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【大リーグ】

藤川、初実戦で1イニング無失点で及第点 変化球の制球などに課題も?

2013年2月24日 紙面から

紅白戦に初登板、1回を無安打無失点抑えたカブスの藤川=メサで

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 カブスの藤川球児投手(32)は22日(日本時間23日)、アリゾナ州メサのキャンプ地で初めて紅白戦に登板。1イニングを投げ、打者4人に対し、無安打無失点1四球に抑えた。直球は最速93マイル(約150キロ)をマーク。共同電などによれば、藤川は「最初にしては良かった」と語ったが、アリゾナの乾燥した空気のせいか、変化球の切れが悪く、スウェイム監督も「それほどシャープではなかった」と一抹の不安をのぞかせた。

 滑り出しとしては、あくまでも“及第点”だった。初めての実戦登板となる紅白戦で1イニングを無安打無失点。MAX150キロを計測し、数字だけ見れば申し分ないスタートとなった。

 「最初にしては良かった。感覚的には悪くなかった」と藤川。カットボールやツーシームなど全球種を試し、「自分の投球軸にない球でも、やれそうな手応えがあった。(ツーシームなどを多く要求する)米国流の配球はいい経験」と前向きに語った。

 一方で課題も残した。打者4人に21球。“宝刀”フォークもワンバウンドが目立った。スウェイム監督は「あまりシャープではなかった。フォークも投げた瞬間にボールと分かっては、空振りは取れない」と辛口のコメント。報道陣から「19日のフリー打撃も打者5人に23球を費やした」と球数の多さを指摘されると、指揮官は「彼もきっと『本来はこんな制球じゃない』と言うだろう。まあ、今は打者もじっくり球を見てくる時期だから…」と擁護した。

 昨年のダルビッシュが苦労したアリゾナの乾燥した空気も、藤川を苦しめている。「気候のせいで変化球が曲がらないというのは他の投手たちから聞いている。まずはアリゾナの気候に慣れることが大事」。背番号11も、その点は十分に留意している。

 とはいえ、初実戦が無失点だったのは吉兆だ。「トータルでいかに抑えるかが大事」と藤川。同監督も「日本で大舞台を経験してきたせいか、非常に落ち着いていた。制球も徐々に良くなるだろう」と前を向いた。

 開幕まで5週間と調整する時間はある。32歳のメジャー1年目は、まだ始まったばかりだ。

 

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