【神庭亮介】日本のヒップホップ界を長年にわたって牽引(けんいん)し続けてきたライムスターが、東日本大震災後、初のアルバム「ダーティーサイエンス」を出した。原発事故やダンス営業規制問題など、混迷を深める社会を鋭角に切り取り、批評性に富んだメッセージを投げかけている。
ライムスターの一問一答はこちら――「ダーティーサイエンス」というタイトルの由来は。
Mummy―D ダーティーな(ラフな)音のヒップホップの上に、自分たちが磨いてきたリリカルな歌詞を、ワイルドなものの上に、相反するようなソフィスティケート(洗練)されたものを乗せてみよう、というコンセプトから始まった。
あとは、昨今、世間的に騒がれているような、原子力エネルギーの問題や銃社会、兵器、ドラッグなんかの問題も「ダーティーサイエンス」といえば「ダーティーサイエンス」。そんな風に、深読みできるタイトルがいいんじゃないかと。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞放送取材班