,見るべきところが多い。

20021120
 高2→将軍を始める。このゲームは「新月お茶の会」の堀内樹那・浅葱西都両氏がシナリオを書いている(注)ので早くから購入してはいたのだが,機会を逸しておりずっと手をつけていなかった。浅葱氏からは感想を求められていたのに申し訳ないことをした。
注) シナリオライター:クレジットはPROJECT→GENERALとなっているが,上記二名他の合作である。「新月お茶の会」は,東京大学の文芸サークル。
 前半が学園シミュレーション,後半が戦国チャレンジ!ノベルということだが,学園シミュレーションパートは驚くほど短かった。恋愛シミュレーションのような展開を期待したのだが,パラメータこそあるもののやることはサウンドノベル+クイズゲーム。女の子とのイベントは最初の部活選択くらいしかなく,一度しか登場しない子や一度も出てこない子もいた。クイズは問題自体は易しいが,制限時間が短め。それでもほとんど完答できる。完答してもパラメータの上がり方は1〜2増える程度。どちらかというと,各学期に3つだけ自由に決められる時間割を,どの教科に振り分けるかの方が重要。
 学期の始めごとに,その学期の方針を決められるのだが,決められるのは遊びと勉強の比率のみ。しかも,それを変えたところで何かが変わるようにも見えない。遊び重視でも勉強重視でも,鳴海一也(同級生の親友。美術部員)とのイベントが起きるばかり。部活選びでも,「見に行こう」と言っていながらどの部室にも行かない。行き先くらいは選択できるようにしてほしかった。1学期につき2〜3のイベントしかなく,すぐに定期考査。何だかクイズばかり解いている気がした。
 2年の2学期に,突然戦国時代に飛ばされた。そしてサウンドノベルが始まった。歴史の知識がないので,墨俣城をどうやって造ったのかがわからない。木下藤吉郎の部下になったところで,キーくんママが眠くなったのでやめる。

20021123
 西遊記プレイ。金兜嶺(きんとうれい)でヴァラ・アプサラ夫妻と戦う。HP不明,MP不明の敵だったのだが,意外にも弱かった。ただし,地形が山になっており,遠距離攻撃を多用されたので,麓で動かずに敵をおびき寄せた。その結果,21ターンもかかってしまった。勝利すると,感応仙姑(かんおうせんこ)が錫杖に宿った。だが,怪しい敵については何も教えてくれなかった。覚悟がないから教えられないとのこと。ここまで9:19。

20021124
 西遊記プレイ。翠雲山(すいうんざん)で,牛魔王の妻,鉄扇公主と対決。山岳地帯であり,鉄扇公主の必殺技が強力かつ広範囲に効くものだから,鉄扇公主狙いの短期決戦で決めてしまった。6ターン。亀慈(きじ)に進むと,火炎山(かえんざん)にも星が落ちたと聞いて,結局北の道に戻る羽目に。
 滅法には,坊主嫌いの黄眉王(こうびおう)なる王様がいて,坊主を捕らえた者に賞金をつかわし,捕らえられた坊主は処刑するという野蛮な行為に耽っていた。何でも,偉い坊さんの説教に感動して,息子の王子が国を捨てて仏門に入ったことを逆恨みしているらしい。「仏教は親から子を引き離す悪道」なのだそうだ。
 悟空はこの王様の髪を夜中に剃り落としてしまい,「お前も坊主だから自分の首も刎ねろ」と挑発。しかし黄眉王の「滅法鉢」なる術にはまって石にされてしまった。この術,天空から巨大な銅鑼が2枚降ってきて,挟んだものを石にしてしまうらしい。この王様,戦いの間中この技を繰り返し使うものだから,せっかく解石丹で治してあげてもほとんど意味がない。
 今回は急がず慌てず,9ターンで全滅させた。王様は改心して自分も仏門に入ると言って国を飛び出してしまった。迷惑な奴だ。ここまで10:19。
