2001年下半期の日記

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20010705
 どうぶつの森プレイ。幻のオオクワガタは,噂と違って真夜中にも出現した。見た目はヒラタクワガタとほとんど変わらない。噂ではとても大きいとのことだったが。現実のオオクワガタもヒラタクワガタとあまり変わらないから,事実に忠実といえる。売却価格は10000ベル。他のクワガタが2000ベルなので,それなりに高い。
 セイウチのせいいちという壁紙画家が登場。いつも飢えているが,魚をあげると喜んで壁紙を書いてくれる。なかなかよい壁紙だ。ラクダのローランの凡作絨毯とは一味違う。ローランの絨毯は下取り代が高い上にろくな柄がない。趣味が悪いとしか言いようがない。ブランド服を作っているらしいキリンのグレースともども,悪趣味軍団として記憶にとどめておこう。グレースは悪趣味で派手な赤いスポーツカーに乗ってやってきて,「服が汚れるから」という理由で人に汚くなった車の掃除をさせる。綺麗にしてやるとお礼に服をくれるのだが,その際「グレースブランドなんて10年早い」などと人を愚弄して大笑いするのだ。まあこんな趣味の悪い奴の服などいらないが,それにしてもくれる服はどれもこれも実にセンスのない代物ばかり。よくこんな酷い柄のものを持ち歩いていると逆に感心してしまうくらいだ。

20010716
 ダークシードを始める。T君に借りたものだ。H.R.GIGERがアートワークをやっているという筋金入りの怪しさ炸裂洋ゲー。そっくりそのまま日本語化しているようなので,とりあえず誤訳が心配。誤訳のせいで詰まってしまうゲームは多いから。音楽が異様に怪しいので,小さいお子様は注意が必要だ。
 まず地理を覚えるのに時間がかかるが,洋ゲーだけあって至るところに妙な仕掛けが満載。建物に入るにはいちいち部屋に戻ってシャワーを浴びなければならない。夢をみるたびに頭痛に悩まされるのだが,浴室の鏡の裏にアスピリンが隠してあって,それを飲むとおさまる。ただし鏡が戸棚になっていることもその中にある何かがアスピリンであることも,取扱説明書の攻略情報を読まなければさっぱりわからない。得体の知れないものを口に入れている様子がみられるだけだ。頭痛が起きている間中,英語で「頭が割れそうだ」とか「破裂しそうだ」とか,間髪を入れずに喋りつづけるのが何とも言えない。警察署に入るといとも簡単に銃を手に入れることができ,このあたりはさすが洋ゲーと思っていたら,外に出た途端逮捕され牢獄へつながれた。これは仕方がないのだが,二日目に釈放され家に戻ると,今度は何も非合法なことをしていないのにまたも逮捕された。その上,その日の晩に独房内で口から蛇のような生き物が出てきて,突然何の脈絡もなくゲームオーバーになった。わけがわからん。
注) T君:市長の若い友人。GGX上達中。
注) 取扱説明書の攻略情報:このゲームの解き方が,エンディングに至るまですべて網羅されている。これ読んだらゲームやる必要ないじゃん。あ,ギーガーの絵を鑑賞するためにやるのか。

20010717
 ダークシードプレイ。これは独力でクリアするのは不可能だ。取扱説明書にある攻略法を参考にしてみると,常人の発想を越えた数々の試練を乗り越えなければならないらしい。というわけで,私は常人なのでこれに沿ってプレイしていこう。
 1日目は時間が余る。やることを全部やってもまだ5時間くらいは眠れない。余裕のあるつくりだが,食料品店では必ずウイスキーを買わなければクリアできないなど,よくわからないはまりが存在する。これは2日目に関わってくることなので,別のものを買ってしまって失敗しても,原因に気づくのは難しい。ただし,主人公にしてプレイヤーキャラであるマイク・ドーソンは金持ちであるらしく,いくら買い物をしてもお金はなくならないようだ。
 2日目,手に入るはずのシャベルがダークワールドで見つからなくて困った。結局,ノーマルワールドの墓地入り口を入ったところに相当する場所に落ちていたのだが,かなりの保護色で通り道と見分けがつきにくい。これを探すのに3回も死んで,40分もかけてしまった。それ以外はさしたる苦労もなく突き進む。ただし午後6時以降,デルバートと会う約束を果たしてからは,かなり時間がない。ドーソンが午後10時までに寝ないと,エイリアン(口から出てくる蛇みたいな生きもの)が生まれてきてしまうようだ。
 3日目の朝になったところでセーブ。ここまで2時間かかっていないが,どっぷりと疲れてしまった。明日中にクリアして明後日には返さなければならない。

20010718
 ダークシードクリア。3日目はたったの20分で終わってしまった。エイリアンの宇宙船を飛ばしてしまい,ダークワールドへの入り口を壊してしまえば,ドーソンと地球は救われるという寸法だ。鏡を壊して玄関を開けると,見張りの警官ではなく図書館の司書が現れた。この司書が,ダークワールドにおける記憶の番人だったようだ。そして得体の知れない発言をする。曰く,何かの力に引かれてここへやってきた,なぜか私の鞄の中に貴方の頭痛薬がある。彼女が言うだけのことを言うと,ドーソンは「やっとわかってきたぞ」と謎の発言をし,そのままオープニングタイトルに戻ってしまった。エンディングテロップも何もない。実に簡素な終わりかただ。ああ洋ゲーよ。素晴らしきク○ゲーの宝庫よ。いかれ具合に敬意を表して,闇ゲーの称号を進呈しよう。攻略法をまんま取扱説明書に載せるという潔さは気に入ったので,その点は評価したい。
注) 闇ゲー:「心のゲーム」の裏版。逆の意味で心に残るゲームではある。

20010720
 アンジェリーク天空の鎮魂歌を始める。初心者への配慮が行き届いているので,苦労なくサクサク進行する。基本的に一本道であり,ダンジョンの迷路もつくりが単純なので,地図なしで十分遊べる。戦闘もかなり易しいバランスなので,苦労することはないだろう。何しろ回復アイテムがほとんど必要ないのだ。成長も速いので,1時間程度遊べば魔法などもいくつか覚えてくれる。序盤は使う必要が全くないけれども,システムに慣れるには便利だ。慣れる必要のない人にはただの作業だが。付け加えるなら,防御を選択するのに必ずボタンを3回押さなければならないのが面倒。戦闘コマンドが1画面で出ないので,スクロールさせる必要があるのと,防御するかどうかを必ず「はい/いいえ」で問い返すのが無駄だ。明らかに攻撃力不足で回復・補助専門にせざるを得ないキャラ(主人公アンジェリークなど)がいるので,防御コマンドはかなり使用頻度が高いはずなのだが,テストプレイのときになぜ検証されなかったのだろうか。
 主人公アンジェリークは,迷子を家まで送り届けた先で過労で倒れる。その家が火事で焼け,閉じ込められたところをアリオスという修行中の剣士に助けられる。彼の登場は明らかに怪しいので,彼が火をつけて救出劇を自作自演したのではないかという疑念が拭えないが,単細胞の女王アンジェリークには関係ない。仲間にして終始行動を共にすることになる。最初の2時間程度で守護聖以外の仲間が全員揃ってしまうから,早い段階で使うキャラと使わないキャラを選別する必要があるのが愛の奴隷ゲームたる所以だ。生まれ育った宇宙の危機だから助けはたくさん必要だという理屈が,もろくも序盤で破綻する瞬間である。パーティーメンバーは5人まで,そのうちアンジェリークとアリオスは必ず加わるから,実質的には3人いれば助けとしては十分なのだ。今回はエルンスト,チャーリー(謎の商人),セイランを加えることにした。キーくんママの趣味だ。1:27,最後の仲間であるセイランを探しに行くところで続きは明日。

20010721
 アンジェリーク天空の鎮魂歌プレイ。最初にいちばん問題である旧き城跡の惑星に行き,3:34でマルセル,ランディ,ゼフェルの3人を助けた。マルセルは2階の奥の部屋に,相棒の青い鳥チュピといっしょにいた。残りの2人は地下2階の牢屋にいた。助けるのは簡単で,ザコと大差ない強さの兵士と戦うだけ。4人のうち1人だけ妙にHPの高い奴がいるが,髪の色が違うので見分けがつく。ここで戦っているうちに,レベルも9だったものが30まで上がってしまった。それでも戦いの辛さに関してはほとんど変化なし。レベルインフレゲームかもしれない。HPはきわめて高くなるが,攻撃力や防御力がさほど変わった気がしない。もっとも,HPがこれだけ高いと死ぬことはまずないが。
 白き極光の惑星にある風花の街には,強力な武器・防具を売る道具屋がある。ここまでの戦闘でおよそ30000の金貨を集めたので,それらが全部買えてしまうのが凄い。これで当分ザコ戦はサクサク進んでしまうだろう。困るのは「かばう」を使う機会がなくなってしまいそうなこと。親密度を上げられるかどうか不安。今のところ,目標であるアリオスとエルンストが,第2段階になっている。
 4:08で,クラヴィスとオスカーを救出。高い武器は意外に効果が薄く,1ターンではザコを全滅させることができない。おかげでアリオスが第3段階,謎の商人が第2段階に親密度が上がった。だがその後はザコが弱くなる一方で,1ターンで全滅するようになってしまった。もう親密度は上げられないのか?
 5:01で全守護聖の救出完了。金の髪のアンジェリークから特技を与えられた。これで戦闘の幅が広がりぐんと有利になったが,現時点ですでにザコは相手にならないくらい強いので,全く無駄。レベルは38まで上がってしまった。主星の塔の入り口が封印されたので,封印の鍵を蒼き群島の惑星まで探しに行く。ここですぐに長いイベントが起きる。アリオスとのイベントだが,2択が連続する上に正解は一通りしかないらしい。アリオスとの恋愛エンディングが見たければ,これをクリアするのは絶対条件だ。しかもセーブポイントがないので間違えるとすべてやり直し。適当にやったらスチルを2枚見られたので,成功なのだろう。
 6:20で金の宝玉を入手。ロキシーというエルンストの親友が,封印の鍵を手にしたまま石にされた。石化を解くためには3つの宝玉が必要。ひとつめは知恵ある植物の謎掛けを他愛もない方法で解けば入手できる。イベントはすべてオートなので,プレイヤーが知恵を働かせる余地はない。その間に,宿屋でイベントがいくつか起きた。謎の商人とのオルゴール取り返しイベント,エルンストとの破壊された森を救うイベント。レベルは41になっている。6:53で銀の宝玉を入手。途中オスカーとヴィクトールのイベントが生じたが,特に選択もなく無難に過ぎた。宿屋で寝るとアリオスとの親密度イベントが。
 その後宿屋で起こるイベントをすべて見て,最後のひとつである緑の宝玉を取りに出かける。イベントはひとつひとつは短いものの,数が大量にあるため,今いるメンバー4人分を見るだけで1時間以上かかってしまった。さらに緑の宝玉イベントの前に,まだ行ったことのないダンジョンを攻略してアイテムを拾い集めたので,3つの宝玉を集めてロキシーの石化を解いたときには8:55となってしまった。10時間以内のクリアは無理だったようだ。石化を解いたときのダメージで,主人公アンジェリークのもつ杖の宝石が割れ,彼女は魔法が使えなくなった。その宝石が白銀の環の惑星にあるとのことで,そこへ出かけて情報を収集する。今日はここまで。
注) かばう:誰かに主人公をかばわせたり,主人公が誰かをかばったりすると,そのキャラと主人公の親密度がアップする。親密度は第3段階まであり,ここに到達するとラブラブエンディングが観られるようだ。
注) 金の髪のアンジェリーク:この世界の女王。主人公である茶色の髪のアンジェリークは,新しい世界の女王。このあたりの設定はややこしい。
注) スチルを2枚見られたので成功:失敗すると,スチルは1枚しか見られないらしい。

