岡田斗司夫なう。

2013年02月18日

岡田斗司夫の近未来日記 243回「戦闘思考力塾」2

 243-2プレゼンや質疑応答などの「本番」は油断が許されない。
考えるより先に身体が、口が動いてないとダメ。機を逃した発言は逆効果にもなる。
 プレゼン中に聴衆のリアクションを観察して、退屈そうなら壇上から質問する。わざと間違えたフリをする。聞かれたくない質問をされたら、すばやく数通りの答えを考えて「いまのベスト」で切り抜ける。
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 243-1戦闘思考力。
 それはアイデアを生み出す力。人と話す時、相談に乗る時などの対話にも使える。企画会議やプレゼンなどの多人数相手なら最強の「思考の武道」だ。

 まずはたとえ話。
 良い自動車の条件を知ってる?
「パワーのあるエンジン」「意のままに動く操作系」「丈夫なシャーシ」だ。

 パソコンでも同じだよね?「ハイパワーなCPU」「使いやすいインターフェース」「シンプルで構造がスッキリしてるOS」となる。

 つまり「使える道具」というのは「強さ」「使いやすさ」「丈夫さ」が勝負なんだ。
 家でも電気ポットでも自転車でもぜんぶ同じ。

 戦闘思考力もこれと同じ。
「強さ」「使いやすさ」「丈夫さ」とはつまり、
「ハイパワーの思考力」「思うように伝えられる表現力」「強くて頼れる自己」と翻訳できる。

 では強さ、「ハイパワーの思考力」とはなんだろう?
 僕が思うに大事なのはトルク、すなわち回転力だ。低速・中速・高速で思考している時に同じだけのパワーが引き出せること。

 たとえば「人の話を聞く」というシチュエーション。
 この時に高速思考を使ってはいけない。聞いてる最中に口を挟みたくなったり、まとめたくなったりする。人の話を聞いている時は、黙ってひたすら聞く。話してる相手は信頼してくれるから、より深い話が聞き出せる。
 この場で必要なのは「低速でも強いトルク」の思考モードだ。

 アイデアを考えたりする時や文章を書く時は、じっくり考えるのが大事。分析して、頭の中で組み合わせて、シミュレーションして、どのように説明するのか起承転結を考える。
 あせって素早くまとめてはいけない。考えが停止してもダメ。
「中速に強いトルク」での思考モードが必要だ。

 プレゼンや質疑応答などの「本番」は油断が許されない。
 考えるより先に身体が、口が動いてないとダメ。機を逃した発言は逆効果にもなる。
 プレゼン中に聴衆のリアクションを観察して、退屈そうなら壇上から質問する。わざと間違えたフリをする。聞かれたくない質問をされたら、すばやく数通りの答えを考えて「いまのベスト」で切り抜ける。
 これらのリアクションを「考えてから」やるのでは遅すぎる。考える=やっている、という時差ゼロに近づける。
 これが「高速でもパワーが安定したトルク」での思考モードだ。

 ハイパワーな思考力とは、上記の低・中・高速のギア切り替えが自在な思考力のことだ。
 早く考えるだけじゃダメ。ゆっくり考えるより先に身体や言葉が動かないとダメ。
 時と場合に応じて、ギアを切り替えて、自在に思考スピードを操る、という感覚を身につけよう。

 アタマが良い、と自称している人は、とにかく高速の思考力ばかり鍛えてしまう。高速思考は、早いぶんだけ底が浅い。
 大事なのは速度ではない。複数の思考ギアが切り替えられ、最適のパワーが出せることだ。これがわかってるだけで、思考パワーはかなり強くなる。

 次回、戦闘思考力パート2「思うように伝えられる表現力」を説明しよう。


<<前回「戦闘思考力塾1」はこちら 

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