 さらに続けて火炎山へ。ここではヤクシャと対決。地形が山岳である上に,溶岩地帯で毎ターン10HPが奪われるという条件だが,ここまででレベルが上がっていたこともありあまり苦労した気がしなかった。敵は少しずつ攻めてくるので各個撃破可能。ただし,三蔵を左の端から上陸させたのは失敗だった。左の端に誰かが行くと,いちばん上にいるヤクシャと仲間たちが一斉に降りてきて,集中攻撃を受けてしまう。もっとも,三蔵の二竜剣がかなりよく効くので,三蔵一人でも何とかなってしまった。八戒は相変わらず移動速度が遅すぎて使えない。初めの2ターンで,朱涼鈴と桔花公主を変化させて向こう岸に飛ばしてしまうと楽。ザコが弱かったので11ターンで全滅。
 神将のなた太子(なぜか漢字が出ない)は,以前斉天大聖(つまりは悟空)と天界で戦って,負けたことがあるらしい。まだお子様だ。
 ついでなので,瑞光寺(ずいこうじ)にも寄って,ザコを倒しつつ5箇所の血を拭ってきた。実はこれが結構面倒で,穴や柱のせいでなかなか進めず,おまけに敵を全滅させてもさらに多い敵が湧いてくるという泣かせる面。味方は三蔵込みで4人までしか出せないし。ザコが本当に弱いのが救い。12ターンかかってほうほうの体で逃げ出した。お涙頂戴幽霊話は略。お化けが怖い涼鈴と,涼鈴をからかって遊んでいた悟空を留守番させた。
 ここまで11:17。亀慈の分岐点に戻るところまででやめる。

20021225
 女の子のための THE 恋愛アドベンチャー〜硝子の森〜を始める。SIMPLE2000シリーズのVol.13という位置づけだが,PS2らしくオープニングムービーのクオリティは素晴らしい。主題歌もCD並みのフルコーラスだが,歌い手がまともな歌手とは思えない素人っぽさを最大限発揮させている。調べたら志倉千代丸なるアーティストで,作詞・作曲もこの人がしているそうだ。このゲームでは樋口湊役で声を当てているのだが,声優のほうが初挑戦とのこと。才能があるんだかないんだかよくわからない。オープニング曲『旅路の果て〜「硝子の森」より〜』だけでなく,エンディング曲『entrance』も,この人が作詞・作曲・歌を担当している。いずれも曲だけ聴くとB'zのような雰囲気なのだが,歌のレベルが格段に異なっている。
 女の子のための恋愛アドベンチャーということだが,それにしてはオープニングに登場する男の子たちにかっこよさの欠片も感じられないというのはどういうことか。主人公の女の子(高村深鈴)は,恋愛アドベンチャーの定番通り,特に美人でもなく,さりとて酷い不細工でもないのだが,その彼女が恋愛対象とするはずの男子諸君のあまりの気色悪さには,正直驚きを隠せない。PS2の美しい背景グラフィックスに完全に負けているばかりか,ほとんどホラーアニメのノリだ。うすいさちよの少女漫画(注)とまでは言わないが。個人的には,樋口湊が微笑んだときの顔に虫唾が走ったのだが,他のキャラも五十歩百歩である。中原空矢と惣琉が辛うじて許せる程度。
注) うすいさちよ:「おじゃる丸」に出てくる,少女漫画家として一発大ヒットを夢見る28歳独身様。天才的なホラー漫画を描くが,本人はそれを少女漫画だと言い張っている。
 もしかしたら女性はこういうキャラに惹かれるのかと思い,キーくんママに確認してみたのだが,答えは「全然かっこよくないよ」だった。女性から見て魅力を感じないキャラを攻略しなければならないとは,その時点で恋愛アドベンチャーとしてなっていないではないか。制作者は何を考えているのだろうか。
 恋愛アドベンチャーとしては珍しく,主人公の職業(?)が選べる。高校生・大学生・OLの三択なのだが,それぞれでどう物語が変わるかが見物。とりあえずいちばん上の高校生を選んでおく。
 画面右上の[SCAN]マークが邪魔。せっかくの綺麗な背景が台無し。だがこれは,既読スキップモードにしたのが悪いらしい。スキップ可能にするとこれが表示されるようだ。すでに待機中に何度も観たオープニングがまた流れたので,○ボタンで飛ばす。ちゃんと飛ばせてよかった。世の中には長いオープニングが飛ばせないゲームも多く存在するのだ。
 物語の舞台は鏡面(きょうも)の里。主人公深鈴は12年ぶりに帰ってきた。おじいちゃんが死んで8年。おじいちゃんの家であった白撫子荘が人手に渡るというので,来てはいけないと遺言されていた鏡裏の森に,最後の挨拶に戻ってきた。と,このようにしばらくは長い深鈴の独白が続く。もう少しうまい状況説明の仕方がありそうなものだが。
