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【プロ野球】

浩二監督 内容は不満 打線入れ替え検討へ

2013年2月24日 紙面から

◇ワールド・ベースボール・クラシック壮行試合 日本3−2豪州

 じっと腕組みしていた両腕がようやく元気に動いた。山本監督が思わず両手をたたいた。

 8回1死一、二塁。相川が3ボール1ストライクからの5球目を強振し、打球が舞った瞬間だ。「いやあ、ホント嫌なムードをね、途中から出て、あのカウントから思い切って振ってくれた!」。感激し、ヒーローを褒めちぎった。

 浩二タクトが一気に好転し始めた。9回はクローザー候補の牧田(西武)を投入。3者連続三振締めだ。「短いイニングの牧田の投球はタイミングが合いづらい。3三振ですか。ナイスピッチング」。守護神の第一候補だった浅尾(中日)がメンバーから外れ、難航していた抑え役の選定が大きく前進した。

 「他の野手たちもかなり気持ちが変わってくると思う。ゼロが続いていたから。これで楽になればいいと思う」

 流れを変えた相川の一撃。それまでは不安は残る内容だった。7回までわずか1安打無得点。17日の広島戦の3安打零封負けに続くゼロ行進だった。「打線に硬さがある。前の広島戦も無得点だった。その気負いというか…」。山本監督が感じていた硬さはなかなか取れなかった。

 相手投手のレベルは決して高くない。米マイナーの選手が2人。元阪神のオクスプリングを含め、その他4投手は国内リーグで投げている。3番手のブライトは元巨人の育成で、支配下にもなれなかった投手だ。

 深刻な貧打は明らかだった。広島戦と同じだったスタメンについて、山本監督は「少し変わります。考えてはいます」と明言。

 「1、3、5番をちょっと変えるかもしれない」。長野(巨人)、坂本(巨人)、内川(ソフトバンク)。軸となる打者たちに思い切ってメスを入れる。

  (生駒泰大)

 

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