1997年の日記

19970822
 天外魔境IIプレイ。2本目の暗黒ランを斬るための戦いで「菊五郎偉い」と散々言わされた。典膳がえらく強くて歯が立たず,苦戦。菊五郎はイカすキャラなので,必見かと思われる。今のところカブキを超えている。
注) 菊五郎,典膳:敵の中ボス。
注) イカす:お馬鹿の度が過ぎていて思わず喝采を浴びせたくなるさま。
注) カブキ:主人公の仲間になるキャラ。菊五郎のライバルで威張りんぼ。

19970829
 今日未明,正確には午前2時だが,ゼルダの伝説をクリアした。SFCのトライフォースの方だが,まあ面倒なゲームだった。そこそこおもしろかったとは思うが,セーブはどこでもできるのに再開場所が固定されているというのがどうにも納得が行かない。また再開するときに必ずHPが幾らか減っているというのも不満。面倒くさいことをすれば簡単に満タンにできるので,そうする必然性がないのだ。それはともかくとして,いちばん大変だと思われたガノンの塔が,終わってみれば1時間で攻略できていたというのが意外だった。ボスの司祭アグニムも拍子抜けするほど弱かったし,ラスボスのガノンも面倒なだけで決して強くはなかった。
 時間の関係で何度も途中で電源を落としていたので,クリアするまでに73回もセーブしていたらしい。それでも元の持ち主の半分以下だったから,普通の人には難しいのだろうか。
注) 面倒くさいこと:草むらを切り開けば一定確率でライフが入手できる。
注) ガノンの塔:ラストダンジョン。
注) 元の持ち主:購入当時,主筆は貧乏学生だったので,これは中古品である。

19970922
 天外魔境IIプレイ。2本目の暗黒ランを斬った。菊五郎イカしまくりだし,巨大大仏ロボットがかなり笑えるので,ここまで来るのに苦痛は感じなかった。システムがかなりよくなったからだろうか。戦闘のバランスは稼ぎをわずかしか必要としないし,歩く速度がかなり速いので,ストレスは感じない。だが2本目を斬るまでに12時間半かかっているので,7本+ラスボスを斬るのは単純計算で50時間となる。クリアまで70時間というのは単なる噂ではなさそうだ。もっとも,楽しめるゲームなのでプレイも温めになってはいるが。このゲームでは,全滅してもお金が半分になったりしない。つまり全滅することで失われるのは使用したアイテムくらいなのだ。だからちょっと無理な戦術を試みることが容易で,攻略を考えるのも苦痛でなく楽しめる。初心者向けに万全の配慮がなされているようだ。お使い型だがイベントの配置がなかなかよいので退屈はしない。

19971006
 天外魔境IIプレイ。京都で一波乱ありそうだ。姫様が何人もピンチになっているらしいし,物価がやたら高くてこちらは貧乏なので,前作同様の金稼ぎモードが必要になるかも。経験値稼ぎは要らないけれどもお金がいつも足りないので困る。武器・防具は買わないようにしているのに,イベントアイテムが高すぎるのだ。
 前作の登場人物がかなり現れた。足下5兄弟とかホテイ丸とか。ジライアの名前が出てきても卍丸は反応しないので,どうやら卍丸はジライアの息子ではないようだ。卍丸は髪の毛が紫色であるのをばかにされたが,ゲームの文法を自ら笑い飛ばす精神はこのゲームらしい。
注) 前作:天外魔境 ZIRIA。最初から最後まで金欠のゲームであった。
注) 足下5兄弟:敵の中ボス。「あしもと」と読む。足元を見て法外な通行料その他を吹っかけてくる。
注) ホテイ丸:味方のNPC。主人公を助けてくれるらしいが,あまり役に立ちそうには見えない。
注) ジライア:前作の主人公。卍丸は本作の主人公。

