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豪快に煙を吐く人気のSLを撮ろう

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公開日2009年07月28日

旅情を写し撮る鉄道写真家
[今回の先生] 中井 精也先生

 

作品はずっと「鉄道」という生粋の鉄ちゃんである中井さんは、「鉄道のもつ旅情感を撮りたい」という。中学生のころは中央線の駅を1駅ずつ歩いて撮影する、スパルタな鉄道研究会に所属していた。デジタルカメラで鉄道写真を楽しく撮るテクニックを教えてもらおう。

レポート:佐々木啓太

中井 精也さん

中井 精也 Seiya Nakai
1967年東京生まれ。小学校6年のときに鉄道写真を撮り始め現在に至る。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)在学中に鉄道写真家の真島満秀氏に師事。2000年、レイルマンフォトオフィスを設立。雑誌、広告撮影など幅広く活躍中。
URL:http://www.tcat.ne.jp/~railman/

 

カメラと鉄道がセット! デジカメと出合って先祖返りした

 子どものころから鉄道ファンの中井さんは、「私はカメラと鉄道がセットでないとだめなんですよ」という。走ってくる鉄道をきちんと撮る、いわゆる編成写真の撮影も10年以上続けていたそうだ。「ペンタックスの*ist Dというデジタルカメラを手にしたのが転機でしたね。商売抜きでもう一度鉄道を撮りはじめたのですが、すごく楽しかったんですね。それが現在も続いている『1日1鉄』の始まりです」。デジタルでの撮影は、すべてRAW+JPEGの最高画質にしている。「過去にRAWファイルが一部だけ壊れてしまった経験があるので、同時記録にしています」。露出モードは、マニュアルを使うそうだが「アマチュアの方が鉄道を撮るならシャッター優先AEをオススメしています。動体ぶれを防ぐために1/250秒以上で撮るといいですよ」。デジタルならISO感度を変更することで、必要なシャッター速度を得ることができるので安心だ。ではシーンに合わせたテクニックを教えてもらおう。

撮影:キヤノン EOS-1Ds MarkⅡ/EF70-200mm F2.8L USM

キヤノン EOS-1Ds MarkⅡ/EF70-200mm F2.8L USM/マニュアル露出(F13、1/30秒)/ISO 100/WB:曇天/RAW/分割測光/焦点距離:200mm
「電車と違い、機械そのものがもつ美しさが感じられるSL。そのなかでも、とりわけ美しいといわれるC57型機関車は”貴婦人”という愛称がつくほど整ったサイドビューが特徴。その姿を際立たせるため、サイドから流し撮りしました。このような状況ではSLが画面からはみ出さないように、車両の長さを予想することが大切です。あらかじめ鈍行列車などで長さの目安をつけておくといいでしょう」

本日の機材

中井さんの本日の機材

カメラはキヤノン EOS-1Ds MarkⅡ、ペンタックス K10D。レンズはキヤノンがEF16-35mm F2.8L USM、EF70-200mm F2.8L USMをはじめ4本。ペンタックスがDA16-45mmF4 ED ALをはじめ3本

デジタルカメラマガジン2008年2月号掲載

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