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蔵王の噴火、火口部拡大 東北地方整備局が想定
東北地方整備局は20日、活火山の蔵王(宮城、山形県)について、非常時の減災対策計画の基礎となる「噴火シナリオ」を明らかにした。仙台市内であった計画検討委員会の初会合で示した。 2002年公表の蔵王火山防災マップを見直す。想定では、噴火の際の火口部を従来の火口湖「お釜」から、お釜を含めた直径1.5キロの範囲に拡大。小規模な水蒸気爆発も想定に加えた。 お釜の水があふれて泥流となる可能性も考慮するほか、降り積もった火山灰が土石流となるおそれがある渓流の対象拡大も検討していく。 検討委は13年度以降、ケースに応じた影響範囲や被害想定を把握する。砂防施設、避難経路などの減災対策を考え、計画をつくる。 蔵王は1230年以降、江戸期を中心に20回前後の噴火の記録がある。最近は84年と90年に群発地震が発生した。国は全国29の火山に関し、県や関係市町などと緊急減災対策砂防計画の策定作業を進めている。
2013年02月21日木曜日
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