20010722
 アンジェリーク天空の鎮魂歌プレイ。前日までのプレイでレベルは47になっている。魔法や特技を全く使わなくても,すべての敵を2ターン以内で倒せるようになっているから,レベルは高すぎだ。別に経験値稼ぎをしたわけでもないのに。
 次のダンジョンは長かった。単に宝石を捜しに行っただけなのだが,途中でアリオスが抜けてしまうイベントが発生し,他に育てていた前衛キャラがいなかったので,苦戦する羽目になってしまったのだ。セーブポイントはダンジョンの途中にあったのだが,セーブを後回しにして先へ進むと,いきなり落盤でセーブポイントは岩の向こう。後戻りできなくなってしまった。このダンジョンに関しては,かなり苦しんだゲーム初心者がいたのではないかと推察する。
 結局杖は元に戻らず,それでもアンジェリークは魔法を使えるようになったのだが,アリオスこと皇帝レヴィアスがアンジェリークたちと対決。圧倒的な力の差を見せつけた。ここで倒せばよいのに皇帝ったら,甘さを残して見逃して消えた。アンジェリークのことを甘いと言っていたが,甘いのは君のほうだ。そんなことだから最後に倒される羽目になるのだ。ここまで10:17かかり,レベルは50となった。だが武器・防具が弱いので,これから先に不安が残る。ちょっとお金が足りない。
 とりあえず,買えるだけの武器・防具は揃えて出発したが,攻撃力も防御力もかなり低い。それでも,敵のほうもそれなりに弱いので,そう苦労せずに皇帝の部下5人を撃破。アンジェリークの回復魔法以外はMPを消費する攻撃を行っていないので,余裕勝ちといってよいだろう。時間は10:51でレベルは54にまでなってしまった。特に寄り道はしていないはずだが。11:33で女王とロザリア救出。その間レヴィアスの幻影と戦ったが,逃がしただけで実際に倒したわけではない。女王はそのまま寝込み,ロザリアから最強の武器をもらった一行は,最終決戦へと向かう。レベルは57になっている。
 アリオスエンディングをクリアした。彼は結局自害し,その魂は主人公アンジェリークの宇宙における最初の生命として転生した。イベントスチルは9枚。他の人たちには10枚あるらしい。最終セーブポイントでの時間は12:27,レベルは60だった。クリアタイムは恐らく13時間少々。アリオスエンディングは実はあまり楽しくない。ラストダンジョンに出てくる火竜はむやみに強いので,戦わずに逃げるのが得策。他のザコは倒してもよい。皇帝レヴィアス戦は,前回の戦いに比べてこちらの攻撃力が上がっているので,時間はかかるものの確実に倒せるだろう。3人回復・補助,2人攻撃くらいが丁度よい。皇帝の攻撃力はかなり高く,全員に2000HP以上のダメージを与えてくる。
 というわけで,サクサク進むところは評価するが,全体としてはそれほど面白いわけではなかった。ただアンジェリークとしては,シミュレーションゲームの本編に比べてイベントの流れがよく,その分遊びやすいと言える。

 FF7プレイ。次にどこへ行けばよいのかわからなくなった。ただ町の人がセフィロスらしき人物が東へ向かったと言っているので,東のチョコボファームへと向かうことにする。セフィロスはそこから湿地帯を渡ったらしい。チョコボファームでは,柵の中のチョコボに話し掛けることによりチョコボダンスを観ることができる。これを観ると無条件でマテリア「チョコボ&モーグリ」が入手できる。そこから南西に進んだところにある湿地帯では,ミドガルズオルムという巨大な水蛇がおり,沼に入ると無条件で襲われてしまう。チョコボに乗れば襲われないらしいのだが,チョコボをとるためのマテリア「チョコボ寄せ」は2000ギルと高い。貧乏なクラウドらには買えない代物だ。しかしチョコボを入手せずに湿地帯を渡る方法は,散々探したがみつからなかった。ミドガルズオルムを倒すか,チョコボ寄せを買うかの二択しかないらしい。
 チョコボ寄せを買い,チョコボを入手して湿地帯を渡る。チョコボは,野菜を使わなくても逃げたりしないようだ。湿地帯を渡ると串刺しにされたミドガルズオルムがおり,セフィロスの強さを見せつけられる形となった。ミスリルマインと呼ばれる廃坑を抜けると,タークスのルードに出会う。ルードは口下手で,後輩の新人タークスイリーナが代わりに喋るのだが,こちらは病的なまでのお喋り。秘密任務に携わっていながら,自分たちが何をしているところでこれからどうするかをぺらぺら喋る。おかげでセフィロスがジュノン港に向かったことがわかった。あまりにお喋りなので,リーダーのツォンが直々に口止めに来たほどだ。イリーナのおしゃべりに従い,ジュノン港へ向かうことにする。
 コンドルフォートで戦術SLGのミニゲームをやった。リアルタイムバトルで,指示の与え方がよくわからなかったので,辛うじて勝ったころには5000ギルの損失。はめられた。まだ6000ギルしかもっていない貧乏人には,辛すぎる試練だった。もらえたものがナナキの武器だったからよいようなものの。
 アンダージュノンに着いた。入り江でイルカと遊ぶ少女プリシラと出会う。クラウドたちは最初神羅の者ではないかと疑われたが,出てきた中ボスボトムスウェルを倒して人工呼吸で彼女を助けると,打ち解けてくれた。ボトムスウェルにはクラウドとナナキの攻撃が効かない。遠距離攻撃と魔法しか効果がないのだ。また妙な泡攻撃をしてくるのだが,この泡がまた物理攻撃を受け付けないので,魔法で倒すしかない。泡に包まれるとHPがどんどん減っていき,しかも動けなくなる。津波攻撃が全体に200HP弱効いてくるので,瀕死のキャラを残すと大変なことになる。死ぬときに最後に一発放ってくるからだ。
 プリシラを助けたあとは,神羅の新社長ルーファウスを迎える凱旋パレードに強制的に参入させられる。ここからずっとミニゲームまがいのイベントが続くので,セーブできない。しかもこのイベントが訳不明で,行進の最後について銃を掲げるらしいのだが,タイミングが全くわからない。逆に,続いて起きる見送りイベントは,適当にやっても最高評価を得られるなど,ミニゲームのゲームバランスにはかなり問題があるようだ。
注) 野菜を使わなくても逃げたりしない:バグだったらしい。FF7 Internationalでは改善(?)されて,野菜を使わないと逃げるようになっているそうだ。

20010724
 FF7プレイ。ルーファウス歓迎パレードの行進ミニゲームは,ビデオに撮って解析してみたけれどもやはりわからない。たった8回のチャンスが数秒で過ぎてしまう上に,○ボタンを押しても銃を掲げていないように見受けられるのだ。何度か試すうちに,兎にも角にも素早く最初の一回を押して,あとは続けてできるだけたくさんボタンを押せばよいことがわかった。
 パレードをこなして船で密航すると,セフィロスが現れてジェノバをけしかけてきた。ジェノバは攻撃力が適度にあるせいで味方のリミットゲージがすぐに溜まるため,こちらの攻撃力も十分に上がってくれる。全体攻撃が弱く単体攻撃が強いため,味方を回復させるのは容易。魔法はあまり効かないようなので,直接攻撃でげしげし叩いていけばよい。今回戦ったジェノバ・BIRTHは,ジェノバの腕から作られたようだ。クラウド,ティファ,ナナキの3名がマテリア成長率2倍の武器を入手。今後はこの3人で戦うことにする。

 サクラ大戦3プレイ。サブキャラたちの好感度を上げまくったので,最終章で大神が黒髪の貴公子になった。必殺技は,全範囲を壊滅させる「狼虎滅却 "俺が正義だ!" 震天動地」というもの。技を発動させるときに,いちいち帝国華撃団と巴里華撃団の全員が一人ずつ「隊長!」「大神さん!」「お兄ちゃん!」「中尉!」「イチロー!」などと呼びかけてきて,それぞれのキャラと光武のアニメーションが半透明ででてくるので,大変凝ったつくりだが時間がかかってしょうがない。それでもこれひとつでマップ上のすべての敵がなぎ倒されるのだから,かなりの時間短縮になっている。正義って凄いねえ。正義とは邪魔するものをすべて破壊しつくす力か。この必殺技のおかげで,サリュ戦までは馬鹿みたいに簡単になってしまったが,さすがにオーク巨樹の核であるデルニエには大して通じなかった。黒髪の貴公子は防御力も特筆に価する。防御しなくても,デルニエの必殺攻撃に対してダメージ1。あらゆる攻撃に対し,問答無用で1しかダメージを受けないというのは,あまりといえばあんまりな強さだ。
 ロベリアとのラブラブ協力必殺技は,ポーカーにおけるハートのエースのファイブカード。このあからさまないかさまに,大神は「僕もだよ」と同じいかさまで受けて立つ。しかも,言うに事欠いて「たまにはいいだろ」だって。
 デルニエを倒したあとのデートイベントでは,ロベリアは大神の部屋に行きたいと言った。そこで二人で月を見上げ,ありきたりなことを言っていると思ったら……。ロベリアのシナリオも,実に練りこまれた逸品となっている。彼女は警察に自首の電話をかけており,大神の部屋に警官隊が突入してきたのだ。愛する人のために綺麗な体になりたいと,自ら監獄へ赴くロベリア。あと一週間で大神が帝都へ帰るというときになっても,監獄にいるロベリアには挨拶はできない。
 サブキャラの好感度を上げたおかげで,たくさんの特別イベントを見ることができた。ひとりひとりが大神のことを親身に思ってくれていて,本編の5人以上に感動することだろう。サブキャラの好感度最大時のエンディングは,黒髪の貴公子目当てでなくても一度やっておくべきだ。街の人たちの暖かさと,メル&シーの熱い想いに,胸こみ上げるものを感じるに違いない。
 いよいよ帰京当日。エビヤン警部の粋な計らいにより見送りに来ることができたロベリアから手渡された手紙には,書き慣れない人らしい陳腐な言い回しだが,真心のこもった文面が綴られていた。エンディングの回想映像も素晴らしく,力の入れようを感じさせてくれる。ここまでくると,やはりどうしても花火のシナリオだけがおまけであるかのように浮いていることに気づかされる。残るはエリカのエンディングだが,このはちゃめちゃなヒロインをどう料理しているのだろうか。
注) 黒髪の貴公子:サブキャラ全員とメインヒロイン5人の好感度をすべて規定以上に上げると,勲章が10個手に入る。そのときの大神の階級。

20010729
 サクラ大戦3情報。エリカシナリオをクリアした。どうもこのシナリオは,正ヒロインのものである割にはつくりが雑に感じる。思い込みの激しいエリカの性格をさらに歪めて話が進むきらいがある。副隊長にもなって,公私混同甚だしいのはさすがにどうかと思う。他の隊員たちは,当てられっぱなしでよく戦う気になれたものだ。ラブラブアタックも,二人して背中に天使の羽を生やし,ハレルヤなどと言っている。サクラ大戦のシリーズすべてに言えることかもしれないが,これだけ型破りなヒロインを据えてさえ,受ける範囲を広げる努力をしてしまうことで逆にシナリオをだめにしてしまう愚を行ってしまったのが残念だ。プレイヤーは,ヒロインと大神のアツアツぶりを見たいのではない。エリカが背負ってきた,エリカだけの物語を見たいのだ。エリカをさくらに置き換えても全く違和感がないような物語にだけはしてほしくなかった。
 ともあれ,全シナリオをクリアした。グリシーヌ,ロベリア,サブキャラのエンディングが格段に優れていた点を評価し,心のゲームの称号を進呈する。現時点では,総合的にみてこれほど優秀なゲームはそうはないだろう。

20010730
 FF7プレイ。リゾート地コスタ・デル・ソルからコレル山へ向かう。ゴールドソーサーというラスベガスのような歓楽街には,流砂に遮られて直接には行けないらしい。コレル山ではコカトリスが石化スモッグを使ってくるので,金の針を少数用意する必要がある。もっともこのモンスタは弱いので,石化スモッグが効果を現す機会はそうはないだろう。このエリアは敵が弱いので,戦闘に苦労はしない。コレル山のつり橋にはボムが登場するが,自爆しても200ちょっとしかHPを奪わないので死ぬことはないだろう。
 北コレルでは村人がバレットを死神呼ばわりするイベントが起きた。また,ロープウェイ乗り場で神羅と北コレルとの経緯が語られた。この辺りにはセーブポイントがないので,北コレルでは必ず外に出てワールドマップでセーブしておきたい。このあとゴールドソーサーでは,セーブするにもGPを必要とするので何もできないのだ。
 このゲームにはこの他にもいくつか難点がある。武器防具を外すことができないのもそのひとつ。おかげで有用な防具やアクセサリは,必要数より多めに購入しなければならない。またマテリアの並べ替えができないので,マテリアの整理が大変面倒だ。さらにセフィロスの行方に関する情報が足りないので,次にどこへ行けばよいのかを知るためにとりあえず行けるところはすべて行ってみる必要がある。行った先でセフィロスに関する話が聞ければ,間違っていないと確認できるという後手後手のシナリオなのだ。
 それにしても,ロープウェイからゴールドソーサーに至る映像の描き込みは見事だ。3DRPGのフラッグシップとしての面目躍如といえるだろう。ゴールドソーサーでは,謎の占い師ケット・シーが仲間になる。クラウドはケット・シーに失せもの占いを依頼,セフィロスの行方を訊いた。ケット・シーは「セフィロスは追いかければ必ず会えるが,その代わりいちばん大切なものを失うことになる」と占ってみせた。その上で,自分の占いの結果が気になるからついていくと主張,強引にパーティに入る。
注) GP:ゴールドソーサー内でのみ使用できる通貨。

