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【グラニュース】


グラに切り札 前田封じお守り

2013年2月24日 紙面から

 名古屋グランパスが「前田の呪い」を回避するための秘策を用意した。開幕戦でぶつかる磐田の日本代表FW前田遼一(31)がシーズン初ゴールを挙げた相手は6年連続でJ2に降格。このジンクスに対抗するため、23日に名古屋市熱田区の熱田神宮で行った必勝祈願で特別に“前田除け”の祈祷(きとう)を行った。この祈りが込められたお札は「鉄壁御守」として開幕戦で500個限定で販売。サポーターの力も借りて豊田スタジアムに巨大な結界を張り、前田のデスゴールを防ぐ。

 静ひつな社殿に響く祈祷(きとう)の声を、池渕社長らフロント陣、ストイコビッチ監督、スタッフ、選手らは神妙に聞き入った。そして「必勝」と書かれた500枚の札に、神官から念が注ぎ込まれる。日本神話の三種の神器・草薙の剣を祭る熱田神宮で、グランパスが呪いを断ち切るための切り札を手に入れた。

 壮大な計画だ。このお守りの外袋は赤地で、表に両手を広げるGKのシルエットを、裏には磐田のチームカラーの水色を使った「Mを止めろ」という文句が配す。企画したグッズ担当者は、「祈りを込めたお守りをサポーターに持ってもらい、豊田スタジアムに500人による巨大な結界を張れれば」と真顔で力説した。さらに「このお守りで前田選手を止めることができれば、他のチームにもお分けしたい。要望があれば追加生産も検討します」と、第2節に磐田と対戦する大宮や第3節の横浜Mにも提供する用意があるという。

 もちろん前田包囲網は神頼みだけではない。今季最も注目を集める話題だけに、ストイコビッチ監督も「その話は聞いている。マエダ、ノーゴール。ナゴヤ、セーフ」と眉をひそめた。そして「前田を止めるためには、やれることはすべてやらなくてはいけない」とクラブの姿勢に賛同。ピッチ内での対策については、「われわれの守備がしっかりと彼について、プレーをさせないことだ」と、マンマークを付ける可能性も示唆した。

 もちろん、前日にMF小川が語ったように、開幕戦で優先するのは前田のゴールを防ぐことではなく勝利だ。ただ、シーズンを憂いなく過ごせるかどうかがこの一戦にかかっているのも事実。ピッチ内外に張り巡らす結界で、呪いの力を封印する。

 (宮崎厚志)

 

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