スカイツリー:受信不良1300件超 テレビ試験放送
毎日新聞 2013年02月02日 23時28分(最終更新 02月03日 08時37分)
東京スカイツリーの電波障害問題で、NHKと在京民放5社は2日、スカイツリーからの受信状況を確認する試験放送を、早朝に加えて初めて夕方にも実施した。コールセンターには同日午前5時から午後9時までに4987件の問い合わせがあり、うち受信不良の報告が1308件寄せられた。
この日、各局は多くの人がテレビを見る午後5時29分から1分間、関東ローカル枠で放送。NHKはこの放送の前後20分間を特別番組とし、確認を呼びかけた。
昨年12月から1月にかけて土曜日早朝に計5回、各局が一斉放送した同じ内容の試験番組では、先月末までに受信不良が1348件報告された。関係者によると、受信エリアとなる関東1都6県のうち、東京、千葉、神奈川、埼玉を中心に各地でばらばらに障害が発生。各局の負担で専門業者が訪問のうえ、対策を行っている。
今月中は2日と同様、土曜の早朝と夕方に試験放送し、3月には平日にも放送枠を広げる方針。各局は5月に東京タワーからスカイツリーに電波塔機能を移転する予定で、難視聴世帯の把握が急がれている。【土屋渓】