3バックの新システムには、攻撃のプラスと守備面での課題が見えた。
攻撃面では、確実にサイドアタックが増えるだろう。4バックの時にくらべ、両サイドが高いポジションを取り、より前でプレーできる。田中隼がクロスボールやシュートで、チャンスに顔を出す場面が目立ったように、新システムの効果が表れている。
ただ3バックの連係は、まだ確立されていない印象だった。まず3バックの中央に、闘莉王ではなくダニエルを置いているところが気になる。闘莉王が攻撃参加することを想定した配置だと思うが、ブラジル人のダニエルが中央で守備全体をコントロールするには、コミュニケーションの問題がある。
3バックの右に入った牟田は、必要以上に首を振って味方との距離感を確かめる動きが目についた。これは連係に神経を擦り減らしている証拠。自陣左奥深くにロングボールが入った時に、DFではなく、間に合わないヤキモフスキーが戻って対応しようとして、大ピンチを招いた場面もあった。3バックの連係は、開幕までにもっと煮詰めなければならない。 (愛知東邦大監督、元グランパスDF・藤川久孝)
この記事を印刷する