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日米首脳会談ナイスアプローチ!?安倍首相、手土産はパター

握手する日米両首脳
ホワイトハウスでオバマ米大統領と握手する安倍首相
Photo By 共同

 安倍晋三首相は22日(日本時間23日)、オバマ米大統領とホワイトハウスで会談した。環太平洋連携協定(TPP)交渉について、関税撤廃の例外が認められることを確認、交渉入りへ大きく加速した。会談の場では大統領にゴルフのパターをプレゼント。山形市の職人が作り、世界最少のスコア記録を出した逸品。この手土産が功を奏したのか「例外容認」の満額回答を“一打”で引き出すことができた。

 固い絆の“同盟復活”の突破口として選んだ手土産はパターだった。

 安倍首相にとっては、祖父の岸信介元首相が57年に初訪米した際、ホワイトハウスでの会談後にアイゼンハワー元大統領とゴルフを楽しみ、親交を深めたという歴史がある。共同電によれば、そのエピソードを首相がオバマ氏に紹介すると、会談に同席したバイデン副大統領が「その時どちらのスコアが良かったのか」と質問。首相は「国家機密だ」と返し、その場が笑いに包まれた。

 首相は06年11月、当時のブッシュ大統領との首脳会談の時、岸元首相とブッシュ氏の祖父プレスコット・ブッシュ元上院議員がゴルフを楽しむ写真をパネルにして贈り、喜ばれたことがある。この時と同じく「安倍家の系譜」を活用した形だ。

 首相が贈ったパターは山形市の「山田パター工房」のもの。同社社長の山田透さん(57)によると、今月18日に外務省の北米担当者から「長身で左利きの人が使うパターはないか」と注文が入った。担当者から「オバマ」の言葉は出なかったが、山田さんは「欲しがっているのは大統領ではないかとピンときました」という。

 昨年5月、豪州のライン・ギブソン選手(27)が米オクラホマ州で世界最少のスコア55を記録。この時のクラブが同社のパターで、これ以降は世界中から注文が相次いでいる。

 担当者から製品の指定はなかったが、山田さんは、ゴルフ好きで知られる大統領が欲しいのは「ギブソン選手が使ったパターの左利き用のはず」と推測。ただ、この“ギブソン型”はハンドメードで製造に約2週間かかるため、工房にあった左利き用のパターに手を加え、首脳会談用に間に合わせた。現在“ギブソン型”を製作中で、完成次第、外務省に届ける。

 首相は会談後「緊密な日米同盟が完全に復活した」と述べ、関係立て直しに手応えを感じた様子。ただ、初顔合わせだったからか、2人とも笑顔は控えめ。絶妙な寄せの“アプローチ”は今後も求められそうだ。

 ≪歴代首相の手土産は…ヤスはロンにほら貝音色≫歴代首相もいろんな手土産を持参している。01年の小泉純一郎―ブッシュ会談では、首相がデジタルカメラと釣り竿を贈った。大統領も革ジャンと野球のサインボールをプレゼントした。ブッシュ氏は土産の交換が好きで、07年の安倍首相との会談では、WBC日本代表の王貞治監督のサインボールをもらい、自身はフライトジャケットを贈っている。また、福田康夫元首相は07年の首脳会談で、ブッシュ氏に、双方の父親が一緒に写っている写真を贈った。「ロン」「ヤス」と呼び合いレーガン元大統領と親交が深かった中曽根康弘元首相は83年の日米首脳会談で、自らほら貝を吹き、その音色を贈った。

[ 2013年2月24日 06:00 ]

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