19971209
 久しぶりの休みということで,久しぶりに天外魔境IIをやった。3時間くらいで京都平定,近江東半分平定,越前の大半平定ということで,かなり進んでいる。けれども逆にゲームバランスの方は陰りを見せ始め,彼我の実力差が大きくなってきた。全滅も頻繁に起きる。経験値稼ぎをせねばならないようだ。これだけ早く進んでしまうと70時間という計算には合わないから,稼ぎは予め想定されているのだろう。これで天外IIも16時間プレイしたことになり,ロマサガ2の17時間に迫りつつある。
 シナリオの関係でパーティーメンバーが離脱し強制的に1人にされた場合でも,敵の数や強さが変わらず,その結果彼我の戦力バランスが悪くなるという欠点は,ヘラクレスIIIと同じだ。確かにこれはいらいらする。ヘラクレスIIIの時と違って(というか師匠がヘラクレスIIIをプレイした時のように),数歩歩くと全滅,を繰り返していてちっとも先へ進めなかった。稀に進めた時(たまたまエンカウントがなかったとか)に,話が進展するという。これは越前のお話。
注) ロマサガ2ロマンシング サ・ガ2。SQUAREのSFC用RPG。
注) ヘラクレスIIIヘラクレスの栄光III。DECOのSFC用RPG。私がプレイしたときは,1人パーティー時の全滅はほとんど起きなかった。単に運がよかっただけらしい。

19971216
 天外魔境IIプレイ。20時間プレイしたが,まだ幻夢城に到達できない。からくりを作ってもらうのにもう少しかかりそうだ。今度は佐渡の金山に行く。

19971222
 最近わかってきたのは,天外シリーズは術の使いこなしがほとんどできないということだ。恐らくそのことがストレスとなって,遊びが苦行と感じられるのだろう。天外IIでは,システムはかなり洗練されてストレス要因が減ったけれども,術に関する難点だけはすべて残っている。少し挙げてみよう。
 1.キャラの持つ術ポイントが少ない
 2.ほとんどの術において,消費術ポイントが大きい
 3.術ポイント回復アイテムの効果が極端に小さい
 4.術ポイント回復アイテムを売る店が少ない(天外IIのみ)
 5.術ポイント回復アイテムが非常に高価
 6.ボスを術なしで倒すことは難しい
 特に3.は致命的だ。回復量が20±5くらいなので,術によっては1回分にもならないものもある。
 結局,天外シリーズの戦闘を苦痛に感じるのは,戦闘が長かったり解決までのターン数が多かったりするからではない。ちょっと遠征するとすぐに術ポイントが不足し,回復のために宿に引き返さねばならなくなるからだ。天外IIではシステムがよくなったので,引き返すためには全滅すればすむようになったが,それでもこのことはストレスにつながる。ヘラクレスIIIでは,一人あたりのMPが多く,術あたりの消費MPは少なかったので,1回の遠征を町に引き返さずに遂行できた。戦闘バランスの悪さは似たようなものだが,この違いは大きい。
 3本目の暗黒ランを斬った。ここまで25時間くらい。やはり70時間はかかりそうだ。カブキが飛び出したっきり行方不明。おかげでしばらく2人もしくは1人のパーティが続き,苦戦している。持ち物と巻き物が持ち切れない。

19971224
 天外魔境IIプレイ。絹が仲間になったところで,ついに中国地方に進出。このあたりはイベントがたくさんあって,話のテンポがよい。絹を助けるために20分ばかり経験値稼ぎをしたが,おかげで今のところ展開が楽だ。
注) 絹を助けるため:絹は一切攻撃ができず,HPも低いため,経験値を上げないと一撃で即死してしまう。