20010731
 FF7プレイ。ゴールドソーサーのミニゲームをやる。チョコボスクェアでは神羅兵が散開していた。恐らくはセフィロス捜索隊だろう。チョコボレーシングは,見た目の調子のよさより基本性能の高さのほうがずっと重要であることがわかった。調子のよい個体は,レース前半で優位に立つものの,後半には必ず何らかのアクシデントに見舞われ後退する。いずれにしろ,賭け事は好きではないので,もうこれ以上遊ぶ気にもならない。
 ワンダースクェアのミニゲーム集は,どこで何が遊べるのかわかりにくい。アームレスリングの機械の前には景品交換のお姉さんがおり,すっかり受付だと思って通過してしまった。戻ってやってみたが,すもうは簡単にクリアしたものの,レスラーはクリアできなかった。やけに厳しい。バスケットゲームは,ワンバウンドして輪をくぐってもシュート成功とみなされるようだ。しかしタイミングは大変に早いので,連続して成功させるのは決して易しくはない。ワンダーキャッチャーはいきなりエーテルが当たった。かなり成功率が高いのだろうか? 3Dバトラーは3D格闘ゲームもどきのじゃんけんゲーム。2人勝ちしたが3人目にやられた。最初の1人は同じ手を2回連続で出す傾向があるので勝ちやすい。勝っても大してGPがもらえないので,あまりやる意味はない。Gバイクはゲーム本編で以前やった(神羅ビル脱出)ものと同じなので,難なくクリアできた。現段階では客が多くて遊べないゲームもいくつかある。潜水艦ゲームは故障中で,スノーゲームは子供が占拠していた。モグ・はうすはただのアドベンチャーなので,物語を楽しめばよい。エンディングを迎えると,後ろで見ていた人が感動して30GPくれた。ここではセーブもホテル宿泊も5GPなので,これがないと始まらない。
 ゴーストホテルの演出は楽しい。首つり君の出迎えや,墓に触ると床が抜けて他のフロアに行く仕掛けなど。ただ宿泊しても客室には入れない。イベントスクェアではいちゃついている客のほかは特に何もない。イベントは別の日に行われるようだ。
 スピードスクェアのシューティングコースターは,大変に難しい。目の前をたくさんのものがちらちらするので,どれが標的でどれがただの障碍物なのか区別がつかないのだ。コースも比較的長いので,すべて覚えるのは至難の業だし。最初の数回はすべて2000点台だった。慣れたところで3000点台。まぐれで飛空艇のプロペラに当たると,15000点前後取れる。
 ラウンドスクェアの巨大観覧車は見どころ満載。普通にプレイするとエアリスとのデートイベントになるが,他のキャラとも一緒に乗れるらしい。もっとも,ティファはエアリスと同じことを言うだけで,他のキャラは何も喋らなかった。
 バトルスクェアに行くと,神羅兵が銃器で殺害されている現場に遭遇。濡れ衣を着せられてゴールドソーサー園長ディオちゃんの手によりコレルプリズンへ落とされた。ここではザコ敵であるバンディットがお金やアイテムを盗んでいくので鬱陶しい。トゥーサイドという敵は,自爆で500HPのダメージを与えるが,ときどきケアルガを全員にかけてくれるしダメージが大きい分リミットゲージのたまり方が早くなるので,大変ありがたい。フルモーターからマトラマジック,デスクローからレーザーをラーニングした。コレルプリズンのボスはダイン。バレットとともにコレル村に住み,魔晄炉建設に反対した人だ。バレットと一騎討ちをして敗れる。外に出るためにはチョコボレーシングで優勝しなければならないのだが,一度負けると次にはオートでも優勝できる能力の高いチョコボで出させてもらえるので,全く心配は要らない。ディオちゃんはお詫びにバギーをくれた。これで砂漠を走れる。

20010801
 FF7プレイ。シューティングコースターにはバグがある。30000点以上得点すると,ハイスコアに登録されないばかりか景品ももらえない。0点相当に換算されるのだ。どうやら飛空艇のプロペラには,1回目にだけ当てて2回目には当てないことが肝心らしい。
 ゴールドソーサーエリアには強敵が多い。砂漠に出現するキマイラは,ラーニングできる魔法のアクアブレスを放ってくるが,これを喰らうとレベル20程度では全滅の憂き目に遭う。一人でも生き残ればラーニング可能なので,挑戦する価値は十分あるが,一度でよいだろう。通常フィールドに3体組になって出現するフラップビートは,かまいたちを連発してくる。これは一人当たり200くらいのダメージを与えてくるのだが,彼らは素早さが高いので事実上連発されることになり,味方はかなり簡単に死ぬことになる。ところがレイズをかけようとすると,なぜかクラウド(いちばん奥にいる人)に矢印が向かないというバグが生じることがあり,残りの2人だけで3体を相手にするのはかなり厳しい。カメラの向きにより生じるバグのようだが,どうにかならないものか(3人を側面から見るアングルで,いちばん奥の人が真ん中の人の陰になるときに生じるようだ)。アクティブタイムバトルを実現するにあたって,この手のバグは致命的である。
 ゴンガガ村のジャングルで,タークスのレノとルードに遭遇。ルードはティファに,イリーナはツォンに,ツォンはエアリスに惚れているという話をしていた。レノはちゃっかり自分だけ安全なところで話を進めている。レノとルードを相手に戦闘。フェアリーテイルという,マテリア穴がたくさんついたエアリス用強力武器を入手。
 タークスがクラウドらの行方を嗅ぎつけるのは,内部に密告者がいるからではないかという疑いが(イベントで勝手に)生じた。現在のメンバーのうちスパイに該当しうるのは,レッドXIIIかケット・シーということになる。ゴンガガ村にはメルトダウンした魔晄炉があり,そこで神羅一の悪党とも言えるコレル村虐殺事件の張本人スカーレットのイベント発生。どうやらスカーレットは強力なマテリアを使い強力な武器を造るつもりらしい。相方のツォンも嫌そうだった。魔晄炉は強力なマテリアを生み出すためにも使われているらしく,このメルトダウン魔晄炉にはマテリア「タイタン」があった。スカーレットにとってはゴミのようなマテリアだそうだ。
 ゴンガガ村には1stクラスのソルジャーザックスの生家があり,老夫婦が今もザックスの帰りを待ち侘びていた。ザックスはエアリスの初恋の相手であり,ティファの知り合いでもあるようだ。だがまだこの時点では,クラウドとザックスの関係はわからない。クラウド自身にはまったくザックスについての記憶がないらしいからだ。
 その先をバギーで進むと森でユフィと遭遇,戦闘になる。戦闘後,フィールドにセーブポイントが出現したが,説明が『メニューを開いて「セーブ」を選ぶとゲームの状態を保存できません』という謎の文言に変わっている。メニューを開くとユフィが大喜びで「騙されたわね」と言って200ギルを奪って逃走した。
 コスモキャニオンではレッドXIII絡みのイベントが続発。ここの長老は古代種セトラについても詳しく,いろいろなことを教わった。「約束の地」とはセトラの死に場所で,生命を生み出すという仕事から解放され死に至ることがセトラにとっての幸福なのだろうとのこと。セフィロスの言っていたこととはまるで違う。さらにガスト博士の友人である長老からは,ガスト博士が「ジェノバは古代種ではなかった。とんでもないことをしてしまった」と話していたと聞かされた。ガスト博士はその後行方不明になったそうだ。
 レッドXIIIことナナキは父セトのことを臆病者呼ばわりしていたが,ギ族の洞窟を探検したのち英雄セトの真の姿に接すると,改心して星の命を救うための戦いに飛び込む決意をした。ギ族の洞窟では,穴の中に入って妙な像を崩さないと開かない隠し扉がある。しかし間違った像を崩すとギ族の亡霊と戦闘になるので,かなり面倒だ。この洞窟に出てくる敵は,毒系の攻撃と死の宣告を使ってくる(死の宣告はラーニングできる)。また途中3ヵ所にある蜘蛛の巣には,スティンガーという強力なザトウムシ型モンスタ(ザトウムシは巣を作らないのだがどう見てもクモではなくザトウムシだ)が現れる。こいつの特殊攻撃はHPを1/10くらいにしてしまうので,常に回復の用意を怠らないようにしたい。洞窟の突き当たりに着く頃にはMPが不足したので,エーテルをここで初めて使った。中ボスはギ・ナタタク。ソウルファイアという炎属性の手下を2体生み出す。本体は回復呪文に弱く攻撃力もさほどないのだが,ソウルファイアの炎攻撃はかなりきつい。炎の指輪を装備しておけば問題ないのだが。
 コスモキャニオンのイベントを終えると次はいよいよニブルヘイムである。この町はクラウドの記憶では焼き尽くされたはずなのだが,住民総入れ替えで何事もなかったかのように装われていた。黒マントに数字の刺青の人物が多数生息。神羅屋敷にてセフィロス発見。だが彼は「リユニオン」なる謎の言葉を唱え,ニブル山へと向かった。消滅のマテリアをクラウドにぶつけて。また宝条の手紙が神羅屋敷入って左下にあり,邪魔なタークスを閉じ込めたらしきことが書いてあった。金庫の鍵についても記述があり,金庫の番号は右36,左10,右59,右97となっている。だがこれを20秒以内に設定するのはかなりシビア。開けるとロストナンバーなる中ボスが出てくるのだが,こいつが驚くほど強い。特に戦闘後半の殴り攻撃は,一撃で700HP以上奪うという恐ろしさ。マイティガードも何のそので,かなりの戦力差を感じさせる。ここでこのゲームを始めて以来初の全滅を味わった。ミドガルズオルム戦は逃げきったが,今回は中ボス戦なので逃げるわけにもいかなかった。
 神羅屋敷の敵は,ファニーフェイスが強力。3〜4体で現れ,のろいの言葉(沈黙の効果)とファニーの息(混乱の効果)をかけまくる。現在のレベルでは,混乱による同士討ちはかなりの痛手だ。混乱を防ぐ術が今のところないので,こいつに出会ったら逃げるに限る。そのほかにはギロフェルゴという敵が面白い。大して強いわけではないが,HPが高く攻撃も当たりにくいので,長期戦になる。鎖にぶら下がっているのだが,よくずり落ちるので見ていて楽しい。地下にはヤンとインという奇妙な敵が登場する。サンダガを連発してくるのだが,動作が遅い上に2ターンに1回は「よろこんでいる」ので,あまり怖くはない。時間さえかければ倒せる。嫌味な攻撃もない。
 ロストナンバー雪辱戦は,バイオを決めることで解決した。バイオと,チョコボ&モーグリの追加効果(ストップ)が決まれば相手は木偶の坊。その後地下の牢獄でヴィンセントを仲間にした。彼は元タークスで,敬愛する女性ルクレツィアを止めることができなかったことに悩み続けていた。ルクレツィアはガスト博士の助手で,セフィロスの生みの親。ルクレツィア自身も人体実験への参加を承諾したそうだ。

20010814
 どうぶつの森プレイ。2週間ぶりだったので,村の皆から珍しがられた。8月に入るとキリギリスやショウリョウバッタが登場。また,木を揺すると飛び出してくる蜂は虫捕り網で捕まえられることがわかった。落ちてしばらくは巣の上空で動かないのだが,その間に巣ごと虫取り網で捕れば,売ったときに4500ベルという高額の獲物になる。因みにキリギリスは130ベル,ショウリョウバッタは200ベルだ。キリギリスのほうは鳴き声がするので捕まえやすいが,ショウリョウバッタは鳴かないので,草むら以外の地べたで見かけたときに追いかけて捕るしかない。

 FF10を始める。プレイ時間のほとんどがムービーの自動再生時間で,プレイヤーが操作する場面は極めて少ない。主人公のティーダも,プレイヤーが感情移入できるようなキャラではなく,観ている側からすればまさに他人事。話としては,ティーダはブリッツボールという水球もどきのスポーツの選手で,2年目にしてエースという才能の持ち主。父親もブリッツボールの英雄だったが,1年前に死んだらしい。アーロンという知り合いがいるが,彼はどちらかというとティーダの父親に近い年齢のようだ。
 ブリッツボールの決勝戦が行われていたまさにその時,ティーダの生まれ育った町であるザナルカンドがシンと呼ばれる物体に襲われ,試合会場もろとも破壊される。シンは巨大な水球(文字通りの水の球)だが,天然自然の存在ではなく,ザナルカンドを砲撃することで破壊していた。またイカのような物体(生物かどうかも怪しい)を放出し,その物体が鱗か卵のような欠片を多数放出,その欠片が行動物体となって攻撃を仕掛けてくる。サクラ大戦3のカラミテにそっくりだ。アーロンはティーダに父親の使っていた武器(長剣)を渡し,彼を無理やりシンに近づけ,自身もろともシンに吸い込まれてしまう。その際謎の少年がティーダに謎の言葉を掛ける。
 気がつくとティーダは独り得体の知れない場所におり,魚の化け物に襲われながら見知った場所及び人を求めて彷徨う羽目になる。数回の戦闘を訳の分からぬうちにこなすが,もっとも不明なのがオーバードライブという攻撃。どうやら制限時間内にあるコマンドを入力したり,タイミングよくボタンを押したりしなければならないようなのだが,失敗すると通常攻撃より攻撃力が下がったりするので大変にリスキーだ。相変わらず宝箱が見にくいが,マップが画面右上に表示されるようになったので迷うことはなくなった。目的地が赤で表示されるのも親切。
 ヤモリお化けと戦闘をしていると,アルベド族という言葉の通じない連中が現れる。その中の少女リュックが加勢してくれるのだが,中ボスを倒したあとティーダに肘鉄を食わせ,捕虜にしてしまう。捕虜になったティーダは苦労しながら海中に沈んだ飛空艇を引き揚げる作業をするわけだが,引き揚げたあとに衝撃的な事実をリュックに告げられる。ザナルカンドは1000年前にシンが滅ぼしたと。事態について行けないティーダはまたもシンの攻撃に巻き込まれ,リュックたちとも離れ離れに。ここまでほぼ1時間。
 ほとんどの時間が映画鑑賞だったわけだが,映像の質については「観れば観るほど粗が目立つ」と言える。ぱっと見は大変に質の高いものに思えるのだけれど,髪の毛一本にわたって精緻に描かれているわけではなく,顔立ちはどのキャラもほぼ共通。目が慣れてくるとFF7の時のようなインパクトはなくなってしまう。喋るという点は斬新だが,ティーダ役の声優は正直言ってあまり巧くないので,かえって興が削がれることもしばしば。リュック役の声優の舌足らずな喋りも気になる。見た目は高校生くらいなのに,喋りはまるで幼児だ。日本語で喋っているのに日本語の字幕が出るというのも解せない。この字幕については設定で消せないのだろうか。取扱説明書には何も書いていなかった。
注) 声優:ティーダ役は森田成一,リュック役は松本まりか。いずれも俳優ではあるが,声優ではない。ティーダ役の森田成一は,FF8のゼル役として声優を経験済みらしい。
注) 字幕:キーくんママがクリアしたので聞いてみたが,字幕を消す方法は最後までわからなかったとのこと。

