よく眼底骨折ともいわれますが、正式には眼窩底骨折と言います。眼の底ではなく、眼窩という骨の箱の底板のことですから。 ここも顔面部の外傷が頻発するところです。眼窩は前だけが開いた箱のような構造になっています。中には眼球、脂肪、筋肉など軟部組織がありますが、これが前方から強い外力を受けるとその衝撃は構造的に弱い骨部を破壊します。 眼窩の上はと外側はそれぞれ前頭骨と頬骨の比較的厚い骨壁があります。しかし、下の壁と内側の壁は薄く、ここが破壊されることがあります。これが眼窩底骨折です。 上は模型で眼窩を構成する骨を示します。眼窩は狭い部分ですが、このようにたくさんの骨でできています。 下はこの眼窩底部を蛍光灯に透かしてみたところです。上の写真とは逆で、右が前になります。内側壁(篩骨)と下壁(上顎骨)が明るく、光に透けて見えていますが、これでこの部分の骨が薄いことがよくわかると思います。厚さは0.5mmぐらいです。 眼窩底の下は上顎洞という大きな副鼻腔になっています。骨折が起こると、ここに眼窩の脂肪や結合組織、時には筋肉が落ち込んでしまいます。 CT画像などはこちらを見てください。 http://www.ebara-hp.ota.tokyo.jp/houshasen_fukinuke.html 上顎洞は上顎洞炎(蓄膿症)の好発部位で耳鼻科では重要な部位です。人間で大きく発達した空洞ですが、あまり役立っている器官ではないので英語で unwanted space と言われています。眼窩底骨折が起こるという観点からもこの副鼻腔は「無用な空間」と呼ばれてしまいそうですね。 |
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