19971229
 天外魔境IIプレイ。現在36時間プレイして,石見の国暗闇城前。根の国6つ目の城。ここを落とせば一気に2本の暗黒ランを斬ることができるようになるはずだ。ジパング大和地方全17ヵ国のうち,12ヵ国を制することになるから,もしこのRPGに「裏マップ」がなければ,70時間もかからずにクリアできてしまいそう。裏マップは恐らくあるのだろうけど。琵琶湖の底に国が沈んでいるという情報もあるし。
 絹を助けてからのイベントラッシュは,かなり心地好かった。特に因幡の国のイベントはよかった。砂塵城の夫婦のボスも笑わせてくれたけれども,その直後に続く馬鹿野城(うましかのじょう)のイベントが最高だった。ボスがマントーだし。
 因幡,出雲,石見と,稼ぎの必要なく話が進んでくれてかなり快適だった。やっぱり天外はザコ敵との戦闘を少なくして,イベントラッシュでやっていってほしいと思う。おバカなイベントほど歓迎。(をぃ)
 反面,石見後半ではダンジョンがひたすら長く,出てくる敵がこちらのアイテムやお金をがんがん盗んでいくので,かなりいらいらした。宝箱から7800両手に入れても,3回戦闘したら赤字になるのだものなあ。何とかして欲しい。(-.-;
 土偶ロボ登場。前作と違ってあまり強くはない。致命的なバグが起こらないよう安全なことしかやっていないが,一体どういうバグなのか気になる。多分,土偶ロボに乗ってダンジョンの中の溶岩を渡って,そこから引波の術とかで脱出すると,土偶ロボが溶岩の先に取り残されてもう二度と溶岩の先へ行けなくなるというものだと思うが。もしそうだとすると,石見の国には永遠に入れないことになるので確かに致命的だ。
 このところ死ぬことはなくなった。レベルもどんどん上がってもう46段だ。このゲーム,クリアレベルは100段くらい行くのではなかろうか。
注) 裏マップ:結局そんなものはなかった。
注) マントー:以前一度登場しているマントヒヒの中ボス。とてつもなくお馬鹿。
注) 致命的なバグ:「土偶ロボ関係で致命的なバグがある」との情報を事前に入手していたが,バグの内容までは知らされていなかった。後日これが正解であるとの指摘あり。

19971230
 天外魔境IIプレイ。40時間のプレイで浪華の国まで来た。暗黒ランは5本斬っている。ここまで順調に進んだのだが,浪華の国の淡路島で完全に詰まってしまった。ここに砂塵城のデューク・ペペを追いかけてやってきた暗殺団がいるのだが,そいつらが倒せない。これまで行けるところはすべて行き,百鬼夜行の箱も余裕の無傷クリアが可能になり,7時間におよぶ経験値稼ぎをしたのだが,だめ。しかも,そいつらを倒さねば物語は全く先へ進まないのだ。レベルは50段から56段まで上がった。百鬼夜行の箱のおかげで,この世界最強の(と大技林には書いてある)武器・防具も手にした。なのに全く歯が立たないのだ。正確に言えば,一度だけ倒す寸前まで行った。しかしあろうことか敵はそこで「捨て身の攻撃」とやらを卍丸めがけて行い,あっけなく終了した。当たったのがカブキか絹だったら(極楽はすでに死んでいた),次のターンで確実に仕留めていたものを。でもこの回はまぐれでそこまで辿りついたらしく,その後レベルを上げての挑戦に3度ともあっさり全滅させられている。いったい奴らは何者なのか,知りたいところだ。
注) 大技林:徳間書店が刊行していたゲーム裏技事典。現在はMYCOMの広技苑が引き継いでいる。

19971231
 天外魔境IIプレイ。デューク・ペペ暗殺団を,56段にして漸く倒した。現在48時間40分で,魔海城城主右のガーニンとの対決。暗殺団を倒してからの冒険でレベルは57段になっている。しかし暗殺団を倒してから2つのイベントと3つのダンジョンをクリアして,更に魔海城もボスまで辿りついたのに,これらすべてで80分しかかかっていないとは。暗殺団に費やした420分は,このゲームとしても多大な犠牲であった。
 天外IIは中ボスが少ないように感じられるところがよい。実際には前作より多いのだが,イベントが爆発的に増えた上,厭きない構成になっているのだ。それでもときどきやたらと手間のかかるザコが出てきたりはするが。あと終盤近くの中ボスは,異様に手がかかる。

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