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東大が連覇。続くは京大、慶応、豊田工業

1位は東大、2位京大 上位5大学は変わらず

結果、1位となったのは、東京大学。就職率や志願者数増減率では全体平均を下回っているが、200億円を超える科学研究費補助金(科研費)や、上場企業役員数、自己努力収入比率が群を抜く。

2位は京都大学。科研費が東大に次ぐ規模であることをはじめ、トータルで高い値となっている。3位は慶応義塾大学。昨年以上に志願者減少率が高いが、2000人を超す上場企業役員数が寄与している。

4位にはトヨタ自動車が設立した豊田工業大学がランクイン。上場企業役員は出ていないが、100%の就職率を筆頭に、トヨタなどからの寄付金が寄与する自己努力収入、自己資本比率の高さが際立つ。5位には大阪大学が入った。

参考までに前回の順位も掲載している。対象校数や採用指標が異なるため、単純比較はできないが、上位5大学は昨年とまったく同じ顔ぶれ・順位となった。

7位は早稲田大学。こちらも単純比較できないが、昨年より1つ順位を下げた。経常利益率が大きくマイナスになっているのは、100%の引き当てが義務づけられた退職給与引当金の影響が大きい。

逆に単年度プラスの影響でランクアップした大学もある。9位の東京電機大学は東京神田キャンパス土地売却による資産売却差額を507億円計上、経常利益率と自己努力収入比率を押し上げる要因となった。

12位の群馬医療福祉大学は、高い就職率に加え、10年に看護学部、12年にリハビリテーション学部を相次いで設置し、志願者数が膨れ上がったことが大きい。

16位には国際教養大学が入った。ポイントは主要企業402社への就職率。1期の卒業生が出たのが08年と歴史は浅いが、すでに東大や京大、慶応大をしのぎ、一橋大学(総合12位)に迫る水準となっている。この申し分のない就職実績が、上位にランクインした要因となっている。

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