20010816
 FF10プレイ。ビサイド島でワッカと出会う。ワッカはブリッツボールの選手兼コーチで,10年間勝ったことがないらしい。気のいい男で,担当の声優も巧い。ティーダが1000年後の未来に来てしまったというのは本当のようだ。しかも,1000年前ザナルカンドがシンに襲われたのは,昔の人が機械文明に毒され,快楽にふけっていたせいということになっているらしい。エボンの教えという宗教がこの時代の主流のようだが,その祈りのポーズがブリッツボールの勝利の祈りと同じということだ。1000年経つと儀式というものも形骸化するらしい。ワッカはガードという召喚士を守る役目を負っており,ワッカが守るべき召喚士の卵は試練の間から丸一日経っても出てこないそうだ。それを聞いたティーダは,教えに背いてガードでもないのに試練の間に侵入してしまう。そこでは3つのスフィアを使ってからくりを解かねばならないとのチュートリアルが表示されたが,なぜか破のスフィアなるものは存在せず,2つのスフィアだけで解決してしまった。
 試練の間の奥にはガードのルールー(女性)と謎の獣人がいて,ルールーは怒りっぽく獣人は何を考えているかわからないというのがワッカの評。ワッカが来たのを見たルールーは,自分たちだけでは不安かと怒り出したが,ちょうどその時召喚士のユウナが儀式を終えて出てきた。ティーダは村人から「教えに背いた者」として疎外され,ユウナは逆に親近感を覚えたようだ。ワッカにユウナの感想を聞かれ,2択だが「好みじゃない」を選択。オープニングの高精彩画像では好みだったのだが,ここで出てきたユウナはポリゴン数が激減したらしく,髪の纏まり方も顔の作りも変。おまけに声が見た目から予想されるものと著しく異なっていたので,全く裏切られた気がしたものだ。どうもティーダといいユウナといい,重要なキャラに素人っぽい声優を当てているのが気になるところ。ティーダの声にはそれでもだんだん慣れてはきたのだが。
 夜,ティーダの妄想イベントが挿入された。ユウナとリュック,どちらを選ぶか迷っていることが判明。父親を強く憎んでいることも。また,夢で目覚めたティーダは,ルールーとワッカの言い争いを聞いてしまう。ティーダはワッカの死んだ弟に似ているそうだ。弟はシンの討伐隊として活動中に命を落としたらしい。翌日はユウナと同じ船で村を発つそうだ。ここまでで2:28が経過した。戦闘は3回くらいしかなかったのに,ずいぶん時間がかかったものだ。
注) 担当の声優:ユウナ役は青木麻由子。FF8でもリノア役を演じていたらしいが,本職はやはり声優ではなく役者である。他は不明。
注) 素人っぽい声優:FF10では本職の声優をほとんど起用しなかったらしい。そのせいか,声だけの表現力には甚だ難がある。ゲーム映像の表現力は,高くなったとはいえまだまだ生身の役者のそれには遠く及んでいない。そうした情報の欠落を補えるだけの声の演技を,俳優に要求するのは無理がありすぎるのではないか,というのがこのゲームをプレイしての実感。

20010821
 玉繭物語を始める。アニメーションがどう見てもスタジオジブリ。主人公は繭使いのレバント。基本的に戦闘のシステムが複雑で,面倒なゲーム。主人公は封印することでしか経験値を得られないので,戦闘の際には敵を殺さない程度に弱らせねばならない。またお金を入手するには,封印した敵をナギ人のマーブ(ヒロイン)に浄化してもらい(そのために村まで戻らねばならない),できた白繭を道具屋に売りに行かねばならない。持ち運べる繭は初めは12個なので,12体封印したらそれ以上の戦闘は無意味なのだ。
 物語は,身勝手な村人が責任をすべて繭使いとナギ人に押しつけて,彼らを差別虐待しつつ彼らによって助けられるという「悪い奴でも多数派なら常にいい目を見るものだ」式のもので,プレイヤーが繭使いとして村人を救うために働くことへの動機づけは皆無に近い。むしろ村人どもを森のしもべたちの力で根絶やしにしたくなる。
 システムが斬新かつ面倒な分,チュートリアルはしっかりしており,その分時間がかかる。この世界に伝わる伝承をアニメーションで再現してくれるのだが,それもまた時間がかかる。結果として,話の背景がわかり操作に慣れるまでに,2時間近くも費やすことになった。
 また,建物の中や森(ダンジョンに相当)を歩くときの操作性が極めて悪い。左右ボタンが回転になっているので,レバントを思ったところに動かすのがとても難しいのだ。移動に関する操作のロスだけで,累積すればクリアまでに数時間分の無駄が生じるだろう。ただし,森でのエンカウントはロマサガシリーズのような予め敵が見えるシステムで,かつ敵の数が少ないので,無駄な戦闘をする必要はない。それでも移動が難しいので,逆に戦いたいのに敵がつかまらず,無駄な鬼ごっこをさせられることもある。
 戦闘のバランスだが,聖魔を召喚して戦わせるのが基本になるものの,聖魔を強くするには聖魔によって敵に止めを刺さなければならない。聖魔に経験値を与えると,レバントには経験値が入らず,金になるはずのホタル繭も手に入らないので,主人公と聖魔を同時に育てることができない。したがって,通常のRPGに比べると倍の戦闘をこなさなければならなくなる。その分成長が早くなるよう調整されてはいるが。
 タマムシの森をクリアして,トンボの森に入ったところでやめる。ここまでですでに4時間もかかっているが,ほとんどが操作に慣れるのとイベントムービー,聖魔の経験値稼ぎに使われている。物語がちっとも進展しない。
注) スタジオジブリ:宮崎駿監督作品などをアニメ化しているところ。この作品のキャラクターデザインは近藤勝也。

 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにを始める。ショートストーリーが堪能できる「謎の事件簿」という項目があったので,まずはそれからやった。3人のシナリオがあったが,最初の神宮寺シナリオをクリアするとパスワード(BEST)を教えてくれた。御苑シナリオは報酬なし。熊野シナリオは警察用語クイズ。20問全問正解しても,報酬はない。パスワードBESTはキャラクタープロフィール1/12。取扱説明書に載っている4人分のみ。
 始めてみた。ザッピングシステムというのが面白い。同じ時間に異なる人物が何をし,どう考えていたのかがわかるのだ。御苑洋子の友人永田由香が,ストーカーにつけ回されているという事件の依頼。この事件自体は,近所の高校生の犯行とすぐにわかってしまう。しかし並行して起きていた連続失踪事件というのがどこかに絡んでくるらしい。

20010822
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。神宮寺が由香と話した後,洋子が由香と大学で会っていたことがわかった。そこでも由香は何かを隠しているようだった。また,同時刻に熊野が野田という若い刑事とともに渋谷で連続失踪事件の捜査をしていた。最初の2人は新宿で失踪し,ドラッグが絡んでいるらしかった。友人も少ない。3人目は渋谷で失踪。目撃者がおり,背の高い男と一緒で何やら叫んでいたとのこと。野田は血気盛んで合理的捜査を好むので,足がすべてという熊野とは意見が合わない。だが熊野は彼をうまくあしらえそうだ。年の功か。神宮寺は由香を尾行していたときに野田と出会っている。イベントの交錯を見事に使っている。
 由香が行方不明になった。手がかりを捜索するのが神宮寺シナリオ。手がかりはPCDと書かれたピンク色のメモだけ。ごみ箱近くの雑誌を2回調べないと見つからない。
 熊野シナリオは,神宮寺がストーカーの高校生の容疑を晴らす様子を眺めるだけのもの。野田は神宮寺に不信感をもっているようだが,熊野は彼が神宮寺の能力に早くも気づいたものと誤解している。ストーカーは高校生以外にももう一人いたようだ。そちらが連続失踪事件に関与しているのだろうか。由香は友人も多く遊び人でもないので,これまでに失踪した3人とは明らかにタイプが異なる。これまでの3人が単なる予行演習だったのか,それとも由香は失踪事件の犯人の見当をつけておりそのため巻き込まれたのか,いずれかだろう。
 由香失踪事件の調査をする神宮寺シナリオは,大学で3人の人物と出会うことで終わった。1人目は由香の同僚の益田で,由香が川島という男に横恋慕されていたと供述。2人目は由香の上司である大森助教授で,PCDを知らなかった。これによりPCDが由香の研究対象であるという可能性が否定された。3人目は当の川島で,白昼堂々駐輪場でドラッグを聞こし召しており,会話も成り立たなかった。そして大学を覗き込んでいる怪しい親父を発見。洋子と美貴(由香の妹)は図書館でPCDについて調査したが,手がかりは得られなかったようだ。そちらのシナリオを次回やろう。

 玉繭物語プレイ。経験値稼ぎと風の聖魔入手に時間がかかった。トンボの森は最後のほうに土の聖魔が出るので,攻略には風の聖魔が不可欠なのだ。準備を整えたところでおよそ5時間半。かなり時間のかかるゲームだが,多くの時間を聖魔合成に費やしてしまった。こういう育成系の部分には時間をかけてしまう。優柔不断なのだ。このゲームのように,かけ合わせる組み合わせだけでなくかけ合わせの順番までもがパラメータに影響するゲームでは,どちらがより効率がよいか,全部試してみないと気がすまない。

20010823
 玉繭物語プレイ。トンボの森は長くて深くて退屈だ。変わったことといえば,分岐点を左に行った先で密猟者と出会い戦闘になった。密猟者は,ここは俺の島だと息巻いた割には弱い聖魔しかもっていなくて,見掛け倒しだった。しかし味方の聖魔も攻撃力がないのでターン数がかかり,戦闘に時間がかかった。必ず倒せるのは明らかなのにこれだけ時間がかかると,さすがに飽きてくる。さらに先へ進むと,水の属性をもった強力な聖魔が登場した。土の聖魔を持たないと戦闘が厳しい。仕方なく右の分岐に戻る。
 右の分岐では,密猟者から奪ったヤゴの鍵で新しい扉が開いた。その先には鳥人キキナクがいた。キキナクと戦闘。階級8の火の聖魔で戦ったら,3ターンで勝ってしまった。ここまで来る途中には,階級5の風の聖魔が2体登場したりするのだが,それらに比べても弱すぎる。しかも,キキナクはすでにケルマリオに負けたあとだというのだ。ただの人間に負けるとは,どうしようもなく弱い奴だ。次に向かうのはクモの森だが,その前にトンボの森左の分岐を制圧しよう。
 キキナクを倒すと強制イベントでマーブとの対話場面となる。マーブは行方不明になったレバントの父リケッツに不信感を持っていることを告白する。レバントの母フィオは,リケッツは世のためではなくフィオのために,真の浄化の方法を探りに行ったのだと告げる。どちらの見解も一理ある。ナギ人は聖魔を浄化するたびに,呪いの刻印により自らの体を病んでいくのだから。
 トンボの森の残りを攻略したが,単にキキナクと出会っただけだった。キキナクを呼び出すと戦闘になり,勝つと話が聞ける。何度も戦って長い話を聞き終えると,アイテム(聖魔全回復)をもらえる。その後はいくら戦っても何ももらえない。ここまで8時間半。
 クモの森攻略。森人が多数いるのだが,誰の願いを先に聞くかを考えないと,バッドエンドにはまるらしい。トトヤムという,マーブの指輪を欲しがる奴には必ず最後に対応すること。さもないと他の森人が相手をしてくれなくなる。結局やり直しになった。ここまで10時間。

 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。洋子と美貴のシナリオをやった。特に新しい進展はなし。大学正門から中を覗いていた怪しい中年男については,洋子も美貴も無視していた。美貴は神宮寺のミニ・クーパーを見て,センスのよい若い女性の持ち物だと思ったようだ。

20010824
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。熊野シナリオ。「背の高い男」が別の男と薬の取り引きをしている現場に遭遇。男に見つかり逃げられる。センター街西側の路地でKNCHという暗号を入手。熊野は背の高い男から薬を買っていた三浦敬一という男を捕まえた。逃走した背の高い男は室岡武。
 三浦は麻薬中毒の禁断症状によるショック死で,翌朝遺体になっていた。結局何も吐かずに終わった。麻薬はPCD(ペンタクロロドルシエン)という新種のもの。本庁から石塚警視なる人物が現れ,淀橋署に対策本部が立てられた。PCDによる死者は2名出たらしい。石塚警視は今回三浦が死んだことを熊野警部の失策と見ているようだ。顔つきが悪く,こいつがPCD事件の黒幕ではないかと思わせるほど。神宮寺が,PCDの公式発見以前にPCDについて鑑識の三好さんに訊いていたことが,ひとつのポイント。

