Default Gateway(Default Routerともいう)の働きを知りたいのなら,TCP/IPの第3層(ネットワーク層)と第2層(データリンク層)の違いを理解する必要があります。
第3層はネットワーク層。ソフト的に割り当てられたIPアドレス(4バイト)を使用します。他と重複しない値であるなら設定画面で変更が可能です。
第2層はデータリンク層。ハード的に割り当てられたMACアドレス(6バイト)を使用します。重複しない値がLANカードの製造時に埋め込まれています。
#2の回答者の例を借りて次のようにIPアドレスとMACアドレスを仮定してみます。
+------+
|C端末|
+------+
|IP 3.3.3.2
|MAC 44-44-44-44-44-44
|
|
|IP 3.3.3.10
|MAC 77-77-77-77-77-77
+------+
|ルータ|
+------+
|IP 4.4.4.10
|MAC AA-AA-AA-AA-AA-AA
|
|
|IP 4.4.4.3
|MAC DD-DD-DD-DD-DD-DD
+------+
|D端末|
+------+
CからDへpingを打ったとき,Cから発信された第3層パケットのヘッダは次のとおりです。
発信元IPアドレス=3.3.3.2
送信先IPアドレス=4.4.4.3
pingを相手に送りたいのなら相手に打つしかありません。デフォルトゲートウェイにpingを打つのではありません。同じネット上であろうが,異なるネットにいようが,pingは相手のIPアドレスに対して打つのです。
理解の要点は第2層です。
CからDへpingを打ったとき,Cから発信された第2層フレームのヘッダは次のとおりです。
発信元MACアドレス=44-44-44-44-44-44
送信先MACアドレス=77-77-77-77-77-77
第2層のデータリンク層は,直接通信可能な同一ネットワーク内で閉じています。Cは,ルータの向こうのDとは直接通信できませんが,ルータの上側のLANカードとはに直接通信できます。つまり77-77-77-77-77-77がデフォルトゲートウェイのMACアドレスということになります。(念のため確認ですが,ルータの下側AA-AA-AA-AA-AA-AAはデフォルトゲートウェイではありません)
デフォルトゲートウェイの(というか,ルーティングの)基本を理解する要点は,次の2つだと思います。
1つめは,異なるネットワーク上の相手にデータを送信したとき,その送信先は,第3層パケットと第2層フレームとで異なるということ。
2つめは,デフォルトゲートウェイのIPアドレスは使わない。使うのはデフォルトゲートウェイのMACアドレスだということ。ただ,MACアドレスはハードウェアを交換すれば変わってしまうので,設定画面ではデフォルトゲートウェイのIPアドレスを指定して,ARPプロトコルでIPアドレス→MACアドレスへの変換をおこなっているわけです。
投稿日時 - 2007-03-19 00:50:37