 選択肢の多くは,出ているものをすべて選べる。一部は本当の選択を迫られる。だが物語展開に大きな影響を与えるものは少ないらしい。ステータスを見ると,「空矢」のCGは1枚で14%,「その他」のCGは2枚で50%だった。登場する男性は全部で7人らしいので,あまり多くはないらしい。
 会話の内容によって,右下の深鈴の絵や,画面中央の登場人物の絵に,汗などの細かいキャプションがつく。わかりやすい反面,煩わしさも感じる。主人公の名前を自由につけられるのだが,デフォルトの高村深鈴でも,名前を呼んでもらえないのは気になった。通常,この手の登場人物がすべて喋るゲームでは,デフォルトにしたときくらい名前を呼んでもらえるはずなのだが。
 登場人物紹介。まずは森の中で3人の囚われ人の中の一人に出会う。明治時代に湖に身を投げた美少年樋口湊MINATO(CV:志倉千代丸),10年前森で行方不明になった宮澤樹ITSUKI(CV:緑川光),1年前森に迷い込みに行った中原空矢KUYA(CV:吉野裕行)。緑川は,ルナ2のヒイロ(注)などの勇者役とは似ても似つかない,地味で暗い青年を演じている。
注) ルナ2ルナ エターナルブルーのこと。ヒイロは主人公。
 物語が進むと,幼馴染みの室生望NOZOMU(CV:宮田幸季)が登場。坊っちゃんカットでやけにひっつき虫。おまけに,とんでもなく広い別荘に一人で住んでおり,同じく管理人がいなくて一人で住むことになっている主人公の深鈴をしきりに家に招待したがる。現実世界においては間違いなく危ない話だ。
 さらに進むとカフェ『プリズム』のマスター惣琉SOURYU(CV:子安武人),望の兄室生遼HARUKA(CV:石田彰)が登場。プリズムのメニューは5種類。エスプレッソ,カフェラテ,レモンティー,チャイ,グリーンティー。どれを選んでも大差ないが,湊はレモンティー好きで空矢はコーヒー系しか飲まないらしい。
 このゲームでは,口パクすらなしで登場人物が喋るので,特に空矢が不自然極まりない。無口なキャラはまだよいのだが,活発なキャラが口を閉じたまま喋るのはかなり違和感がある。また,妙なところに凝っていて,惣琉が新500円玉を珍しがったりカフェの飲み物を200円に設定していたりという時代ネタがあった。
 遼は強引な男で,会った翌日に深鈴を抱きしめて家に泊まらせようとした。男が羊であることを前提にしないと,こんなシナリオは書けない。シナリオライターは現実を知らないか,さもなければ少女たちは現実を知らないと錯覚しているかのどちらかだろう。数日後,この男が告白してきたが,当然受け流す。すると,遼シナリオのスルーエンド(注)となった。
注) スルーエンド(Through end):所謂バッドエンドのこと。エンディングも何もなく,タイトル画面に戻ってしまうのでこう呼んでいる。
 2周目からは,オートセレクトという便利な機能がついているのでこれを使ってみた。選択肢を勝手に選んでくれる。便利だ。今度は最初の森で空矢でなく湊と出会ったが,湊の声優はあまり声優慣れしていないようだ。声の演技が不自然。正直言って,この出来では商業ベースに乗せるのは無理。キャラが喋っているのではなく,キャラの裏に別の生身の人間がいるのだということがはっきりわかってしまう。
 オートセレクトは,飲み物を常にレモンティーしか選ばず,しかもこれが気障な湊の好みと100%合致。なのに最後は湊とともに湖へ身投げして,スルーエンド。
 3周目。目つきの悪い男が鏡面(きょうも)の里をうろついているとの情報を得た。1周目では望が兄貴の来た翌日に病気になったのだが,今回はならなかった。望シナリオについては,いくつかのパターンがあるようだ。1周目に遼と二人で観た蛍を,兄弟と三人で観る。そこで,やはり1周目と同様,『プリズム』の男1名に呼ばれて森に取り込まれそうになったところを,今度は望に助けられた。そのまま望エンディングへ。エンディング曲が流れたので,トゥルーエンドらしい。お子ちゃまとキスして楽しいか?>深鈴
