クリーニング店からＪＲ西日本の制服をだまし取ったとして、和歌山県警和歌山東署は２５日、和歌山市有本、無職、児玉美佳容疑者（２８）を詐欺容疑で逮捕した。同署によると、児玉容疑者は「鉄道が好きで、つるしてあるのを見てほしくなった」と容疑を認めているという。

　逮捕容疑は５日午後０時半〜４０分ごろ、同市加納のクリーニング店で、女性店員（２２）に「ＪＲ西日本の社員ですけど、制服はクリーニングに出せないことになっていてばれたら部下がくびになる。上司には知られないように本人に返す」とうそを言い、店内にあったＪＲ西の男性用制服の上下（１万２０００円相当）をだまし取ったとしている。

　同署によると、店員は、児玉容疑者がＪＲ西和歌山支社の電話番号をすらすらと言ったことなどから信用した。後で電話したところ、同支社社員から「こんな名前の社員はいない」と言われ、詐欺と判明。制服のクリーニング禁止規定もないという。

　児玉容疑者は鉄道グッズを収集しており、「鉄道の中で特にＪＲが大好き。店にあったのはＪＲの制服だと一目で分かった」などと供述しているという。【竹田迅岐】