できごと【衝撃事件の核心】中国人に詐取される日本の国民健康保険…モラルなんてメじゃない“やりたい放題”+(2/3ページ)(2013.2.24 18:00

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できごと

【衝撃事件の核心】
中国人に詐取される日本の国民健康保険…モラルなんてメじゃない“やりたい放題”

2013.2.24 18:00 (2/3ページ)衝撃事件の核心 west
中国で日本風居酒屋のドアを蹴飛ばし、反日感情をむき出しにする中国人。一方で日本ではあの手この手で公金をむしり取っている(ロイター)

中国で日本風居酒屋のドアを蹴飛ばし、反日感情をむき出しにする中国人。一方で日本ではあの手この手で公金をむしり取っている(ロイター)

 ところが、男と娘の書類は別の医師の名で記入されていたが、筆跡が酷似していることに職員が気付き、不正が発覚した。ただ、これは事件全体の入り口に過ぎず、その後の捜査で、親族ぐるみの虚偽請求の実態が明らかになる。

親族間で役割分担

 府警によると、一族は中国残留孤児の家族として入国。一連の事件を主導したのは、詐欺未遂容疑で逮捕された妻の弟(38)だった。

 弟は19年ごろ、中国に滞在中に病院を受診。帰国後に偶然知った同制度を利用したことで、「書類を偽造すれば、治療を受けていなくても療養費がもらえるのではないか」と思いついたのだという。

 申請には、病院の領収書なども必要なため、姉の夫である詐欺未遂容疑で逮捕された男に、中国で病院の印鑑が押された偽の領収書を入手するよう依頼した。

 さらに、兄の娘で、日本語が堪能な女子大学生(23)に文書の偽造や申請書類の作成を手配。こうして役割を分担した上で、ほかの親族らに入院したように装って次々と療養費を請求させていった。

 不正受給額は、府警が立件した分だけで21年10月~23年7月の9件の虚偽申請で約240万円に上った。

 さらに、最初に詐欺未遂容疑で逮捕された家族が以前、生活保護を受給していたことも判明した。生活保護受給者の場合、長期間海外に滞在する際は自治体に届け出る必要があるが、この家族は無断渡航を繰り返し、中国に滞在していた期間も保護費を受給していたため、保護を打ち切られたという。

 生活保護受給者は医療費が無料のため、保険に加入する必要はなく、この家族は保護が打ち切られた後、国保に加入。海外療養費の虚偽申請をしており、捜査関係者は「別の形で金を得ようとして、この制度を狙ったのではないか」と憤る。

難しい不正防止

 なぜ、虚偽申請は長期間見過ごされてきたのか。

このニュースの写真

花火の図柄ですら尖閣諸島の領有権を主張する中国。日本国内では国民健康保険制度などを食い物にしている(ロイター)
「東京大爆発」のタイトルがつけられた中国の花火。反日感情をむき出しにしながら、日本国内に滞在する中国人は日本の公金を詐取している(AP)
深刻な大気汚染の中、パンダ的なデザインのマスクをつけ記念撮影する中国のカップル。日本国内の中国人は公金詐欺の容疑で逮捕された(AP)
海外療養費詐取事件で中国人らが虚偽申請した堺市南区役所=堺市南区
海外療養費詐取事件で中国人一族を摘発した大阪府警=大阪市中央区

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