20010826
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。神宮寺がいかにしてPCDの正体を知ったかというシナリオ。TCD(トリクロロドルシエン)という麻酔薬は軍用として実用化されているが,ペンタクロロドルシエンはそれまでに存在しなかった化学物質。あれば強力な麻薬になるだろうことが,大森助教授と鑑識の三好さんの話からわかった。そしてラジオのニュース。熊野警部らがついにPCDの犠牲者を出したというそのニュースから,展開は悪いほうへと走った。川島のいた駐輪場で拾ったラベルのない空の薬瓶は,三好に預けてあるので翌日鑑識の結果が聞けるだろう。

20010827
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。神宮寺がPCDについての調査をしていたときに,洋子と美貴が何をしていたかというシナリオをやった。二人して新宿や由香の家をぶらぶらして時間を潰し,神宮寺の事務所で新種の麻薬PCDのニュースを聞いて仰天するというだけのシナリオ。新しい進展もなく,二人のシナリオがほとんどすべて重なっているので面白みはなかった。

20010828
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。川島の情報を追って文永大学を調査。大森助教授は川島のことを知らず,学生によると昨日今日と川島は大学に姿を見せていなかった。益田とは会わずじまい。今日も大学正門で怪しい中年男に会う。話し掛けたところ逃走。ちょうど同じ時間に洋子から電話。永田由香が見つかったとのこと。病院に急行。
 由香は重度のPCD中毒状態で川島のアパートから発見された。川島はアパートの自室で死んでおり,由香の遺書が見つかったことから警察では由香が無理心中を図ったと見ているとのこと。遺書によると,PCDを作ったのは由香で,川島にその秘密を握られ強請られていたが,けりをつけるため川島を殺して自分も死ぬと書かれていたそうだ。
 この見解に納得の行かない神宮寺と熊野は独自に捜査を開始する。川島のアパートを調べると,TIGSというパスワードを入手した。また大家の話によって,午前3時に室岡が川島のアパートから出てきたこと,川島の部屋のエアコンが午前3時から10時までついていたことがわかった。川島の部屋の調査で,窓に結露の跡があること,エアコンにはタイマーがなく,入タイマーのみついたヒーターが別にあったことがわかった。そこから,室岡は3時にエアコンをつけ,ヒーターの入タイマーを10時にセットして,10時にヒーターがつくとブレーカーが下りるという仕掛けでもって室温を高くし,川島の死亡推定時刻を狂わせる工作をした可能性が出てきた。
 事務所に戻り考えを纏めていると,野田刑事が「室岡を歌舞伎町で見た人がいる」という情報をもって駆けつけてきた。直ちに熊野と野田が現場へ急行。神宮寺と洋子も捜索に向かう。コマ劇場で石塚警視に遭遇し馬鹿にされたが,おかげでホステスから室岡についての情報を得ることができた。おだてたり煙草を勧めたりじっと見つめたりといった手練手管を駆使して,ホステスの御機嫌をとるゲームになるとは恐れ入った。その後,彼女に言われたとおり,新宿西口でホームレスの長さんと話し,室岡が昨日からアルタ前に出没していることを知った。アルタ前で室岡を発見(ここまでに何本の煙草を消費したことか)。歌舞伎町,裏路地へと追いつめ,ついに喧嘩モードに突入。なぜかパラッパのようにキック,パンチを駆使して倒すと,このシナリオがようやく終わった。室岡から何かを訊きだすのは警察の仕事らしい。だが石塚警視が黒幕ということがあると,このままでは済まないだろう。
注) 煙草:神宮寺が考え込むときの癖。ちゃんと本数をカウントしており,所定の本数を消費すると箱を買いに行かなければならない。
注) パラッパ:SCEの音ゲー,パラッパラッパーの主人公。タマネギ先生のフルーシ道場で,ラップに乗って喧嘩の仕方を習う。

20010830
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。美貴のシナリオをやる。何もできずに家で時間を潰していると,熊野さんから電話が入る。「由香が見つかったが病院に収容されている」とのこと。洋子に電話をして駆けつけると,PCD中毒の由香がいた。勝手に家を飛び出したことを両親に責められたのち仲直りをし,石塚警視に因縁をつけられて気分をすっきりさせたところに,洋子から室岡逮捕の一報を受けたところで終わり。石塚警視は自分が嫌われ役に徹することで関係者の気持ちを和らげているのではと深読みしたくなる展開ではあったが,素直に悪役なのだろう。
注) 因縁をつけられて気分すっきり:美貴は石塚が嫌いなので,彼と口喧嘩するとすっきりするらしい。喧嘩の口実は何でもよいようだ。
注) 深読み:結末を知ってから振り返ると,かなり味わい深い。

20010901
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。洋子のシナリオをやる。かなり端折られているので展開は早い。時間を潰すと美貴から電話がかかり,病室で由香と対面。由香の両親にまた見舞いに来てくれと頼まれる。石塚警視には神宮寺への伝言を頼まれる。「二度とその面を見せるな」とのこと。
 新宿での室岡捜索では,怪しい男に付きまとわれる。一度は怒鳴りつけて事なきを得たが,二度目は平手打ちをしようとして逆にピンチに陥る。野田刑事が助けてくれるのでどうということはないが,普通の女性は早めに逃げるしかない。あとは熊野さんに会い,路地裏に神宮寺を追っていけば解決。
 熊野さんのシナリオをやる。これまでに見たところに付け加えることはあまりない。石塚警視に野田をけなされ反論するが,「なら手がかりは見つかったのか」と逆襲される。手がかりに至る過程も大事だと言うと「その間に何人もの人が死んでいるのだぞ」とさらに追い討ち。実は石塚警視って切れ者?
 神宮寺が川島のアパートで死亡推定時刻の偽装工作を見破っていた頃,熊野警部は管理人から川島について聞いていた。デザイナーを目指していた頃があったとか,老人の心の支えになっていたとか。
 室岡捜索では,ホステスにからかわれて神宮寺の後を追い,洋子を見つけて路地裏へ追いかけるという展開。特に新しい進展はない。室岡逮捕により物語は進展するのか,それとも元の木阿弥に戻るのか。

 どうぶつの森プレイ。9月になると,昼はトノサマバッタとアキアカネ,夜はマツムシ,コオロギ,スズムシが出現。マツムシ100ベル,コオロギ130ベル,スズムシ430ベル。昼の虫はまだ捕まえていない。コオロギは鳴き声がエンマコオロギなのだが,なぜか種を特定していない。気になる。ただのコオロギだと通常はツヅレサセコオロギを指すので,鳴き声が合っていないのだ。また,マツムシはあまり見つかるものではないのに,スズムシよりもずっと安い値段がついているのも気になる。少なくとも,関東近辺ではスズムシのほうがよほど見つけやすいのだが。京都では逆なのだろうか。
注) 京都では:このゲームを制作した任天堂は,京都の会社である。

20010902
 FF10プレイ。ユウナとガードたちについていく形でティーダも連絡船リキ号に乗り込む。途中ザコとの戦闘で,初心者向けの教習が行われるのは親切。ワッカは飛行系の敵に強く,ルールーは物理防御の高い敵に向いており,HPが高い敵にはユウナの召喚獣がお薦めとのこと。途中で謎の獣人キマリと戦闘になる。キマリは無口だが古くからユウナのガードをしているとのことで,どうやらティーダを試したらしい。
 船の中にはオオアカ屋という商人がいるが,金を投資しろといってくるだけで今のところ実利はない。ティーダのことを散々貧乏臭いだの何だの言ってきたくせに,たった100ギルの投資で人が変わった。客室のトランクを蹴飛ばすと,10回まではポーションが手に入る。船上の人々全員と会話をするとユウナと話すことができるようになり,ユウナと話すとシンが現れる。ユウナの父親が大召喚士ブラスカなので,父親が超一流のブリッツボール選手であったティーダは心穏やかならぬところがあるようだ。ティーダも「ジェクトの息子」としか見てもらえなかったから。しかしユウナは「ブラスカの娘」と言われることを苦にしている様子はない。むしろルールーが気にかけているようだ。ワッカにはその辺のコンプレックスは理解できないらしい。
 シンとの対決は拍子抜け。基本的にシン自身が攻撃してくることはなく,コケラくずは例によってヨワヨワだからだ。ティーダが励ましワッカとルールーが攻撃すれば楽勝。しかしシンが去ったあと,ティーダは海に落ちてワッカに救われ,二人でシンのコケラ:エキュウとの戦闘になる。エキュウはあまり強くないので,どんな戦術でも倒せるだろう。基本的にはワッカがブラインアタックで暗闇状態にするだけ。あとはティーダがエキュウを,ワッカがコケラくずを攻撃していけばよい。3ターンに一度使ってくるスクリューは全員に100以上のダメージを与える大技だが,3回喰らう前には倒しているからそう心配は要らない。こいつを倒すとポルト=キーリカに到着するが,その前にシンによってキーリカの町が全滅する様子がムービーで示される。ここでいよいよユウナによる異界送りが見られることになるらしい。
 異界送りは本当に水面に浮いて踊っていた。物理法則を無視した行動に呆れる。しかもこの場面だけ妙に解像度もポリゴン数も増えている。通常のゲーム画面との乖離が甚だしいのでむしろ興が削がれた。ゲームであるからには,見え方の統一感をもう少し大事にしてほしい。一部のイベントで急に解像度が増すと,観せられているという感覚が強くなり,自分の手でプレイしているという達成感が失われる。ただでさえ自動で発動するイベントが多いゲームなのだから,技術力の誇示はそろそろ卒業してもらいたいものだ。
 ユウナとガードたちがキーリカ寺院の試練の間へ向かうのに便乗して,ティーダもブリッツボールの必勝祈願に行く。その際ユウナからガードになってほしいと頼まれるが,わけのわからないティーダは断る。ここで断るあたりは不自然さがなくてよいのだが,逆にゲームではなく映画ではないかという印象も与える。出てくる敵に特徴があるので入れ替えを駆使して戦うことになるのだが,この戦闘はかなり楽しい。スフィア盤でのパラメータアップはキマリ以外自由度がなく,例えばルールーのHPを上げたいのにいつまでたっても上がらなかったりと歯痒さが残るが,与えられた性格だと納得して無視してしまえば腹も立たない。入れ替えによる戦闘の楽しさのほうが今のところ勝っている。しかし現時点でもキマリの特性が他と被っていて使い道がなく,これにアーロンが加われば間違いなく置いていかれるキャラになるだろう。普段無口で暴力的という性格も災いして,使わないプレイヤーが多く出るのではないだろうか。
 キーリカの森では見え見えの中ボスがいたので迂回して宝箱をせしめ,先へ進んだ。寺院参道ではシンのコケラ:グノウと戦闘になったが,武器・防具のアビリティとしてライブラが自動的に効くので,落ち着いて触手を先に倒して楽勝。寺院では先輩召喚士である女性ドナがガードを一人連れて登場したが,嫌味な性格で拍子抜け。この辺りのキャラクター造形が不自然なまでにステレオタイプなのが気になる。この二人組に,ガードでもないティーダが試練の間に突き落とされた。試練の間では破のスフィアをセットする場所がわからず迷ったが,移動させた祭壇にキーリカのスフィアをつければよいことがわかり一安心。ティーダが試練の間の奥まで入ってきたことで,ユウナには寺院立ち入り禁止という措置がとられるかもしれないとワッカは脅すが,周りはさほど気にしているようには見えない。掟破りの代償は重いはずなのだが,それを作品中で表現してくれないところは詰めが甘いと言わざるを得ない。
 帰りに,キーリカの森で迂回した中ボス,はぐれオチューと戦う。眠り出してからの地震攻撃が驚異的なダメージで驚いた。イフリートがいれば楽に戦えると思ったのに,意外にもイフリートは苦戦。攻撃力はルールーの魔法攻撃の半分くらいだし,水の攻撃に耐性がない分他のキャラクターより受けるダメージも大きい。地道に通常メンバーで戦っていたほうが早く倒せるくらいだ。ルールーにティーダがヘイストをかければ,それだけで攻撃力倍増。
注) イフリートがいれば楽に戦える:はぐれオチューは炎属性の攻撃に弱い。しかしこの時点ではイフリートのレベルが低すぎて,属性によるハンデをものともしなかった。

20010903
 どうぶつの森プレイ。トノサマバッタはたくさんいるのに1350ベルで売れる。捕まえにくさもショウリョウバッタとさほど変わらないのでお得。アキアカネはたったの80ベルだった。河口で釣れたサケは650ベル。苦労する割に実入りが少ない。
 しかしグレースブランドの服は手に入らない。16連射/秒とは言わないまでも,8連射/秒は確実にしているはずなのに,普通の服しかくれないのだ。Aボタンだけではいけないのだろうか。それとも何かコツがあるのだろうか。
注) 16連射/秒:昔,ハドソンの高橋名人が達成したといわれる大記録。本当にこのスピードだとすれば,人間技ではない。
注) 8連射/秒:グレースは,車磨きのミニゲームの結果によって,グレースプランドの服か普通の服のどちらかをくれる。車磨きは単なる連射ゲームのはずであり,通常の連射系ミニゲームは8連射/秒もすれば勝利確定なのだが……。

