2013.2.25 05:02

虎・和田監督、岩本&秋山「共倒れ」に呆れた(2/2ページ)

岩本は4回5失点とサッパリ

岩本は4回5失点とサッパリ【拡大】

 長い長い沖縄滞在の最終日。すっきりとラストゲームは締めて帰阪、といきたかったが…。

 3年目右腕、岩本は、一発を浴びるなど4回7安打5失点の大炎上。5四球と制球もまとまらず「もっとしっかりやれよ、という感じですよね…。生き残るために、しっかりやらないといけない」と悲壮感をにじませた。

 また、五回から登板した4年目の秋山も、屈辱の途中降板だ。走者を出すも七回まではホームを踏ませなかったが、八回二死満塁で、比屋根に中前2点適時打を浴び、無念の降板指令だ。「甘い球が多かった。結果を出したかったけど…。また、がんばります」と必死に声を絞り出した。

 「4番手までは、ほぼ決まっている」(和田監督)と、能見、岩田、メッセンジャー、スタンリッジの先発ローテ入りは確実。残り2枠を若手で争う構図だが、D1位・藤浪には、開幕から逆算した登板予定が組まれている。岩本、秋山、小嶋らが藤浪とともに2つの枠を目指しているが、若虎右腕コンビの「共倒れ」には、中西投手コーチも大激怒だ。

 「これがローテに入ってもおかしくない投手の内容か。もう1回やりなおしてこい!」

 野手では上本、大和ら生え抜きの若手が猛アピールを続けているが、投手陣は、と問われると、即答できない現状にいらだちを隠せない。

 和田監督は、キャンプの練習試合2試合、計6イニングを無失点に抑え“投手MVP”として岩本の名前を挙げていただけに、失望感は大きい。一回の7点の大量リードも終われば、同点でゲームセット。

 「初回? 1、2番が機能すると、そうなるね。ただ、だいぶ昔の話のようだなぁ…」

 3・29開幕まで、あと1カ月あまり。打線は好調だが、若手投手がピリッとしないことに、指揮官は唇をかんだ。 (栃山 直樹)

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