 4周目。外界は夏で暑いと惣琉さんが言い出した。この台詞はこれまでにはなかった。質問をせずにすぐにメニューを選ぶと聞けるらしい。空矢のスルーエンド。空に昇っていく空矢を見送った。
 5周目。望が「怪しい男の手がかりがつかめた」と言ってきたが,その怪しい男は登場しなかった。深追いしなかったからだが。兄弟エンディングのスルー。望と遼のどちらとも特に親しくならないと,兄弟二人と仲良くスルーエンドに向かうらしい。
 6周目。いいかげん飽きたので,今度は職業を大学生に変える。何が変わるのかと思ったら,望が初めて会った時に「深鈴おねえちゃん」と呼んだところだけ違った。でもすぐ「深鈴」と呼び捨てになったので,以後はまったく台詞が同じ。職業選択に意味なんてないようだ。人を馬鹿にしている。兄弟と蛍を観るイベントが,樋口洋館での肝試しに変わった。望のスルーエンド。
 7周目。湊のトゥルーエンド。深鈴が自分を救ってくれるのをずっと待っていたそうだが,現実世界に戻ってもほとんど生きられないという設定はどうなったのか。無視してハッピーエンドになっていた。エンディング曲を聴くのが2度目なので飛ばそうと思ったが,こちらはどうやっても飛ばせなかった。酷い。
 8周目。蛍でも肝試しでもなく,花火イベント。だが花火のグラフィックがPS2とは思えないしょぼさ。Fantavision(注)の花火を見慣れてしまったせいか,このしょぼさにはついていけない。PS以下だ。エンディングはまたも兄弟スルーだった。枝道は異なる経路ではあったが,エンディング集めにはこの「オートセレクト」は使えないらしい。
注) Fantavision:前者はPS2発売日(2000年3月)に出た花火を連鎖させる落ちゲー。後者はPS版99年1月発売のサウンドノベル。ともに本作よりずっと古いゲームである。
 9周目。遼のトゥルーエンド。恋愛アドベンチャーとは思えないほどつまらないエンディング。社長夫人として幸せな結婚を。
 10周目。また望のトゥルーエンド。そろそろオートセレクトを使うのは限界か。マニュアルに戻して真面目に攻略しよう。
 11周目。職業をOLにした。だが台詞は大学生のときと寸分違わない。今回は真面目に攻略するので,分岐選択肢ごとにセーブすることにする。まずは最初の選択。白撫子荘へ行くのに,森,湖,丘のいずれを通るか。それぞれ,樹,湊,空矢に対応している。とりあえず森を選んでおく。次に望の家に招待されるかされないか。もう遅いので,続きは翌日へ。

20021226
 硝子の森プレイ。11周目の続きから。まず単純な道筋とするために,望関係はすべて断る方向の選択肢を選ぶ。鏡面の里を探索すると色々な情報が得られるのだが,ここの分岐が複雑なのでまずこれを解明した。結果,どうやらどの選択肢を選んでも,次の選択肢は変わらない。また,全部で5つの選択肢が登場するのだが,どこでどの情報が得られるかも一定。つまり以下の通り。
 選択肢1:駅舎 or 売店→鏡裏の森総合情報
 選択肢2:右の家 or 左の家→宮澤樹情報(10年前森で行方不明)
 選択肢3:右の畑 or 左の家→樋口湊情報(明治時代洋館で入水)
 選択肢4:右の家 or 左の畑→中原空矢情報(1年前森で行方不明)
 選択肢5:右の畑 or 左の畑→萩原恭平情報(怪しい男出没)
情報が得られるかどうかは乱数で決まる。だが,一度セーブしてしまえばどちらが正解かは確定するので,選択前にセーブしておいて,外したらロードして逆の選択肢を選べばよい。これらの選択肢のうち,選択肢5だけは,聞いておかないと恭平が出現しない。