 FF10プレイ。ポルト=キーリカからルカへ向かう連絡船ウイノ号に乗る。オオアカ屋に投資し,ジェクトシュート(ジェクト様シュート3号)を覚えた。船上もルカの港も,ルカ・ゴワーズの声援一色。港町ルカの繁栄ぶりはザナルカンドを思い出させる。キーリカ・ビーストとビサイド・オーラカは霞んで見える。特に23年連続初戦敗退のビサイド・オーラカは,全観客から馬鹿にされる対象らしい。

20010904
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。川島のアパートで見つけたTIGSというパスワードは,キャラクタープロフィール4/12。益田美智子,神谷順子(図書館司書),大森京子(助教授),川島吾郎のプロフィールが見られるというものだった。
 話の続き,神宮寺編をやる。室岡が逮捕された。彼は由香の心中偽装工作を白状した。だが,持っていたPCDはすべて売り捌いたあとで,PCDの製造は黒幕の女性が行ったと供述した。ここまでくれば,犯人は大森助教授に決まったようなものだ。女性という室岡の発言が真実だとしたならば。三好という線も捨て置けないが,由香に感づかれる危険があるのは大森のほうだ。益田の線も一応残しておくか。由香と川島の関係を知っていたわけだし。知能レベルの点で不満はあるけれども。
 結局状況証拠はすべて大森を指していた。大森は,新宿の靖国通りにあるパブあざみで,川島と一緒のところを写真に撮られていた。しかも川島を知らないと言いながら「川島という男」と性別を特定し,さらに由香が攫われた夜のアリバイについて二転三転する証言をした。その上大学正門で怪しい立ち居振舞いをしていた鼻の下にほくろがある55歳くらいの中年男に見覚えがあるようだった。そこへ美貴から電話が入る。由香の部屋が何者かに荒らされた上に,何かとんでもない事態が起きているとのこと。今日はここまで。面白くなってきた。

20010905
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。同じシナリオの洋子編をやる。川島が古紙回収業で働いていたこと,女の人と頻繁に電話のやりとりをし,それを隠そうとしていたこと,新宿のパブあざみでその女と会っていたことがわかった。その女が大森助教授。たまたまパブのママの誕生日が4月2日で,パーティーの写真を撮っていたのだが,その写真に一見さんである川島と大森が写っていた。運がよすぎる。
 同じシナリオの美貴編。由香の部屋に入り込んでいた泥棒は,何と石塚警視だった。もっとも,泥棒が逃げ出したので外に飛び出したら,石塚が逃げるところだっただけなので,単に石塚は由香のアパートに張り込んでいて,飛び出した泥棒を追いかけていただけかもしれない。しかし大森助教授に石塚警視が黒幕としてついているというのは,シナリオとしていかにもありそうだ。もし石塚がもう少しまともな奴なら,張り込みをして泥棒を追いかけただけだと素直に信じ込むところだが,あれだけ無神経だと黒幕と勘繰りたくもなる。問題はPCD事件を大森一人で仕切ることができたかどうかだ。大森は犯罪者としてはあまりに抜けているところが多すぎる。神宮寺の質問にあれほどぼろを出したり,パブあざみで写真に撮られていたことに気づかなかったりする人が,大犯罪計画を実行できるとは思えない。由香をPCD中毒にして殺せという指示などは,石塚クラスの冷酷さがないと無理なのではないか。ともあれ,話の続きに期待しよう。

20010906
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。同じシナリオの熊野編をやる。室岡は昔女に騙されて身に覚えのない借金を掴まされた。その返済のためPCDのブローカーになったらしい。製造者の女については,一度騙して姿と声を確認したそうだ。川島は由香を陥れるための囮で,殺すのは誰でもよかった。由香を消すことが本当の目的だったのだが,製造者がためらったのでPCD投与にとどめた。偽装したのは室岡で,すべては製造者の指示による。また製造者は渋谷の警戒が厳しくなることを理由に,手持ちのPCDをすべて売り払うよう要求。室岡は指示に従ってすべてを新宿で売り切ったそうだ。製造者はなぜ警察の警戒情報を知ったのか。神宮寺との面会を通して予測したのか,それとも石塚が報せたのか。
 鑑識課で三好からSPDSというパスワードを教わる。振り出しに戻った熊野と野田は,永田由香の身辺調査から再開することに決める。警察の情報が製造者に漏れていることを熊野は気にしていた。やはり石塚が絡んでいるのだろうか?
 パスワードSPDSはキャラクタープロフィール5/12。三浦敬一,室岡武,斎藤俊夫の3人分。

 FF10プレイ。シーモア老師という,若いのに親の七光りでエボンの老師に推挙された,静脈浮きまくりの怪しい人物が現れた。この人物に射竦められたユウナの眼は,なぜか左右で色が違っていた。右が緑で左が青。何か意味があるのだろうか。
 ブリッツボールのルール説明はやけに長かった。覚えきれない。アーロンがカフェにいるという情報を受けて,試合直前にユウナ,キマリと探しに行くティーダ。しかしアーロンはおらず,昔キマリを苛めていたロンゾ族の悪党2人組と出会ってしまう。キマリの角が折れているのは,角の生え変わりにこいつらにしごかれたためらしい。ティーダが喧嘩をけしかけキマリが憂さを晴らしている間に,ユウナが攫われた。攫ったのはアルベド族のチームで,23連敗中であるビサイド・オーラカ相手に「1回戦で負けろ」と要求してきた。とんでもなく弱いのか,とんでもなく馬鹿なのかどちらかだ。キマリ,ルールー,ティーダの3人が,アルベド族の船に助けに乗り込むところから次回。
注) 眼が左右で色違い:このゲームにおいては,混血の象徴らしい。少なくとも,ヒトの眼色の遺伝とはまるっきり違うようだ。

20010911
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。続きのシナリオ美貴編をやる。由香の部屋を荒らした犯人は,中肉中背の男。男というのは体つきからの推測。顔を見ていないので,石塚に似ているというのも美貴の錯覚である可能性あり。文永大学の周辺をうろついていたほくろの男かもしれない。神宮寺に来てもらい,調査をお願いする。待っている間美貴の部屋を何度も調べると,パスワードMCDPが手に入った。神宮寺が由香の部屋を捜索すると,電気スタンドの傘に隠されたMOディスクが見つかった。中身は,大森京子が作成したPCD製造法。日付けが4/15になっており,由香失踪の前日である。
 同じシナリオの神宮寺編をやる。捜索は電気スタンドの傘を捜せばよいから簡単だと思ったのだが,電気スタンドは捜せなかった。MOドライブの電源がついていることを発見し,失せ物がMOディスクであることをまず推理しなければならなかったのだ。また,野田の顔色がよくないことと,野田が石塚警視のことを怪しいと言い出したことが気がかり。素直に受け止めれば,野田は優秀な警官で,石塚が大森の黒幕であることを嗅ぎとったことになるのだろうが,どうも野田は神宮寺のことを疑っているようなのだ。あまりにも神宮寺の捜査が本筋を行き過ぎることに対する疑いというべきか。石塚が先回りをして野田に吹き込んでおいたのなら,このような展開も可能になる。「神宮寺はわしが邪魔になるからきっとわしのことを疑わせようとしてくる。そのときは口裏を合わせて疑われないようにしておけ。奴は犯人でなければ気づかないようなトリックを次々と見破っている。そのほとんどが奴の自作自演だろう。奴の尻尾をつかむんだ」
 パスワードMCDPはキャラクタープロフィール9/12。永田光雄,永田好子,石田太郎(西山総合病院内科医師),向原薫(同看護婦)の紹介。

20010916
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにプレイ。同じシナリオの洋子編をやる。神宮寺が電話で「美貴を事務所に連れて行く」と言ってくるところまで,話が一気に飛んでいた。何も起こらない間は大胆に飛ばすらしい。熊野警部と野田刑事を事務所に呼び,事情を説明。こちらのシナリオでは,野田刑事の人格が安全で信頼できるように描かれている。優秀な警官説で考えてよいようだ。
 同じシナリオの熊野編をやる。洋子さんからのメモを机の上に見つけるところから始まった。急いで野田と2人で神宮寺事務所に駆けつける。あとは知っていることの繰り返しだった。
 続きのシナリオ神宮寺編をやる。熊野警部と共に大森のマンションに行くが,大森は不在らしく呼び鈴に応えなかった。そこで神宮寺は単身文永大学へと向かうが,門は堅く閉ざされており,しかも張っているはずの野田刑事の姿が見当たらなかった。不審に思った神宮寺は,状況を熊野警部に伝えるためにマンションへ戻ったが,今度は熊野警部が行方不明。1時間待っても戻ってこなかった。そこへ現れたのが,文永大学周辺でうろついていた男。捕まえて問い質すと,男は身の上を話し始めた。男の名前は村井哲二。大森京子の父親で,刑務所暮らしをしていたそうだ。麻薬に手を出し女房,娘を殴りつづけたことを後悔して,10年の刑期を終えて出てきた。妻は5年前に他界,娘にも会わないつもりだったが,一目娘を見ておきたくて,大学周辺や大森のマンション周辺をうろついていたらしい。大森京子には,野田雅弘という想い人がいたそうだ。野田刑事! これは大きな伏線だ。続いて熊野警部から携帯に電話がきた。生麦警察病院にいるそうだ。
 病院では熊野警部がロビーで落ち込んでいた。聞けば,神宮寺が立ち去った直後,野田から連絡があり,大森を尾行していて近くの工場にいるとのことだった。その場に待機を命じたが,熊野が駆けつけたときには野田の姿はなく,工場内を捜査中に何者かに後頭部を打たれ倒れたとのこと。しばらくして犯人追跡中だった石塚警視に助けられたが,石塚は犯人の手により怪我をしたそうだ。その犯人は野田。熊野警部のMOを狙った犯行とのこと。熊野警部はショックで廃人同然。
 石塚警視は腕を刺されたらしい。病室を見舞って話を聞く。石塚は,誰も信用せず一人で犯人を追っており,由香のアパートも独自に張っていたらしい。そこへMOを奪いに野田が現れ,逃げた野田を追いかけたところを美貴に目撃された。その後も一人で野田を追ったが,熊野警部が工場に入ったのを見て危険を察知し,助けに行ったようだ。石塚は,熊野警部がMOを持っていることを短時間で知り得た人物を特定するのは簡単だ,と仄めかしたが,その情報を石塚自身が知るのは難しいのではないかと思う。最後に彼は神宮寺に対して,「甘い戯れ言など必要ない」という科白を投げかけた。その科白が神宮寺には寂しげに聞こえたそうだ。
 同じシナリオの熊野編をやる。工場とは薬品工場のことだった。野田は,正義の味方だと信じていた警察官が,麻薬をやって家族を殴っていたことに腹を立て,刑事を辞めるつもりだったらしい。その麻薬をやっていた警官とやらが誰のことかはわからない。村井哲二だろうか? 薬品工場の裏で音がしたのは,そこで石塚警視が張っていたから。熊野が野田に倒されたあと,石塚が熊野を助けてくれた。人を信じた熊野と,信じなかった石塚。警察官としては,後者の方が優秀だった。
 同じシナリオの美貴編をやる。洋子は,由香が昔研究室の人たちとクルーザーでクルージングに行ったという話をして,突然考え込んだ。美貴はその話を知っていたので,そのときの写真を姉の部屋から探し出した。クルーザーを所持していたのは研究室の先生という話だったから,それが大森ではないかと洋子は当たりをつけたのだ。クルーザーのあった場所は,夢の島マリーナ。場所が特定できたら,洋子は自ら調べに出かけてしまった。あとは美貴が一人で事務所で留守番。
 同じシナリオの洋子編をやる。大森のクルーザーを追って夢の島マリーナに出かけるまでは,美貴編と同じ。マリーナでの調査で,大森のクルーザーを発見したが,野田と大森に見つかり薬を嗅がされてしまう。翌朝,大森の運転する4WD車で川中湖を過ぎ,見知らぬ場所へと運ばれた。その間携帯電話を事務所にかけて車内での会話を送信していたが,うまく送れたのだろうか。着いたところには,PCDの臨床実験に使われた行方不明の3人の女の子が,廃人同然の姿で座り込んでいた。右端の女の子は,周りの皆と競争するためだけに,より凄いクスリをやっているのだと自慢するために,PCDに手を出したと言っていた。しばらくすると,大森の4WDが出かける音がした。室内には何もなかったが,真ん中の女の子がポケットにもっていた鏡をパンプスの踵で割り,その破片を使って縛られていた紐を切った。手足が自由になると,右端の女の子が雨戸を開けてくれと頼んできた。昔3人で開けようとしたからかなりがたがきているはずだとのこと。何とか雨戸を開け,自分の身分証の入ったパスケースに現状と現在地を示すメモを入れたものを彼女に渡した。彼女は絶対に警察に届けると言って出て行った。しばらくして大森が帰ってくると,さすがにあっさりと工作は見破られた。単純なかくれんぼののちついに捕まったが,神宮寺と熊野の車が到着したため大森は逃亡。神宮寺の車は壊れたが,走って追いかけているらしい。熊野は監禁された女の子たちを救いに行った。洋子も手伝うことに。

