プレゼン中に聴衆のリアクションを観察して、退屈そうなら壇上から質問する。わざと間違えたフリをする。聞かれたくない質問をされたら、すばやく数通りの答えを考えて「いまのベスト」で切り抜ける。
週刊アスキー2/26日号(2月12日発売)
週刊アスキー2/26日号(2月12日発売)
それはアイデアを生み出す力。人と話す時、相談に乗る時などの対話にも使える。企画会議やプレゼンなどの多人数相手なら最強の「思考の武道」だ。
まずはたとえ話。
良い自動車の条件を知ってる?
「パワーのあるエンジン」「意のままに動く操作系」「丈夫なシャーシ」だ。
パソコンでも同じだよね?「ハイパワーなCPU」「使いやすいインターフェース」「シンプルで構造がスッキリしてるOS」となる。
つまり「使える道具」というのは「強さ」「使いやすさ」「丈夫さ」が勝負なんだ。
家でも電気ポットでも自転車でもぜんぶ同じ。
戦闘思考力もこれと同じ。
「強さ」「使いやすさ」「丈夫さ」とはつまり、
「ハイパワーの思考力」「思うように伝えられる表現力」「強くて頼れる自己」と翻訳できる。
では強さ、「ハイパワーの思考力」とはなんだろう?
僕が思うに大事なのはトルク、すなわち回転力だ。低速・中速・高速で思考している時に同じだけのパワーが引き出せること。
たとえば「人の話を聞く」というシチュエーション。
この時に高速思考を使ってはいけない。聞いてる最中に口を挟みたくなったり、まとめたくなったりする。人の話を聞いている時は、黙ってひたすら聞く。話してる相手は信頼してくれるから、より深い話が聞き出せる。
この場で必要なのは「低速でも強いトルク」の思考モードだ。
アイデアを考えたりする時や文章を書く時は、じっくり考えるのが大事。分析して、頭の中で組み合わせて、シミュレーションして、どのように説明するのか起承転結を考える。
あせって素早くまとめてはいけない。考えが停止してもダメ。
「中速に強いトルク」での思考モードが必要だ。
プレゼンや質疑応答などの「本番」は油断が許されない。
考えるより先に身体が、口が動いてないとダメ。機を逃した発言は逆効果にもなる。
プレゼン中に聴衆のリアクションを観察して、退屈そうなら壇上から質問する。わざと間違えたフリをする。聞かれたくない質問をされたら、すばやく数通りの答えを考えて「いまのベスト」で切り抜ける。
これらのリアクションを「考えてから」やるのでは遅すぎる。考える=やっている、という時差ゼロに近づける。
これが「高速でもパワーが安定したトルク」での思考モードだ。
ハイパワーな思考力とは、上記の低・中・高速のギア切り替えが自在な思考力のことだ。
早く考えるだけじゃダメ。ゆっくり考えるより先に身体や言葉が動かないとダメ。
時と場合に応じて、ギアを切り替えて、自在に思考スピードを操る、という感覚を身につけよう。
アタマが良い、と自称している人は、とにかく高速の思考力ばかり鍛えてしまう。高速思考は、早いぶんだけ底が浅い。
大事なのは速度ではない。複数の思考ギアが切り替えられ、最適のパワーが出せることだ。これがわかってるだけで、思考パワーはかなり強くなる。
次回、戦闘思考力パート2「思うように伝えられる表現力」を説明しよう。
<<前回「戦闘思考力塾1」はこちら
▲この記事は3月15日までの期間限定公開です。▲
**************************************************************
機動戦士ガンダム塾、4タイプ塾、悩みのるつぼ塾、スマートノート塾、岡田斗司夫塾、エヴァンゲリオン塾、レコーディング・ダイエット塾、 評価経済塾、書評家塾、「いいひと戦略」塾 戦闘思考塾 など続々登場!
詳細はこちら 岡田スクールR公式ブログ 公式FB