 望を遠ざけてプリズムルートに乗ると,3人のうちの1人が裏庭にいるイベントが発生する。このとき裏庭に行かずにずっとプリズム内で待っていると,惣琉シナリオへの分岐が出た。惣琉シナリオへの分岐は以後も何回かあり,ひとつでも間違うと3人のシナリオに戻ってしまうので注意。こうして,樹のスルーエンド,トゥルーエンド,惣琉のスルーエンド,トゥルーエンドを立て続けに攻略した。惣琉は「(プリズムは)幻想第四次」だと謎の発言をしたが,自分が何者なのかは最後まで言わなかった。トゥルーエンドの感触からすれば,もともとただの人で,深鈴のように自分からこの空間に入り込み,空間が流されて帰るに帰れなくなったのだろうと思われる。
 プリズムルートで残された空矢のトゥルーエンドを無難にこなし,残るは恭平シナリオ。こちらは望,遼の兄弟シナリオとリンクしていそうなので,望の家に寄る選択肢を選んでおく。選択肢5を引き出しておけば,望と二度目の里探索が行える。怪しい男探索なのだが,得られる情報は最初の探索と同じ。やや詳しい情報にはなるが。こちらも恭平情報を手に入れると,恭平を追うか否かの選択。追えば恭平シナリオ,追わなければ普通の兄弟シナリオへ移行する。職業選択は,恭平に会ったときに何と言われるかに関わっているらしい。大仰だった割には企画倒れでもしたのだろうか。
 恭平シナリオはほとんど一本道で,途中唯一の選択といえる「望がカワイイ or 遼がカッコイイ」はどちらを選んでも同じ。最後に恭平のバイトを引き受ければトゥルーエンド,引き受けなければプリズムの男の子の後を追って森に呑み込まれるというスルーエンド。このスルーエンドは誰のエンディングか不明だが,一応恭平スルーとしておく。
 これでエンディングはすべて狩ったはずだが,まだ望のCGが4枚残っている。選択肢を虱潰しに調べてみたが,まったくわからない。とりあえず,望が起こすイベントが,最初に鏡裏の森のどこへ行くかで決まることだけはわかった。森(樹)が蛍,湖(湊)が洋館肝試し,丘(空矢)が花火である。遼シナリオを選ぶと,常に蛍になる。
 どうにも埒が明かないので,Web情報に頼ることにした。すると,妙な解決法が載っていた。1周目,森(樹)を選び兄弟スルーをセーブ(遼がカッコイイ→スープ持っていかない)。2周目,湖(湊)を選び恭平スルーをセーブ,3周目,丘(空矢)を選び望スルーをセーブ(ただし鏡面の里探索で2回ともすべての情報を引き出しておく),このデータを使って最初から始めればよい,というもの。だがこれは,すべてのエンディングとCGを見るための情報なので,クリティカルに効いてくるのは望スルーエンドを里探索パーフェクトで観ることなのだろう。こいつを自力で探せというのは難度高過ぎ。
 成功すれば,主人公選択画面が現れる。深鈴と望から選べるようになり,望を選ぶとおまけシナリオが観られるのだ。振られて自棄になっていた望が鏡裏の森に迷い込み,呑み込まれそうになったところを惣琉に助けられる。そして3人の男の子(なぜかまだ呑み込まれていない)と深鈴について語り合い,最後に遼に呼ばれて助けられるというもの。これで残ったCGがすべて集まった。おめでとう,クリアだ。
 感想。女の子のための物語なのに主人公の深鈴がいちばん魅力的というのはどうかと思う(婉曲表現)。いや,はっきり言うと深鈴以外は皆魅力がない。キャラとして立っているのは惣琉さんくらいか。声だけならば遼役の石田彰もまずまずなのだが,もう少し魅力的なキャラに当てないとせっかくの演技が生きない。樹役の緑川光は,森につかまってしまい深鈴を自分から遠ざけるところだけ,往年のヒーロー物のカッコイイ声を復活させた。ということで,結局キャラと声がきちんと合った演技になっていたのが,清水香里(高村深鈴役)と子安武人(惣琉役)の2人だけというのは寂しい。吉野裕行(空矢役)は,プリズムにいたときはよかったのだが,トゥルーエンドで現実世界に戻ってからはちょっと変だったし。恐らく,演技として意図的に声を変えようとしたのだろうが。
 というわけで,これは清水香里大当たりのゲーム。それ以外に見どころ,聴きどころはない。深鈴のさまざまな細かい声表現を聴いて楽しんでくれ。

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