20010924
 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりにをキーくんママがプレイ。神宮寺編の続きをやる。洋子が攫われた頃の話。いつもはここまでのあらすじを振り返るところから始まるのだが,今回に限りいきなり神宮寺の夢から始まった。状況は,洋子が恋人の麻薬中毒患者に捕らえられ,拳銃をこめかみに突きつけられている。神宮寺はその男に拳銃を突きつけている。洋子は恋人を撃たないでくれと神宮寺に叫んでいるが,このままではその男は間違いなく洋子を殺すだろう。神宮寺は男を撃ち,その結果男は死ぬ。その数年後,洋子は東京に現れ,神宮寺の助手になったのだった。
 事務所に帰ると,妙な留守電が入っていた。洋子と大森の声だが,雑音が多くて聴こえない。鑑識課の三好に解析を頼む。そこでパスワードINTRを入手。美貴とは連絡が取れないので,美貴が洋子と共にいるのかどうかは不明。しばらく時間を潰していると,大森から電話がかかってきた。洋子を預かった,MOのコピーを持って30分以内に渋谷へ来い,とのこと。あとは大森にいいように操られ,電車の中からMOを河川敷へ投げ捨て,MOは見事大森の手に渡る。洋子の安否は不明のままだ。
 三好から解析結果が出たとの連絡を受け,拉致途中の洋子と大森の会話を聴く。川中湖近くに4WDで拉致されたらしいことがわかり,神宮寺は愛用のミニ・クーパーで川中湖付近へ出かけた。面倒で退屈な周辺調査の結果,何もわからず(神宮寺はなぜか大森が出かけている可能性を無視して大森の4WDばかり探していたから,見つからなくて当然だ)夜になった。
 同じ時間の美貴編をプレイ。この時間,美貴は誰かに話をしようとして,熊野警部がいると思われる淀橋署へと向かった。途中石塚警視に会い,石塚は洋子が大森のクルーザーを探しに夢の島マリーナへ出かけたという話を聞いて,そこへ案内しろと言ってきた。美貴は石塚を疑っていたが,勢いに飲まれて案内してしまう。石塚は大森のクルーザー内部を調べると,新宿へ帰ると言って消えてしまった。美貴が不審に思ってクルーザーを調べると,野田刑事のものと思われる背広とネクタイを発見した。ここで初めて野田刑事に対する疑いの念が出てくる。
 次のシナリオの神宮寺編をプレイ。熊野警部から洋子の死体があがったとの連絡が入り,死体発見現場に急行した。死体の持ち物であるパスケースは確かに洋子のものだったが,死体は洋子ではなく,連続失踪事件の3人目の被害者だった。パスケースには湖と煙突が1本描かれており,裏には洋子と3人の女性が大森に監禁されている旨が書かれていた。しかし工場の煙突は2本ある。それが1本しか見えないところを探さなければならない。このシナリオはこれだけで終わり。非常に短い。
 同じ頃の熊野編をやる。内容は同じなので略。
 同じ頃の美貴編をやる。野田刑事に対する疑いを晴らすために,以前野田にもらった名刺を頼りに代々木にある野田のアパートへ出かけた。そこで大家さんを騙して野田の部屋に入り込んだ美貴は,壁一面に貼られた野田と大森のラブラブカップル写真を目撃。野田の電話を使って神宮寺の携帯に電話をかけるが,会話中に野田に発見されてしまい,囚われの身となる。
 洋子が救出される直前までの神宮寺編をやる。熊野警部と2人で,洋子の絵を頼りに監禁現場を特定。だが中に入ろうとしたところで,4WDで逃走しようとしている大森を発見した。大森は神宮寺のミニ・クーパーに激突してクーパーを溝に落とし,逃走。神宮寺は別荘のガレージにあったバイクで追跡する。ところがそこへ石塚警視が登場。2人は一次休戦し,神宮寺の運転で大森追走劇を展開した。
 追走シーンは何とフルカラーの3Dポリゴン。全体的に稚拙な絵ではあるのだが,石塚の微妙に髪の残った禿げ頭(残った髪が風になびく!)や,青黒く残った濃いヒゲの剃り跡が異様にリアル。禿げ上がった額に木漏れ日が反射する様も,まるで本物のようだ。脇道から回り込んだ神宮寺に,途中で止まるよう石塚は指示し,大森の車の前に立ちはだかった。普通ならそのまま撥ねるところだが,(恐らくは石塚の顔の怖さと迫力に負けて)大森はハンドルを切ってしまい,転倒。あえなく御用となった。このシーンは妙に力が入っており,普段のセピア調モノトーンの2D画面とのギャップが激しく,何度観ても面白い。ビデオに撮って繰り返し30分も楽しんだ。
 同じ頃の熊野編をやる。内容は同時期の神宮寺編と洋子編を見ればわかることなので略す。
 熊野編の続きをやる。山荘内を捜索すると,キッチンの冷蔵庫にPCDが,居間の留守電に野田からの逃走の手引きの録音が,それぞれ見つかった。神宮寺も無事戻り(石塚は戻らなかった。大森と署まで行ったのだろう),洋子と再会した。
 同じ頃の神宮寺編をやる。石塚警視は,室岡誠の証言から,犯人がPCD売買で得たお金をごまかせる方法をとりつづけたことに不信を抱いた。PCDをつくれるほどの技術力があれば,金はいくらでも手に入る。目的は別のところ,すなわち麻薬の散布にあるのではないかと踏んで,大森京子の過去を徹底的に洗ったそうだ。その結果,父親の村井哲二が元警官で,警官でありながら麻薬に手を出したことを知った。そのため大森は精神科に入院する羽目になり,野田はその看病をしつづけることになった。もともと野田は村井に憧れて警官を目指したため,落胆は大きかったらしい。そこまで聞いて石塚と別れ,あとは熊野編と同じ。最後に洋子と2人きりで話をしたときに,美貴から電話がかかってきた。野田のアパートで,野田に捕まったらしい。野田は大森との待ち合わせ場所である夢の島アリーナのクルーザーに向かうと踏んで,洋子と神宮寺はそこへ向かった。
 同じ頃の洋子編をやる。内容は熊野編と変わらないので割愛。
 神宮寺編の続きをやる。いよいよエンディングか? 野田はぐったりとした美貴を負ぶって,部屋を出て行ったと大家が証言した。夢の島マリーナではすでに熊野警部から連絡を受けていた小林警部補が大森のクルーザーを張っており,野田にはクルーザーでの逃亡は不可能。神宮寺と洋子は手分けして公園を捜索する。しばらく捜すと公園入り口に男が現れ,野田と美貴を目撃したことを話してくれた。更に捜すと公園西側で2人を発見。いろいろなやりとりの後,夢と同じ状況,すなわち野田が洋子を捕らえて神宮寺が野田に銃を向けるシチュエーションが出来上がった。だが今回は撃たない。そして物語は野田の拳銃による自害で幕を下ろした。
 エンディングは神宮寺,洋子,熊野,美貴の4人から1人を選んで見ることができる。つまり最低4回やらなければならない。とりあえず神宮寺編を観た。石塚が出てこなかったので大した感慨もない平凡なものであった。エンディングは解像度を落とした実写になっており,それもまた作品世界にそぐわない妙な雰囲気を醸し出していた。
 ここから先は自分で。同じ頃の洋子編をやる。神宮寺編と全く同じだった。しかもエンディングは飛ばせない。洋子編のエンディングは科白が一部違うだけで,事実上のシングルエンディングだった。
 あとは,残された熊野エンディングと美貴エンディングを観るだけ。内容にそれほど変化はなかった。しかしなぜ皆石塚警視のことを思い出してあげないのだろうか。彼の心の傷は何だったのか,結局わからずじまいだった。神宮寺以上に修羅場をくぐりぬけてきた,彼の心の内を知りたい。
 システムはフラグ立てが面倒で推理の余地もないが,シナリオはそれなりに練られており,情操教育には役に立ちそうだ。青少年にプレイしてほしいゲームと言えるかもしれない。しかし心から面白いと思える場面が大森と神宮寺&石塚とのカーチェイス場面だけというのは少々残念だ。あの場面だけフルカラー3Dというのも解せないものがあるが,開発スタッフの執念というか思い入れが伝わってくるので大いに評価したい。だが全体としてみれば平均ちょっとだろう。
 最後にパスワードINTRだが,キャラクタープロフィール06/12だった。藤沢辰夫(文永大学理学部教授),墨田涼子(文永大学学生),杉村太治(文永大学用務員)の3人。

20011008
 FF10プレイ。アルベド族に攫われたユウナを助けに行く。アルベド族の機械と戦闘。サンダーが効くというのは今まで通り。ユウナの母親がアルベド族で,その兄(すなわちユウナの伯父)にシドという名前の人がいるらしい。ユウナを攫った船は,ティーダが助けられた船ではなかった。クレーンを使って敵の中ボスを倒すやり方がなかなかわからなくて苦戦した。クレーンはルールーのサンダー3発で稼動し,ティーダの左ボタンで選択できる。ワッカがアルベド族を毛嫌いしているので,ユウナの母がアルベド族だということは秘密なのだそうだ。ユウナを助けたことをルールーが魔法の光で報せ,ワッカたちは無事3-2で勝利を収めた。だが決勝戦を前にして,反則プレイでぼこぼこにされたワッカが怪我。代わりにティーダが出陣する。
 ブリッツボールは基本的に見ているだけで,あまりゲームという気がしなかった。相手がボールを持っている間は何の操作もできない。仕方なく黙って見ていると,味方はあっさり点を取られた。0-1で前半終了。ここでアビリティ装着の画面となったが,やりかたがわからなかったので(この画面に関する説明がどこにもないのだ),ジェクトシュートをセットできなかった。どうしてジェクトシュートが撃てないのか悩みながらシュートを2回失敗。ようやくフリーになったティーダにアシストパスが決まろうとした瞬間,イベントムービーに割り込まれた。ワッカを求める声援に応えて,ティーダがワッカと交代。いいところまで行ったのに,振り出しに強制的に戻された。だが,ワッカはベノムシュートを持っているので,これで蹴りこんで1-1の同点に。延長戦に入り,決勝点もワッカが決めた。ビサイド・オーラカ歴史的初優勝。これだけ訳のわからない状態で優勝できるのだから,このゲームかなり易しいとみた。
 その後怪しい恐竜型モンスタが複数登場し,これをアーロンが切り裂いた。アーロンは腋毛を綺麗に剃っていて変だ。ティーダ,ワッカと3人で,モンスタを倒しつつ進む。そこへ怪しいラスボス候補であるシーモア老師が,これまたえげつない姿形のモンスタを召喚して,敵モンスタを蹴散らした。召喚獣なのだろうが,バイオハザードにもこれほどえげつない敵は出ないだろうと思われるほど醜い姿。そいつが見ただけで敵モンスタを次々と消していった。ユウナは単純にこの召喚獣のことを「すごいなあ」と形容した。
 ティーダはアーロンに対し,「お前のせいだ」とつかみかかった。アーロンは,ティーダの父ジェクトこそが今のシンだと言った。ジェクトとアーロンとブラスカは,10年前にシンを倒した。しかしジェクトは今のシンになった。どういうことかは旅を続ければわかるらしい。
 アーロンがユウナのガードに志願し,ティーダも連れて行くと宣言した。落ち込んでいるティーダに,ユウナは笑顔の練習とやらをさせた。この2人変だ。ユウナはいつのまにか指笛を覚えた。大したものだ。
注) えげつない姿形のモンスタ:召喚獣アニマ。敵全体に恐ろしい数値のダメージを与える。その正体は……。

