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宮城・丸森の女を逮捕 埼玉の男性強殺容疑 仙台の男も

 インターネットの結婚紹介サイトで知り合った埼玉県行田市の男性を殺害し現金などを奪ったとして、埼玉、宮城両県警は21日、強盗殺人の疑いで、宮城県丸森町町東、無職伊藤早苗(42)=詐欺容疑などで逮捕=、仙台市太白区袋原6丁目、会社員菊地広光(48)=同=の両容疑者を再逮捕した。

 逮捕容疑は共謀して昨年11月3日夜、行田市持田4丁目の電気設備業白田実さん=当時(67)=方で、白田さんの首を包丁で切るなどして失血死させ、現金約3万2千円や指輪などを奪った疑い。2人とも容疑を認めているという。
 埼玉県警によると、伊藤容疑者は白田さんから1千万円以上の借金があり、貴金属の購入や生活費に充てていた。伊藤容疑者は「借金の返済に困ってやった」と話している。
 白田さんの遺体は昨年11月15日に自宅の居間で見つかり、自殺をしたように装った形跡がみられるという。埼玉県警は伊藤容疑者が計画し、菊地容疑者が実行犯とみて事件の全容解明を進める。
 捜査関係者によると、白田さんは昨年10月、宮城県蔵王町のホテルに伊藤、菊地両容疑者と宿泊した際、目や頭などに重傷を負い、入院した。退院した同11月3日、両容疑者が白田さんを車で自宅に送ったという。
 埼玉県警は菊地容疑者らがホテルで白田さんに暴行を加えた可能性もあるとみて調べている。
 両容疑者は事件後、白田さんの国民健康保険証を使い、宮城県内の携帯電話販売店で携帯電話2台を購入したとして、今月7日に詐欺などの疑いで逮捕された。

◎結婚ほのめかし交際?/伊藤容疑者、被害者と婚活サイトで知り合う

 捜査関係者によると、伊藤早苗容疑者(42)は菊地広光容疑者(48)との交際を隠し、白田実さん=当時(67)=に結婚をほのめかし、菊地容疑者を「友人」と紹介していたという。
 埼玉県警によると、伊藤容疑者は2006年秋ごろ、インターネットの「婚活サイト」で白田さんと知り合い、断続的に交際していた。一方、菊地容疑者とは09年春ごろ、出会い系サイトを通じて親密になった。
 昨年10月、宮城県蔵王町のホテルで白田さんが重傷を負い、白石市内の病院に入院した際、伊藤容疑者は「白田さんの婚約者」と名乗り、病院を訪れたという。
 伊藤容疑者は同県丸森町出身で、町内の高校を中退した。高校の同級生だった女性は「冗舌で人を乗せるのが得意だった」と振り返る。
 丸森町町東の伊藤容疑者宅の近所の男性は11年2月ごろから、伊藤容疑者が菊地容疑者とみられる男と頻繁に会う様子を目撃している。男性は「コンビニ弁当などを大量に買い込む姿を何度も見た。事件のことを知り、驚いた」と話した。
 仙台市太白区袋原6丁目の菊地容疑者宅の近くに住む男性は「近所付き合いはなかった」と語った。


2013年02月22日金曜日


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