安倍首相:高校無償化、所得制限の導入検討 参院代表質問
毎日新聞 2013年01月31日 11時59分(最終更新 01月31日 12時52分)
安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が31日午前、参院本会議でも始まった。首相は民主党政権の創設した高校無償化について「所得制限の導入も含め、真に公助が必要な方々への制度となるよう検討する」と述べ、所得制限の導入を検討する考えを示した。民主党の岡崎トミ子氏への答弁。
岡崎氏は、安倍内閣の経済再生政策について「旧態依然としたばらまきが復活し、国土強靱(きょうじん)化の名の下の公共事業への偏りが目立つ」と批判。これに対し、首相は「公共事業イコール無駄遣い、悪というレッテル貼りからは卒業しなければならない」と反論した。
続いて質問に立った自民党の中曽根弘文参院議員会長はアルジェリアの人質事件を受けて、国家安全保障会議(日本版NSC)の早期創設を求めた。首相は「設置に向け、積極的に取り組む」と表明。中国に関しては「透明性を欠いた軍事力の増強や海洋活動の活発化は、地域共通の懸念事項だ」と批判し、「ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国や豪州と連携を強化していく」と述べた。【小山由宇】