20011022
 キーくんママがエクソダスギルティーをプレイしたので,序盤の攻略ビデオを観る。このゲームは3つの時代にいる3人の主人公から1人を選んでプレイするらしい。まずはB.C.1200,大地の剣士アーレスの話から。プロローグを3つ終えないと,本編には進めないそうだ。
 いきなりオープニングムービー。美しい踊り子が舞を舞っており,それを物陰から見ている青年がいる。踊り子は舞の途中で倒れる。すると踊り子の目の前の何もない空間に突如炎に包まれた人物が現れた。その人物は「炎の神官フレア」と名乗り,踊り子である「神の唄マーサ」に生け贄になれと強要。従わなければ我が炎で焼く,と言った先からいきなり炙りつけた。これを見た青年「大地の剣士アーレス」は,マーサにかけより抱きかかえると,フレアに宣戦布告。神の名のもとに残虐な行為(集落の壊滅)を繰り返しているフレアに,神が何を望もうとも自分たちには生きようとする意思があると反発した。それをマーサは止める。神の意志は絶対だから従え,とマーサはアーレスに強要した。フレアはそれを見てアーレスを攻撃せずに去る。
 突然3日飛ばされた。これだけ理不尽なムービーを見せつけられて,いきなり3日後の平和な村の情景に運ばれても,混乱するばかりだ。しかも,驚いたことに若く美しい踊り子として描かれていたマーサは,どう見ても成人男性であるアーレスの「育ての母」だというのだ。この女性は年をとらないのだろうか,それとも絵ではわからないが実は40歳を越えているのだろうか。もっとも,B.C.1200ということは出産年齢が今よりずっと低いだろうから,30代前半という可能性もありうる。だが,昔は若くして子どもを成人させることができたかもしれないが,それだけ苛酷な環境に生きていたのだから,当時の30歳が今の30歳と同じように若々しいことなどありえない。やはり何かがおかしい。不自然だ。
 マーサの命はもってあと数日。アーレスがフレアに剣を抜いていたら,集落は全滅していた,それをマーサ1人の犠牲で済んだ,ということのようだ。理不尽をマーサが強要したのは,この集落ウル・アークの長として村人たちを守るためだったらしい。砂の神官は穏健派なので,その人の統治する西の集落シー・アークなどに村人全員が移り住むことに決まった。アーレスはマーサのそばに残ることを選んだが,マーサはアーレスに依頼をする。南の集落,ブレン・アークに行ってくれと。マーサとアーレスが共に暮らしたのはたったの10年らしい。生まれたときから育てたわけではなさそうだ。年齢差はそれほどないのかも知れぬ。それならなぜ姉でなく母なのだ? やはりマーサは年配なのだろうか。依頼の内容は,ブレン・アークでマーサと同じ神の唄ウィルに会い,マーサの言葉「先立ちます」を伝えてほしいとのことだ。ウィルはマーサより若く,マーサ同様神の生け贄になることを拒否したらしい。そしてマーサは,アーレスにアブラームの意思を継げと言った。アブラームはこの地の英雄で,アーレスを拾ってマーサに預けた人。そのときの絵では,アーレスは赤子だった。ということは,この大人びた風貌で大人びた発言をするアーレスという人物,実はまだ10歳?
 マーサは聖なる印をその身に持っていた。したがって神の御許へ行かねばならなかった。だが彼女はアーレスを愛したため,普通の人としてアーレスのそばにいたいがために,生け贄となることを拒否した。つまりこの世界における契約拒否だ。門番はなぜかアーレスの受けた依頼の内容をすべて知っていた。どこから情報が漏れるのだ,この村は? そして村の入り口を出ようとすると,マーサが包帯を外して現れ,アブラームの絵日記をくれた。アブラームの従者が昔くれたものだそうだ。そんなものがあるならさっき寝室で渡せばよいのに。
 アーレス編のプロローグはこれで終わり。アーレスはウィルを探しにブレン・アークへと旅立った。ここまで19分。

20011225
 S君に借りたダークシードIIを始める。相変わらずH.R.GIGERのえげつないビジュアルが光る。こんなゲームがアメリカでは大人気(前作はソフトウエア・パブリッシャー協会のベスト・ファンタジー・ロールプレイング/アドベンチャーゲーム部門1993年度優秀ソフトウエア賞受賞)というのは,小生には理解しがたい。こんな屑なゲームは二度とやりたくないというのが本音だったのだが,T君,S君ラインは容赦なくこのえげつなさ2号を鶏鶩舎に押しつけてきたのだ。
 本作にはあの「なければ解けるはずがないがゲームの内容をすべてばらしているとしか言いようのない」ヒントがついていない。だが幸いにして,前作のような「ゲーム内時間がリアルタイム」というつくりではないらしいので,途方に暮れているうちに突然エイリアンが体内から孵化してきてゲームオーバーという事態は避けられるようだ。丹念に各場面で調査をしていけば,先へは進めるらしい。ただ,ゲーム内では一度だけ殺されても復活できるらしいが,特定の場所で復活しないと先へ進めなくなるそうだ。
 ともあれ,始めてみよう。前作は英語で喋り日本語の字幕がついていたが,本作は日本語で喋っている。相変わらず無気味な夢で始まり,主人公のマイク・ドーソンは殺人の嫌疑をかけられていた。映像は前作より遥かに品質が上がっている。今回はマイクの科白をプレイヤーが選べるようになった。移動マップに入るまでは,簡単なヒントがある。それに沿って進もう。
 台所でにこちゃんマークのマグネットが入手できるが,これはあると分かっていないととてもじゃないがカーソルを正確に合わせることができない。このようなアイテムが必須のものとしてこの先もあるならば,クリアは覚束ないだろう。ヒント通りに進め,マグネットとカメラとカーニバルのチケットを持って,玄関先でジャックと話をする約束をし,ようやくヒントのない外の世界を探索することになった。ジャックの歩き方が妙にぎこちなかったのだが,これがモーションキャプチャーの成果だそうだ。
 リタは公園で殺されたらしい。公園では怪しいカーニバルが上演を待っている。バトラー保安官はマイクを捕まえたくてうずうずしている。芝に水撒きをしているポール・クーパーは,芝がとても乾いていると言っている。ポールの話では,ごろつきのジミー・ガードナーが殺人当日リタの自宅前をうろついていたそうだ。警察はリタの自宅を警備している。以前泥棒が入ったそうだ。ジミーはリタといかがわしい仕事を共同でやっていたようだ。メリッサ(市長夫人)の話では,リタは泥棒猫なのだそうだ。スリムという青年が,ダークワールドのこともリタの殺人事件のことも知っているらしい。彼が巻物の番人が寄越した協力者なのだろう。プールバーの裏のごみ箱で,錆びたワイヤーハンガーを見つけた。また,リタの殺害現場で,スリムに高校同窓会のチケットをもらった。リタが現場に落としたものらしい。ここまで1:20もかかってしまった。
 頭痛がして,いよいよシムス医師の診察を受けることになった。ここから先はもうヒントがない。催眠療法により,マイクが同窓会の日めまいと体調不良のためリタに嫌われて,リタは友人に会いに行ってしまったことが判った。約束どおりジャックがドーソン家の前に現れて,フレミング市長と検死医のラーソン医師が怪しいと言い置いて去った。フレミング市長は一度自分の車にリタを乗せていたところを目撃されており,選挙前で家庭不和の原因を除きたかった。ラーソン医師は医学書を届けさせるという名目で,死体安置所でリタと楽しんでいた。他にバトラー保安官もリタと付き合っていたのだが,こちらは別れたそうだ。聞けば聞くほど,リタがただの好色魔に見えてくる。スリムはメリッサが嫉妬にかられて殺したという説を披露。
 チケットが送られてきたカーニバルに行ってみる。受付のピエロが病気で,メリーゴーランドの右奥にあるスタッフテントの中のクーラーボックスに,薬を忘れてきたそうだ。ピエロの科白からは,メリーゴーランドの左手前にアトラクションがあるらしい。また,左奥の見せ物小屋がいちばん面白いとのこと。ここまで1:48。十二分に疲れたので,今日はもうやめる。
注) S君,T君:S君は市長の教え子。自らもぶっ飛んだ劇の脚本,演出,主演を手がけている。T君は市長の若い友人で,前作を貸してくれた人。本作もクリア済み。
注) アメリカでは大人気:賞はとったものの,師匠によるとこのゲームはアメリカでも12万枚しか売れていないらしい。

 ブラボーミュージックを始める。基本的にキーくんママがプレイし,一回でクリアできなければ小生と交代した。ストーリーモードの第1話はブラームスのハンガリー舞曲第6番。これはキーくんママが1回でクリアした。だが第2話のデュカス「魔法使いの弟子」に大苦戦。最後のフェルマータの感覚がつかめず,これだけで30分くらいやり直した。強弱の設定は,中(緑)の枠がシビアなので,デフォルトから左右に15メモリくらい広げた方がよいようだ。フェルマータをどのくらい延ばせばよいかという情報は,ゲーム中からはまったく得られないので,何度も試行錯誤を繰り返した。最終的に,1拍くらいが適正であることが判った。このフェルマータの直前までなら,1回目からメーターはMAXだったので,この1音のために足踏みされ通しだったことになる。
 その後は,第3話サン=サーンス「動物の謝肉祭」より「フィナーレ」,第4話チャイコフスキー「白鳥の湖」より「情景」を,キーくんママが一発クリア。第5話ホルスト「惑星」より「火星」は,小生が一発クリア。これでまず第一ラウンド終了。第4話で特に顕著だったのだが,雲や湖のグラフィックがとても綺麗なのに,そこに玩具のような白鳥が飛んでいたりするギャップがおかしかった。第5話で顕著だったのだが,このゲームのストーリー展開は異様だ。怒った火星人がやってきて,それをなだめるためにホルストの「火星」を演奏するなど,常軌を逸している。
 第二部は,ユリウス・フチークという聞いたことのない作曲家の「剣士の入場」という曲から始まった。曲自体は聴いたことがあった。これを小生がクリアし,次のチャイコフスキー「くるみ割り人形」より「行進曲」と,第8話ドヴォルザークのスラヴ舞曲第7番を,キーくんママが一発クリアした。第9話,ムソルグスキー「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガーの小屋」は,キーくんママが歯磨きをしたいとのことで,小生がクリアした。さすがに全曲暗譜している曲は楽だった。第10話,チャイコフスキー「白鳥の湖」より「四羽の白鳥の踊り」は,歯磨きから戻ってきたキーくんママが,一発クリアした。
 第三部はコンサート。曲目がどう決められるのかは定かでないが,ハンガリー舞曲第6番,「魔法使いの弟子」と,ロッシーニの「ウイリアム・テル」序曲を通しで演奏するらしい。3曲クリアしたら,アンコールを要求された。エルガーの行進曲「威風堂々」をやれという。ところがこれが途中でエンディングムービーに乱入されてしまった。どうやらこれで1周目クリアらしい。今日はここまでにする。

20011229
 DC版Kanonをキーくんママが始める。基本的に,Win版を忠実に移植しているようだ。DCからだとオーディオシステムに直接つなげるので,音のよさが格別。また,TVも大画面なので,より快適に楽しめる。
注) TVも大画面:鶏鶩舎のテレビは25型,パソコンのモニタは17型。
 Win版とのいちばんの違いは声が入ったことだが,これが恐ろしいまでに合わない。まず最初に登場する水瀬名雪役の國府田マリ子が,声質も発話のテンポもまるで名雪のイメージとは異なっており,愕然とした。この人の声をまともに聴いたのは初めてだったのだが,評判と実力はつくづく比例しないものだ。最低限,発話のテンポくらいは,シナリオライターか誰かがきちんと指導できなかったのだろうか。水瀬秋子役の皆口裕子は,マイペースで変わり者の叔母さんを無難に演じていた。秋子さんについては,声がどうこう言う以前に絵がイメージと合っていない(かなり幼く見える)ため,そちらの不満の方が大きい。月宮あゆ役の堀江由衣は,アニメ「ToHeart」のマルチとまったく同じ声質,喋り方で,こちらも激しく幻滅した。口癖の「うぐぅ」が合わないだろうことは覚悟していたが,それ以前の段階として,単一の声質しか表現できない声優を起用したことに無理があると感じる。鯛焼きを食い逃げしたときの声と,祐一(主人公)が7年前に自分と再会を約したあの祐一だと気づいたときの声がまったく同じでは,この物語の半分も再現したとはいえない。中でよかったのが,美坂香里役の川澄綾子。アニメ「ToHeart」の神岸あかりとははっきりと声質を使い分け,香里の性格にぴたりとフォーカスさせた実力はさすが。美坂栞役の小西寛子も,他作品とははっきりと声質を使い分けていた。関連作品の中では,「おじゃる丸」の貧ちゃん神さん(齋藤彩夏)のような声であった。自分のイメージとは異なっていたが,栞というキャラクターを考えたときに,こういう声もありかなと納得できる表現だ。栞に関しては,まだあまり喋っていないので,今後も注意して聴いていこう。あと,担任の教師が,誰が当てていたのかは判らないが,かなり生徒になめられそうな声だった。
注) 関連作品:小西寛子はアニメ「おじゃる丸」の初代おじゃる丸役。貧ちゃん神さんは「おじゃる丸」に登場する貧乏神。
 その他の点では,さまざまな効果音が高いクオリティで使われていたのが印象に残った。ことに足音は,階段をどたばたと駆け回る音や,深い雪の上を歩くときの独特の音など,臨場感豊かに挿入されていた。また,パソコン版でも気になっていたのだが,背景の絵が極めて高いクオリティで緻密に描かれているのに対して,登場する女の子たちの絵が相対的にかなり稚拙である。物語の内容については,Win版を参照してほしい。
 1月7日から始まって,8日の終わりまで進めた。

20011231
 DC版Kanonプレイ。北川潤役の関智一は,微妙。合っているとも言えるし,違っているとも思える。担任の教師もこの人がやっているようだ。沢渡真琴役の飯塚雅弓は,どう聴いてもアニメ「ポケットモンスター」のカスミの声そのものだ。この人は一通りの声質しか出せないらしい。それが真琴に合っていればよいのだが,どう考えても合っているとは言いがたい。声質だけでなく,話し方もまったくのワンパターンで,役作りというものを考えているのか疑問だ。この点は,声質が一通りでも話し方を変えようとする努力がみられる堀江由衣より悪い。川澄舞役の田村ゆかりは,元々無口なキャラクターということもあろうが,まあ納得できる線で演じていたと言える。倉田佐祐理役の川上とも子は,そこそこ当たり役かもしれない。全体に,サブキャラの方が人選が見事だ。

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